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初めてだった。男から、そんな目で見つめられたのは――。家族を置いて家を出た母が死んだ。葬式で母の恋人と出会った「私」は、男の視線につき動かされ、彼の家へ通い始める。男が作ったベーコンを食べたとき、強い衝動に襲われ……表題作ほか、人の心の奥にひそむ濃密な愛と官能を、食べることに絡めて描いた短編集。単行本未収録の「トナカイサラミ」を含む、胸にせまる10の物語。
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Posted by ブクログ
大人になった今、読んだから、スムーズに理解できた。グレーだらけだもんね大人になったら人間関係も恋愛も。はっきりしないけどあえてはっきりさせようとすることもない。流れに身を任せて、完璧なベストではないけど今考えられる中でこれが最善と思えるならこれでいいか、なんとなく続けられるなら続いていけばいいよ、っていう感じ。若いときに読んだらたぶん全く共感できなかっただろうな、それどころか苛立って途中で放棄したかもしれない笑
ひとつ前に読んだ桐野夏生さんの疾走感ある作風とは真逆、今いる場所に佇んでじっくり内省して、その場の空気の流れを噛み締めて、時間の流れがゆっくりに感じられる、そんな短編集だった。
次は花田菜々子「モヤ対談」を読みながら、ねじめ正一「荒地の恋」を読みます。
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