高嶋哲夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現在日本が晒されている災害の全てを詰め込んだ一冊。
「M8」、「TSUMAMI」、「東京大洪水」災害3部作からの集大成が読めると、非常に楽しみにしていた。
ある年の7月、南海トラフ地震がとうとう起きる。
しかし、名古屋を中心とした半割れ状態。次にまた四国を中心とした地震が起こる。
そして、首都直下地震。
対応に追われる中、スーパー台風が日本を横断。
やっと復興が見え始めた半年後、富士山が噴火する。
言い方は悪いが、災害のオンパレード。南海トラフ地震が起きれば、これだけの災害が連続して起きるものなのか?これだけの災害に人は立ち向かえるのか?
いろいろな問題提起をしてくる。
災害3部作の時は研究者目線で、被災者の心理なども描かれ、心が本当に折れそうになりそうなくらい怖かった。
今回の主人公は環境大臣、のちに総理大臣になる早乙女美来。政府側からの目線から描かれる。
美来の数々の判断に、実際に災害が起きた時にここまでのリーダーシップを取れる人材が今の永田町にいるのだろうか?と真剣に考えさせられた。
災害3部作の時はまだ大きな災害は起きていなかった。しかし、この作品が出された今までに東日本大震災などを日本は経験した。そんな日本人の心にこの作品がどれくらい響くのだろうか?
非常に興味深い内容ではあるが、これだけの内容を詰め込んだだけあり、一般の人の心理が一切描かれていないのが、マイナスポイント。
瀬戸口の登場も個人的には楽しみにしていたので、ちょっと残念だった。
それでも、この作品はフィクションであり、フィクションではない。近い未来、必ず日本が経験する未来を描いていることを忘れてはいけない。
大災害の足音はすぐ側まで来ている。 -
Posted by ブクログ
日本列島踏んだり蹴ったり。
恐らく、起きる。起きるだろうなと思ってながらも誰もが目の前のことより優先できてない故に、起きる。
小説なんで、シミュレーションと言いながら、想定のどこを膨らませてどこを削るかで大分変わってくるのはやむないのだが、やっぱり、現実味がないな。
現実味がないのは、「起きる災害」ではなく、それへの対応。
当選二期目の議員が総理大臣になる。
有事とはいえ、基本的には周りが好意的。
ないない。
有事でも、緊急時でもない。
こんな時にこの国に攻めてくる国などないと信じる。
ないない。
経済侵略は書きたいけど、その辺は端折りたかったのね。
万能アプリ。
ないない。
主人公の八面六臂の活躍は心地よいが、何んつか、必殺仕事人、現実の内閣がクズなんでこれくらいやる政治家ならば、という感じで、我に返るとまあ引く感じはある。
人間関係の掘りも浅い。
で、何も解決しない。
この手の内容はしょうがないのかな。実際起きた時に、希望があってもこの程度。
日本は、必ずどこかで壊滅する。そういう話だ。
著者が言いたいのは、そこだけだろう。
まあ、地球自体が、そのうち太陽に飲み込まれる。
その時まで人類が生き延びているか。