はやく老人になりたいと彼女はいう

1,426円 (税込)
7pt

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3.4

11件

暗い森？頭蓋骨？終わった恋？
どこか懐かしくて、ちょっぴりホラー。
大人のための絵本小説です。

新興住宅地の夏祭の会場から、きもだめしをするうちに、
十歳の少年と少女が、深い森に迷いこんだ。
少年とは知り合いの老婆は、森をさまよう。
さらに少年の母親と、少女の父親も……。

ひと晩だけの遭難。暗い森で浮かびあがった、それぞれの人生。
愛に不器用な人たちを描く、おとぎ話のような文学作品。

小幡彩貴のイラスト21点掲載！

はやく老人になりたいと彼女はいうのユーザーレビュー

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感情タグBEST3

＃切ない＃ほのぼの＃深い

Posted by ブクログ 2017年12月25日

すごく好きだった。深い深い森の中に10歳の少年と少女が迷い込み、かつて商店を営んでいたおばあさんに出会い、少年はさらに深い森の中をさまよう。少年の母親は少年の父親と別れていて今は若い恋人がおり、少女の父親は妻とは別居中。そして少年の母親と少女のの父親はかつて恋人同士だった。
愛に不器用な人たちが暗い...続きを読む

Posted by ブクログ 2021年04月27日

自分もおばあちゃんになったら楽しいかなーって思うことあって読んでみたけど、自分とはあんまちゃうかった（笑）もっと達観した人のお話なのかなと思ってたんやけど、むしろ真逆かな　猛々しいし生々しい

Posted by ブクログ 2018年05月08日

認知症の老婆はずいぶん前に亡くなった旦那さんの
骨を掘り出すために　森をさまよっていました。
骨になってからも旦那さんを誰にも渡したくなく
恋慕い続ける姿に枯れた愛を持ちたいと願う反面
こんなに好きなのも幸せかもと思ってしまう

Posted by ブクログ 2022年07月31日

読書開始日:2022年7月5日
読書終了日:2022年7月31日
所感
知らず知らずのうちに、自分を抑圧してしまうことが多くなった中年男女が、呆けた老婆の尖った愛に触れ、変化が起きる。
どんどんスピードを上げて坂を転がるように、堕落する。ダメだとわかってるのに、少しの興奮と、面倒臭さから、流されるま...続きを読む

Posted by ブクログ 2022年07月06日

なんというタイトルなんだろうと
思わず手に取って読みました。

大人の為の絵本小説との事。
確かに　普通の本より絵が多かった。

内容もファンタジー？っぽいような
現実感ありのような。。。

タイトルの
早く老人になりたいと思っていた
主人公？の女性は
シングルマザーで　色々悩みを抱えていて
老人に...続きを読む

Posted by ブクログ 2020年11月08日

不安なことが多いとき、ああ、早く老人になりたいって思うことがあったので読んでみた。
ちょっと読みたかった内容とはちがった。
おばあちゃんのエピソードは少し怖いなあ。
なんとなくどよーーんと暗い気持ちになってしまった。
（舞台が暗い森だし）

でも多分本当はそうじゃないと思う。
ただどよーんとなるんじ...続きを読む

Posted by ブクログ 2018年08月24日

絵は凄く可愛いのに、内容は凄く重い(-_-;)はやく老人になりたいと思っても、老人になるまでにいろんな事が起こるし、老人になっても老人の悩みが出てくるから、結局は今をしっかり生きないとな～(^^;)

Posted by ブクログ 2018年04月10日

伊藤たかみってもうちょっと女性の心情を書くのが巧いと思っていたんだけれど、この作品には共感できず。

なにより自分の息子が行方不明になっているっていうのに、元恋人と缶チューハイ？ビール？（記憶があやふや）飲んだりしてる時点で、ないなー。

大人のための絵本とは言うけど、設定に無理があるよ。
残念・・...続きを読む・。

Posted by ブクログ 2018年03月05日

（わたしもよくハッと気づいたら途中を全部すっとばしておばあさんになっていればいいのになぁと考えていた）
少年、その母、その元恋人の男、おばあさんが暗い森の中を歩く。挿絵がよい。少年が母を描くためにいるだけのような気がして残念。

Posted by ブクログ 2017年12月27日

故郷の夏祭りで偶然出会った麻里子と敬吾。昔付き合っていたが別れ、別の人と結婚し、麻里子には和馬、啓吾には美優という中学生の子どもがいる。麻里子は離婚しており、啓吾も別居中。そんな二人と子どもたちが夏祭りの夜に度胸試しの山のなかでさまようことになる。そして、地域で駄菓子屋を営んでいたおばあさんが関わり...続きを読む