高嶋哲夫の一覧
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ユーザーレビュー
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まるでコロナを予想していたかのような内容で驚きました。
こういう事態が起こった時に、専門機関やトップの指揮がとても大事になると思うけど、的確な指示にぐっときました。
医療関係者の、頑張りにはただただ尊敬と感謝です。
Posted by ブクログ
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まるで今の現状のコロナ禍を語っているかのようで一気に読んでしまいました。
最後ハッピーエンドになってくれて本当によかったです。この現実の世界も早くハッピーになってもらいたいものです。
Posted by ブクログ
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高嶋哲夫『EV 日本自動車産業の凋落』ハルキ文庫。
日本の自動車産業の未来を予言するグローバル経済小説。
高嶋哲夫は我々に見せる次なる未来は……
今の時代に珍しく気骨のある日本人として、若き官僚の瀬戸崎敬介の奔走が描かれていて面白い。無論、小説だからこその物事が上手く進む感はあるが。
日本は
...続きを読む天然資源に乏しく、高度経済成長期に勤勉さと真面目さでものづくりで経済大国にのし上がった。しかし、次の時代に求められた独創力は無く、通信やITの関連分野で次々と世界に遅れを取り、事業を切り売りするしか無かった。時代は変わり、脱炭素社会の到来に日本は……
コロナ禍からいち早く立ち直り、経済をV字回復させた中国。今やあらゆる製造業の中心は中国であると言っても過言ではない。悔しいことに中国にはそれだけの頭脳とリソース、アセットがあり、日本にはそれらが全く無い。
まともなコロナ対策も出来ない日本政府は防衛費にばかり税金を投下し、産業への投資を怠り、安易なインバウンドで経済を回そうとしている。それにより疲弊し続ける日本企業も日本政府も人財への投資を縮小する一方で、かつて安価な労働力を海外に求めたツケが回り回って、大量の非正規労働者を産み出している。
大学を卒業しても非正規やアルバイトに甘んじる若者や簡単に正社員を諦める若者が増加している。収入も少く、不安定な生活をせざるを得ない若者は結婚出来ずに将来的に少子高齢化が加速する一方である。
日本の10倍以上の人口の中国がトップの率先垂範で国民が皆、同じ方向に向かうとすれば日本など到底太刀打ち出来ない。そんな中国が2030年までにEV車への転換を実現するとしたら、日本の自動車産業はどうなるのか……
地球温暖化対策のため、欧米ではガソリンエンジンの新車販売禁止が決まり、あの中国までもが国内の新車販売を全て環境適応車に変更する方向に舵を切るという。しかも、中国は海外から技術者を集め、ハイブリッド車ではなく国内開発でEV車への切り替えを図ることを画策していた。
こうした中国の状況を知った経済産業省の官僚、瀬戸崎敬介は、低燃費ガソリン車とEV車にしがみつき、なかなかEV車に転換出来ない日本の自動車産業の未来に不安を募らせる。このままでは500万人以上と言われる自動車関連就業人口の多くが失業し、路頭に迷う可能性が見えて来たのだ。
自動車産業の構造を変え、悲惨な未来を変えようと奔走する瀬戸崎だったが……
自動車産業もガソリン車、ディーゼル車、EV、FCVと進化を遂げているが、エンジン車が無くなれば、産業構造は大きく変わる。エンジンの部品だけ造っていた下請会社は違うものづくりへと転換を遂げないと生き残れない。
昔、日本ピストンリングというエンジンの中のピストンリングだけを製造している工場に行ったことがあるが、その当時から会社の偉い方は、燃料エンジンが無くなれば、事業は消える運命にあると話していた。
本体価格900円
★★★★★
Posted by ブクログ
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自分の語彙力で表現できるような内容ではありませんでした。
コロナ禍を経験している全ての人に読んでほしいお話です。
本当に10年前の話・・・⁉と疑いたくなるほど今(2年前から)の状況がリアルに描かれているようで、ずっと鳥肌ものだったし人間って本当に無力なんだなって虚無になりました。私のような人間にはど
...続きを読むうもできない未曽有の感染症に対して、自分の身を危険にさらしてまで感染者の方の治療や看護にあたってくださっている全国の医療従事者の方達、危険だってことを知りながらも医療従事者を目指している友達や後輩たちに尊敬の念しかわきません。大感謝の日々です。
人が語るのも大事だけど、この悲惨さをよりリアルに伝えるための補助教材としても後世に残ってほしいほどの大作でした。
Posted by ブクログ
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最初の緊急事態宣言が発令された夏に読んだ。
コロナ禍になるとは誰も想像しなかった約10年前の著作なのに、描写がリアルで実際に目の前で起こっていることそのものであることに驚いた。
が、あれから2年経ってみると、この小説に(カミユの『ペスト』も同様)一つだけ足りなかった要素がある。「変異株」だ。
「変
...続きを読む異株」に振り回されずに、この小説のエンディングのような世界を迎えるのはいつになるのだろうか。
と同時に、「変異株」という要素を取り入れたとき、こういった小説がどのように変化するのかにも興味がある。
(2022年1月19日 記)
Posted by ブクログ
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