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後宮の呪術女官
呪術師には向いていないはずだったのに――。 皇室で相次ぐ病を呪いのせいとし、凡帝国の皇太后は南方の山岳地帯に住む呪術師を捕らえるよう青年将軍・泰峻に命じる。そうして後宮に連行されたのは呪術師見習いの少女・珂玲。お人よしがすぎて呪術に一度も成功したことがない彼女は、あろうことか処刑免除の代わりに呪いを封じる儀式を課せられる。そこで泰峻が目撃したのは、呪いが巻き起こす怪異と、珂玲の「本当の姿」だった――。 後宮にはびこる呪いの謎を解き明かす、中華後宮呪術ミステリ。 -
新装版 つきあってはいけない
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「最初はホント、優しくて普通の人に見えたんです」─異常に嫉妬深い男、傷ついた女が好きな男、逆恨みしてくる元カノ、偏執狂的なストーカー……SNSを媒介して気軽に出会った女性、仕事で知り合った男性など、あなたの周りにいる人には、実は恐ろしい本性が隠されている! 「命の次に……」「ひき逃げ」「つきまとわれて……」他、よりすぐりの恐怖の全33篇収録。 -
海を吸う/庭に接ぐ
第60回文藝賞〈短篇部門〉優秀作! 体中に開いた穴に液体が溜まっていく少女、〈森〉に侵食された父と娘……破格の才能が紡ぎあげる耽美と汚穢の世界。柴崎友香・松田青子・朝宮運河 驚嘆! 「身体の感覚と心の内とを具体的な手触りや光景が直接感じられるような言葉で書かれ、 それを追い求めていく力のある書き手」 柴崎友香(選考委員) 「“目覚め”る前の、八方塞がりで終わりのない感情や自らの体への絶望がテンションを 下げることなくラストまで到達している」 松田青子(選考委員) 「登場人物の肉体は傷つき、溶解して、得体の知れない何かにメタモルフォーゼする。その過程は息を呑むほどおぞましく、それでいて蠱惑的だ」 朝宮運河(怪奇幻想書評家) 『海を吸う』 体中に穴が開き、液体が溜まっていくひより。いっくんは「穴の底を貫く」よう言い、母は「筒になりなさい」と言う。独特の重さと湿り気に満ちた世界に読み手を引きずり込む、圧巻の文藝賞〈短篇部門〉優秀作。 『庭に接ぐ』 「ここから先は森だよ」「ここは庭の終わりで森の始まりだから」「森に入ってはいけない」。森へ続く〈庭〉のある家で暮らす父と娘。ある日、森から戻ってきた父は正気を失っていた――二人きり閉ざされた箱庭を何かが侵食する。濃密な悪夢の気配に吞まれる受賞第一作。 全国書店員、震撼 そんなつもりではなかった。この物語に気軽に土足で踏み入ってしまった事を悔やんでしまう。著者が育み堕とした独自の聖域じみた世界に、足跡を残してしまったかもしれないことが本当に。 幻想的かつ不気味な雰囲気を持つ作品のなかでも、自身の想像の箱を押し広げる力が飛び抜けて強いと思わされた! ――豊永大(紀伊國屋書店グランフロント大阪店) どろっとしたナニカの表現が、文字だけなのに触ってしまったのかと思うくらいに巧みで、読みながらナニカを触ってしまったのかと錯覚した。 ――中沢雅(くまざわ書店西新井店) 強く「身体」がある。 身体から出るものへの感覚が研ぎ澄まされていて、暴力的なまでのにおいと液体。 吸われる。接がれる。曖昧になっても残る強烈な身体感覚。 ゾクゾクとしてどこかに連れ去られそうになった。 ――海老原眞紀(リブロ福生店) 気持ち悪い、でも目が、意識が逸らせない、見届けなければならないという気持ちがどこから来るのか分からないままにページを捲っていました。 ――迫彩子(蔦屋書店熊本三年坂) 他者の言葉や世界の重さが、静かに侵入してくる。 独特の湿り気を帯びた文体は、読む者の感覚をじわりと叩き起こし、曖昧だった内面と外界の境界をあらわにする。 いったい何を意味しているのかと考えるうちに、未知の世界観へと深く引き込まれ、気づけば何度もページをめくっている。 ぞくりとする読書体験。癖になる一作だ。 ――新井沙佑里(紀伊國屋書店 新宿本店) 甘美でしなやかなこの物語を咀嚼する幸福にしばらく浸っていたかった。 ――山本亮(大盛堂書店) -
此方より 小林泰三未収録短編集
幼少期、研究者の伯父が住む不気味な村で過ごした夏休み。 伯父の家で目撃した奇妙な装置と、化け物の正体とは……(「此方より」)。 「首輪で繋がれた少女がいた」――虐待疑いの通報を受け児相職員が訪れたマンションの1室。 職員たちはそこで“1匹”の怪人と邂逅する……(「愛玩」)。 若くして死去したホラー短編の鬼才・小林泰三。 2026年は、「玩具修理者」での鮮烈デビューから30周年目にあたる。 これを記念して、単著未収録だった14編をこの1冊に一挙収録。 待ち望まれた“著者最新刊”(2026年7月現在)がここに! 解説・恒川光太郎 -
刑事総務課は眠らない
【眠らないで働ける人間なんて、いるはずない!】 不眠症×ショートスリーパー 異色の男女バディが真相を探る 『或る集落の●』『夫の骨』『撮ってはいけない家』など、ミステリーやイヤミス、モキュメンタリーなど様々なジャンルで印象的な作品を残してきた矢樹純さん。今作は、矢樹さん初の警察小説です。 かつて神奈川県警捜査一課の刑事だった月代杏果(つきしろ・きょうか)。しかし、2年前、未解決に終わった誘拐事件がきっかけで不眠症を発症し、職務中に失態を演じたことで、刑事総務課犯罪統計係へ異動となってしまいます。 そこで彼女を待っていたのは、なんと「眠らない」部下、根津梗士郎(ねづ・きょうしろう)でした。 根津は元機動隊員で、9年前の災害が原因で脳に障害を負い、後遺症により1日に1時間未満しか眠れなくなっていました。 「自分は眠れないんです。帰っても休めないなら、仕事をしていた方が良くないですか」と、平然と30時間以上も連続勤務する彼に、杏果は戸惑うばかり。そして彼には、短い睡眠中に見る「とても長い夢」に、埋もれた事件の真相のヒントが現れるという不思議な能力があったのです。 不眠に悩む上司と、ショートスリーパーの部下。異色のバディが次々と事件の真相を解き明かしていきます。そんなとき、杏果が不眠症になったきっかけの事件で誘拐された女の子の実父が、新たな事件の被害者として発見され……。 警察小説の枠を超えたミステリーの新たな傑作の誕生です!二人がたどり着く驚きの真実とは?ぜひ、矢樹純さんの最新作『刑事総務課は眠らない』を手に取って、その目で確かめてみてください。 -
愛する男
いつしか孤独を抱きしめていた―― 誰にも知られず、思い出されることもない。 真に孤独なそのひとは、けれども愛を知っていた。 「俺が好きになった人は、みんな死ぬんじゃないか」 数奇な運命を背負った青年が絶望の果てに見出した、究極の「愛」とは。 魂をゆさぶる衝撃作! そのひとの孤独を、誰も知らない。 愛らしい顔立ちの赤ん坊は、生まれてすぐに母を喪った。立て続けに祖父母を亡くし、父も死んだ。養護施設で育ったその少年・中川宙希は、聡明な友人や心優しい大人たちに囲まれ、愛情を注がれ、大きくなる。だがひとたび宙希が好意を抱くと、彼らは死んでしまうのだった。 やがて愛することを恐れるようになる宙希。それでも数々の出会いが宙希に訪れ、その愛はただならぬ気配を帯びていく――。 -
キャッシュとディッシュ
話題の文芸新シリーズ[First Archives]第2回配本。 叔父が残した唯一の遺品は、軽くて手ざわりのよい白い皿だった。非正規労働で暮らす男はやがてその力に気づく。購入したモノの代金を返す皿が、男の部屋と人生を変容させていく表題作「キャッシュとディッシュ」。 書籍取次センターで働く男は、春になったら絵の学校へ行くことを支えに冬を越えてゆく。単純労働、屋上の陽光、オートバイ、巨きな女。流れていくコンベヤーの前で抜け出すはずだった時間が過ぎていく群像新人文学賞受賞作「秒速10センチの越冬」。 1997年と2020年、20余年の時を隔てて描かれた、すり減っていく生活、見えない出口、ずらされていく未来、自己責任。失われた30年の閉塞と抵抗を刻み込んだ2編を収録。 形が残らなくなった消費活動の果てには何が残るのか。無駄遣いはただの無駄なのか。貧困と買い物から、生の限界を描く傑作撤退文学。 ──渡辺祐真(作家・書評家) 身につまされる。今までつまされたことのない部分が身につまされる。この身につまされ方には、中身が詰まってる! ──斎藤真理子(翻訳家) -
スマホを持たない君へ
メッセージは、すぐ返信しなきゃ。でも、友達の顔色ばかり気にするのは、正直ちょっと疲れる時がある。「スマホに悩む子」「スマホが欲しい子」「スマホに依存する子」「スマホを持たない子」……スマホやSNSの便利さと引き換えに失われていく時間や、すり減っていく気持ち。「本当に大切なもの」と向き合う意味を問いかける、4人の中学生の物語。現役中学生から共感の声! ●この本を読み終わったあと「私達がスマホを持つ意味とは何だろうか?」と考えたくなりました。(中2女子/I.M.) ●最後のタイトル回収には心躍りました。(中2女子/M.M.) ●便利さに囲まれた日常で、本当に大切なものは何かを問いかけてくれる物語。(中1男子/N.E.) ●スマホ1つで人間関係や感情が大きく左右される場面は心にきました。(中2男子/K) ●秘密の青春がせつないけど、心があたたかくなりました。(中1女子/O.E.) ●共感できることがたくさんありました。今を生きる学生にぜひ読んでみてほしいです。(中2男子/I.R.) 【目次】第一話 遠野樹はスマホを持たない/第二話 朝田悠斗はスマホが欲しい/第三話 水川玲奈のスマホは鳴らない/第四話 スマホを持たない君へ ■イラスト:とろっち -
後宮書堂の転生司書
図書館司書の瀬名愛は、仕事でもプライベートでも好きな本に囲まれながら、おひとり様生活を満喫している。一人で迎えた26回目の誕生日にほんの少し寂しさを覚えながらも、仕事を終え帰宅しようと歩いていたそのとき、交通事故に巻き込まれ意識を失ってしまう。 目が覚めた場所は、なんと異国の柩の中だった! どうやら中華風の世界で、流行り病で死んだ冬梨という人物に転生してしまったらしい。自分と容姿がそっくりな冬梨として生き返った愛は、彼女が向かおうとしていた、後宮にいる賢妃のもとに赴くことに。 愛と同じく大の本好きだった冬梨には書庫の管理の仕事が与えられるが、しかしそのさなか、書庫の中で殺人事件が起こり、冬梨は否応なく巻き込まれてしまう。捜査の中で知り合ったのは第二皇子の李佑。冷酷無慈悲だと怖がられる彼だが、冬梨とは過去に何か関係があったようで……? 本で得た知識を生かして事件解決を進めながら、書庫係として異世界での新たな生活が始まる! -
家庭用安心坑夫/猿の戴冠式
【家庭用安心坑夫】 夫との平穏にみえる家庭に漠然とした不安を抱えた専業主婦小波が、ある日、日本橋三越の柱に、幼いころ実家に貼ったはずのシールがあるのを見つけたところから物語は始まる。小波はいまも実在する廃坑テーマパークに置かれた、坑夫姿のマネキン人形があなたの父親だと母に言い聞かされ育つが、やがて東京で結婚した彼女の日常とその生活圏いたるところに、その父ツトムが姿を現すようになって……。 【猿の戴冠式】 いい子のかんむりは/ヒトにもらうものでなく/自分で/自分に/さずけるもの。 ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビ画面のなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ行くことになる。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく。 ――”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。 -
半永久の花束
丁寧に手入れされた美しい庭で、高校生の航大(こうだい)と大学生の拓海(たくみ)はいつものように、植物にまつわる些細な違和感について言葉を交わす。存在しない鉢植えを求める老婦人、 コスモスが咲く道で起こった人間消失、 葉っぱと数字でできた暗号の解読──。植物が絡むささやかな謎はやがて周囲の人の記憶や感情へと繋がっていく。読み終えたあなたの心のなかで温かな思いが芽吹く。 デビュー作にして入試問題に多数採用され注目を集めた『勿忘草(わすれなぐさ)をさがして』に続く、 優しさに満ちた連作短編集。/【目次】赤い葉/透明少女/失敗作の暗号/風吹けば謎/半永久の花束 -
真夜中のぐっすりカフェ2 ~「おやすみ」と「おはよう」の間~
”ねむれない”にそっと寄り添う、すこし不思議で、やさしい物語、待望の続編。 イベント企画会社で働く守里は後輩の指導に追われ、ねむれない日々を過ごしていた。 そんな忙しい毎日を癒すのは『ぐっすりカフェ』のマスター楓と過ごす時間だった。 楓が作る料理をたべながら、かつてカフェに来たお客様の話を聞く時間。そんな大切な時間の中で守里は少しずつ楓への思いに気付き始める。 大切な思いに気付けるほっこりストーリー、待望の続編。 ●目次 プロローグ 「おやすみ」の時間 一話 春とぬいぐるみと 二話 夜更かしの秘密 三話 雨降る夜の 四話 繋がる縁 エピローグ 「おはよう」の時間 ●著者 石川県在住。なんでも興味のある雑食系。主に小説投稿サイト『小説家になろう』で活動中。『第2回お仕事小説コン』で本作が特別賞を受賞し、『花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を』で商業出版デビューし、シリーズ3作品を発行。著書に『金沢あまやどり茶房』(アルファポリス)、『鬼の若様と偽り政略結婚』全3巻(スターツ出版)、『世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。』1~2巻(マイクロマガジン社)などがある。 -
君が描きかえた名探偵と青い春
新潟県の進学校に入学し生徒会に加わった刑部歩は、ゴールデンウィーク明けという中途半端な時期に転校してきた姫路叶音と出会う。積極的で好奇心旺盛な叶音は、学内で巻き起こる事件やトラブルを一緒に解決しようと、しきりに歩を促す。叶音は「名探偵歩君」とあだ名されていた小学校時代の同級生らしく、平穏に過ごしたい歩を頼ってくるのだ。生徒会目安箱からの投書消失、学校旗への不可解な落書き、体育祭への妨害工作……。謎解きの先で二人が見つけた、かけがえのない真実とは? 「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」受賞作でデビューを飾った著者の、心揺さぶる連作学園ミステリ。 -
法月綸太郎の不覚
油断大敵。 「推理」のその先へ―― ミステリの可能性を押し拡げるシリーズ最新作! 書き下ろし短編「平行線は交わらない」など、 全4篇を収録した作品集。 【収録作品】 「心理的瑕疵(かし)あり」 首吊り自殺物件に住むライターが同じ死に方で発見される。 しかし、自殺だとすると現場には不可解な謎があって――? 「被疑者死亡により」 <交換殺人>の疑いを晴らしてほしい。 だが養父を亡くした依頼人には、多額の死亡保険金が転がり込む予定で――。 「次はあんたの番だよ」 ランナーが公園で目撃した“女の幽霊”。 その顔は二日前に殺された資産家女性と瓜二つだった。 「平行線は交わらない」(書き下ろし) 和菓子屋店主が殺された事件。 背景には和菓子経営者の兄弟の因縁が……? -
おしら鬼秘譚
怪異に嘘も本当もない。 大事なのは背景にある人の営みや風土だ。 寒村に伝わる呪いの人形に秘められた謎とは? 忽然と消えた娘を追う母は、〈鬼を招く〉学芸員&〈最恐〉呪物蒐集家と、東北を駆ける――。 仙台のタウン誌で働きながら娘とふたりで暮らしている桑見里帆は、古本市で「おしら鬼」と呼ばれる木彫りの像を手にする。巨大な角を生やした奇妙な木像の写真を目にした里帆の母は、我が家にも同じ人形があったと言い放つ。その夜、娘の愛菜が木像とともに失踪してしまう。里帆は、民俗学に詳しい学芸員・獺川(おそかわ)や怪奇マニアの呪物蒐集家・摩訶原(まかはら)といった怪人物たちを巻き込みながら、愛菜の行方を追うため「おしら鬼」の正体を探ってゆくと――。 怪談実話の旗手が放つ、伝奇ミステリ! -
その謎を解いてはいけない 蛇怨館の殺人
推理の後には悲鳴の嵐!? 史上最悪の探偵、現る! 「“黒歴史探偵”というパワーワードを生んだ歴史的探偵小説」 大森 望(解説より) 生来、左眼だけが翠色のオッドアイを持つ女子高生・小鳥遊唯。 彼女は、中二病全開の自称名探偵・暗黒院真実の助手を務めている。 ある日、山奥で迷い込んだ二人は、洋館「蛇怨館」に一夜の宿を求める。 だが翌朝、一族の因習になぞらえた惨殺体が見つかり……。 果たして暗黒院の推理が暴く真実とは!? 異能の著者が贈る新感覚本格ミステリ開幕! 【目次】 第一話 蛇怨館の殺人 第二話 いるんだろ? 出てこいよ 第三話 どちらが主人公を殺したか? 解説 大森 望 カバーイラスト/遠田志帆 カバーデザイン/坂野公一(welle design) -
21時の空洞の魚
「お届けものです」 〈朝〉とだけ書かれた箱を開けると──? 25万部突破! ロングセラー「喫茶ドードー」シリーズの標野凪が贈る、 静けさが心を包み込む、「時」をめぐる24のショートストーリーズ。 「とき」をめぐる24編のショートショートを書きました。 目覚めたばかりのまっさらな朝、日差しが高くのぼる真昼、仕事終わりの夕方と家でくつろぐ夜、そして深い眠りに落ちる深夜。 あなたの心の奥深くにも、不思議な「とき」が落ちていることでしょう。 眠れない夜、そっと開いて一編をどうぞ。(著者より) 〈朝〉 乗り込んだ電車の行き先は、星の瞬く夜空か。 それとも──。 ──6時「始発電車」 〈昼〉 咲き誇る百日紅。 母の目にはどう映ったのだろうか。 ──12時「正午の百日紅」 〈夜〉 今夜も彼女は、この街に雪を降らせる。 明日を生き抜くために。 ──23時「雪の降る街」 〈深夜〉 ──ねえ、起きて。 あたしのほっぺたを突いたのは? ──5時「公園の鳩」 -
愛媛怪談
四国初のご当地怪談、【愛媛県】の怖い話・不思議な話 南予出身の声優・怪談師が郷土の怪を徹底調査! 牛鬼、お遍路、七人ミサキに犬神憑きまで、東予・中予・南予を完全網羅。 土地に伝わる伝承から現代まで続く数々の禁忌、愛媛県のご当地怪談集 古事記に「愛比賣」と記され、全国で唯一神名を県の名に戴いた麗しき国、愛媛県の怖い話を南予出身の著者が県内各地を回って聞き集めたご当地怪談集。 【東予地方】 楢原山に出る人を喰う猿神と祟りの伝承(今治市) 止呂橋の中央で聞こえる霊のうめき声(西条市) 別子銅山の七号支坑に揺れる妖のランプ(新居浜市) 身投げの崖と言われる姫ヶ嶽の怪の真相(四国中央市) 【中予地方】 松山城二之丸史跡庭園に響く陣太鼓の怪(松山市) 五色姫海浜公園に遺る平家の姫君の魂(伊予市) 古窯跡で拾った人形の頭に宿る念(砥部町) 裏から覗くと祟られる二つ顔の山神(久万高原町) 【南予地方】 土地の記憶…幼子が夢で見た空襲と紫電改(愛南町) 見返橋と黒の瀬刑場で処刑された罪人の霊(宇和島市) 霧の出る日に出現するあの世の里、浮里の恐怖(大洲市) 水難事故から救ってくれた若宮神社の狛河童(西予市) 海から亡者が岸を上ってくる佐田岬の怪(伊方町) -
描いた未来に君はいない【電子特典付き】
冴えない高校生・鳴海大和のクラスに大阪から南奈海が転校してきた。 下校中に駅で出会ったことをきっかけにふたりの距離は縮まっていく。 南の特技は「握手をしたら人の心が読める」ことらしく、戸惑いながらも、天真爛漫な彼女に振り回される鳴海だった。 ある日、鳴海が小説を書いていることを打ち明けると、南は「私を主人公にしてよ」と言う。 二人で創作について話す時間は楽しく、惹かれていく一方で、 日に日にクラスメイトと打ち解ける南に、やはり自分とは違う立場なのだと複雑な思いが湧いてきて――。 号泣必至、珠玉のラブストーリー! -
夢幻の花嫁
名家に生まれながら、忌み子として虐げられてきた少女・結花里。彼女が命じられたのは、父に寵愛される妹の身代わりに、冷酷無比な銀髪の鬼と恐れられる孤高の軍人・桐龍寺玲士に嫁ぐことだった。 「俺の命令がすべてだ」と言い放つ玲士に震える結花里。だがそんな言葉とは裏腹に、玲士から与えられたのは、あたたかな食事と美しい着物、そして夢の中にしかないと思っていた自分の居場所で――。 夢と現が交差する帝都で、孤独なふたりが紡ぐ奇跡の恋物語、ここに開幕。 -
すてきなモンスター:本のなかで出会った空想の友人たち
サルマン・ラシュディ推薦! ドラキュラ、アリス、赤ずきん、ファウスト、スーパーマン……古今東西の伝説や文学作品に描かれた登場人物たちをめぐる、『図書館 愛書家の楽園』の著者による最新エッセイ集。 タイトルは「はしがき」の冒頭、『鏡の国のアリス』のユニコーンとアリスの会話に出てくるFabulous Monstersより。著者が子供の頃から心惹かれてきた童話、小説、神話、伝承に登場するモンスター=異形の、もしくは人間離れした、あるいは一筋縄ではいかないキャラクターたちと、その背後に広がる驚くべき文学世界が綴られる。 「人は同じ本を二度読むことはない」とは、時間についてのヘラクレイトスの警句をもじったものだが、作者によって生命を吹き込まれた登場人物たちは、私たちが読み返すたびにページを通して新たな真理を見せてくれる。それぞれのキャラクターが帯びる普遍性に気づかされると同時に、各章で言及される数々の作品も読んでみたくなる。ホールデンではなく妹のフィービー、ハックルベリー・フィンではなく逃亡奴隷のジム、孫悟空ではなく沙悟浄、ハイジではなく祖父に注目するなど、独特の視点も魅力。装画と各章のイラストは著者自身が手がけたもの。 [目次] はしがき ムッシュー・ボヴァリー 赤ずきんちゃん ドラキュラ アリス ファウスト博士 ガートルード スーパーマン ドン・フアン リリス さまよえるユダヤ人 眠れる森の美女 フィービー 性真 逃亡奴隷ジム キマイラ ロビンソン・クルーソー クィークェグ 独裁者バンデラス シデ・ハメーテ・ベネンヘーリ ヨブ カジモド カソーボン サタン ヒッポグリフ ネモ船長 フランケンシュタインの怪物 沙悟浄 ヨナ 人形のエミリア ウェンディゴ ハイジのおじいさん かしこいエルゼ のっぽのジョン・シルヴァー カラギョズとハジワット エミール シンドバッド ウェイクフィールド 謝辞 訳者あとがき 出典 -
罪人に死を
帰郷した男を待ち受ける、脅迫、失踪、殺人事件 幼馴染と不倫中の男に届いた不倫を咎める手紙。相手の夫の仕業と疑うも、夫は殺され、幼馴染も失踪してしまう。エドガー賞受賞作 -
風を織る
おちえ、危うし―― 人気時代シリーズ第4弾! 深川の縫箔(刺繍)屋・丸仙の娘、おちえが、不吉な模様の小袖を大店「出雲屋」別邸に届けると、邸内で突然五人の男に襲撃される。 同行した丸仙の職人・一居となんとか応戦するが、ふたりの前に老女が現れて――。 「出雲屋」の過去と、おちえにはどんなかかわりがあるのか。剣を愛するおちえと、武家の家を捨て刺繍の道を志す一居が真相に迫る。 『風を繍う』『風を結う』『風を紡ぐ』に続く、大好評〈針と剣 縫箔屋事件帖〉シリーズ、緊迫の第4弾! 〈目次〉 一 風花飛鳥模様 二 紅牡丹火車模様 三 白菊残陽模様 四 再びの花折枝模様 五 白無地 六 井桁模様 七 藤花下飛燕模様 八 青海波模様 装画/田尻真弓 -
小さくも重要ないくつもの場面
いくつもの秘密は家族をどこへ連れていくのか 『マグヌス』で知られるフランスの著名な小説家が、互いの関係を模索する再構成家族の姿と秘密を詩的に描いた中篇小説。 幼い頃から母のいないリリは、赤ん坊の頃の自分の写真を見て、自分はいったいどこから来たのか、母はどこへなぜ行ってしまったのかと疑問を抱いてきた。父の再婚により、新たに四人の兄姉ができるが、継母ヴィヴィアンや異母兄姉との関係を模索しながらも心からは馴染めずにいた。 ある日、家族そろって出かけたピクニックで写真を撮るため、子どもたちはぎゅうぎゅうに身を寄せ合った。それが悲劇につながるとは知らずに……。 やがて兄姉たちがそれぞれの道に進んでいく一方、リリはどこへ向かえばいいのかわからず、左翼グループと共同生活をしてみたり彫刻に打ち込んでみたりするものの、どれも長続きせずさまよう。 タイトルが示すとおり、小さいがひとつひとつが何らかの働きや意味をもつ多くの出来事の連なりで構成されている。リリは愛する人を見つけ、自分の居場所にたどり着けるのか。知りたかった秘密は明らかになるのか。喪失を抱えながらも、時の重なりを感じ、自己や他者と向き合うことの尊さを静謐に描く。 -
ごみのはての
独居老人のごみ屋敷でめぐりあう、5人の便利屋と3人の闇バイト。腐敗と悪臭に満ちたものたちの何を捨て、何を残すのか? 文藝賞作家による衝撃のハウスクリーニング小説。 「金も未来も、きっと見つかるにゃ。」独居老婆のゴミ屋敷で5人の便利屋が出会った「本物の世界」――熱量に満ちた言葉と圧巻の展開による、各誌絶賛の文藝賞受賞第一作。 衝撃のハウスクリーニング小説! 「あなたたちは世界のしくみを知らないの。本物の世界から捨てられた人がいることも」 独居老婆が暮らす一軒家のごみ清掃に訪れた、便利屋の社長・佐竹ほか4名。その前日、佐竹は皆の日当を含む百万円を入れた封筒を、悪臭に満ちた膨大なごみの中に落としていた。やがて老婆の過去が明らかになるにつれ、あらぬものが見つかると同時に闖入者が現れて……。 【各誌絶賛!】 惹きつけられずにはいられない――水上文 ダイレクトに五感を揺さぶる強烈作――菊間晴子 -
東大理三の悪魔
天才の思考は超越か狂気か―― ジャンルを超越した知的エンターテインメント、待望の文庫化! 各界から驚きの声、続々! 「既存の文学賞がキャッチできなかった異形の小説」 ――海猫沢めろん(作家) 「SF(サイエンス・フィクション)を通り越した型破りな青春スピリチュアル・ファンタジー」 ――大森望(翻訳家・書評家) 「東京大学を舞台に論理と意識が交錯する世界をめぐる壮大な物語」 ――野村泰紀(物理学者) (あらすじ) 東京大学理科三類に通うノボルは、東大模試で異次元の点数を叩き出し、その後理三に合格した天才・間宮と出会う。彼は間宮と交流を深めていくうちに、天才の圧倒的な世界観に魅了され……。天才とは何か、この世界に隠された秘密とは? リアリティとフィクションが交錯しながら、旧約聖書について大胆な仮説が展開される圧倒的知的エンターテインメント。 ※本作は、2025年1月28日(奥付記載:2025年2月11日)に小社より刊行した単行本『東大理三の悪魔』の第1部「東大理三の悪魔」を文庫化したものです。 【著者について】 幸村百理男(こうむら・もりお) 東京大学医学部医学科卒業。二本松眼科病院、虎の門病院などを経て、沖縄県・宮古島にて離島医療に従事している。 -
吉田修一と『国宝』の世界
2025年、小説&映画ともに大きな話題となった吉田修一の『国宝』。 デビュー『最後の息子』から吉田作品を追ってきた同郷の評論家が、 『国宝』を中心に、『パレード』『パークライフ』『悪人』といった代表作から 最新作『ミスサンシャイン』まで、その魅力を論じる徹底ガイド。 【目次】 はじめに 吉田修一の小説 第一章 『国宝』の特徴と歌舞伎の歴史 1 『国宝』が描く歌舞伎の魅力 2 歌舞伎の歴史と『国宝』 3 『国宝』の喜久雄と『悪人』の祐一の類似 4 立花喜久雄のモデルは? 5 谷崎潤一郎の『刺青』と吉田修一の『国宝』 第二章 『国宝』が描く人間国宝と人間天皇 1 人間国宝と人間天皇 2 『国宝』と『ねじまき鳥クロニクル』 3 歌舞伎役者の苦難、大衆芸能のルーツに戻る旅 4 女形と歌舞伎座の歴史 5 歌舞伎座を設立した福地源一郎と座紋「鳳凰丸」 6 料亭「花丸」と長崎の史跡料亭「花月」 7 原子爆弾による被害と「鷺娘」の悲しみ 第三章 デビュー作「最後の息子」と初期作品群 1 段ボールの机の上で書いたデビュー作 2 初期作品の主人公――「夜の世之介」と「若い悪人」 3 「最後の息子」にみる後期作品への広がり 第四章 純文学とエンターテインメントを超える 1 『悪人』の原型――山本周五郎賞受賞作『パレード』 2 ウェブ上のコミュニケーションを先取る 3 『パレード』の若者たちの「成熟と喪失」 4 アメリカ同時多発テロ事件への応答――芥川賞受賞作「パーク・ライフ」 5 都会のエアポケットとしての「日比谷公園」 6 平凡で「かけがえのない場所」が破壊されることへの静かな抗議 第五章 『悪人』が描いた平成の原風景 1 祐一と依子の「奇妙な」母子関係 2 母親から受け継いだ「不器用さ」 3 就職氷河期を象徴する現代文学 4 非正規雇用の二人にスポットライトを当てる 第六章 逃亡劇から恋愛劇へ 1 祐一と光代にとっての長崎と佐賀 2 祐一の乗る白いスカイラインとは? 3 不器用な恋愛劇を美しい物語に昇華 第七章 『悪人』以降の展開 1 男女別の秩序に生じる「悪」の重層性 2 『さよなら渓谷』と島崎藤村『破戒』における「告白」 3 「悪」の布石としての偏執的な「愛」 4 「救いのないしがらみ」と「感情の訛り」 5 『太陽は動かない』が描くアジアの風景 第八章 二つの社会派ミステリ 1 『犯罪小説集』における日常の中の「タナトス=死の欲動」 2 裕福な専業主婦が抱える「テロリスト」のような攻撃性 3 日常と紙一重のところに潜む「危うさ」 4 映画「楽園」が炙り出す『犯罪小説集』のカタルシス 5 不器用な「悪人」たちの「逃亡劇」――『逃亡小説集』 第九章 戦後史の闇へ 1 『アンジュと頭獅王』の「理不尽な暴力」と民間信仰 2 近代史の闇に切り込む社会派ミステリ『湖の女たち』 3 『湖の女たち』と川端康成の『みずうみ』 4 松本清張『砂の器』への挑戦状――『ミス・サンシャイン』と『罪名、一万年愛す』 第十章 映画「国宝」の風土と到達点 1 映画「国宝」の風土 2 吉田作品を彩る役者たち 3 社会現象としての到達点 あとがき -
くらやみ小学校
学校の怪談より怖い! 今も昔も、学校で、誰かが泣いている。 「先生」の衣をまとった怪物、「教育」の名を借りた差別、給食、プール、たてぶえ、あの因習が許されてしまった時代……。ほがらかな教室に、突如現れる不条理世界。なぜ? みんな忘れてしまったの? 生徒に「せっしょうすぎること」を強いる市立小学校の女性教師。「私、ぜったい許さへん」。少女たちが企てた復讐とは……。(「プールがいや」) 同級生の死を知らされた私は、いてもたってもいられず新幹線に飛び乗った。中学時代の先生に、抗議するために。(「数学のこわい先生」) チアフルでブライトな学年一の人気先生――彼女はなぜ豹変したのか。その深層心理を探る。(「ランドセルを持った女」) LINEトークで話した同級生は、かつてはもの静かで百合の花のようだったのだが……。(「うつろい」) 学校の怪談より怖い! 吐き気がするほど“ピュア”に描く、昭和・平成・令和の翳り。 -
とりぷるばーば 水曜日のかれーらいす
札幌で居酒屋を営んでいた桃子の夫が亡くなって一年。「子ども食堂」だけ細々と続けていた桃子のもとに、元キャリアウーマンの百合、夫婦二人で暮らしていた澄子が訪れる。中学時代からの親友たちもそれぞれの人生を歩み、気がつけば皆、67歳になっていた。そして、桃子は二人の提案で、彼女と夫が一緒にやっていたお店を再開することにする。リニューアルしたお店では、北海道の旬の食材を用いつつ、手軽に作れるリーズナブルな家庭料理を提供。食べに来たのは、乳がん手術後の女性や、今の世の中についていけない高齢男性、近所の小学生たち。皆、それぞれ悩みや不安を抱えていて……。個性豊かなおばあちゃん三人のやさしさと、お手製のカレーライスなどの懐かしい味が、明日への元気を与えてくれる連作短編集。文庫書き下ろし。 -
順風満帆〈クラウド・ナイン〉
まともなだけじゃ、生きていけない 『万事快調〈オール・グリーンズ〉』で第28回松本清張賞を受賞しデビュー、2026年1月に同作の実写映画が公開される新鋭・波木銅、待望の新作! 『万事快調』の書き下ろしスピンオフ短篇「順風満帆〈クラウド・ナイン〉」を筆頭に、 まともなだけじゃ生きていけない現代を、必死にサバイブするあなたに贈る“劇薬”小説集! ◆収録作 ・順風満帆〈クラウド・ナイン〉(『万事快調』スピンオフ) 夜な夜なクラブで開催されるMCバトルイベントで出くわしてしまった、教育実習生の私と、クラスの素行不良児。ステージ上での短い対話篇が始まる ・ラッキーパンチ・ドランカー ラッキーでプロボクサーになった僕と、理想の恋人・りゅーちゃん。才能を見いだせないボクシングを続けるべきか、それとも…… ・結局のところ、わたしたちはみな 「ぼく、漫画描いてるんですよね」馴染めないバイト先の同僚が描いているのは、“すべて嘘”の猫との暮らしだった ・フェイクファー 「裁縫は暴力の逆なんだ。だから好き」大学時代に所属していた〈着ぐるみサークル〉の仲間が自殺したらしい。でも、なぜ? ・楽園ベイベー いじめられっこの僕を助けてくれた〈美容師兼探偵〉を名乗る謎の女・らいか。妹の行方を追う彼女に手助けを求められ…… 一筋縄ではいかない現実は、裏をかいてそのまま振り切っちゃえ。 -
再誕の書
世界的名優キアヌ・リーブス×SF・幻想⽂学の⻤才チャイナ・ミエヴィルの共著! 殺戮の運命に呪われた不死者・ウヌテ。彼の秘密を解き明かそうと試みる特殊機関〈ユニット〉だが、作戦中、死体が蘇る異変が起き……。 古代の⼒と現代の戦争、そして不死の超越者を描く壮⼤なダーク・ファンタジー!! 伝説的コミック『BRZRKR』の世界を、数々の賞に輝いた『都市と都市』などで知られる⻤才・ミエヴィルが、10年以上の沈黙を破り描く! **************************** 私の⼤好きな作家の⼀⼈、チャイナ・ミエヴィルと共同で⼩説『再誕の書』を執筆できることをとても嬉しく思う。この⼩説は、私が創作し、作家のマット・キントと作画のロン・ガーニーと共同執筆したマンガシリーズ「BRZRKR」からインスピレーションを受けている。 このシリーズは、不死⾝の戦⼠が時代を超えて戦う物語だ。 私は「BRZRKR」の世界を⾮常に愛しているので、もっと探究したいと思い、そのための最良の⽅法のひとつが、⼩説だと思った。 ––キアヌ・リーブス (「Keanu Reeves announces new novel with China Miéville - THE BOOK OF ELSEWHERE」Random House Youtubeより) **************************** 【各紙誌絶賛! !】 ★「『再誕の書』は、パルプ⾵でアドレナリン全開のスリラーであると同時に、死、時間の移ろいやすさ、そして⼈間であることの意味について描いた、物悲しく実験的な⼩説でもある」 ──ニューヨーク・タイムズ紙 ★「アクション満載、超暴⼒的、そして道徳的に曖昧……不死⾝の古代戦⼠の試練と苦難を、極めてスタイリッシュかつ美しく描き出す…… 実存的な憂鬱を切り取った、愉快なアクションミステリー……溢れる想像⼒と完璧なスタイルが、深い喜びをもたらす読書体験を提供している」 ──ロサンゼルス・タイムス ★「驚くほど、そしてガタガタと⾳を⽴てるほど⾯⽩い読み物だ。⾎まみれで時代をまたぐアクションスリラーである『再誕の書』は、信じられないほど⾎なまぐさい原作をひねり、暴⼒の循環性についての瞑想へと昇華させている」 ──サンデー・タイムス -
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身体に埋め込んだチップで複数の娯楽を同時に楽しむ時代。子供達の将来の夢は「ええ愛」が大人気。完璧な等質教育で名高い保育園で、オフラインに拘るママ友の観察は最高のエンタメだった…。「推子のデフォルト」ほか、マンション最上階に住む家族を滑稽に描く「マイ・イベント」を収録。世界が注目する作家がえぐり取る最恐リアルな全2編! スマホ依存、管理教育……私たちはどこへ向かうのか? 本谷有希子が愛用するAI・マルスラによる解説を収録。 「推子のデフォルト」 子供達を<等質>に教育する人気保育園に娘を通わせる推子は、身体に超小型電子機器をいくつも埋め込み、複数のコンテンツを同時に貪ることに至福を感じている。そんな価値観を拒絶し、オフライン志向にこだわるママ友・GJが子育てに悩む姿は、推子にとっては最高のエンターテインメントでもあった。 「マイ・イベント」 大規模な台風が迫り河川の氾濫が警戒される中、防災用品の点検に余念がない渇幸はわくわくが止まらない。マンションの最上階を手に入れ、妻のセンスで整えた「安全」な部屋から下界を眺め、“我が家は上級”と悦に入るのだった。ところが、一階に住むド厚かましい家族が避難してくることとなり、夫婦の完璧な日常は暗転する。 -
あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖
「何かがおかしい…」 違和感のその先にあったのは! 理解不能な恐怖、異常、狂気―― 11人の作家が綴る極上のサイコホラーオムニバス 【目次】 死の絵/死の画 鈴木呂亜 路上の女と泉下の女 岩井志麻子 地獄のドリンクバー 探偵小沢 隣は何をする人ぞ~ある怪談作家の隣人録~ 黒木あるじ 切符のようなもの 春日武彦 象さんとミライちゃん 雨宮淳司 二軍のムームーおばさん ヤキソバChang タクシー怪談 市川夕太郎 ジャスト・ワン・モア・ラード ギンティ小林 〈対談〉日本一飄々とした冒険作家・高野秀行と日本一陽気なホラー作家・平山夢明 が「恐怖」を感じるとき イヌヒロイ ネコセマイ 平山夢明 -
町田相模原怪談
地元の恐怖が集まるマチサガの怖い話 東京都町田市、神奈川県相模原市――100万人が暮らす首都圏の一大ベッドタウンに潜む怪異譚を地元の怪談作家が徹底取材! ・駅前に建つ某ビル、そして某ホテルにも出現する赤い服の女の霊「町田駅前ビル」 ・女の幽霊の噂を聞き相模大野の某公園を訪れた若者が味わった絶望「見ると死ぬ女」 ・生者を狙い引きずり込む鶴川の危険な怪異「ホーム下」 ・淵野辺のマンションに住む学生が体験した部屋を訪れる妖「通りもの」 ・成瀬駅から生者の命を狙いつけ狙う黒い異形「ついてくる」 ・最凶心霊スポットと名高い宮ヶ瀬に棲む妖怪〈川天狗〉の恐怖「潤水都市さがみはら」 ・血塗れの男が侵入する恐怖!霊道に建つ異界の物件「玉川学園の家」 ・相模湖のとある廃墟で巻き起こる戦慄の出来事「湖畔の廃ホテル」 ・タヌキの仕業だったのか。金井の男性の身に降りかかった不可思議すぎる実体験「狸話」 ・いるはずのない赤子の声、存在しない最上階のさらに上――怪異が頻発するとある病院「津久井の病院」 ・長津田行きで寝過ごした先の車庫で目撃した異様な存在「背が高い高い高い」 ・黒い女の幽霊が佇む津久井の最凶心霊スポットで起きた怪事「三井大橋」 ・〝開けてくれよう〟そう言いながら毎夜男が窓を叩く鶴川某所の恐怖物件「うるさい部屋」 ・国道16号沿いで目撃される白い幽霊の正体と、ダム湖を徘徊する奇妙な人物の恐怖「白い奴~名手橋」 ――など、マチサガの怖い話を多数収録! -
フルハウス
ラグビーにおける「フルハウス」とは、一試合で同じ選手が、トライ、コンバージョンゴール、ペナルティゴール、ドロップゴールをすべて決めることを言う。本書は、日本人として初めてニュージーランド代表チームのオールブラックス入りしたラガーマン、早見剛大の物語である。2027年ラグビー・ワールドカップ、プール戦でオールブラックスは日本代表とぶつかる。かつて日本で一緒にプレーしていた仲間との激突! ラガーマンの孤独、友情、絆、葛藤……。自らもラガーマンであった著者が、そのラグビー愛のすべてを込めて書き上げた究極のラグビー小説。堂場瞬一スポーツ小説の頂点とも言うべき傑作! -
乱歩心象作品集
乱歩の心に映る執着と愛着、強迫的な思念、どこかへと惹かれてゆく心の有様……。 江戸川乱歩没後60年。その作品から、詩人のように一瞬の輝きを掬い取った、名場面をピックアップ。 「夢遊」「恐怖」「人形」「残虐」「身体」「錯視」「浅草」の七つの切り口で、作品を精選。乱歩の神髄・魅力を凝縮した一冊。 *編者より―― 「心象」は宮沢賢治が『春と修羅』を「心象スケッチ」と呼んだその「心象」です。乱歩の心に映るもやもやした執着の数々が、ときに見事な短篇小説としてときに長篇小説の一場面としてあるいは随筆として具象化され語られたもの、という意味で考えました。 それら自体は詩ではありませんが敢えて詩を読むように非物語的高潮に焦点をあててみるという意味でもあります。 -
待ち合わせは〈本の庭〉で
【電子版巻末にはにーな先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 ここは東京・吉祥寺にあるシェア型書店〈本の庭〉。 「棚主」と呼ばれる「小さな書店の店主たち」が店内に思い思いの本を並べて売る、この風変わりなお店には、いつでも小さな「謎」が集まってくる。 青春時代に親友と交換した大切な本の記憶を取り戻したい老婦人。製作者不明の同じZINEを買い続けるお客さんと棚主の攻防。書き込みだらけの「読み跡本」に込められた思い。この書店のはじめの一冊として「売り物ではない本」が置かれた理由――。 見逃してしまった誰かの「思い」が、時を超えて「謎」として目の前に現れたとき、 きっとこの書店の仲間は、それを解く手助けをしてくれる。 書物と珈琲の香り漂う、素敵で優しい「小さな謎解き」の世界へようこそ。 -
ダレカレ
「かえりたい。かえりたい! かえりたい!!」 ドロドロの食べ物、かけさせてもらえない電話、へんな薬。 少女は見知らぬ男の拘束から逃がれ、明け方の街を駆ける。 「おとうさんは、どこへいったの?」 恐怖、不安、孤独。どこへ行けばいいのかもわからない。 まだ暗い街で見つけたひと筋の灯り。 暖かな光に導かれた先はベーカリーだった。青いエプロンをつけた男の人がやさしく迎えいれてくれた。 「ようやくたどり着けた」 店中に広がる焼きたてパンの香りは少女の不安を溶かし、安堵でこころを満たした。 しかし……。 インディゲームクリエイター・yonaが手がけるNintendo switch(TM)・Steamで配信中のゲーム『ダレカレ』を、『英国妖異譚』『欧州妖異譚』『古都妖異譚』などのシリーズで人気を博する篠原美季が小説化。 ゲームに描かれた「誓い」を軸に小説オリジナルのエピソードを加えた、生きること信じることを問いかける感動の物語。 -
キッチンが呼んでる!
料理人、文筆家として活躍する著者の初小説。 一緒に暮らしていた恋人と別れ、「わたし」の三年ぶりの一人暮らしが始まった。三日目、その部屋に届いたのはオーブントースターだった。部屋は一向に片付かないが、仕事を切り上げた夜八時、二四時間スーパーへ向かう。明日の朝のために、八枚切りの食パン、バターと厳選したブルーベリージャムをカゴに入れる。コーヒーは少し悩んでインスタントコーヒーの小瓶。現状の部屋にちゃんとした食事であるお弁当を持ち込むのは気が進まず、夕飯用にレタスハムサンドもカゴに加えた。帰り道にコンビニに寄って、肉まんもひとつ。果たして、この日わたしはどんな「料理」をするのか。 調味料を吟味し、最低限の調理道具を慎重に揃えながら「おいしい」を追究する二七日間を描く料理小説。 自炊はもちろん、デリバリーもコンビニも、ビュッフェも鰻屋さんも、ファストフードもデパ地下も、カップ麺もラーメン屋さんも──おいしく食べることを探求する日々には、簡単なレシピや食にまつわる豆知識も満載。 料理人、文筆家として活躍する著者が初めて小説に挑んだ意欲作です。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『キッチンが呼んでる!』 の文庫版となります。 -
百日と無限の夜
初めて知るのだが、母体の内部は、らせんだ。 拗れて考えて、愛して爆発して、無限へ手をのばす。 らせんだ。凄い。 ――古川日出男 女の体の全てがここにある。 自身の胎内めぐりの旅に出た女と共に 私たちにも闇の先の光が降ってくる。 これは生まれ直しの物語だ。 ――中村佑子 第一子の妊娠中、切迫早産で急遽入院を余儀なくされた「わたし」。 医師からは「三か月は出られない」という衝撃の事実を聞かされる。妊娠7ヵ月で子宮口がひらくとは、それほどの重症なのだった。 生業とする書き仕事や日常の営みを奪われ、ただすべての時間を横になって過ごす日々の中、 ある晩ひとりの女が「わたし」のもとを訪れる。彼女こそ、能作品『墨田川』に登場する女物狂い・班女。 人攫いに遭い子を失った班女を案内人に、中世・京の都から駆け込み寺、若狭のお水送り、海辺の産小屋へと、「わたし」と班女の時空を超えた道行きは続き・・・・・・。 切迫早産での入院中の日々の詳細と、 子産みと生命にまつわる夢幻の地獄めぐりを編み上げた、 かつてない出産幻想文学。 【著者略歴】 谷崎由依(たにざき・ゆい) 1978年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞受賞。19年『鏡のなかのアジア』で第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。近畿大学文芸学部准教授。小説のほか、英語圏小説の翻訳を手がける。その他の著書に『舞い落ちる村』『囚われの島』『藁の王』『遠の眠りの』、訳書にジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』、コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』、ノヴァイオレット・ブラワヨ『あたらしい名前』など。 -
罪と罪
堂場瞬一 犯罪小説集! 「今日、自分の人生は変わってしまった。先の見えない日々が始まってしまった。」――通り魔・殺人・資金洗浄・特高の罪・迷惑運転・泥棒・毒親・掏摸・盗撮・選挙違反・復讐・子どもの罪……辿り着く先は後悔か、それとも解放か? 発行部数は世界累計1400万部! 2025年末に著書発売累計200冊を達成予定の堂場瞬一が<犯罪者>の視点で描く、犯罪小説集の傑作! ・ ・ 【目次】 ●褒められた男(通り魔) ●ある後悔(殺人) ●バイアス(資金洗浄) ●暗い復讐(特高の罪) ●連鎖反応(迷惑運転) ●家業(泥棒) ●推さない(毒親) ●コンビ(掏摸) ●神の手(盗撮) ●再起の日(選挙違反) ●逆襲(復讐) ●消えない目(子どもの罪) -
断食芸人(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第48弾は、文豪・カフカ×イラストレーター・ウミ乃のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 当時は街中が断食芸人に夢中だった。彼が断食を始めると、人々の興奮は日ごとに高まっていった。 断食芸を生業にする男。以前は圧倒的な人気を誇っていたその芸も、今では見向きもされなくなってしまった。それでも彼は断食を続ける。 カフカの名作が、一瞬で目が釘付けになるような美しさを備えた作品で話題のイラストレーター・ウミ乃によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 -
旅する小説
さぁ、出かけよう! 「物語」という旅へ。 国境、日常、現実を飛び越え、行き先は無限大! 宮内悠介、藤井太洋、小川哲、深緑野分、森晶麿、石川宗生――。 最旬の作家たちが想像の翼を広げて誘う、魅惑のノベル・ジャーニー! 宮内悠介 「国境の子」 対馬から韓国まではわずか一時間。でも「ぼく」にはそれが遠かった。 藤井太洋 「月の高さ」 旅公演スタッフとして遠征中、あの日見た月が胸に去来する。 小川 哲 「ちょっとした奇跡」 自転が止まった地球。カティサーク号は、昼を追いかけ移動を続ける。 深緑野分 「水星号は移動する」 移動式の宿・水星。今日はどんなお客様と出会うのだろう? 森 晶麿 「グレーテルの帰還」 あの夏、最後の家族旅行での惨劇が、私の運命を大きく変えた――。 石川宗生 「シャカシャカ」 地表が突然シャッフルをはじめた!? 姉弟の生き残りをかけた旅が始まる。 -
触法少女 誘悪〈新装版〉
虐待親だった母を未成年で殺害し少年院送りになった深津九子は、二年足らずで仮退院を迎える。退院の朝、警視庁の女性刑事が九子を訪ね、中学時代の同級生で、母親殺害に深くかかわった井村里実が自殺したと告げる。衝撃を受ける九子。さらに社会に出た彼女を待ち受けていたのは、想像を超えた周囲の反応だった。贖罪と更正が不充分との批判があがる一方、彼女を神格化するオタク集団も形成されていた。匿名性の陰にかくれて繰り返される凄絶なネットリンチ。高校一年生となった九子は、世間の悪意を一身に受けながら、自分の分身とも感じていた里実の死の真相を探る…ベストセラー「触法少女」の続篇! 長篇ミステリー〈新装版〉。 -
読むと死ぬ本
それでもこの本を開こうとするあなたへ。 お急ぎでない場合は、身辺の整理を済ませておくことを強くお勧めします。 正直なところ、どこまで読んだら「この本を読んだ」という判定になるのか判断しかねるのが心苦しいところです。 警告はしました。 かつてロシアには「読むと死ぬ本」が存在しました。 日本でも翻訳され、読者が本当に次々と亡くなっていったため、この世から消えた--はずでした。 今、私の目の前に現れた一冊の本。 この本を開いたときから、私の運命は狂い始めたのです。 【あらすじ】 ベストセラー作家を夢見ながらも売れない小説を書き続ける私。ロシアで「読むと死ぬ本」と呼ばれる本を書き、謎の生涯を送ったセージャ・ダビニフスのドキュメントを書き上げ、担当編集の氷上さんに手渡すと、「実は見つかったんですよ、本物が。彩藤さん、読みたくありませんか……?」と告げられた。本当に読むと死ぬというのだろうか。その呪いは本物なのだろうか。私は興味をひかれつつもその日は答えを出さずに帰宅した。そして、その日、あの人に死が訪れた--。現代によみがえった本が、私の生活を侵食していく。いやだ、死にたくない。だれか助けてください。 ひらけば最後、死が訪れる――。 -
信念の経営者・小原鐵五郎
終戦の5日前に合併成立! すべては、町に、人に、元気を取り戻すために。城南信用金庫の小原鐵五郎――その生涯と抱き続けた想いに迫る長編小説。昭和20年(1945)8月10日、終戦間際に15の組合が合併して城南信用金庫が誕生したのは、戦後の復興を見越したものであった。専務となった小原鐵五郎は、地元の中小企業を育成発展させるため、町の人びとの生活を豊かにするため、そして、地域社会の繁栄を後押しするために奮闘する。業界全体を発展させたことで「信用金庫の神様」とも言われた男が貫いた、その精神は……。累計35万部突破の企業小説シリーズ、最新作! -
アザミ
☆☆☆心当たりに胸がざわつく! 第68回 群像新人文学賞受賞作!!☆☆☆ 戦争より、芸能人の不祥事、炎上。やめられない、不健全なこの快楽。 SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく私たち――。 「逆」推し事小説にして、ネットに囚われ生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。 新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――? -
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正義を見破れ! 全編どんでん返しミステリ集 一億総”正義の暴走族”時代を生きる 今日もスマホを握りしめ怒っている 「正義系」の私たちのための 常識大逆転ミステリ。 『同姓同名』『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』の著者最新作も話題作! 今日もどこかで誰かが絶賛炎上中。 「暴露系」ーー俺があいつの悪事を晒してやる。 「報道加害」ーー夫を殺した毒婦のネタを掴んだ。 「エスカレート」ーー私が殺されたらどうするんですか! 「誤認逮捕」ーー現場にはいつもヤツがいる。 「再犯」ーー犯人は「厚生」できるのか。 「死刑反対」ーー法の下、人を殺すなんて何事だ -
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町田そのこ氏、おすすめ! 「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」 札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外のディープな内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。あさひはどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は……。 単行本刊行時、朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞、京都新聞、「本の雑誌」、「SUMISEI Best book」など各紙誌で絶賛された青春ロードノベルの傑作、待望の文庫化! 【目次】 前口上 起 二○一三年七月中旬、北海道札幌市 承 二〇一三年七月下旬、埼玉県所沢市 転 二○一三年七月下旬~八月上旬、沖縄県那覇市~慶良間諸島 結 二○一三年十二月下旬、北海道札幌市 納め口上 解説 藤田香織 -
池袋怪談
昭和平成令和の歴史と風俗の中に潜む怪と不思議。 耳袋より怖い池袋! JR私鉄地下鉄と複数路線が乗り入れ賑わう街、池袋。 百貨店に高層ビル、学校に公園、劇場からサブカルの聖地まで日々雑多な人々がこの「袋」の中に集う。 一方、巣鴨プリズンや旧日本軍の地下壕、空襲の犠牲者の埋葬地など戦争の歴史を色濃く残す土地でもある。 この混沌こそ正義の街に所縁ある最恐コンビ、西浦和也とはおまりこが袋の紐を解き、奥底まで探って見つけた知られざる怪と不思議を大収録。 劇場に出る霊と工事で発見された地下空洞の因果…「池袋のアライペイラン」、池袋近郊ホテルに実在する心霊対処部門…「特殊物対策課」、 メイド喫茶にでる生首…「象の杭」、囚人の幻影とワープする怪…「陽射しの時 二景」他、恐怖の池袋裏ガイド! ◆いけふくろうの前に溜まる負の念「俺はできるんだ……」 ◆四面塔と通り魔の因果「辻斬りの街」「四面塔」 ◆駅構内に開く異界の裂け目「池袋駅の妖少年」 ◆線路の側溝で蠢く生首「線路脇に潜むもの」 ◆交差点に立つ毛倡妓「高架下の毛倡妓」 ◆〝出る”ラブホテル 「針金縛りのラブホテル」 ◆ラブホテル怪奇事件簿「インバウンドの落とし物」 ◆美久仁小路に響く時空を超えた音「青線の残り香」 ◆巣鴨プリズンの幻影と怪奇「陽射しの時 二景」「13号扉」 ◆白骨死体の発見と地下壕の怪「池袋のアライペイラン」 -
コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く
父のデビュー作の初版本はどこに? スナックのママさんの予知能力は本物なのか? 夜な夜なリコーダーでゲーム音楽を吹き鳴らす怪人の正体は? 無意識に食べたクッキーにはどのキャラクターが描かれていた? そして、またしても居酒屋が消えた!? ミステリ談義の集まりにひとりゲストをお呼びして、毎回カフェでゆるゆると行う推理合戦。それなりにみんながんばるのだけど、謎を解き明かすのはいつも店長の茶畑さんなのだった──しかし今回は例外あり? 期待の新鋭が贈るミステリ・シリーズ、新キャラクターも登場。お待たせしました第二集です。/【目次】コージーボーイズ、あるいは笛吹き男の怪/コージーボーイズ、あるいは猫形クッキーの謎/コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く/コージーボーイズ、あるいは屋上庭園の密室/コージーボーイズ、あるいはふたたび消えた居酒屋の謎/コージーボーイズ、あるいは予言された最悪の一日/コージーボーイズ、あるいはヤンキー・パズル/あとがき
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