この部屋から東京タワーは永遠に見えない

この部屋から東京タワーは永遠に見えない

小説・文芸
638円 (税込)

3pt

「みんな、高校卒業おめでとう。最後に先生から話をします。この街を捨てて東京に出て、早稲田大学の教育学部からメーカーに入って、僻地の工場勤務でうつになって、かつて唾を吐きかけたこの街に逃げるように戻ってきた先生の、あまりに惨めな人生の話を――」(「3年4組のみんなへ」)など、Twitterで大反響を呼んだ虚無と諦念のショートストーリー集。話題の覆面作家、衝撃のデビュー作!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    この部屋から東京タワーは永遠に見えない
  • タイトルID
    :
    20097530
  • 電子版発売日
    :
    2024年08月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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この部屋から東京タワーは永遠に見えない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    空虚で虚しい若者への皮肉祭りなんだけど、ものは言いようだし、「まあ、全然幸せな方なのでは?」と思ったりもした。

    偏った自尊心やプライドが生まれる背景として、極端な思想を持った親の描写が時々あった。「東大じゃないと意味がない」のように、特定の条件や価値観を子どもに強く求めると、あまりいいことがないよなと思う。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    4、50代の人に刺さるんじゃないかな。
    短編は内容は違うけど、共通するのはこんな人物像。
    (男子も女子も出てくる)

    【地方で高卒の専業主婦の母親にめっちゃ勉強させられて塾行って、慶應卒。企業に入るけど心病んで退職して田舎に戻る。または働いているけど、もう頑張れてないとか。
    裏ではキラキラしたSNSに東京男子!的な姿をアップしてるんだけど、そんなにもフォロワーもいなくて、そうこうするうちに若者に煙たがられるオジサンになり、静かに老いていく。今更変われない。】

    私も地方→東京だから、心の中にしまってある部分を取り出されているようで、なんかすごくムズムズしてます。人間って認められたくてたまらないけど、評価される成功者はごく一部。他者と比較して苦しんでいる大半の中年は、なんとか正気を保たなければ生きていけなくて、でもどうしていいか分からなくなってぼやーっとしてしまう。

    若い、高収入、モテる= 人生の成功
    と考えていると誰でも詰む。
    それ以外に自分がハッピーになる方法を日頃から地味に進めておいたらよいのにね。
    SNSを見ないのが1番いい!

    ⚫︎ポッドキャスト
    味な副音声 
    「東カレって何? 麻布競馬場」
    も面白かったです!

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    リズムが小気味よかった。純文学っぽく、どこか志賀直哉っぽい感じもした。Tinder、商社マン、シャウエッセン、アニエスベー、NIKE、ユニクロ。普段なら何も考えずに通り過ぎる言葉が、妙に生き生きして見える。芝浦(潮臭い)、大門、新丸子といった具体的な地名もそうで、現代の東京が異様な解像度で立ち上がってくる。Twitter出身の作家だからこそできた書き方なのかもしれない。
    今までの小説のリアリティなんて甘いんだよ」と挑発されている感覚。固有名詞をぼかさない。街、服、職業、恋愛、年収、見栄といったものにまとわりつく価値観まで一緒に入ってくる。30代の自分が知っている現実を、何度も何度もぶつけられているようだった。
    「東京クソ街図鑑」のような容赦のない偏見がそうだ。みんなが羨む街にも平気で偏見をぶちこむ。そんなん言ったらあかんやろと思いながら、心のどこかでは共感してる。嫌な共犯関係にひきずりこまれた。
    狙われているのは単純に見栄を張る港区女子そのものではないように感じた。むしろ、そこに憧れている人間、少しでも上に行きたい人間、街やブランドや職業によって自分の価値を確かめようとする人間のほうが残酷に描かれている。
    最初の「3年4組のみんなへ」からすでに嫌だった。お前らの協調性のなさも、嫌な部分も全部丸裸にしてやると言われているような始まりだった。そこから街、仕事、恋愛、階級意識へと対象が広がっていく。
    逃げ場がない。巻き込まれた。

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    心がヒリヒリちくちくと痛くなる。自分が地方出身で、男性だったら、こんなふうだったかもしれない、と想像がかきたてられた。

    たまに読み返したくなりそう。自分をわざと痛めつけたい、落ち込みたい気分のときに。

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    もうやめて、と叫びたくなる。自意識がひりひりと火傷しそうなほど、描写の解像度が高すぎる。油断すると吹き出してしまうので、外で読むのは要注意。
    緻密に計算された固有名詞の使い方が、痛いところを的確に突いてくる。何者にもなれない、そんな自分を突きつけられる絶望と悲しみを、一体どう処理すればいいのだろう。
    東京の片隅で、もがきながら生きる私たちの「今」が凝縮されている。痛いけれど、読むのを止められない。

    0
    2026年04月05日

    Posted by ブクログ

    あわせてポッドキャスト『NewsConnect』での対談も聞いた。ブランドや住む地域、飲む場所、住まいといった、その人が選んでいる具体物を通して、その人の輪郭を浮かび上がらせるということを聞いて、それが卓越していて、ものすごく腑に落ちる感じがするのが、麻布競馬場さんの文章だなあと感じた。駅徒歩13分で、潮の匂いがするのに海が見えない、芝浦なのに東京タワーが見えない、そんなタワマンを形容詞に持つ人、というのが絶妙すぎるのだ。他の本も読んでみたい。

    0
    2026年08月19日

    Posted by ブクログ

    年に一回は読み返して、少し落ち込む
    22のストリーのひとつひとつに、その人にしか見えない地獄がある
    ただその地獄を想像してあげたいと思った

    0
    2026年03月30日

    Posted by ブクログ

    特別な努力をしない普通の人が、背伸びをして虚飾に満ちた生活をし、現実に打ちひしがれる。社会を上から目線でマウントしようとする性が自分の中にもあると気づかされて、読めば読むほど心がえぐられるような感覚がありました。
    自分らしく生きるとは何かを考えさせられる一冊でした。

    0
    2026年03月29日

    Posted by ブクログ

    並行して読んでいた自己啓発本とあまりにも内容が対極的で、登場人物全員他人軸で生きてるから東京に負けてるんだと思った。
    だいたい勝つって何にだろう。
    目に見えるものにばかり振り回されてないで、自分の人生だし誰も助けてくれないんだから責任もって自分の人生に集中すべき。
    自戒を込めて。

    0
    2026年03月27日

    Posted by ブクログ

    輝く東京に憧れを持ったが、そんな東京に打ちひしがれた話。東京にも東京以外にもかなり肘を当てている。自分が地方に住んでこの本に出合っていたら、発狂していると思う。

    僕はそんな東京を愛している、知らんけど…

    0
    2026年03月07日

この部屋から東京タワーは永遠に見えない の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    この部屋から東京タワーは永遠に見えない
  • タイトルID
    :
    20097530
  • 電子版発売日
    :
    2024年08月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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