作品一覧
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-本格派探偵小説家。それぞれ趣向が異なる短編三本を収録。「支倉事件」の容疑者支倉喜平。発端は聖書の窃盗容疑で逃亡、指名手配される。ようやく逮捕するも大変な男だった。取調べで一旦は自供するも裁判で翻す。果たして真実は。恐るべき執念と呪いや脅迫。やがて一大疑獄事件に発展する。実際の事件を基に書かれた作品。「ニッケルの文鎮」学者の家に奉公する娘の一人語り。ある晩、学者が殺される。残されていた遺書に浮かび上がる容疑者、しかし……二転三転し最後のどんでん返しは?「罠に掛った人」失業中の友木は借金返済に行き詰まり、高利貸しの玉島を殺害することを決意する。しかしその矢先偶然にも大金を拾う。その時、妻は玉島を殺害するとの置き手紙が……人生にはいたるところに罠がある。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-本格派探偵小説家。それぞれ趣向が異なる短編三本を収録。失業中の困窮している夫婦が偶然赤ん坊を預かってしまう。しかし母親は行方不明。かわいい赤ちゃんだが、主人は病気になりいよいよ生活に切羽詰まってしまう。なぜ母親は出てこないのか「愛のために」。別荘でそこの主人が死んでいる。ただの病死かと思われたがそこには意外な事実が……「青服の男」。高さ9メートル円筒形の奇妙な建物では大学教授が毒蜘蛛の研究をしていた。博士の死後出てきたノートに書かれていたことは。蜘蛛の大群の恐怖「蜘蛛」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
このタイトルだけでぐぐっと引き付けられてしまいました(笑)。蟇屋敷、連続殺人、跳梁跋扈する怪人、と魅力的なガジェットてんこ盛り。ミステリとしての読みごたえとトリックも……いや、これって現代のミステリでやっちゃうとダメなような気がしないではないのですが(この真相にはちょっとぽかーんとしてしまった)。いいよねこの時代だと。おそらく当時は衝撃的だったのでは。
何といってもストーリーのハラハラドキドキ感が止まりません。主人公や警部がまさかあんな目に遭うだなんて! とか。いったい何を隠してるんだ! とか(そしてそんな風に言われれば言われるほど気になって事件から手を引くなんてできないと思います)。時代の古 -
Posted by ブクログ
「蟇屋敷」と銘打ってあるので、最近のミステリファンだと「おっ館モノの系統か?」と思うかもしれませんが、そういう方向性の作品じゃございませぬ。
丸の内のビル街に駐車されっぱなしの車。それを不審に思った警官が中をあらためてみると首を切られた死体が!……という冒頭から始まり、三年前のお屋敷の火事から人が変わったように引き籠もる蟇屋敷の主人、何か謎を抱えた秘書あい子、主人公を付け狙う謎の女性、そして探偵役は探偵作家村橋と萱場警部のW主演。早すぎる埋葬もあるよ! ……なんとまぁ盛り沢山ですね。
基本、刑事達があちこち移動しながら情報をかき集めてきて事件の輪郭が見えてくる系統のお話しなので、ものすごい大