アンダー・マイ・サム

アンダー・マイ・サム

660円 (税込)

3pt

3.6

新・芥川賞作家の鮮烈な青春小説。人の心に触れる親指……。「僕はこれ以上、とても十七歳でいられない。色んなものが煙のように消えたこの季節から、一刻も早く別れを告げたいと思った。十七歳であることを憎んだ。」――いびつな、長すぎる、僕の左手の親指は、携帯メールの早打ちが出来る。そして、他人の心に触れることも。顔に傷を負ったみゆき、家族から孤立する清春ら友人たちと、「いまいましい若さ」を共有しながら過ごした17歳の日々。『ミカ!』『ぎぶそん』など、児童文学でも注目を浴びる芥川賞作家が描く、鮮烈な青春小説。

...続きを読む

アンダー・マイ・サム のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年11月05日

    言い回しなのか、文の順番なのか海外の小説の様な世界観があります。
    全体的に漂う諦念感が、
    逆に青春にあっていて一気に引き込まれました。

    とっても素敵。。

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月18日

    【記憶は曖昧で記録は改竄されるものだから】

    まず、読んでいて排他的で薄汚くてとてもよかった。まともじゃない事が当たり前でまともな世界で正しくないものばかりが鈍く尖っている。良くある話だ。突っ撥ねる事は僕にはできない。
    だからなんだと言う人もいるだろう。わかる。でも敢えて言わなくてもだからなんだと言...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月17日

    内容もさることながら、言葉がいい。流れていく文章の中で、はっとするような素敵な言い回しや描写が光る。

    幽体離脱する話、と表現してしまえばありふれていてとてもつまらないものかもしれない。でも伊藤たかみさんの作品は言葉がありふれていない。ありふれていないのに、誰にでもわかるあったかい言葉。あるいは少し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年08月12日

    他人のレビューを見てると割と評価低いのね。ある意味うれしい。描写と文体、大好き。
    取り留めもなく意味もない、それを許容できない立派な人には価値のわからない小説。ストーンズの同名曲のイントロが無限ループで再生されていると満たされる、という人にはわかる(てきとう)。

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月06日

    書店で、なんとなく手にとったものの、買ってからは、表紙の絵が気にいらず、積読状態だった。読むものがなくなって、やっと読み始めたら、おもしろい!あ、ミカ×ミカの作者だったのか、気づかなかったー。ミカ×ミカも好きだったけど、これも、自分が高校生だったときを思い出して、懐かしい感じ。こんなぐだぐだ高校生だ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月10日

    幽体離脱のように身体から外れてしまう反面身体の方もしっかりと動き、その間人に触れると心が読めるようになったしゅんすけが、顔に傷のあるみゆきや家族から孤立し殺したいと思う清春と共に過ごしたりメル友に会う為東京へ行ったりする。十七歳の彼らの有り様が剥き出しで、万引きや放火等の悪さまで何だか文学的だった。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    人と違うことはそんなにおかしなことかな。気にしているのって案外自分だけなんだぜ。
    主人公は左手の親指だけがとても長い。だからメールを打つのはだれよりも早い。でも、それ以外には全然役にはたたない。
    高校を中退した女友達と家族に苦しむ男友達。そんな2人を中心に周りの変化と自分の心境の変化していく主人公。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年09月15日

    カラオケいって。マン喫いって。マックいって。たこ焼き食って。メールして。メールして。セックスして。メールして。炭酸飲んで。メールして。夢はどこにあって。自分はどこにあって。ここはどこにあるのか。このあいだ。高校卒業したての後輩の女の子が話していたようなこと。その子の行動や思考。これが今の現実。すべて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    異様に親指が長い少年「しゅんすけ」はある日、幽体離脱のような体験をしてしまう。
    でも、魂が抜けた体はちゃんと自分として動いていて。。。
    幽体離脱したときに親指で相手の心臓に触れると相手の心の声が聞こえるようになる。
    最後に、みゆきが死んでしまったのは残念だけど、その後にも主人公の未来は続いていて。み...続きを読む

    0

アンダー・マイ・サム の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

伊藤たかみ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す