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Posted by ブクログ
"違う、と瀬戸口は思った。しかし声に出しては言えなかった。人間は本来自然の一部なんだ。自然とともに生きてきた存在なんだ。それがいつの間にか、人間だけが特別であるかのように考えるようになった。自然を支配するとか、共存するとかおこがましいような気がする。"
科学は凄まじく進歩しているけども、地震の予知は未だ為せていない。
けれども、今の私たちが予知されてどれだけ本気で準備しようとできるか。
この本ではそんな私たちの怠慢を指摘しながらも
いつ来るかわからない地震に対して"そのための準備さえしておけば、地震なんてけっして恐ろしいものじゃない"と言い切っている
被害は免れなくても、それを最小限にする事はできる、と
あと、学者の縦社会の弊害を浮き彫りにしている
今回は判定会を信じるか無名の学者を信じるか、という場面もあるが
少し緩くなったとはいえまだまだ上に物申せない場所が多い
全てを許すわけではないが、間違いを素直に認め、正しいことを正しくやろうとすることができたら。それが理想なのだろうな。と思った。
Posted by ブクログ
東京直下型地震を扱った作品。
地震予知と地震に伴う被害、その中での人間模様。
どれもしっかりと読ませてくれた。
先日、南海トラフ地震に伴う臨時情報が出たが、この作品を読むことでさらに身につまされる思いがした。
自然によって引き起こされた事は、自然の復帰力みたいなものが働く。他作品でも読んだが、何かそういった事が起きるのは願望込みでも、確かにそうかもと思わされるな。
そんな中で人間はどうなるのか、どうするのか。人間という大きなくくりてはなく、自分や家族などの単位でもどうなるのか、色々と創造が働く作品でした。
ただ、地震が起きるまでが長かった。
地震予知やそれに伴う組織について、地震予知の価値や扱い方などについて強調したかったのだろうが、そこへの力のそそぎ具合が自分のこの作品の期待とは少しずれていた。
地震発生後の都市でのパニックやそれへの対応などがもうちょっと読みたかったかな。
Posted by ブクログ
巨大地震を扱ったヒューマンドラマ。
救出にむかったヘリが墜落するシーンが圧巻で今でも鮮明に覚えている。
自然からの警告を聴ける人でありたい。情報は隠蔽するものではないはずだ。
人は相手を切り裂く鉤爪も持たず、相手を噛みちぎる鋭い牙も持たぬ。
では何が強かったのか?
①集団の力。②創造力。
人は集団の中で類まれなる個としての力を発揮し社会を支える生き物だと思う。飛行機、自動車、携帯電話などは、最初は頭の中の産物で、それを形にしてきた。
間違っていれば文明は滅ぶ。幾度となく繰り返されてきたのは歴史を見ても明らかだろう。どんな世界を自分が亡き後も残すのか?改めて問いたい。
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