作品一覧

  • もろこし銀侠伝
    3.8
    1巻682円 (税込)
    南宋時代の中国、臨安。食べ物や飲み物に至るまで刺客への警戒を怠らなかった李小遊が、猛毒にあたって死んだ。唯一毒味をしなかった薬のせいに違いないと、薬屋を営む蒲半仙は囚われの身となってしまう。ひとり残された娘の蒲公英が悲嘆にくれていると、かねて店に出入りしていた雲游という男が「心配するな。無実を証明すればいいのだ」と力づける。かくして九歳の少女と不思議な力を持つ老人の真犯人捜しが始まった――第三回ミステリーズ!新人賞受賞作「殺三狼」など、四編を収録。虚実ないまぜの中華世界で義に生き悪を挫く好漢“銀牌侠”を軽やかな筆致で描くミステリ連作集。

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  • 憧れの少年探偵団
    3.6
    1巻743円 (税込)
    ここは多摩川のほとり、桃霞市。江戸川乱歩の少年ものに憧れる小学生が探偵団を結成した。自称探偵長のスレンダー美少女鳥居未菜美が幼なじみの歌川時雄を従え、転校生の月岡芳人を巻き込み、体格に恵まれた勝川章、パソコン使いの司馬遷太郎を加えて、メンバー五人で活動中。たかが子供の遊びと侮るなかれ、広大な桃霞市、推理力を駆使しなければ迷い犬の捜索だって不可能だ。それにしてもクリスマスに起こった尾形家の騒動は半端じゃなかった。何しろ御隠居さんが密室でこときれていたというのだから……。桃霞少年探偵団、活動開始!

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  • もろこし紅游録
    3.6
    1巻726円 (税込)
    三皇五帝のひとり黄帝が造った銀牌は何千年も受け継がれてきた天下御免の証、これを持つ侠客の前には皇帝の勅命とて無力である。仙人めいた老人かと思えば若き豪傑であったり、はたまた美しい少女であったりする“銀牌侠”は、明晰な頭脳と無敵の武術を具えた謎の存在として、今日も旅の空で弱気を助け強きを挫く。蘇州では饅頭の売り上げを奪われかけた十歳の少年を助けてやり、お礼をしたいからと家に誘われたところが……。第3回ミステリーズ!新人賞受賞作「殺三狼」に始まった“銀牌侠”伝説、戦国から民国時代の中国を舞台に描く第2集。

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  • もろこし桃花幻
    3.4
    1巻693円 (税込)
    時は元末。世情不安の折から陶華は科挙受験を断念し、蜀への帰路を辿っていた。従者とはぐれ路銀乏しく道のり遠く、途方に暮れる陶華に声をかけたのは、愛くるしささえ感じさせる不思議な女道士。続いて二人の行者、こましゃくれた少女、後ろ暗そうな商人、人の好さそうな侠客、と道連れが増えていく。やがて桃源郷かと見まがうばかりの農村に行き着き、宿を求める。ところが旅の疲れを癒す間もなく一行の世話係が殺され、村人が多数遺体となって見つかるという事態に発展。陶華らの中に下手人がいるはずだと、詮議が始まって……。『銀侠伝』『紅游録』に続くシリーズ第3弾、初の長編で登場。

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  • 砂漠を走る船の道 ミステリーズ!新人賞受賞作品集
    3.3
    1巻660円 (税込)
    「ミステリーズ!新人賞」から、これまで数多くの才能が登場してきた。ここに収められた五編のミステリは、それぞれ新鋭たちの輝かしい出発点となった作品である。居酒屋の片隅で、駆け出しのシナリオライターと映画監督が交わす歴史推理談義。無実の罪で父を囚われた少女と不思議な力を持つ老人が、毒死事件の真相を追う中華探偵行。のどかな田舎で起きた本ワサビ盗難事件と、それを捜査する刑事の趣味が迎える顛末。道に迷い無人駅で一泊をすることになった大学生ふたりを待つ、奇妙な一夜の出来事。そして、砂漠を行くキャラバンを襲った異様な連続殺人――。期待を集める五人の作家の、記念すべき“はじまりの物語”。/解説=福井健太*本電子書籍には、配信中の作品に収録されている次の短編が含まれます。『漂流巌流島』(創元推理文庫版 2010年8月初版発行)収録の表題作・『もろこし銀侠伝』(創元推理文庫版 2010年9月初版発行)収録の「殺三狼」・『田舎の刑事の趣味とお仕事』(創元推理文庫版 2009年9月初版発行)収録の表題作・『夜の床屋』(創元推理文庫版 2014年6月初版発行)収録の表題作・『叫びと祈り』(創元推理文庫版 2013年11月初版発行)収録の「砂漠を走る船の道」
  • 黄石斎真報
    値引きあり
    3.3
    1巻1,093円 (税込)
    20世紀初頭、清が滅んで中華民国が成立した数年後、江南の仙陽で「黄石斎真報(こうせきさいしんぽう)」なる画報が発行された。「黄石斎真報」は、地元の社会問題や事件のみならず、怪しげな話題も取り扱っている。記者の陸亜森、居候の黒蝙蝠らは、新人の林崇徳と奇妙な出来事を取材する過程で、その真相に近づいていく。それらは記事になると同時に、黒蝙蝠らに副収入をもたらしてもいた……
  • ヤオと七つの時空の謎
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    飛鳥、平安、鎌倉、戦国、江戸、明治……さまざまな時代を巡って少女ヤオが遭遇する七つの謎!! 七人の実力派作家が紡ぐ歴史ミステリーアンソロジー 歴史を映す〈鏡〉が崩壊したとき、世界は狂い始めた――。人々が“電子の言葉”に襲われる中、ただ一人異変を免れた本好きの少女ヤオは、飛び散った〈鏡〉のかけらを集め、平穏を取り戻すべく時空の旅に出発する。そこでは、時代ごとにさまざまな事件が彼女を待っていた……。

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  • 憧れの少年探偵団

    Posted by ブクログ

    少年探偵団に憧れた僕の前に現れた転校生。彼はまさしく名探偵にぴったりの頭脳を持っていた。

    謎と推理のバランスが絶妙なんですね。
    初っ端は密室殺人事件を扱うのですが、それでも日常の延長線上に事件があるのです。その後の事件も同じく突飛になり過ぎない。でも魅力的である。
    その上で謎を解く手がかりや道筋も、小学生離れし過ぎず、それでいて視点をずらすことの見事さにやられるのです。

    名探偵ゆえの見えてしまう、わかってしまう苦悩も描く。子どもにそれを背負わせるのかと思わなくもないが、フォローもある。
    何より仲間がそのことに気づき心を配る。そこもいいんです。

    作者に数合わせと言われた子も、それぞれが語り

    0
    2023年06月15日
  • もろこし紅游録

    ネタバレ 購入済み

    面白い

    もろこし第2弾。個人的には〈鉄鞭一閃〉と最後の風水のが良かった。〈鉄鞭一閃〉の銀牌侠は何だかいつもの銀牌侠とは違うような、、でも皆それぞれの個性があってそれも面白いです。子供が可愛らしく、読んでいて饅頭が食べたくなりました(笑)
    甜甜と師匠が離れ離れにならなくて良かった!
    最後は恋愛のフラグが立ったような感じがしてドキドキしました。

    0
    2020年07月29日
  • もろこし銀侠伝

    購入済み

    お気に入り

    面白いです!もう何度も読み返した作品。中国を舞台にしたアクションミステリー。中国の歴史に特別詳しくなくても十分楽しめます。むしろ勉強になるぐらい?
    悪を挫く銀牌侠がかっこいいんです!現実にもいたらいいのになぁ。

    0
    2020年07月28日
  • もろこし銀侠伝

    Posted by ブクログ

    四本中、悪銭滅身 がイチオシ。辿って行く過程を追うのが楽しかった。辿っているそのものがトリックだという快感。辿って行き着いたところも面白かった。

    0
    2012年04月11日
  • もろこし銀侠伝

    Posted by ブクログ

    中国の武侠が活躍する時代小説にしてミステリ。出てくる人物が飄々としてかっこいいんですな。「水滸伝」絡みの人物も多く出ているようですが、不勉強な為判らず損した気分。残念無念。
    短編は切れの良さを感じたのですが、ラストに収録された中編は、ちと間延びした感じがあります。てか、タイトルがネタばれな気も。中国の時代小説(歴史小説に非ず)が持つ独特の雰囲気とミステリの相性がよく楽しめました。

    0
    2011年12月20日

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