作品一覧
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3.0
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3.3「ミステリーズ!新人賞」から、これまで数多くの才能が登場してきた。ここに収められた五編のミステリは、それぞれ新鋭たちの輝かしい出発点となった作品である。居酒屋の片隅で、駆け出しのシナリオライターと映画監督が交わす歴史推理談義。無実の罪で父を囚われた少女と不思議な力を持つ老人が、毒死事件の真相を追う中華探偵行。のどかな田舎で起きた本ワサビ盗難事件と、それを捜査する刑事の趣味が迎える顛末。道に迷い無人駅で一泊をすることになった大学生ふたりを待つ、奇妙な一夜の出来事。そして、砂漠を行くキャラバンを襲った異様な連続殺人――。期待を集める五人の作家の、記念すべき“はじまりの物語”。/解説=福井健太*本電子書籍には、配信中の作品に収録されている次の短編が含まれます。『漂流巌流島』(創元推理文庫版 2010年8月初版発行)収録の表題作・『もろこし銀侠伝』(創元推理文庫版 2010年9月初版発行)収録の「殺三狼」・『田舎の刑事の趣味とお仕事』(創元推理文庫版 2009年9月初版発行)収録の表題作・『夜の床屋』(創元推理文庫版 2014年6月初版発行)収録の表題作・『叫びと祈り』(創元推理文庫版 2013年11月初版発行)収録の「砂漠を走る船の道」
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3.4時は元末。世情不安の折から陶華は科挙受験を断念し、蜀への帰路を辿っていた。従者とはぐれ路銀乏しく道のり遠く、途方に暮れる陶華に声をかけたのは、愛くるしささえ感じさせる不思議な女道士。続いて二人の行者、こましゃくれた少女、後ろ暗そうな商人、人の好さそうな侠客、と道連れが増えていく。やがて桃源郷かと見まがうばかりの農村に行き着き、宿を求める。ところが旅の疲れを癒す間もなく一行の世話係が殺され、村人が多数遺体となって見つかるという事態に発展。陶華らの中に下手人がいるはずだと、詮議が始まって……。『銀侠伝』『紅游録』に続くシリーズ第3弾、初の長編で登場。
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3.8
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
少年探偵団に憧れた僕の前に現れた転校生。彼はまさしく名探偵にぴったりの頭脳を持っていた。
謎と推理のバランスが絶妙なんですね。
初っ端は密室殺人事件を扱うのですが、それでも日常の延長線上に事件があるのです。その後の事件も同じく突飛になり過ぎない。でも魅力的である。
その上で謎を解く手がかりや道筋も、小学生離れし過ぎず、それでいて視点をずらすことの見事さにやられるのです。
名探偵ゆえの見えてしまう、わかってしまう苦悩も描く。子どもにそれを背負わせるのかと思わなくもないが、フォローもある。
何より仲間がそのことに気づき心を配る。そこもいいんです。
作者に数合わせと言われた子も、それぞれが語り -
ネタバレ 購入済み
面白い
もろこし第2弾。個人的には〈鉄鞭一閃〉と最後の風水のが良かった。〈鉄鞭一閃〉の銀牌侠は何だかいつもの銀牌侠とは違うような、、でも皆それぞれの個性があってそれも面白いです。子供が可愛らしく、読んでいて饅頭が食べたくなりました(笑)
甜甜と師匠が離れ離れにならなくて良かった!
最後は恋愛のフラグが立ったような感じがしてドキドキしました。 -
購入済み
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面白いです!もう何度も読み返した作品。中国を舞台にしたアクションミステリー。中国の歴史に特別詳しくなくても十分楽しめます。むしろ勉強になるぐらい?
悪を挫く銀牌侠がかっこいいんです!現実にもいたらいいのになぁ。