Posted by ブクログ
2019年03月22日
災害、パニック物を得意とする作者初の本格警察小説。しかも舞台は沖縄県警。別の作者ではあるが、直木賞を受賞した「宝島」を読んでいたので、沖縄にある独特の背景をどう描いているのか、気になったのもあり、読んでみた。
元々、物語に入り込みやすい文章を書く作者なので、その辺は問題なく。しかし、この作品だけで事...続きを読む件が解決しないのはいただけない。
沖縄のホテルで男女2人の遺体が発見される。
その捜査を担当することになった捜査一課の若手刑事・反町。反町は沖縄出身の先輩刑事や、国際犯罪対策室や準キャリアの同期と共に事件の真相を探ろうとするが、そこには巨大な陰謀が絡んでいて、なかなか事件が解決しない。
沖縄の暴力団、中国マフィア、米軍の官憲兵など、とにかく登場人物が多く、話があちこちに飛ぶ。
あれ?今違う捜査してなかった?
と思うシーンが多くて、結局読み終えても、何も真実が明らかにならないと言う残念さ。
ま、続編が出ているから、上下巻だと思えばいいのかもしれないけど、とりあえず1作目を読んでから、2作目を読むかどうか決めようと思っていたので、かなり腑に落ちない感じ。
1冊でまとまっていれば、全然面白かったのに…