高嶋哲夫のレビュー一覧

  • 風をつかまえて

    Posted by ブクログ

    北海道の小さな町。倒産寸前の従業員四人の鉄工所が風車を作り上げるストーリー。何の知識もないところへ、渡された設計図だけを頼りに作り上げた風車はあっけなく失敗に終わるだけでなく、大きな代償も伴うものだった。「俺は、風車を造ったなんて言うのが恥ずかしくなった」新たな挑戦が始まる。マイナスからの再スタートは、知識、資金、人手、すべてが足りないものばかりだったが、一家が力を合わせて克服していく様子は読んでいて爽快だった。人間関係、制作過程に山場はたくさんあったのに、思ったほど熱くなれなかったのは、登場人物の感情があまり伝わらなかったせいか?そこが残念だった。

    0
    2017年12月10日
  • M8

    Posted by ブクログ

    首都直下型地震発生のシミュレーション小説。
    阪神淡路大震災後、東日本大震災前に書かれた物語。

    阪神淡路大震災を経験した3人が首都直下型地震発生に対してどう行動していくかが描かれています。

    前半部分は、そのうちの一人、ポストドクターが首都直下型地震の発生を予知します。そして、その内容をどうやって、世の中に知らしめるのか?が語られていきます。
    後半部分は、実際に地震発生後の世界が語られます。
    さまざまな人が地震発生後どのように行動していくのか、そして、主人公たち3人はどうしていくのか?が語られます。

    まず、一番の山場は、地震発生予知でしょう。
    ポストドクターが予知した地震について、どうやって

    0
    2017年08月15日
  • TSUNAMI 津波

    Posted by ブクログ

    南海トラフ地震のシミュレーション小説。

    東日本大震災の約3年前に書かれたものです。
    大浜原発の事故の場面は5年前の事故を思い出し
    お腹のあたりがキュッとしてしまった。

    いつくるかわからない地震。
    いくら備えていても憂いは残りますが、
    意識はちゃんと持っていなくては。

    かなりリアリティーがあり、引きつけられた一冊でした。

    0
    2016年03月24日
  • TSUNAMI 津波

    Posted by ブクログ

    この題材で、エンタメ的に面白い、とかなんとか言えなくなった時代に読んだために、が、いつもの高島作品のように、「あの忠告を聞いておけば...」と後悔する人が続出し、「もー、だから言ったじゃん」となるのを、そう言い捨てられない感じで読み終えた。
    あの時より前に読んでいた人は、もしかしたら少なからず適切な対応が出来たかもしれない、と思った。

    0
    2016年01月28日
  • 首都崩壊

    Posted by ブクログ

    「M8」で首都直下型地震、「TSUMANI」で巨大津波、「東京大洪水」で巨大台風による都市災害を災害シミュレーションとも言えるリアリティで描き切った高嶋氏が本書で描くのは、災害リスクによる経済の破綻です。
    『東京を首都直下型地震が襲う可能性が5年以内90%以上という研究成果が発表されます。このリスクに対して効果的な対策が講じなれなければ、日本国債の暴落、極度の円安、そして株価の暴落が引き起こされ、日本がデフォルトとなる現実が目前に迫ります。この機に乗じて国際ファンドや某大国が日本への経済的攻撃を仕掛けて来る中、首都直下型地震のリスクを回避するには首都遷都しかないと、官僚や政治家が動き出します。

    0
    2015年11月07日
  • 震災キャラバン

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の直後に、神戸から支援物資を載せたバンが走り出す。
    神戸での震災の経験から、父親が持たせた魔法の箱が良い。

    軽いタッチで描いているため、被災した側の気持ちがあまり伝わってこず、少し物足りなさも感じるが、若い方に読んでもらうのには良いと思う。

    0
    2015年10月28日
  • 首都崩壊

    Posted by ブクログ

    タイトルと本の帯を見る限り、東京直下型巨大地震のシミュレーション小説と思うのだが、日本経済の破綻をテーマにした小説だった。

    研究者がはじき出した首都直下型の巨大地震の発生確率に端を発し、一千兆円を超える日本の債務、国債の暴落、有効な経済対策を打てない日本政府に対し、アメリカの格付会社が動き出し、さらにはファンド会社が暗躍を始め、サイバーテロが相次ぐ…

    現在の日本社会が抱える課題や不安な要素を山盛りにしているが、それらが全て解決され、バラ色の未来が見えるわけでもなく、小説としては消化不良に終わった感がある。

    0
    2015年10月21日
  • メルトダウン

    Posted by ブクログ

    日本人作家が、アメリカ合衆国の陰謀をテーマに書く。これだけでも十分野心的であると言える。テーマもアメリカンスリラーの王道である権力と陰謀。かなり、書き込まれている。物語は、アメリカ大陸の東海岸と西海岸のそれぞれで展開する。ある老人が託した原爆の開発手記の新聞記事にウラン238から核分裂をおこす理論が掲載され政府に激震が走る。時を同じくして東海岸では大統領の補佐官の不審な死に対して大新聞であるワシントンポストから署名記事が掲載される。この二つの話は、やがて縺れ合い、大統領側近の陰謀の影が見え隠れする。上下巻にして結末に至る過程を丁寧に書き込めば、もっとよくなる気がした。佳作

    0
    2015年09月01日
  • 東京大洪水

    Posted by ブクログ

    今は立派になっているので埋立地とは思えない、
    でももともとは海だったところで仕事しているから、
    大変興味深く恐ろしい気持ちで読んだ。

    たかをくくっていると、痛い目に合う。

    自然の前ではもう成す術無し、とはいえ
    日頃の心構えや謙虚な気持ちがもう、何より大事だ。

    0
    2015年07月28日
  • TSUNAMI 津波

    Posted by ブクログ

    南海トラフ巨大地震のシミュレーション小説。小説では30万人近い死者が出ているが、これは内閣府が出した最大死者の予測値32万人とかなり近似している。予言の書にならないことを祈りたい。(惜しいことに「小説」の部分が今ひとつ)

    0
    2014年10月21日
  • 衆愚の果て

    Posted by 読むコレ

    購入済み

    政治家になるサクセスストーリーではなく、政治家とは一体全体どんなものなのか、主人公は一人奮闘するものの、やはり政治は議員のみならず、それを取り巻く多くの欲望やしがらみがついて回る。きれい事だけでは政治家にはなれないし、そもそもそんな政治家はいらないのが現実であるということを考えさせられる。
    ただ、ややストーリーが予測通り、という感じで、もっとどろどろとしたひねりがほしいと思った。

    0
    2014年08月10日
  • フライ・トラップ JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記

    Posted by ブクログ

    この作家は、元々原子力技術者。
    文章を読んでいると、その片鱗を感じることもある。

    この作品もそう。
    キッチリと、筋が通った書き方で、
    もし違う人が書いていたら、もう少し違う感じに
    なっていたのかもしれないけど、この作品はこの作品で、
    素直に読み進むことが出来て、読みやすかったです。

    0
    2014年04月18日
  • 東海・東南海・南海 巨大連動地震

    Posted by ブクログ

    読みにくいのが残念。原発には軽く触れてる程度。先人の言葉を大事に、という趣旨で終わっているのは良かったけど。

    0
    2013年05月25日
  • 東京大洪水

    Posted by ブクログ

    超大型台風が東京を直撃した時、荒川は、建築中の高層マンションは、都内に張り巡らされる地下鉄は、どうなるのか。
    タイトルにあるように、東京大洪水の危機を描く。

    台風直撃までのシュミレーションや前段が長くて、上陸後の描写が弱い気がするが、妻恵子さんが奮闘するリバーサイドビューの現場は引き込まれた。
    改めて、日本は地震だけでなく、台風や大雨の災害にも日ごろからの警戒と備えが必要なんだと感じました。
    (★は3.5くらいかな)

    0
    2013年05月11日
  • 東海・東南海・南海 巨大連動地震

    Posted by ブクログ

    本書は、自身の想像力では足りない地震想定を補ってくれるものでした。地域別のシミュレーションは似通った部分も多いですが、特に津波への備え、避難方法を考えさせられた。BCPにふれた部分では、オリエンタルランドの事例に感心しました。また、自社のBCPはどれだけ有効に機能するのだろうと疑問に思いました。

    0
    2013年05月06日
  • 衆愚の果て

    Posted by ブクログ

    なるほど。

    劇場型の政治に成り下がって久しいですが、
    その劇場型政治による一人の“チルドレン”が、
    やる気を見せて、一つのことを成し遂げようとする話。

    読み終わった直後は、「なんだ。やったのはそれだけか。」と
    思ったんですが、良く考えてみると、トントン拍子に出世して、
    大臣なんかになってしまうと、興ざめですね。
    地味な一つの法案の成立を目指すという所が、
    逆にリアリティがあっていいのかもしれません。

    それにしても、衆愚の果てですか。
    そのとおりかもしれませんね。
    ちゃんと考えて投票しようと思いました。

    0
    2013年02月19日
  • 衆愚の果て

    Posted by ブクログ

    政治家はダメなやつなんだというのが、強く出しすぎて、前半で食傷。
    しかも一般的なことばかり。
    もうちっとドラマ性を持たせてほしかった。
    そうすれば最後はもっと生きたように思う。
    それでも、面白かったけどね。

    0
    2013年02月18日
  • M8

    購入済み

    自然相手にはどうしようもない

    津波(TSUNMI)に続いて読む。
    実際は、この東京の震災があってから、津波があるという設定なので、これから読む人はこちらを先に読むことをオススメする。

    シミュレーション小説なので、小説というよりは、なんだろう。実際に起きたらどうなるかとか、その時の状況などに興味関心が多くなる。その分、登場人物のストーリーがうまくつながっているようなつながっていないような。

    瀬戸口を中心とする主要3人物の心を描いていくかと思えば、地震があってから心情を表現されていく。うーん、ちょっと突然であまり心情移入しにくかったかなぁ。

    この本では、地震予知というか、地震が起こる前までのこと、準備などね

    0
    2013年01月26日
  • 衆愚の果て

    Posted by ブクログ

    「衆愚」という言葉を使いながら、単に政治屋を批判する新人議員のサクセスストーリーという軽い物語になってしまったのが残念。
    衆愚の果て と銘打ったからには、このままいくとどんな国になっていくのかを想像させる、もしくは一つの見解を示すものにしてほしかった。

    ただ、政治家の仕事の一端を知れたのはプラス要素。

    0
    2012年12月18日
  • 衆愚の果て

    Posted by ブクログ

    執筆された時期は今の様な総選挙モード突入前ではなかったとは思うが、ここまで酷い乱立状態までは流石に想定されていなかったと思う。ほぼ実名の政治家を登場させて如何に政治家が職業化しているかということと、その資質も含めて劣化していること、そういう状況を許している国民の愚かさを嘆き、衆愚政治の果てがどうなるのかを予見させつつも、果てには至らずに話は終わってしまうのが残念。

    0
    2012年11月29日