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大和と京を結ぶ「奈良坂」で消息を絶った女を探す浅見光彦は、文人縁の宿「日吉館」を訪れる。その矢先、ホトケ谷で変死体が発見され、仏像ファンの編集者・美果共々、警察に嫌疑を掛けられる羽目に……。三度盗難に遭った「香薬師仏」が招く悲劇を、歴史ロマンに彩られた筆致で描く著者屈指のミステリー。
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Posted by ブクログ
主人公は奈良や京都が好きで好きで、古い建築物や仏像に対する熱い想いのある阿部美果。一人旅から浅見彦と知り合う。 奈良の国宝クラスの仏像に詳しいため、 主だったお寺がくまなく登場し、歴史もポイントがまとめられて、非常に楽しかった。
1990年に初版が刊行された浅見光彦シリーズ。 舞台は奈良。 奈良博の前に実在していた「日吉館」や戦時中に盗まれた新薬師寺の「香薬師仏」など奈良と仏像、歴史好きにはわくわくする設定でした。 仏像好きはその仏像のフォルムうんぬんだけではなく、自然災害や戦争などの人災を乗り越えて人々の祈りの対象とし...続きを読むて守られてきた仏像の歴史にロマンを感じるということを内田さんはわかっているのだなぁ。 そのような時代を超えた多くの人々の思いがこもった仏像を自分だけのものにしたいという独占欲の強い人間は歴史上何度か現れているし、今もそういうヤツがいてもおかしくない。節度って大事だし、そいうい自己中心的な人って犯罪者になりやすいんだろうな…って思いました。仏像は己の鏡になるって本当だね。
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、この作品は「第42作目」です。今回の舞台は “奈良”。 ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品、いつもの浅見光彦シリーズの展開や幕引きとは一味違っているように感じました。 今ひとつ、スキ...続きを読むっとはしませんでしたね。
コロナで国内移動すら憚れる今、旅情ミステリーは旅行した気分になれミステリーも楽しめる。 奈良に行きたくなりました。
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新装版 平城山を越えた女
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内田康夫
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