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Posted by ブクログ 2023年02月21日
明治初期の囚人が北海道に送られて開拓していく。彼らは皆重罪犯だが、時代の転換期だったし本当は悪く無い人もいたんじゃないか…?囚人の扱われ方がとにかく酷くて真冬でも足袋すら支給されない。典獄は上席に足袋などを求めるが、北海道の寒さをわかっていないのか、却下される。で、支給されない。日本らしい縦割りだな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月26日
ゴールデンカムイに影響されて読むことにした。
北海道開拓の多くの部分が囚人によって行われていたこと、囚人には、凶悪犯だけでなく、佐賀の乱、萩の乱、神風連の乱、西南戦争といった士族の反乱者・秩父事件などの自由民権運動の激化事件の参加者たちもいたこと、初めて知った。
自由民権運動の闘志が結構収監されて...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月19日
明治維新直後の日本。不平士族の反乱や政府部内での対立などで刑務所に収監される囚人が急増。その需要に応えるため、政府は新たな収監所として、北海道に目を向ける。厳寒の地での収監は刑罰としては適しているし、北海道開拓の労働者としても期待できる。囚人の人権なんて考える必要のない時代、政府は容赦なく囚人を北海...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月08日
明治以降の北海道開発は囚人が担った歴史の事実を記録する
明治14年月形に樺戸集治監を作り、北海道開拓の労役に囚人を利用 コストのかからない労働力確保と、北海道開拓の早期実現
当初の農業開墾から始まり、基幹道路の開削、石炭・硫黄の鉱物資源を掘出しなど、人間扱いされない労働力として消耗
囚人の絶望と多数...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月08日
北海道開拓史の暗部。
囚人による苛酷な強制労働の上に成り立つ。北海道開拓の一端を囚人達が担っていた。しかし、囚人達は国益のために使い捨ての労力として扱われていた。
樺戸集治監の盛衰物語とも言える。
ほんの少し昔の日本の暗部であり、史実でもある。
それを多くの資料から掘り起こし、淡々とした筆致で描きる...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月03日
明治期の北海道開拓には、樺戸集治監をはじめとする囚人たちの労働が大きな役割を果たしていた、というお話。囚人vs看守の緊迫した攻防はドキドキする。
罪を犯して北海道におくりこまれるならともかく、囚人監視のために未開の地に送り込まれた看守の方がよっぽどお気の毒…という気がする…。
冬の間に雪の上に囚人が...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月16日
高熱隧道を読んだ吉村昭全集に収録されていた作品。
北海道に在住だけれど、主要な道路が囚人の強制労働によって作られていたとは全く知らなかった。
しかも囚人の中には、明治政府に逆らっただけの者や、
自由民権運動で捉えられた人たちも多くいたというのが衝撃だった。
未開の地だった北海道の開拓は、厳しい自然と...続きを読む
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