高嶋哲夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めて読む作家さん。
震災系の本を多く書かれているみたい。
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地球は活動期に入ったと言われ、富士山もいつ噴火してもおかしくないと言われてますよね。
正直、あの東日本大震災の後に本当に噴火してしまうんじゃないかと、結構本気で心配してました、私。
でも、心配しつつも家に防災グッズとかほぼ皆無な状態で…。
でも、これ読んだらちょっと本格的に用意しようかなぁという気になって来ました。
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そして、富士山にいつか登りたいと思ってるんだけど、怖くて当分登る気になれません 笑
この前読んだ、『火竜の山』も噴火のお話だったんだけど、今回もドキドキハラハラで面白かったです!
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日本政府の早急に動けない所とか、本当にこうなりそうだなーって思ったら、怖くなったよ。
富士山の噴火の仕組み?噴火の様子に詳しくなった気がする。
噴石コワイ。
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そして、自衛隊やっぱり格好良いなーって思った‧˚₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥
自衛隊が活躍するお話は読んでて楽しい!
あと、お医者様も活躍してます!
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高嶋哲夫さんの他のパニック物も読んでみたくなった。
他には直下型地震や津波、原発など日本に住んでる上では意識せざるをえないテーマばかり。
直下型地震のお話は今回ちょっとだけ出てきた、地震・火山の研究者が出てくるので特に気になる! -
Posted by ブクログ
3月12日午後12時15分、3号機が冷温停止。
3月14日午後5時、1号機が冷温停止。
3月14日午後6時、2号機が冷温停止。
3月15日午前7時15分、最後の4号機が冷温停止。
2011年3月11日に発災した東日本大震災後、大震災と津波による
被害と、全電源交流電源を喪失した福島第一原子力発電所の事故
がメディアを埋め尽くした。
なかでも原子炉建屋が水素爆発を起こした福島第一原子力発電に
関しては日本のみならず世界中がその推移を見守っていた。
しかし、危機を迎えていたのは福島第一原子力発電所だけでは
なかった。茨城県東海村に立地する東海第二、そして福島第二も
危険な状態に陥っていた。
本書はこれまで福島第一原子力発電所事故関連のなかでしか語ら
れなかった福島第二の緊迫の4日間と、対応に係わった人々の「そ
の後」を追っている。
福島第一と福島第二の一番の大きな違いは、第一が外部電源の
全てを失ったことに対して、第二では富岡線2回線のうち1回線が
かろうじて生き残ていたことだ。のちに、首都圏の停電解消の為に、
東電本店はこの唯一の回線を「切ってもいいですか?」と当時の
第二原発所長・増田氏に聞いて「ふざけるな」と却下されている
のだが。
「扉1枚向こうは地獄」。高い放射線量の中で原子炉の暴走を止め
ようとした第一の現場も壮絶だったが、第二も危険と隣り合合わせ
だったことに変わりはないんだな。
なによりも電気を復旧させること。これには電気工学を学んだ電気屋
である増田氏が所長だったことが幸いしているのだろう。
重たいケーブルを人力だけを頼りに9kmに渡って敷き、原子炉を
冷やす為の水が足りなくなれば「あとで役場に報告すればいい」と
近くの川からポンプでくみ上げる。
危機に直面した時の判断力。第一の吉田所長にしろ、第二の増田
所長にしろ、それが出来る人だったのだな。だから、本店も政府も
横からあれこれ言わず、現場にすべて任せればよかったんじゃない
のだろうか。
本書の後半は増田氏の前任であった第二所長・石崎氏のことに紙数
が割かれている。これは著者が個人的に石崎氏を知っていることも
あるのだろうが、広報出身の異色の所長として石崎氏が築いた人脈
が、あの緊迫の4日間の第二全体の一致協力に繋がったのだろう。
東電の人たちばかりではなく、協力会社の人々の思いもカバーして
おり、これまでほとんど報道されなかった福島第二の状態が克明に
描かれている。
改めて思う。福島第二が、東海第二が、福島第一と同じ状況に陥って
いたならば日本は今、どうなっていたのかと。
私は東京電力という会社自体は信用していない。福島第一の事故
当時、頑なに「メルトダウン」との言葉を使おうとせず、ほとぼりが
冷めたのを見定めたように「実はあの時、メルトダウンしてました。
事故3日後にはその測定も可能でした」なんて後出しばっかりして
いるから。
でも、現場は必死だった。この思いはくみ取りたいし、忘れないで
いたいと思う。福島第一の廃炉作業も大事だけれど、本店と現場
の温度差の解消こそ、東京電力に必要なものではないのだろうか。 -
Posted by ブクログ
首都直下型地震の「M8」、南海トラフ巨大地震の「TSUNAMI」、巨大台風直撃の「東京大洪水」と様々な巨大自然災害を描いてきた著者が今回描くのは書名どおりの富士山の噴火です。
2014年の御嶽山の噴火によって火山災害は以前よりも若干クローズアップされた感がありますが、地震や水害に比べると頻度が少なく、私たちが経験したり目にした噴火がごく小規模なものに限られることもあって、私たちにとっては実態を把握できていない災害ではないでしょうか。
本書は富士山が山体崩壊を伴う非常に大規模な噴火を起こしたとき、どのような被害が想定されるかを描いています。
噴火の規模が単なる水蒸気の噴出から溶岩の流出を伴う本格的な噴火に発展し、そして火砕流、火山泥流などが次々に発生し、山体崩壊に至る様子は、火山災害が非常に多彩な災害の複合災害であることを、本書を読み進むことで容易に理解することができます。
著者は元技術者ということで、描かれている事象の裏付けがしっかりしていて、荒唐無稽さは読んでいてほとんどなく、火山災害を理解するうえで非常に参考になる本だと感じました。 -
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ネタバレ瀬戸口誠治、28歳。
10年前、阪神淡路大震災で家族を亡くした経験から、地球物理学を学び、学会では異端視されている地震予知を可能にするシミュレーションプログラムを研究テーマとしている。
12月3日、瀬戸口は静岡の研究施設で観測した群発地震のデータから、約半年後にマグニチュード8(M8)クラスの首都直下型地震が起こると予測するが…
この著者の作品は初読。
林檎飴甘さんのレビューを読んで、手に取った。
あらためて、『いいね!』させていただきました。
いい本に出会えました。感謝。
瀬戸口、亜紀子、松浦の、阪神淡路大震災当時高校生だった3人。
当時50代の働き盛りだった、遠山教授、植村教授、堂島議員。
家族を失い、心身に大きな傷を負いながらも、それ以上に『次の震災』には負けまいと心に刻んだ10年だったのだろう。
阪神淡路大震災、東北震災と原発事故。
そして今現在、熊本の震災に続いての集中豪雨が、またたくさんの人々の運命を断ち切り、また生き残った人たちの心に運命を刻み、変えていっている。
大災害に限らず、事故や病気や…あらゆる悲劇は、いつ起こるかわからない。
いま、何だかんだ生きて動ける幸運な私が、何を言っても…という気持ちもあるけれど。
それでも、いつか来る災いからは誰も逃れられないのなら、受け止める力、再び立ち上がる力、誰かのために差し伸べる力を持ちたいと思う。 -
Posted by ブクログ
高嶋哲夫『富士山噴火』集英社文庫。
『M8』『TSUNAMI 』『原発クライシス』『東京大洪水』に続く、巨大災害シミュレーション小説。
平成南海トラフ大震災から3年後、日本が誇れる美しき富士の山が突如、怒れる山と化する。南海トラフ大震災で自分の妻と息子を救うことが出来ずに自責の念に苛まれ続ける元陸上自衛隊のパイロット・新居見は…
巨大災害のシミュレーション小説と言えば高嶋哲夫を置いて他に居ないという程、リアリティがあり、迫力のある描写に圧倒された。多少、無理と思われる展開や災害の描写に比べると安っぽい人間ドラマもあるのは致し方無いのかも知れない。
今や何時、どのような自然災害が起きても不思議ではない程、自然は人類に対して牙を剥き始めている。まるで、人類への過酷な試練こそが自然の摂理と言わんばかりである。こうした小説を読むと、常日頃から自然災害への備えと心構えが必要と身の引き締まる思いを抱く。 -
Posted by ブクログ
日本は地震国である。
阪神大震災、そして記憶に新しい東日本大震災。
繰り返しテレビで流された映像・・・流されていくたくさんの家屋、跡形もなく消え去った街、そして失われた多くの命。
決断を迫られる人々。
どう行動すべきか、自分や家族を守るために何をすべきか。
そして政治家もまた決断を迫られる。
リスクを恐れ瞬時に決断できない総理大臣、被害を最小に食い止めるために積極的に動く都知事。
何のために政治家になったのか、思いっきり問い詰めたい気持ちになった。
首都圏だけの問題ではない。
東海・東南海・南海地震の危険が言われるようになってかなりの時間が経った。
はたして防災対策は進んでいるのだろうか。
海沿いの高速道路。橋脚ばかりが続く高速道路。
津波を防ぐことができるのか?と疑問を抱くような防波堤。
そして、海沿いには停止中とはいえ原発がある。
物語は現実ではない。
けれど、書かれている内容はとても現実感にあふれたものだった。
いま出来ることは何か。
そして、いざ地震が来たときにどう行動出来るか。
普段の心構えがあるかないかで大きく違ってくるだろう。
東日本大震災の映像をけっして忘れない。
リアルな怖さとともに、大きな教訓が込められた物語だった。 -
Posted by ブクログ
自然の力は強大だ。
自然は人間に多くのものを与えてくれるけれど、同時に多くのものを奪っていくものでもある。
自然災害が起き多くの犠牲が出たときに一番よく聞くのは「予想外」という言葉である。
そして多くの命が失われる。
日本は多くの経験から治水対策が比較的しっかりしている国だと思う。
それでも堤防は決壊し甚大な被害を及ぼす。
自然災害において過去に学ぶことは多い。
1974年9月、台風で増水した多摩川堤防が決壊。
濁流に次々と住宅が流され、のちにドラマ「岸辺のアルバム」で家屋流出の実際の映像が使われたという。
決壊の原因が二ヶ領宿河原堰と断定した狛江市災害対策本部は、濁流の進路を変えるために堰の爆破を決定。
「東京大洪水」にも似たような場面が登場する。
決断を迫られる人々の間にはさまざまな思惑が交錯し、緊迫した場面となっていた。
はたして人間に自然災害の危険を予測することが可能なのか?
防災措置を行う(決定する)人たちには、常に最悪の状況を念頭に置いてほしい。
「予測できなかった」「予想外だった」では済まされないと思う。
専門家にしかわからない分野にたずさわる人たちには、プロの専門家としてのプライドと責任感を持って仕事に向き合ってほしいと思う。
目の前で進んでいくリアルな自然災害の恐ろしさ。
決断を迫られる玉城と恵子。そして伸男。
一瞬の判断ミスが簡単に奪っていく。
「大丈夫、決壊なんてするわけない」
「ここまで被害が及ぶわけがない」
こうした思い込みが一番怖いのかもしれない。
避難したあとで何もなかったら「何もなくて良かったね」と笑いあえる。
それでいいのだと思う。
「あのときに避難していればよかった」と後悔することだけはしたくない。
子どもたちが無事だったことにホッとした。
玉城のような知識と想像力のある専門家。
真摯にプロの意見に耳を傾けることのできる政治家。
いま、この瞬間に何をすべきかを判断できる救助のプロたち。
地震、津波、大洪水と続いた災害3部作。
どれもがけっして他人事ではない。
日本に住んでいる以上、地震はどこに起きてもおかしくはない。
沿岸部に住む人たちにとっては津波は現実的な脅威だ。
その瞬間、どうしたら自分の身を守れるのか。家族を守れるのか。
忘れた頃にやってくる災害に対して、けっして忘れてはいけないこともあるのだとあらためて感じた。 -
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首都崩壊 というよりも 首都移転計画。
東京に直下型地震が起こる という設定で、
国土交通省のわかき官僚 森崎が、
アメリカ時代の同窓生 ロバートのサジェスチョンで
日本の危機を救うという 物語。
若き官僚は、アメリカ留学の時に、
首都移転、小さな政府というのがテーマだった。
確かに、そんなことが
あり得るかもしれないという推定の上で、
官僚、そして 政治家、そのまわりに集まる
企業家、都市デザイナー。
そこには 政治家の都合が 優先する。
それでも 森崎は
アメリカのロバートの情報の提供や人脈のおかげで、
必要なポジションにたつことができた。
ここでは、村津のスケジュール力、実行力に目を見張る。
前脇は 地震の専門家であるが、
テラコンピュータをつかうと
地震の予測が どうした 正確になるのかが
よくわからなかった。
破局に至らなかった、中国の見えない勢力が、
日本経済崩壊に手を出していたが
その具体的な 方策や方法もあまり明らかでないのが残念。
やはり、もっと 中国を 描かない限り、
今後の日本の予測は困難と言える。 -
ネタバレ 購入済み
人の想いが国を動かす
ややうまく行き過ぎな感じもしますが、細部にリアリティーがあり、うまく行き過ぎな理由への種明かしがあり、都市計画や世界経済の世界がストーリーのなかで無理なく理解でき、とても楽しめました。文献リストも参考になります。
そして、これだけの大事業を画策し、推進し、完遂させる力は、結局は人が人を大切に想う気持ち、それが原動力になるというラストには静かな感動を覚えました。
読んで良かったです。 -
Posted by ブクログ
福島第一原発の事故については様々な書籍が出版されています。ところが、福島第二原発を扱った書籍はほとんど見当たりません。東日本大震災のあの日、ほぼ同じ立地状況で津波の遡上を受けた二つの原発のうち、福島第二原発はメルトダウンの危機を脱して冷温停止に成功し、現在も安定した状態に管理されています。
福島第一原発の状況と比較すると、いくつかの幸運があったにせよ、震災からの数日間は状況がどちらに転んでもおかしくない瀬戸際であり、さらに福島第一原発に世間の注目が集まる中で、ほとんど外部からの支援を受けることができない状況で見事に事態を収束してみせた福島第二原発。そこに従事ししていた関係者の証言をまとめた記録です。
本書前半は当時の原発所長や運転員の方の証言を中心に、そして後半は原発に関わる様々な協力企業や地元の人の証言をまとめてあります。いかに際どい状況であったのかが伝わってくる内容でした。
危機的状況を切り抜けた貴重な成功事例である福島第二原発のこの記録は、原発を今後運転するのであれば見つめなおす貴重な資料との印象を受けました。 -
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物語の舞台が沖縄の刑事小説って珍しいな〜と思って、
購入。
沖縄には過去に行った事があって勿論、ここに出てくる国際通りにも足を運んだ。日本だけれど、少し異国情緒がある場所、沖縄。
物語の冒頭からしばらくは主人公が追っかけている殺人事件をメインに進むので、これ、何が交錯なんだ?と思っていたら、その事件を軸に芋づる式で次々と新たな事実が発覚していって最後の方は相当、交錯している。
中でも沖縄の土地、軍用地を巡ってのあれこれに関しては小説なので多少の脚色はあるかもしれないが、少なからず興味深いものがあった。本土にいる人間としては普段あまり気に留めない事や、そこまで考えるに至らない事もここでは描かれていた。
これも日本が抱える社会問題として、告発ミステリーという種類に充分当てはまるのではないだろうか(北欧ではおなじみだけれど)
ただ、クライマックスとその後の展開だとスッキリと完結しておらず、これは続編が予定されているのか?といった余韻を残しているので、☆は4つ。
という事で、続編待ってます!(笑) -
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福島第一原発事故に関する書籍は、
玉石混淆、様々に上梓され…、また、
今もなお、報道され続けていますが…、
福島第一原発(1F)から10km離れた、
福島第二原発(2F)に関する書籍は、
ほとんど見られず、地震発生当初から、
ほとんど報道もされておりません…。
それは、偏に、2Fが、
1Fのよぅな重大事故に至らなかった、
といぅ所以ではありますが…、
その裏には、奇跡的とも言える幸運と、
職員の懸命で献身的な努力があります。
本作品は、
2Fにおける事故対応の模様をまとめた、
ノンフィクションです。
作品の前半は、
地震発生から、全原子炉が冷温停止した、
5日間の様子が綴られています。
また、後半は、
女性職員や総務部門、協力企業など、
事故対応が行われている最前線で働いた、
裏方の方々の様子が綴られています。
どちらも、これまでに、
ほとんど報道されてこなかった現実です。
それだけでも、貴重な記録だと思います。
1Fと2Fの運命を分けたモノ…、それは、
1回線だけ生き残った「外部電源」でした。
その虎の子の外部電源を護り抜き、
2Fの重大事故を防ぎ、無い余力を絞って、
1Fのサポートまで行った、2Fの仕事は、
もっと報道されてしかるべきことでそぅ…。
私たちも含めて、
大切なことは、正しぃ情報と正しぃ理解、
そして、技術者たる者、原点は現場主義、
このことを、改めて感じました。
本作品の著者、高嶋哲夫さんは、
ジャーナリストではなく、
自然災害を題材としたクライシス小説、
で有名な、作家さんです。
加えて、原子力発電の技術者でもあります。
それ故か?、
読者の勘所を押さえたネタや構成は上手く、
ご自身の小説で散見される蛇足もなぃため、
小説としては、盛り上がりに欠けますが、
ルポルタージュとしては、とても読み易ぃ。
ノンフィクションとしては、最良でそぅ…。
原発賛否のプロパガンダもなく、
美辞麗句もなく、余談や蛇足もなく、
かと言って、ドライな感じでもなく、
人間味のある作風も含め、良著です。