高嶋哲夫のレビュー一覧

  • ハリケーン

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    ちょっと想定と違った!
    TSUNAMIやM8などの防災エンターテイメント小説と思いきや、淡々としたヒューマンドラマでした。

    気象予報士のさえない中年男が主人公で、家族ともうまくいかない中、ハリケーンや台風がきて、避難指示を無理やり出して、人々を避難させて、そこから逃げ遅れた人々を危険を顧みず救いに行って、そん中、家庭不和だった家族や娘を救って、最後は...

    といった展開を期待しているあなたにはお勧めできません(笑)

    災害対応は最後の最後だけでした(笑)

    どちらかというと、身近な人たちの群像劇です。
    息子は学校で不良グループに巻き込まれていたり、
    キャリアウーマンの奥さんはプロジェクトか

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    2023年06月17日
  • EV

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    ハイブリッド車で推進していく日本とEV車を推進していくヨーロッパ・アメリカ連合。14億の人口を抱える中国はどう出るのか。
    かつてのベータとVHSのような駆け引きが興味深い。ハイブリッド車は、ガラケーのような運命を辿るのか。日本では車産業に携わる人口が多いだけに、ガソリン車の販売停止という政策は取れるのか。
    一人の若い官僚が国を救えるのか。一気読みした。骨太の作品。

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    2023年04月22日
  • パルウイルス

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    地球温暖化の影響でシベリアの永久凍土が溶解、未知のウイルスが出現。コロナ禍において米疾病予防管理センターでコロナ対策に尽力していた遺伝子工学研究者カールが元同僚ジェニファーとともに事態を収束させようとする…。人類のおごりに警鐘を鳴らす作品.
    500ページに迫る大作ではある。

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    2023年04月16日
  • 決戦は日曜日

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    いまいち
    政治コメディストーリ。この辺の話は展開が読めているが故、いろいろ無理な設定を感じます。

    ストーリとしては、地方都市に盤石な基盤をもつ大物議員が脳梗塞で倒れます。後継に指名されたのが、一人娘の有美45歳。世間知らずで自由奔放の設定ですが、45歳でこんな人いる?

    自由奔放の発言で、振り回される私設秘書の谷村。
    当選確実な状況にもかかわらず、有美と谷村は、「本音を伝えて落選したい」作戦に..

    果たして有美は当選するのか?落選するのか?

    この手のストーリでは、本音を語る主人公がよく出てきます。本書も同じような感じ。
    語られる本音には違和感はなく、その通りだと思います。
    それを伝えたい

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    2023年03月05日
  • 震災キャラバン

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    東日本大地震の被災地に、神戸からバンで向かった主人公たち。支援物資を届け、行方不明の家族を探し、避難所をまわる。高嶋哲夫氏と言えば、シリアスな長編というイメージだったが、本作は主人公達がちゃらく描かれているためか軽く感じられた。

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    2023年03月02日
  • EV 日本自動車産業の凋落

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    ネタバレ

    この作者、いつもテーマは面白いし、理系的視点で物語を描くので興味深いんだけど、具体的にどこがどうとは言い難いのだけど、なにか詰めが甘くて突っ込みたくなるんだよねぇ。

    この作品もそう。中国の野心と、それに対抗しようとする日本を描いているのだけど、なぜだか中国の動向は全く描かれず、日本の描写だけ。物語としては、広がりに欠けるんだよねぇ。

    物語の結末が、ちょっと乱暴というところは置いておいたとしても、そういう物語の進め方については、もうちょっとどうにかならんのかと思う。

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    2023年02月20日
  • EV 日本自動車産業の凋落

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    危機に臨んでも今一つ感度が鈍かったり、現状に固執する社会に立ち向かう若手官僚・・という図式は、堺屋太一『油断』を思い出す。

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    2022年12月24日
  • 首都感染

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    コロナ禍の日本、2022年12月に読むと「事実は小説より奇なり」ということばをかみしめる。登場人物がみな現実離れしすぎていてストーリーの良さを損なっている。

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    2022年12月17日
  • 紅い砂

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    テーマは難民問題

    面白かったけど予定調和なストーリ(笑)
    もうちょっとハラハラドキドキ、泣き所があってよかったのに。
    映画のようなエンターテイメントストーリ
    難民問題、独裁政権、米国の対応、と必要なものはみんな入っている(笑)

    ストーリとしては、米国の隣国のコルドバから、独裁政権と麻薬組織犯罪により、難民が押し寄せます。
    警備していた米国陸軍はそこで発砲事件になり、ウォールの悲劇として、コルドバ難民が100人以上死んでしまします。
    難民虐殺者の汚名を着せられたジャディス大尉は不名誉除隊。

    そんなジャディスのもとに、コルドバ再建の計画が..
    政府と麻薬組織の対立を激化させ、秘密裏に傭兵をコ

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    2022年11月06日
  • EV

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    電気自動車を巡っての各国の探り合いは面白く、
    リアルな話もあり勉強にもなる。
    恋の行方も気になった。

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    2022年09月26日
  • メルトダウン

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    タイトルから期待していたストーリと違っていた物語。

    タイトルから想像すると、原発事故に対応する原発職員たちの熱いヒューマンドラマとか、原発テロに対し闘う男たちの熱いヒューマンドラマとか、アクションものを期待していたのですが、全く違いました(笑)
    アメリカの陰謀ものでした..

    ストーリとしては
    カルフォルニアの地方紙の副編集長のケンのもとへ、年老いた核物理学者からの一通の手紙。その内容は、核爆弾の図面。自らの核爆弾開発の記録とそれが実際に使われた悔悟の気持ちを手記として新聞発表することに..
    結果全米でセンセーショナルに扱われます

    一方で、ワシントンでは大統領の政策担当補佐官が死体で発見さ

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    2022年07月02日
  • 富士山噴火

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    御殿場市を舞台に富士山の噴火で右往左往する住民たちを描いた小説。
    父と娘の和解に最後じ~んと来るけれど、現実としてはヘリコプターはプロペラに噴石が当たったら危なさそうなので救助の軸にはなりにくそう。

    結局は誰かが助けてくれると思っている多くのユルい意識の人間に少数の真面目な人が苦労させられるのでしょうね。
    話のテンポがイマイチなのだけれど、富士山噴火のシュミレーションとして読んでおくのは意味があるように思いました。

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    2022年06月12日
  • 官邸襲撃

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    日本版ダイハードのような感じです。

    フィクションだからある程度ご都合主義があるとは思うけどそれが結構突っ込みどころが多いです。

    あまり書くとネタバレになるから細かい部分は書かないにしてもトップシークレットの作戦に対して一般人の意見聞く?って感じでした。

    決して面白くないわけではないです

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    2022年06月02日
  • 首都感染

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    ネタバレ

    2010年に書かれた新型インフルエンザパンデミックを描いたフィクション。

    濃厚接触者、PCRなど、今となってはお馴染みのワードが出てきて、今のような事態はある程度予測可能であることが分かる。
    物語のインフルエンザは致死率がかなり高く、悲惨な状態となるが、もし今のコロナもこのような強毒性のものであれば、物語のようになっていたのかもしれない。

    物語では、東京都封鎖によって感染症を都内でほぼ封じ込め、最終的には日本で開発されたワクチンと治療薬によって、あっさり収束する。これらの点に関しては若干見通しが甘いような気もするけど、10年前にコロナ禍を正確に予測することはやはり難しいのだろう。

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    2022年05月24日
  • EV

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    日本の根幹企業の1つである自動車の転換についてのお話。
    ミステリでもないし、スパイものでもないし、割とサラっとしたお話だけど、とにかく今の日本経済は危機にあり、色々と切り替えていかなくてはいけない雰囲気は良くわかりました。

    お話に出てくる総理大臣や環境大臣は物分かりが良い人たちだったけれど、実際は老害で利権まみれで権力だけは保持している政治家が多いことがこの国をダメにしているように思いました。

    政治家には定年を設けないと絶対にダメ!
    優秀な人たちが官僚にはなっても政治家にはならないのは、利権や親の看板で低能なのに権力を持った老害政治家が権力を牛耳るシステムが良くない。
    当選回数も制限したほ

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    2022年05月07日
  • 官邸襲撃

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    社会的な課題をテーマにする作品が多い筆者なので、本作でのテーマは何だったかと考えると、エネルギー政策に暗躍する利権と握りつぶされる不都合な真実、といったところか。

    おおまかな展開としては、映画ダイハードのブルースウィルスの立場に置かれた女性SPが間一髪でテロを食い止める、というもの。

    残虐さやスリリングさもマイルドであっさりと読み進められた。

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    2022年03月30日
  • バクテリア・ハザード

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    面白かった
    今度はバクテリアを題材にしたバイオサスペンスエンターテイメント!
    石油を生成するバクテリア「ペトロバグ」を巡り、アラブ産油国、米国石油メジャーの争奪戦!

    ストーリとしては、
    ペトロバグを発見した山之内明。しかし、彼は学生を事故で死なせてしまう過去を持ち、人生をやけっぱちになってしまってます。この研究だけが今の生きがいみたいな状態。
    この人とてもくらーーい。そこまで背負い込むか...

    そして、これが実用化されると困るのがアラブ産油国や米国石油メジャー。ペトロバグもろとも山之内を抹殺しようとする一方、ペトロバグを奪って、石油を牛耳ろうとそれぞれの思惑で山之内やその周辺に襲い掛かりま

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    2022年02月06日
  • 官邸襲撃

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    面白かった!
    映画のようなアクションエンターテイメント小説

    「原発クライシス」では原発がテロ集団に占拠されましたが、本書では総理大臣込みで首相官邸がテロ集団に占拠される物語。さらに今回の主人公は女性SP!

    ストーリとしては、
    日本初の女性首相とアメリカ国務長官が首相官邸で会談中にテロ集団に占拠されてしまいます。
    日本、米国の護衛の人間が殺され、首相と米国務長官と官邸内の人間100人ほどが人質に。首相付きのSPの明日香は重傷を負った上司高見沢と、アメリカの新聞記者の女性スーザンの3人は、難を逃れて、内部からテロに立ち向かいます。

    テロ集団の日本と米国への要求
    テロとは取引しないという国の選

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    2022年01月29日
  • M8

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    中盤で不要なキャラ登場やその背景の描写などあり、ちょっと冗長、中弛み感ありでしたが、自然災害への心構えをリマインドしてくれる良書でした。

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    2021年11月13日
  • 東京大洪水

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    緊迫感は同作者の富士山噴火の方があるように感じたが、それは台風や洪水に対しての見慣れ感や水は何とかなるだろうという根拠なき楽観の裏返しで、私自身が洪水を甘く見ている証左かも。真面目にハザードマップを見返そうと思う。
    ストーリーは中盤にやや中だるみあり、結末は主人公一家の心情変化などもう少し書いて欲しかった。

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    2021年10月18日