高嶋哲夫のレビュー一覧

  • 東京大洪水
    作者の高嶋哲夫は、岡山県玉野市出身。玉野市にはゆかりがあるので、親近感がわきます。

    主人公の玉城は、台風の研究者。玉城の妻は、マンデベに務める建築士。

    お話は、想像通り、玉城が予想する通りの災害が発生し、玉城の妻が手掛けるマンションに危機が迫る、というもの。マンションが倒れるか、倒れずにかえって...続きを読む
  • ハリケーン
    ハリケーンそのものより、それによる土砂災害被害者の物語。
    それも土砂災害が中心ではなく、その人間模様や現実の闇の物語。
    例えば、学校で不良グループと連んでいる息子や、突然プロジェクトから外されて自主退職に追いやられる妻や、認知症介護、金遣いの荒い叔父に金を無心されたり…
    自然災害と同様に「いつかくる...続きを読む
  • 富士山噴火
    主人公はカッコよくてスーパーヒーローで良かったんだけど、イマイチ富士山噴火のリアリティが薄かったかな。
    危機迫った感じが読み取れなかった。
  • バクテリア・ハザード

    なかなか

    冒頭から引き付ける描写で、すぐ本に引き込まれる。
  • バクテリア・ハザード
    久しぶりに作者のパニックものを読みたくて、手に取った一冊。
    石油を生成するバクテリアを発見し、実用化に向け、研究を進める研究者・山之内を巡るサスペンス。
    アメリカのメジャー、アラブ諸国のOPEC、日本政府…世界はいつでも石油に飢えている。そんな中、洞窟の中から採取した土壌から発見した細菌には、石油に...続きを読む
  • M8
    豪雨やウイルスと違って、一瞬で起こるのが地震。そのうちホントに来ると言われ続けるも、その直前までが日常と変わらないので対策の意識を継続するのは難しい。地震対策は票に繋がらない(だから政治家が本腰入れない)のも納得。
  • 東京大洪水
    面白かった、そして怖くなってしまう!
    昨年、関東を直撃した令和元年東日本台風(台風19号)を思い出します。
    自然災害パニック小説3部作(M8、TSUNAMI、東京大洪水)の3番目に位置付けられている物語だそうですが、時系列でいうと2番目に読むとよいそうで、偶然にもその順番で読んでいます(笑)
    M8の...続きを読む
  • 首都崩壊
    直下型大地震による東京崩壊の備えとしての提言小説。公官庁や国会はこの提言で良しとしても、都民・関東圏民はどうなるの?
  • ハリケーン
    TSUNAMIのような災害の小説かと思ったら、災害は最後だけで、全体の流れは現代の日本人が抱える諸問題がテーマ。働き方改革、教育、宅地開発、いじめ問題、離婚、不倫、冤罪、災害時の避難所、避難勧告、自衛隊、温暖化等、多様な諸問題を含みすぎてポイントがぼやけている。そうは言っても最後まで読んでしまったの...続きを読む
  • ハリケーン
    いくつかの糸が収斂し、奥多摩に至るのは途中から判ったが、最後は盛り上がりに欠けたなあ。もっと、大スペクタクルで大興奮で感動の嵐を期待してたんやけど。
    でも、人物の描写など丁寧に書かれており、こちらの方を評価したいわ。しかも、破綻したりや落ちるところまで落ちるわけないと判ってるから、安心して読めたわ。
  • 巨大地震の日 ――命を守るための本当のこと
    阪神淡路大震災の後に書かれた。原発事故について警告している。福島第一原発事故を予言したわけではないが、かなり研究されているようだ。
  • 沖縄コンフィデンシャル 楽園の涙
    沖縄コンフィデンシャル「交錯捜査」、「ブルードラゴン」に継ぐ第三弾「楽園の涙」。強盗被害者は過去の殺人事件と米軍用地取引事件の両方に繋がる人物だ。楽園、沖縄に蠢く陰謀が明らかに。
  • 沖縄コンフィデンシャル レキオスの生きる道
    シリーズ第4弾。
    前作が最終巻かと思っていたが、まさかの第4弾。
    一応、これが最終巻とあとがきにも書いてあってので、本当にこれが最終巻なのだろう。
    今作では沖縄が抱える基地問題をメインに描かれる。
    辺野古の埋め立て地近くで見つかった水死体。自殺なのか、他殺なのか。捜査を進めるうちに、沖縄の深い闇に近...続きを読む
  • 沖縄コンフィデンシャル 交錯捜査
    高嶋哲夫氏の沖縄コンフィデンシャルシリーズ第一弾氏のいつもの綿密な取材に裏打ちされた作品構成は健在で、地元が読んでも違和感ない基地問題に絡む複雑な沖縄の事情がよく描かれているただ、発表媒体のせいか、語り口がやや平坦であること(ト書き的?)、主人公が与那原から県警まで自転車通勤するのは無理があるのでは...続きを読む
  • 沖縄コンフィデンシャル 楽園の涙
    高嶋哲夫氏の沖縄コンフィデンシャルシリーズ第3弾「交錯捜査」「ブルードラゴン」から続くジミー・チャンとの死闘に決着連載がWeb媒体のせいか、語り口がやや平板な印象連ドラ的?しかし沖縄の抱える矛盾点をこれだけ丁寧に描ける本土出身の作家は希有
  • 沖縄コンフィデンシャル ブルードラゴン
    沖縄コンフィデンシャルシリーズ第2作目キャラ立ちがしっかりしてきた沖縄に対する取材が綿密である面白いが、会話のテンポがやはり気になる前作の反町の与那原から県警への自転車通勤がロードバイクである描写があって合点がいった
  • トルーマン・レター
    面白かった
    国際陰謀バイオレンス&サスペンス&ミステリー
    途中までは、ハードボイルド、バイオレンス系でどうだかなぁって思いましたが、後半から徐々に真相が明かされてスッキリでした。(笑)

    ストーリとしては、元新聞記者の峰先は大学教授の友人を訪ねた帰りに外国人同士の暴行事件に巻き込まれます。その現場で...続きを読む
  • 日本核武装 上
    背筋が寒くなる!
    日本の国防を「核の抑止力」から語ったサスペンス。
    近未来の日本の姿をシミュレーションしている様な展開でした。

    上巻では
    国内で日本の核武装に向けた計画書、図面が発見されます。
    官邸から全容解明とこの計画を極秘に処理し、なかったことにするよう指示を受ける主人公の防衛省の真名瀬。
    ...続きを読む
  • 日本核武装 下
    背筋が寒くなる!
    日本の国防を「核の抑止力」から語ったサスペンス。
    近未来の日本の姿をシミュレーションしている様な展開でした。

    下巻では
    ようやく核爆弾を見つけたと思っていたところ、何者かの勢力によってそれが奪われてしまいます。
    結論上は、自衛隊の別の組織がその爆弾を無力化したことになっていますが...続きを読む
  • 沖縄コンフィデンシャル 楽園の涙
    シリーズ三部作、最終巻。
    前作ではノエルの失踪した父が絡む事件をメインとしていたが、1作挟んで、今作では第1作目で解決しなかった中国マフィアのチャンとの決着の様子が描かれる。
    第1作目で伏せられていた謎が全て明かされる形で描かれるが、何故1作挟んだのか…
    沖縄の人ならではの過去の戦争への想いも描かれ...続きを読む