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黒部渓谷殺人事件
残業で帰宅が遅くなったときのために、自宅とは別にアパートを持つ――。 妻の承諾のもと、遠距離通勤しているサラリーマンにとっての夢のひとつを叶えた銀行マンの相原亮介だったが、一本の恐ろしい脅迫電話がかかってきた。その電話の主は、相原が別宅でもあるアパートに部下の女子工員を連れこんでいた秘密を知っていたのだ。 バラされたくなければ山に登れ。脅迫者はなぜか、山に登れと命令してきた。相原は銀行マンとしての立場を守るため、平和な家庭を守るため、脅迫者に従ったが……。 エリート銀行マンの夢が、どこで悪夢となったのか。人生の破綻にスポットを当てた異色の山岳ミステリー! -
霊視(みえ)るお土産屋さん
琵琶湖(びわこ)のほとりにあるお土産屋さん『鳰(にお)の海』。そこにはお土産を求める人々だけでなく、霊にまつわる悩みを抱えた人々までが駆け込んでくる。三度目の失職を経て、傷心旅行で琵琶湖を訪れた燈子(とうこ)は、ひょんなことから『鳰の海』で働くことに。オーナーの息子で無愛想だけれど美青年な甲斐(かい)とともに、燈子は霊感がないながらもお悩み解決に乗り出す――! -
瀬戸際のハケンと窓際の正社員
「本を作りたい」という長年の夢を叶えたくて、出版社にばかりエントリーしていた岩城澪。だけど就活の結果は玉砕続き。誰もがやりたい仕事に就けるわけじゃない。やりたくなくはない仕事の中から、自分にできそうなものを選ぶ。そう自分に言い聞かせ、派遣の事務として働いてきた。なのに派遣切り――。社会の難易度どうなってんの!? 生活のためまた別の派遣で働くことにしたものの、なぜか不動産営業として新築タワーマンションを売る羽目に。さらに唯一の社員は窓際族でまったく頼りにならないことが発覚…! あてにならない窓際社員と力を合わせず、澪はなんとか自力で契約を勝ち取ろうとするが……!? 就職できなくても、人生は終わってくれない。崖っぷちハケン社員の営業奮闘記。 -
ジ エンド オブ ザ ワールド The End of the World
中東で起こった戦争をきっかけに世界各地で核爆弾が炸裂。 避難したシェルターの中で、母も父も、弱って死んでいった。 シェルターに一人残された少年。 そんな時に無線機が受信したか細い声。 少年たちはどうなったのか?(表題作) 卒園6年後に行われた幼稚園の同窓会、そういえばあの時……だんだん全員が思い出しはじめたあの子のこと。 (「六年目のクラス会」) 刊行当時に衝撃を呼んだ、那須正幹の名短編10編がよみがえる。 -
蛇淫の殺意
ひどい宿酔で午後3時過ぎに目覚めたとき、探偵の秋津慎平は自分がラブホテルの一室にいることに気づいた。隣には全裸の見知らぬ女が。女と淫蕩な時間を過ごした後、依頼人が待つ日比谷のシティホテルに赴いた。今回の依頼人は女優の伊吹杏子。盗まれた前衛美術家の作品を元の美術館に戻してほしいという仕事だった。たいして難しいことではないと思ったが、美術品を戻した後すぐに男たちに襲われてしまう。しかも伊吹杏子の家出した娘の捜索まで依頼されたことで、大きな謎に立ち向かうことになる。息詰まるサスペンスとエロス。上質のハードボイルド、ハードサスペンス長編! -
桜大の不思議の森〈新装版〉
昔はどこにでもあった少し不思議で大切な何か、 そんな何かを思い出させる優しさあふれる日常物語。 不思議と感動がいっぱい。 都会から遠く離れ、豊かな自然に囲まれた黒沼村。 村の傍にある森の奥には〈禁忌の場所〉があったが、 村人たちは森を愛し、そこにおわす神々の存在を信じていた。 村で生まれ育った中学生の桜大(おうた)も、不思議なできごとをいくつも体験してきた。 「センセイ」と呼ばれている謎の男に導かれ、桜大が森で見出すものとは--。 日本の原風景を鮮やかに描き出す、優しく心温まる物語。 〈目次〉 四季うつり センセイ あとがき -
豆しばジャックは名探偵
迷子になった愛猫トラジローを探していた水上亜由(みずかみあゆ)が飛び込んだのは、ペット専門の探偵事務所。探偵として挨拶してきたのは可愛らしい豆柴! 人語を操る「彼」に戸惑いながらも、捜索を依頼する亜由だが、英国紳士風の助手・渡良瀬綺一(わたらせきいち)の存在も気になって――。人と動物を繋ぐジャックを通して、自分を探していく、ハートフルファンタジー登場! -
京都スタアホテル
“運命が変わる”おもてなしを、あなたに。 創業・明治三十年。老舗ホテル「京都スタアホテル」の自慢は、フレンチから鮨まで、全部で十二もある多彩なレストランの数々。 そんなホテルでレストランバーの支配人を務める北大路直哉は、頼れるチーフマネージャーの白川雪と、店を切り盛りする一流シェフや板前たちとともに、今宵も様々な迷いを抱えるお客様たちを出迎える――。 仕事に暮らしと、すれ違う夫婦が割烹で頼んだ「和の牛カツレツ」。結婚披露宴前夜、二人で過ごす母と娘が亡き父に贈る思い出の「エビドリア」……おいしい「食」で、心が再び輝き出す。 『極みの京都』『鴨川食堂』でおなじみ、京都を知り尽くした著者が描くハートフルストーリー! -
さんかく窓の外側は夜 映画版ノベライズ
「私といれば怖くなくなりますよ――。」 書店で働く三角康介は、幼い頃から霊が見える体質に悩まされていた。 恐ろしい姿をした彼らが恐ろしく、人間と幽霊を区別するためメガネが手放せない。 ある日、書店に冷川理人と名乗る男が訪れる。 「私といれば怖くなくなりますよ」という言葉に心を動かされ、三角は冷川の“仕事”を手伝うことに。 だが、あるバラバラ殺害事件に関係する霊が、祓われる際に恐ろしい言葉を残す。 「ヒウラエリカに騙された」 ヒウラエリカとは何者なのか? なぜ、霊を“騙し”ているのか。 3人の“運命”が交わる時、東京中を巻き込む大事件が起きる。 -
ことぶき酒店御用聞き物語
とある温泉街にある「寿酒店(ことぶきさかてん)」を継いだ寿ミツルは、一軒一軒に注文を取る、昔ながらの御用聞きを続けていた。その理由は、霊感の強い寿一家が旅館を守る屋敷神(やしきがみ)の用事に応じるためだった! あるとき新進気鋭の「サクラリゾート」がオープンし、街は大騒ぎ。イケメン若手社長、幼なじみの神社の息子や個性豊かな屋敷神たちに囲まれ、ミツルはトラブル三昧……!? -
大コメ騒動 ノベライズ
映画『大コメ騒動』を完全ノベライズ化! 「コメを旅に出すな---!」 時は1918(大正7)年、富山県の貧しい漁師町で起こった「米騒動」。井戸端から社会を変えた、日本の女性が初めて起こした市民運動といわれる騒動で活躍したおかか(女性)たちの奮闘ぶりを臨場感たっぷりに描き出す“大痛快”エンタテイメント映画『大コメ騒動』(監督・本木克英、主演・井上真央。2021年1月8日より全国公開)を完全ノベライズ化! いつも周りの目を気にしているが、日に日に米が値上がりし、追い詰められる中で、諦めるばかりでは何も変わらないと自覚し、やがて騒動を引っぱっていく存在となる松浦いとを演じるのは井上真央さん。そのほか豪華な俳優陣たちが演じる個性的な富山のおかかたちの奮闘ぶりを小説で活写します。 おかかたちは、どうする? どうなる? 命の源であるコメを守れるのか? 子供たちを、家族を、守りきれるのか!? ぜひおかかたちの活躍ぶりを映画で、ノベライズで、見届けてください。 -
時の報酬
ブティック七店とレストラン三店を経営し、不動産業にも手を出している凄腕の経営者・池沢久夫に、不気味な電話がかかってきた。 相手にしなかったが、その得体のわからない相手は、ブティックに現れ、店員にわかるように万引きをした。 単なる万引き犯でないことは明らかで、池沢は急ぎ、店に向かうことにした。案の定、万引き犯は見知った顔、武原耕司だった。 武原の出現は、池沢にとってやっかいだった。凄腕の経営者になるためのとっかかりの金の工面に、武原は深く関わっていたのだ。 池沢はネチネチと絡んでくる武原に、どうやって対処するのか。男としての本当の真価が何かを問う! -
不倫の報酬
義母が亡くなった。北軽井沢の林道に駐めた車の中で。自死というが遺書はなかった。 義母と秘かに深いつながりのあった息子は、義母の自死に納得できず、行動に出た。真実を突き止めることが義母への愛の証だという思いもあった。 母には、家族には秘密があることがわかった。莫大な借金、そして不倫。だとしても、納得できない。息子はさらに行動した。 本書は、自死の母について、義理の息子、不倫相手、そして息子と関係をもった義妹、それぞれの視点から描く。構成の妙に加え、官能を色濃く敷き詰めることで、それぞれの身勝手さを浮き彫りにし、ひとりの女の自死の不条理さを浮き彫りにする。見事な作品。 -
骸の街
工場経営者の森健に次々と不幸が襲い掛かる。人生のどん底。不況の煽りを受けて経営していた会社は傾き、妻は出入り業者と不倫、そして離婚。最愛の一人娘は夜道で通り魔に刺殺されてしまう。町工場は金策も尽きてついに倒産。 生きる気力を失った森は、「どこの誰ともわからないまま死にたい」と南房総の海べりの街にたどり着く。酒浸りの日々。 絶望の日々を送る森の前に、ある雨の夜、ずぶ濡れの女が現れた。自殺を試み、死にきれなかったホステスの浅倉夏子だ。 生きる望みを失くした2人は、互いに激しく体を求め、むさぼり、惹かれていく。 だが、夏子は地元の有力者に金で買われた「性の奴隷」だった。その男は地元やくざと手を組み、警察も手名付けていて、誰も逆らうことができないアンタッチャブルの、絶対的な存在だった。 森は女のために自分の生きる証を求めるために、命を賭けて街の黒幕に向かっていく――。男の激情が渦巻く長編ハードロマン。 -
倉敷・宮島殺人回廊
冷たい雨の降り続いていた上高地のホテルに、全身びしょ濡れ顔面蒼白の女性が2人転がり込んできた。 事情を聞くと、5ヵ月前に岳沢で雪崩に巻き込まれて死亡した早坂竜次の追悼のためにやってきた、彼の娘と妻の妹だという。そして、一緒いたはずの、妻の知恵、さらには同行していた山岳ガイドがいなくなったという。 捜索隊は山中で首を真横に切られた知恵の死体を発見。さらに翌日には上半身黒焦げの山岳ガイドの死体が見つかり、異様な事件に発展していった。 犯人を追って、山岳事件のスペシャリスト・安曇野署の道原伝吉が動き出す。ゾクゾクする長編山岳ミステリー。 -
鹿島槍ヶ岳殺人事件
重度の腎機能障害で苦しんでいる若い女性・麻也子は、幸運にも移植手術をすることができた。 麻也子は友人の弓子にその幸運について話すうちに、臓器提供者・ドナーが気になりはじめる。そのうちに、どうやら腎臓バンクから得られたものではなく、父親の財力による闇ルートによって得られた腎臓を使った生体移植ではないかと疑いを持つ。罪悪感も日増しに強くなる。 白馬の別荘で静養する麻也子は、弓子の勧めで、私立探偵を頼みドナー探しを始める。すると間もなく、探偵・出雲が鹿島槍ヶ岳で死体で発見され、その遺志を継いで調査を始めた探偵や病院スタッフも他殺遺体で発見される。 臓器移植を巡る異色の山岳ミステリー! -
草津・白根殺人回廊
「変な男が家に上がりこんで、母を脅しています」――街の資産家と知られる家からの通報だった。 男を確保し取り調べを始めるが、のらりくらりと道原伝吉ら刑事の質問をはぐらかす。被害者の女性にも事情を聴いたが、見当もつかないという返答だった。だが、道原は犯人との微妙な食い違いが気になった。飼い犬が数日前に毒まんじゅうで殺されたことも引っかかる。それは刑事の勘だった。事情を調べるうちに30年前の不審死が浮かび上がり、一連の殺人事件にたどり着く。 道原の執念は薄皮をはがすように、事件の全貌を明らかにしていくと、そこには女三代の悲しみが流れていた。 大人気、人情刑事・道原伝吉シリーズ! -
乙女
古都・鎌倉にある、選ばれた者だけが通えるといわれる全寮制「桜の宮女学院」に、なぜか入学することになった風子。時間が止まったままのような、レトロで不思議な空気が漂う世界で、浮世離れした級友たちと過す甘美な12ヵ月――。そして次々とふりかかる試練を乗り越えながら、風子に隠された出生の秘密と入学の理由が明かされていく。その謎を解く鍵は、「秘密の花園」で出会った上級生・凪子が握っていた!? -
戦士の岬
原宿あたりにたむろする若者たち8人、それぞれが広告、カメラマン、イラストレーター、スタイリストなどという職業を持つが、不安定なフリーとして生活をしていた。そんな彼らに、房総半島の先端の町から、地域おこしの相談が持ち込まれた。 その町は、どうみても魅力がなく、観光客が行きそうもない場所だった。彼らは苦肉の策として、「里見八犬伝」の伝説を利用することを思い立つ。 さらにストリーを練り、戦時中の供出ダイヤモンド、そして徳川の埋蔵金にまで話しを広げる。 空想だったものに、大手のデベロッパーが食いついてくる。そして戦国時代、江戸初期、そして戦後と膨大な物語が展開される。半村良の青春群像小説。 -
霧ヶ峰殺人高原
霧ヶ峰の自然が好きで、東京から何度も登っていた北村真由子が行方不明になった。 宿泊を予定していた山荘では、経営者の五代芳昭を先頭に、合宿をしていた多くの大学生らも加わって捜索がはじめられた。 同時期に、霧ヶ峰を大々的に開発しようと、地元民と交渉をつづけていた東京の業者の責任者が殺害され、遺体で見つかった。 自然を破壊し開発を強引に進めようとする業者と、地元民との軋轢が殺害理由なのか? そして、北村真由子は無事なのか。 帰還を願って捜索をつづけたが、山荘の近くのカラマツ林の中で、北村真由子は遺体が発見された。その近くからは、山荘の経営者・五代芳昭が愛用していた登山ナイフが見つかった。 警察では当然、五代を容疑者として取り調べることになったが……。 開発したい者と保存を願う者との思惑が絡んだ、長編山岳ミステリー。 -
鬼の棲む場所
城所恒夫は母を知らない。 未婚で恒夫を産んだ母は、元ボクサーの父と結婚した1年後に、4歳の恒夫を残して消えたのだ。 以後、血の繋がらない父が男手ひとつで育ててくれた。 ある雪の夜、19歳の恒夫は新宿でトレーナーの田沼八郎に出会い、プロボクサーを目指すことに。一方で、恒夫は恋人の中井信子とは別に、一緒に暮らしていた養父の愛人清子とも体の関係を持ってしまっていた。 デビュー戦、新人王戦と勝ち進む恒夫だったが、複雑な人間関係の陥穽の渦に巻き込まれていく。 エキサイティングなファイトシーンがストーリーと絡み合う、会心の長篇ハード・サスペンス。 -
夜更けのおつまみ
31名の人気クリエイターが語る、とっておきの“夜更けのおつまみ”。 読んだら一杯やりたくなること間違いなし!おいしい記憶がたっぷり詰まった珠玉のエッセイ・アンソロジー。巻末にはキリンビールとコラボし、noteで開催したコンテスト大賞受賞作も掲載! -
前略、旅の途中です。
世の中には勝者もいれば敗者もいる。だけど、その勝ち負けは誰が決めるんだ? ――高校を卒業後、小さな鉄筋加工工場でアルバイトをはじめた俺。超ベテランの爺さんと組むが、その手は…「鉄の手」、建築現場で働く労働者との出会いで俺が決めたのは…「ヨンパチ」、地元の裸祭に参加しようか悩む俺…「フンドシ・トランス」など、勝ち馬に乗れない“俺”たちを描いた連作短編集。ひとつひとつの短編がかすかに繫がり、すべてを読んだ後に見えてくる景色に、心も体も躍り出す。 この作品は、二〇一二年に幻冬舎より刊行された『傍らの人』に訂正を加えて再編集をしたものです。文庫化にあたり、改題をしました。 -
扉は静かにノックされた 私立探偵・伊賀光二シリーズ
霙降る肌寒い夕方、私立探偵・伊賀光二の事務所に美しい人妻が尋ねてきた。新婚の今川美由紀、二十八歳。 「捜していただきたいのは、わたしの主人です」結婚7ヵ月目に突然蒸発した四歳年上の夫の捜索依頼だった。 数少ない手がかりから、偽名で借りて住んでいるところを突き止め、美由紀と乗り込む。しかし、夫は大船の山林で車ごと燃えた焼死体となって発見される。 定文のアパートに出入りしていた女性の身元を洗うと、関内のクラブホステスと判明。そのホステスの夫も不審死を遂げており、彼女は莫大な保険金を手にしていた。2人の接点を探っていくうちに伊賀の身にも暴力団とつながりのある黒い影が忍び寄る。 伊賀光二、最大のピンチに陥る。はたして、私立探偵は切り抜けられるのか!
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