高嶋哲夫のレビュー一覧
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ネタバレ発生から1年半以上経っている、東日本大震災。
時間こそ経過しているものの、未だに多くの方が行方不明。
進まぬ、瓦礫処理。
この小説は、震災発生前からスタートします。
主人公は阪神淡路大震災を経験した青年。
この青年の実家は中華料理屋。
中華料理店でアルバイトとして働いている女子大学生は、
気仙沼出身。
発生直後から家族との連絡は絶ったまま。
阪神淡路大震災の時被災した、主人公の住む商店街は
即座に支援物資を東北に輸送することを決め、
女子大生を乗せて気仙沼へ向かおうとしていた。
ドライバーをする筈の主人公の父親は出発直前にぎっくり腰に
なってしまう。
仕方無しに、主人公は気仙沼 -
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ネタバレ科学者としての知見を持つ高嶋哲夫氏の災害小説3部作の一つ
東日本大震災以来、「東海地震、東南海地震、南海地震の連続発生の可能性」なんてことが一般の新聞にも報道されるようになってきた。
本書はその大地震とそれによって引き起こされる津波のなかで、人々は、この国はどう対応するのかがテーマ。
3.11を経験した我々には、決して小説のなかの絵空事ではない。むしろフィクションだからリアルに自由に現実を書けるともいえる。
(数年前に書かれた本だが、既に原発の放射能漏れリスクが津波によって、そしてしばしば人災を伴って起きうることを描写している。)
著者は地震などの災害は「保険」のように起こるかどうかわか -
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ネタバレ【あらすじ】
瀬戸口誠治28歳、河本亜紀子、松浦真一郎は阪神淡路大震災の被災同級生(当時高校三年生)で、11年後の2005年、それぞれ大瀬崎地震研究センターを訪問するポストドクター、自民党衆議院議員堂島智子(震災で夫と2人の娘を亡くす)の秘書、自衛官(東部方面隊第一師団施設大隊)として働いている。瀬戸口は両親と妹を、亜紀子は両親と兄、松浦は父と弟を震災で亡くしている。瀬戸口はスーパーコンピューターで計算した結果、6ヶ月後に東京直下型のM8.1の巨大地震が起こると予見し、地震研究家の元神戸大学理学部教授遠山雄次(震災で妻娘息子、研究室の学生4人を亡くす)や植村恒雄(現東城工科大学教授で日本の地震 -
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M8(東京直下型地震)、津波(東海東南海南海地震及び津波)に続き災害を扱った作品を読んだ。
今作品も災害の場面は真に迫る様で、読んでいて怖くなるほど。近年は報道の中ではあるが洪水の場面を目にする事が多くなった気がする。
それを思い出しながら読み進めた。異常気象と言われる昨今の状況。こんな事にならなければいいのだが。そんな風に感じるほど著者の災害想定はこちらに迫ってくる。
藤原の効果、初めて知ったが、本当にあるのかと驚く。
著者の取材力、そこからの想像力、筆力は凄い。パニック小説が気になるなら今作品もぜひ読んでほしい。
前2作に出てきた名前が今作品でも目にできて何か嬉しかった。 -
Posted by ブクログ
東京直下型地震を扱った作品。
地震予知と地震に伴う被害、その中での人間模様。
どれもしっかりと読ませてくれた。
先日、南海トラフ地震に伴う臨時情報が出たが、この作品を読むことでさらに身につまされる思いがした。
自然によって引き起こされた事は、自然の復帰力みたいなものが働く。他作品でも読んだが、何かそういった事が起きるのは願望込みでも、確かにそうかもと思わされるな。
そんな中で人間はどうなるのか、どうするのか。人間という大きなくくりてはなく、自分や家族などの単位でもどうなるのか、色々と創造が働く作品でした。
ただ、地震が起きるまでが長かった。
地震予知やそれに伴う組織について、地震予知の