高嶋哲夫のレビュー一覧

  • 紅い砂

    Posted by ブクログ

     ページをめくる手が止まらなかった。動悸がする。
     難民問題はとても一筋縄では解決できるものではない。
    ワンネス、平和、自分も人もよかれと願う。
     人道支援の重要性は誰もが認めるところではあるだろう。
     国家間において厳然とした利権があるし、本音と建前はどこの世界においても存在する。
     矛盾をはらみ世界は存在していると思う。
     試練に目をつぶれば、不信感を積み上げるだけだろう。先送りは問題の雪だるまになり加速する。
     視点の狭さは明るい未来には繋がらない。
     面白さと共に考えさせられる本だった。

    0
    2025年12月12日
  • TSUNAMI 津波

    Posted by ブクログ

    面白く興味深い作品だった。

    著者の以前の作品「M8」から続く当作品。
    前作では首都直下型地震を扱った作品だが、当作品はその数年後に東海・東南海・南海地震が起きたらという舞台設定。
    タイトル通りその地震により津波も迫る。

    地震と津波というと東日本大震災が思い起こされるが、当作品はそれより以前に書かれている。
    しかし、その内容はあの震災を描写したのではないかと思うほどに、ありありとあの日以降の事を思わされる。それくらい、著者の想定、参考文献が凄かったのだろう。
    津波の被害、原子力発電所の状況、人々の反応、どれも見聞きした覚えがある。
    直近だとカムチャツカ沖地震に伴う津波注意報・津波警報への人々

    0
    2025年10月04日
  • 首都感染

    Posted by ブクログ

    この本を読んでみて感じたことは、日本中に感染が広がらないために戦う政府や元WHOアドバイザー、医師や看護師の懸命な活動により、世界中が死者でごった返している中、日本は少数で抑えていることにとても誇らしく感じました。

    0
    2025年06月01日
  • 決戦は日曜日

    Posted by ブクログ

    天災やテロリスト物等骨太な作品が多いイメージの高嶋哲夫さんのちょっとコメディチックな作品……大物議員が病に倒れ後継者に指名された自由奔放で世間知らずな1人娘とそれを支える秘書の奮闘が描かれています…テンポよく展開されて一気に読めました!

    0
    2025年05月24日
  • バクテリア・ハザード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コロナの頃に買ったけれど、その厚さにビビって今まで読まなかったことを後悔しています。
    読み始めたら止まらない。

    日本人研究者が、石炭のような有機物から石油を生成することができるバクテリアを発見した。
    その遺伝子情報を解き明かすことができたら、世界中どこの国も石油に困ることは無くなる、夢のような話のはずだった。

    しかし中東の産油国やアメリカの石油メジャーは、石油から得る利益を独占するために、その科学者・山之内明を殺害し、バクテリア「ペトロバグ」の奪取をそれぞれに目論む。
    その頃、そのバクテリアは単なる有機物だけではなく、生物に感染したらそれをも石油に変えてしまうことが明らかになった。

    傷口

    0
    2025年04月09日
  • チェーン・ディザスターズ

    Posted by ブクログ

    私の市出身の高嶋哲夫が書いた数々のディザスター小説のたぶん総集編だと思う。思いっきり災厄を集めてくれたのでお腹いっぱいだ。こんな本を出しちゃったら後は何を書くのだろうと心配する。
    対処する政治家や企業人、学者たち。本番でもこんな人たちに現れてほしいが、作者の願望が要望として提示されたのだろうとも思う。

    0
    2025年03月22日
  • TSUNAMI 津波

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これが東日本大震災以前に書かれたものとは思えない!原発のこととか津波の高さとか、預言者じゃないかと思う。昨年、南海トラフの臨時情報が1週間出たが、莫大な経済損失との判断があった上で出されたことを思うとちゃんと防災を意識した行動をしないといけないと改めて思った。

    0
    2025年02月01日
  • 首都感染

    Posted by ブクログ

    この小説が2010年代に書かれていることに、ただただ驚くばかり。あの、コロナ禍を経験したからこそ、そのリアリティが理解できるが、その10年前にこの小説が描かれるとは。
    興奮しながら、そして、2020年を思い返しながら、読みました。

    0
    2025年01月11日
  • チェーン・ディザスターズ

    Posted by ブクログ

    現実味のある内容でした。
    南海トラフや首都直下型地震の予想のなか、やはり富士山噴火はかなり高い確率で起きるでしょう。
    その時、国、自治体、自分たちは何をどうするか、どう命を守るかという事を改めて考えさせられる内容でした。
    老人、子供、障碍のある方、基礎疾患の方、人の手助けがないといけない人は大勢いると思います。
    その時にこのような対応のできる国のリーダーこそ必要だと思います。
    マイナ保険証の前にする事があります。全国会議員に一読いただきたい一冊です。

    0
    2025年01月07日
  • バクテリア・ハザード

    Posted by ブクログ

    この作者は時間を超えた読み応えのある作品をいつも届けてくれます。コロナ禍に平積みされていた別の小説を読んでこちらの作者を知りました。そこから色々と読み漁っています。


    今回の石油を題材とした内容にはドキッとさせられました。次の作品も楽しみにしています。

    0
    2024年12月30日
  • チェーン・ディザスターズ

    Posted by ブクログ

    題名の通り、南海トラフ地震、首都直下地震、大型台風、そして富士山の噴火が立て続けに起こる。若き女性総理早乙女がIT企業CEOの利根崎とともに次から次へと襲う自然の猛威に立ち向かう。最後は中途半端だったがクライシスノベルの第一人者による渾身の傑作!

    0
    2024年12月28日
  • チェーン・ディザスターズ

    Posted by ブクログ

    本書では南海トラフ地震を皮切りに、首都直下地震、富士山噴火が立て続けに発生する。
    それにより周辺地域では、生活機能が麻痺し、政府も十分に機能しなくなってしまう。
    被災者が多すぎて、支援も十分に行き渡らない。

    最近は毎年のように甚大な被害をもたらす自然災害が発生している。今の時代を生き残るには、日頃から災害発生することを前提として、個人個人が備蓄し、避難方法を十分に検討しなければならないと感じた。自分の身は自分で守る。それを肝にめいじて、日々生活していきたい。

    0
    2024年12月27日
  • チェーン・ディザスターズ

    Posted by ブクログ

    先の展開が気になりすぎて駆け足で読み切ってしまった!今までの災害てんこ盛りな感じ。これ映画化されないかな…映像で観てみたい!

    こんな政治家がいればいいけど今の日本では期待出来そうにない。

    0
    2024年12月27日
  • チェーン・ディザスターズ

    Posted by ブクログ

    災害スペクタクル小説の第一人者である高嶋
    哲夫氏の集大成的な作品です。

    南海トラフ巨大地震発生を引き金に、首都圏
    直下型地震が発生し、さらに連動して富士山
    までが噴火してしまいます・・・・

    決して絵空事ではなく、現実に起こりうる可
    能性はあるのです。

    もはや次は「想定外でした」では済まされな
    いのです。

    「あなたならどうする?」を突きつけられる
    一冊です。

    0
    2024年12月13日
  • 家族

    Posted by ブクログ

    若年性アルツハイマーを発症した父親を持つ雑誌記者笹山真由美は、家族を殺害、自宅に放火した直後に交通事故に遭い意識不明のヤングケアラー美咲の取材を進める。警察は、認知症の祖母と障害者の兄を看護師の母にかわって一人で看ていた美咲が、衝動的に家族を殺して放火したと考えるが…。ヤングケアラーを題材にした社会派小説。作者さんには珍しいジャンルだったが読み応えがあった。

    0
    2024年12月01日
  • チェーン・ディザスターズ

    Posted by ブクログ

    南海トラフ巨大地震が続いて首都直下型地震の地震が発生、東京は壊滅そんな時臨時の首相に主人公は選ばれる。ようやく首都回復の目処が---。そんな時富士山の大爆発が300年ぶりに起こってしまう。時の首相はさてどうする?小生最後までハラハラドキドキ心臓は高鳴り続きで読み終えてしまった!さて其の後の東京はどう再建して行くのかチョットだけ考えてしまった!

    0
    2024年11月30日
  • 富士山噴火

    購入済み

    大型エンターテイメント

    これは凄い!テーマが災害なだけに、エンターテイメントと言うのは不謹慎かも?そう思わせるだけのリアル感に溢れていて、いつ起こってもおかしくない。明日にでも現実に起こるかも。そういう作品。作品である以上、エンターテイメントとして楽しめば良いのだけれど…。最初から最後まで、手に汗握る日本的なアクションと、情感も所々に描いていて、重厚感のある素晴らしい作品でした。これは読んで良かった。お値打ちの一冊です。

    #感動する #ドキドキハラハラ #深い

    0
    2024年10月08日
  • 首都襲撃

    Posted by ブクログ

    前作『官邸襲撃』を読んでハマってしまった高嶋哲夫さんのクライムサスペンス!東京がテロリストに襲撃されるという衝撃の内容で女性警護官の活躍が描かれています……最後は裏切りがあったり首相も瀕死の重傷をおったりとかなりの衝撃がありましたが面白かったです!

    0
    2024年10月03日
  • 首都感染

    Posted by ブクログ

    自然災害をテーマとしたクライシス小説で500ページ以上でしたが一気に読みました。
    どのように感染源を抑えるか対策を講じるか等リアルに書かれていると共に、この本が2010年に発表されており預言書とかなり驚愕しました。

    0
    2024年05月25日
  • 神童

    Posted by ブクログ

    二人の天才少年、取海と相場。同じ小学校に通い、ともに友達のいない二人だったが、将棋を通してお互いを友と認めつながっていく。貧しい境遇に身を置く取海と、恵まれた家庭に育つ相場。環境は違えども、将棋に対する思いは、二人を固く結びつけていく。二人は、小学生天才騎士として注目を集めていくが、取海はそのまま将棋の世界に邁進し、相場は数学の秀でた能力を開拓され、やがて人工知能の世界的研究者になる。この二人の小学生時代の出来事と、それぞれの道で成功を収めていく出来事が交互に展開され、それぞれに謎めいたものをはらみつつ、進行していく。
    将棋七冠になった取海と、相場が人工知能をベースに作成した将棋ソフトの対戦で

    0
    2024年04月05日