新装版 赤い人
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新装版 赤い人

726円 (税込)
363円 (税込) 5月9日まで

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囚人たちの北海道開拓裏面史。明治十四年、赤い獄衣の男たちが石狩川上流へ押送された。無報酬の労働力を利用し北海道の原野を開墾するという国策に沿って、極寒の地で足袋も支給されず重労働を課せられる囚人たち。「苦役ニタヘズ斃死(へいし)」すれば国の支出が軽減されるという提言のもと、囚人と看守の敵意にみちた極限のドラマが展開する。(講談社文庫)

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新装版 赤い人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月28日

    新千歳空港の書店にこの本があるのは、まさにあるべき場所で売られているといった赴き。在庫を切らさないようにしているのかな。
    北海道を訪れたら、北海道を訪れる前に、一度は読んでおきたい開拓と命の歴史。

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    Posted by ブクログ 2023年02月21日

    明治初期の囚人が北海道に送られて開拓していく。彼らは皆重罪犯だが、時代の転換期だったし本当は悪く無い人もいたんじゃないか…?囚人の扱われ方がとにかく酷くて真冬でも足袋すら支給されない。典獄は上席に足袋などを求めるが、北海道の寒さをわかっていないのか、却下される。で、支給されない。日本らしい縦割りだな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月26日

    ゴールデンカムイに影響されて読むことにした。
    北海道開拓の多くの部分が囚人によって行われていたこと、囚人には、凶悪犯だけでなく、佐賀の乱、萩の乱、神風連の乱、西南戦争といった士族の反乱者・秩父事件などの自由民権運動の激化事件の参加者たちもいたこと、初めて知った。

    自由民権運動の闘志が結構収監されて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月19日

    明治維新直後の日本。不平士族の反乱や政府部内での対立などで刑務所に収監される囚人が急増。その需要に応えるため、政府は新たな収監所として、北海道に目を向ける。厳寒の地での収監は刑罰としては適しているし、北海道開拓の労働者としても期待できる。囚人の人権なんて考える必要のない時代、政府は容赦なく囚人を北海...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月19日

    北海度の発展と囚人たち。淡々と語られるその内容は初めて知るものばかり。歴史とは…学校では習わない歴史の存在を痛感した。

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    Posted by ブクログ 2019年02月08日

    明治以降の北海道開発は囚人が担った歴史の事実を記録する
    明治14年月形に樺戸集治監を作り、北海道開拓の労役に囚人を利用 コストのかからない労働力確保と、北海道開拓の早期実現
    当初の農業開墾から始まり、基幹道路の開削、石炭・硫黄の鉱物資源を掘出しなど、人間扱いされない労働力として消耗
    囚人の絶望と多数...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月13日

    明治十四年から大正八年まで開拓のために囚人が次々と北海道へ送られた。
    北の最果て。
    無報酬。
    過酷な労働。
    猛威を振るう自然。
    人体実験紛いの行為。
    人権なんてない。
    時代のなせる業。
    三十八年で死亡者、延べ千四十六人。
    この囚人たちの上に北海道がある。

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    Posted by ブクログ 2018年06月08日

    北海道開拓史の暗部。
    囚人による苛酷な強制労働の上に成り立つ。北海道開拓の一端を囚人達が担っていた。しかし、囚人達は国益のために使い捨ての労力として扱われていた。
    樺戸集治監の盛衰物語とも言える。
    ほんの少し昔の日本の暗部であり、史実でもある。
    それを多くの資料から掘り起こし、淡々とした筆致で描きる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月03日

    明治期の北海道開拓には、樺戸集治監をはじめとする囚人たちの労働が大きな役割を果たしていた、というお話。囚人vs看守の緊迫した攻防はドキドキする。
    罪を犯して北海道におくりこまれるならともかく、囚人監視のために未開の地に送り込まれた看守の方がよっぽどお気の毒…という気がする…。
    冬の間に雪の上に囚人が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月16日

    高熱隧道を読んだ吉村昭全集に収録されていた作品。
    北海道に在住だけれど、主要な道路が囚人の強制労働によって作られていたとは全く知らなかった。
    しかも囚人の中には、明治政府に逆らっただけの者や、
    自由民権運動で捉えられた人たちも多くいたというのが衝撃だった。
    未開の地だった北海道の開拓は、厳しい自然と...続きを読む

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