高嶋哲夫のレビュー一覧

  • TSUNAMI 津波

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    南海トラフ巨大地震のシミュレーション小説。小説では30万人近い死者が出ているが、これは内閣府が出した最大死者の予測値32万人とかなり近似している。予言の書にならないことを祈りたい。(惜しいことに「小説」の部分が今ひとつ)

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    2014年10月21日
  • 衆愚の果て

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    購入済み

    政治家になるサクセスストーリーではなく、政治家とは一体全体どんなものなのか、主人公は一人奮闘するものの、やはり政治は議員のみならず、それを取り巻く多くの欲望やしがらみがついて回る。きれい事だけでは政治家にはなれないし、そもそもそんな政治家はいらないのが現実であるということを考えさせられる。
    ただ、ややストーリーが予測通り、という感じで、もっとどろどろとしたひねりがほしいと思った。

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    2014年08月10日
  • フライ・トラップ JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記

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    この作家は、元々原子力技術者。
    文章を読んでいると、その片鱗を感じることもある。

    この作品もそう。
    キッチリと、筋が通った書き方で、
    もし違う人が書いていたら、もう少し違う感じに
    なっていたのかもしれないけど、この作品はこの作品で、
    素直に読み進むことが出来て、読みやすかったです。

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    2014年04月18日
  • 東海・東南海・南海 巨大連動地震

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    読みにくいのが残念。原発には軽く触れてる程度。先人の言葉を大事に、という趣旨で終わっているのは良かったけど。

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    2013年05月25日
  • 東京大洪水

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    超大型台風が東京を直撃した時、荒川は、建築中の高層マンションは、都内に張り巡らされる地下鉄は、どうなるのか。
    タイトルにあるように、東京大洪水の危機を描く。

    台風直撃までのシュミレーションや前段が長くて、上陸後の描写が弱い気がするが、妻恵子さんが奮闘するリバーサイドビューの現場は引き込まれた。
    改めて、日本は地震だけでなく、台風や大雨の災害にも日ごろからの警戒と備えが必要なんだと感じました。
    (★は3.5くらいかな)

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    2013年05月11日
  • 東海・東南海・南海 巨大連動地震

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    本書は、自身の想像力では足りない地震想定を補ってくれるものでした。地域別のシミュレーションは似通った部分も多いですが、特に津波への備え、避難方法を考えさせられた。BCPにふれた部分では、オリエンタルランドの事例に感心しました。また、自社のBCPはどれだけ有効に機能するのだろうと疑問に思いました。

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    2013年05月06日
  • 衆愚の果て

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    なるほど。

    劇場型の政治に成り下がって久しいですが、
    その劇場型政治による一人の“チルドレン”が、
    やる気を見せて、一つのことを成し遂げようとする話。

    読み終わった直後は、「なんだ。やったのはそれだけか。」と
    思ったんですが、良く考えてみると、トントン拍子に出世して、
    大臣なんかになってしまうと、興ざめですね。
    地味な一つの法案の成立を目指すという所が、
    逆にリアリティがあっていいのかもしれません。

    それにしても、衆愚の果てですか。
    そのとおりかもしれませんね。
    ちゃんと考えて投票しようと思いました。

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    2013年02月19日
  • 衆愚の果て

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    政治家はダメなやつなんだというのが、強く出しすぎて、前半で食傷。
    しかも一般的なことばかり。
    もうちっとドラマ性を持たせてほしかった。
    そうすれば最後はもっと生きたように思う。
    それでも、面白かったけどね。

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    2013年02月18日
  • M8

    購入済み

    自然相手にはどうしようもない

    津波(TSUNMI)に続いて読む。
    実際は、この東京の震災があってから、津波があるという設定なので、これから読む人はこちらを先に読むことをオススメする。

    シミュレーション小説なので、小説というよりは、なんだろう。実際に起きたらどうなるかとか、その時の状況などに興味関心が多くなる。その分、登場人物のストーリーがうまくつながっているようなつながっていないような。

    瀬戸口を中心とする主要3人物の心を描いていくかと思えば、地震があってから心情を表現されていく。うーん、ちょっと突然であまり心情移入しにくかったかなぁ。

    この本では、地震予知というか、地震が起こる前までのこと、準備などね

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    2013年01月26日
  • 衆愚の果て

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    「衆愚」という言葉を使いながら、単に政治屋を批判する新人議員のサクセスストーリーという軽い物語になってしまったのが残念。
    衆愚の果て と銘打ったからには、このままいくとどんな国になっていくのかを想像させる、もしくは一つの見解を示すものにしてほしかった。

    ただ、政治家の仕事の一端を知れたのはプラス要素。

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    2012年12月18日
  • 衆愚の果て

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    執筆された時期は今の様な総選挙モード突入前ではなかったとは思うが、ここまで酷い乱立状態までは流石に想定されていなかったと思う。ほぼ実名の政治家を登場させて如何に政治家が職業化しているかということと、その資質も含めて劣化していること、そういう状況を許している国民の愚かさを嘆き、衆愚政治の果てがどうなるのかを予見させつつも、果てには至らずに話は終わってしまうのが残念。

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    2012年11月29日
  • 風をつかまえて

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    昨年の夏休み読書感想文コンクール(高校の部)の課題図書。
    読みやすいけど夢があって、高校生に読ませるにはいいかも。
    でも、大人としては、ちょっと淡々とし過ぎている気がします。
    町工場が舞台ということで、『下町ロケット』を思わせる部分もあるんですが、『下町ロケット』の佃社長が取引先の銀行に示した態度に比べて、本作の主人公たちはちょっと人間が出来過ぎてるんじゃない?というくらいあっさりしていて、いささか拍子抜けしちゃいます。
    まぁ、基本的にみんないい人ばかりの気持ちの良いお話、ということで。

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    2012年06月29日
  • 震災キャラバン

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    阪神淡路大震災を幼い時に経験した神戸在住の若者が、震災直後の東北に、宮城県出身の知人女性と支援物資をのせてバンを走らせる。

    題材が題材だけに、もっとじっくり書き込んでほしかった気がします。
    全体的に雑な印象で、ちょっともったいなかったです。

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    2012年06月26日
  • 巨大地震の日 ――命を守るための本当のこと

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    ネタバレ

    阪神淡路大震災や新潟中越地震、スマトラ地震などを
    引き合いに出し、巨大地震が起きたときにどんなことが起きるのか、
    どうすればよいのかなどが書かれています。

    大震災が起こる前に読もうと思っていた本です・・・。

    恐らく、”M8”や”津波”を書き上げる際に集めた取材資料を、
    そのまま眠らせておくのは忍びないし、小説では全ての素材を
    使い切れなかったので、別の本として出版したと思われます。

    作家のオフィシャルHPでは、”震災啓蒙関連”と紹介されています。

    地震のメカニズムなども触れているのですが、震災後の問題点や、
    阪神淡路大震災で問題となった警察、消防、自衛隊の初動遅さのことや
    官邸に上がっ

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    2012年06月25日
  • トルーマン・レター

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    気分の悪くなる描写から始まった。

    日本に原爆を投下した第33代アメリカ大統領: トルーマンが愛人に向けた手紙。
    それを手に入れてしまった元新聞記者。
    その元同僚や元恋人を中心に物語は展開していく。

    一方、沖縄で米兵に乱暴された女性の周りでも物語は進み、次第に交錯していく。

    どこまで鵜呑みにしていいのかわからないが、色々な意味で胸に突き刺さる内容が散りばめられていた。

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    2012年04月27日
  • TSUNAMI 津波

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    ネタバレ

    東日本大震災の時の映像が頭に残っているので、物語に出てくる状況が良く分かり恐ろしくも感じた。
    この本だけでも十分楽しめるのだが、人間関係を把握したいのなら、まず前作の「M8」を読んでからのほうが楽しめます。

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    2012年03月27日
  • TSUNAMI 津波

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    「M8」の続き。規模はこっちの方が壮大だけど、ストーリー性と、登場人物の描写は「M8」の方がよかった。地震を始めとする自然災害は、地球がくしゃみや咳をしている様なもので、止める事はできないのだから、起こるのとして、それにどう立ち向かうを考えるべきだ。との考え方には共感した。いつでもどこでも「備えあれば憂いなし」「最悪の事態を想定して備える」事は大事だと思った。すぐに日常の煩雑さに埋没して、忘れがちになってうから、折りに触れてこういう本を読むのも大事かなと思ったりした。

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    2012年02月21日
  • 震災キャラバン

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    震災直後にメディアから「ボランティアはまだ入れる状況ではない」と繰り返し報道されていました。しかし、この本の主人公は無理やり入っていって活動され、それが感謝されるという事もあるのでしょうね。
    もちろん、阪神大震災の経験を通して、それなりの準備をして、技術を持ったメンバー、そして心構え が必要なのはいうまでもありません。

    ボランティアといっても、私がおこなっているものとは内容が大きく異なります。こういう世界もあったんだ と、知らされました。

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    2012年01月08日
  • 震災キャラバン

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    あの震災が生々しくよみがえってくる。
    ずーっとテレビにかじりついてた週末。
    陸前高田に実家があるという同僚が泣き崩れていた月曜。

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    2011年12月19日
  • 震災キャラバン

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    ネタバレ

    自分もバンに一緒に乗っているような、疑似体験した気分になれる。3月11日、色んな事が変わってしまった。街や風景だけでなく、考え方なども違ってきたのではないだろうか。あの日にわかったこともいくつかある。阪神大震災は、私たちにとって身近な出来事だったが、他の地域の人たちには「遠い場所」でのことだった。あの経験があるからこそ、勇太の父親の気持ちがよくわかる。中華料理店のアルバイト店員、清美の実家である気仙沼を目指す勇太と清美、そして同乗した高橋と自称カメラマンの加藤。紆余曲折を経て辿り着いた場所は、全く変わり果てていた。清美の家族は無事なのか?!小説でありながら、ドキュメンタリーを見ているよう。あの

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    2011年11月02日