高嶋哲夫のレビュー一覧

  • ハリケーン

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    いくつかの糸が収斂し、奥多摩に至るのは途中から判ったが、最後は盛り上がりに欠けたなあ。もっと、大スペクタクルで大興奮で感動の嵐を期待してたんやけど。
    でも、人物の描写など丁寧に書かれており、こちらの方を評価したいわ。しかも、破綻したりや落ちるところまで落ちるわけないと判ってるから、安心して読めたわ。

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    2019年12月12日
  • 巨大地震の日 ――命を守るための本当のこと

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    阪神淡路大震災の後に書かれた。原発事故について警告している。福島第一原発事故を予言したわけではないが、かなり研究されているようだ。

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    2019年11月14日
  • 沖縄コンフィデンシャル 楽園の涙

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    沖縄コンフィデンシャル「交錯捜査」、「ブルードラゴン」に継ぐ第三弾「楽園の涙」。強盗被害者は過去の殺人事件と米軍用地取引事件の両方に繋がる人物だ。楽園、沖縄に蠢く陰謀が明らかに。

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    2019年10月16日
  • 沖縄コンフィデンシャル レキオスの生きる道

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    シリーズ第4弾。
    前作が最終巻かと思っていたが、まさかの第4弾。
    一応、これが最終巻とあとがきにも書いてあってので、本当にこれが最終巻なのだろう。
    今作では沖縄が抱える基地問題をメインに描かれる。
    辺野古の埋め立て地近くで見つかった水死体。自殺なのか、他殺なのか。捜査を進めるうちに、沖縄の深い闇に近づいていってしまう反町達。
    実際に沖縄で起きた現職知事の死去による知事選など、時事ネタも挟みつつ、物語は進む。
    本土の人間には分からない沖縄ならではの問題を、主人公を本土の反町で設定することで、現地の人々との心の温度も上手く描いていた作品だったと思う。
    前作の感想でも書いたが、1年も経った事件の再捜

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    2019年10月05日
  • 沖縄コンフィデンシャル 楽園の涙

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    ネタバレ

    高嶋哲夫氏の沖縄コンフィデンシャルシリーズ第3弾「交錯捜査」「ブルードラゴン」から続くジミー・チャンとの死闘に決着連載がWeb媒体のせいか、語り口がやや平板な印象連ドラ的?しかし沖縄の抱える矛盾点をこれだけ丁寧に描ける本土出身の作家は希有

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    2021年04月28日
  • 沖縄コンフィデンシャル 交錯捜査

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    ネタバレ

    高嶋哲夫氏の沖縄コンフィデンシャルシリーズ第一弾氏のいつもの綿密な取材に裏打ちされた作品構成は健在で、地元が読んでも違和感ない基地問題に絡む複雑な沖縄の事情がよく描かれているただ、発表媒体のせいか、語り口がやや平坦であること(ト書き的?)、主人公が与那原から県警まで自転車通勤するのは無理があるのではないか(せめて原チャリ)

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    2021年04月28日
  • 沖縄コンフィデンシャル ブルードラゴン

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    ネタバレ

    沖縄コンフィデンシャルシリーズ第2作目キャラ立ちがしっかりしてきた沖縄に対する取材が綿密である面白いが、会話のテンポがやはり気になる前作の反町の与那原から県警への自転車通勤がロードバイクである描写があって合点がいった

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    2019年12月03日
  • 沖縄コンフィデンシャル レキオスの生きる道

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    高嶋哲夫『沖縄コンフィデンシャル レキオスの生きる道』集英社文庫。

    沖縄県警シリーズ第4弾。完結編。

    再び反町と渡嘉敷の名コンビの活躍が楽しめると思ったら、今回は反町とノエルがコンビを組み、渡嘉敷は後方支援で余り表には出て来ず、非常に残念。シリーズ完結編だというのに物足りなさを感じる。

    タイトルの『レキオス』とはポルトガル語で琉球の人びとを指す言葉のようだ。つまり、タイトルは『琉球の人びとの生きる道』ということになる。1972年にアメリカから日本に返還された沖縄は半世紀近く経っても未だに米軍が幅を利かせ、日米地位協定、思いやり予算だなんだと実質的にはアメリカによる支配が続いているように思

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    2019年08月03日
  • トルーマン・レター

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    面白かった
    国際陰謀バイオレンス&サスペンス&ミステリー
    途中までは、ハードボイルド、バイオレンス系でどうだかなぁって思いましたが、後半から徐々に真相が明かされてスッキリでした。(笑)

    ストーリとしては、元新聞記者の峰先は大学教授の友人を訪ねた帰りに外国人同士の暴行事件に巻き込まれます。その現場で偶然手に入れた一通の手紙。それが第33代米大統領トルーマンの私信。そこには、広島・長崎への原爆投下の決断とその真相が書かれていました。

    公式には、その目的はアメリカ軍の損失を最小限にする為となっていますが、その手紙には、アジア人軽視、人種差別的な文言が記載されていました。
    この手紙は本物な

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    2019年06月08日
  • 日本核武装 下

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    背筋が寒くなる!
    日本の国防を「核の抑止力」から語ったサスペンス。
    近未来の日本の姿をシミュレーションしている様な展開でした。

    下巻では
    ようやく核爆弾を見つけたと思っていたところ、何者かの勢力によってそれが奪われてしまいます。
    結論上は、自衛隊の別の組織がその爆弾を無力化したことになっていますが、腹落ちしない真名瀬は独自で捜査を続けることに。
    そんな中、再び尖閣で中国と自衛隊のにらみ合いが軍事衝突が起こりかねないほど緊迫感を増していきます。
    真名瀬は最後の手段に!
    核爆弾を有事回避の交渉手段に使えないか奔走します。
    本物の核爆弾を中国、米国に見せることで、日本の核保有、開発力を見せつけ、軍

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    2019年05月19日
  • 日本核武装 上

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    背筋が寒くなる!
    日本の国防を「核の抑止力」から語ったサスペンス。
    近未来の日本の姿をシミュレーションしている様な展開でした。

    上巻では
    国内で日本の核武装に向けた計画書、図面が発見されます。
    官邸から全容解明とこの計画を極秘に処理し、なかったことにするよう指示を受ける主人公の防衛省の真名瀬。
    捜査を進めていくと、そこには、元自衛隊幹部や大企業も加わっていることが判明。
    日本で核爆弾は製造されていたのか?
    一方、尖閣では海上自衛隊と中国軍の小競り合いが勃発
    尖閣諸島に中国漁民が上陸し、このままいくと、実効支配されかねない状態へ。
    火器レーダ照射もされ、一触即発の事態へ。
    日米安保条約があると

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    2019年05月19日
  • 沖縄コンフィデンシャル 楽園の涙

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    シリーズ三部作、最終巻。
    前作ではノエルの失踪した父が絡む事件をメインとしていたが、1作挟んで、今作では第1作目で解決しなかった中国マフィアのチャンとの決着の様子が描かれる。
    第1作目で伏せられていた謎が全て明かされる形で描かれるが、何故1作挟んだのか…
    沖縄の人ならではの過去の戦争への想いも描かれており、終わってみれば、非常に考えさせられる内容になっているのは、さすが。
    その分、第2巻目の内容はいらなかったかも。1年経って、第1作目の事件が再び動き出すのは、ちょっと強引に感じる。

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    2019年05月08日
  • 沖縄コンフィデンシャル ブルードラゴン

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    沖縄県警を描いた「交錯捜査」の続編。
    前作で事件が解決しないままだったので、今作で事件のその後が描かれるのかと思ったら、全く別の内容でびっくり!
    中国マフィアとの対峙はどこへ行ったのやら…
    この作品、とにかく警官なのに、仕事をしないでさぼっているようなシーンが多い。
    今作も仲良し同期3人プラス米軍のMPのケネスの4人で飲んでいる時に、違法ドラッグで突然倒れた米兵を見つけたことから物語が始まる。
    違法ドラッグを売っていた売人は腕にブルードラゴンの刺青が入っており、その売人が新種のドラッグを格安で観光客などに売っていることから、県警の管轄内で異常な事件が多発する。
    この売人、そしてその上にいるボス

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    2019年04月11日
  • 沖縄コンフィデンシャル 交錯捜査

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    災害、パニック物を得意とする作者初の本格警察小説。しかも舞台は沖縄県警。別の作者ではあるが、直木賞を受賞した「宝島」を読んでいたので、沖縄にある独特の背景をどう描いているのか、気になったのもあり、読んでみた。
    元々、物語に入り込みやすい文章を書く作者なので、その辺は問題なく。しかし、この作品だけで事件が解決しないのはいただけない。
    沖縄のホテルで男女2人の遺体が発見される。
    その捜査を担当することになった捜査一課の若手刑事・反町。反町は沖縄出身の先輩刑事や、国際犯罪対策室や準キャリアの同期と共に事件の真相を探ろうとするが、そこには巨大な陰謀が絡んでいて、なかなか事件が解決しない。
    沖縄の暴力団

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    2019年03月22日
  • 官邸襲撃

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    日本のセキュリティーが甘いと言われているので、
    本当に将来、起こるかもしれない襲撃。

    が、著者の他の作品は、
    もっとリアルなものが多いように思うので
    引き込まれ感はやや少なめだった。

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    2018年12月22日
  • 神童

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    共に頂きを目指した少年ふたり。道は違えどずっと繋がっていたのだと心が震えた。昨今のAI浸食。期待と恐れ,未来はどうなっていくのだろう。
    あらすじ(背表紙より)
    将棋のプロ棋士への最終難関、奨励会の三段リーグ。十二歳の取海はこの最終戦で親友の相場に辛勝し、最年少プロに。相場は棋界を去るが、二十年後、意外な形で再会する。トップ棋士の取海に立ちはだかる将棋ソフトの制作者が、AI研究で注目を浴びる相場だったのだ。因縁の対決、再び!勝るのは将棋を続けた者の誇りか、捨てた者の意地か?

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    2018年11月13日
  • 官邸襲撃

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    闇雲に本を読んでいるので、たまに2度目と気が付かず読んでしまう本がある。この本もそんな一冊。
    官邸をテロ集団が襲撃するという荒唐無稽なストーリーだが、根底に置いたありえない設定でかなりがっかりさせられてしまう。
    でもこの手のパニックサスペンスは好きなので、2度目の読書でも許せてしまう。

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    2018年11月06日
  • M8

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    二十八歳の研究者が東京の大地震を予測しそれが当たる。過去阪神・淡路大震災で被災したことも派手さはなく回想され、見えない所で圧死した家族の描写がこわかった。進行形の東京は災害に対する抵抗が描かれていたから希望を持って応援したくなる風。トラウマと対峙し少女を救出する友人女性等。東日本大震災を思い出した。

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    2018年10月10日
  • 官邸襲撃

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    最高!
    日本初の女性首相とアメリカの国務長官が人質となって、首相官邸が占拠される。
    首相付きの女性警護官・明日香の信じられない大活躍で、多くの犠牲者を出しながらも事件は解決する。
    途中からは一気読み。

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    2018年09月03日
  • 官邸襲撃

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    アメリカの国務長官との懇親会の最中、首相官邸がテロリストに襲撃・占拠される。日本初の女性首相によって抜擢された、女性初の首相付きSPの夏目明日香はたった一人でテロリストに立ち向かう。テロリストの真の目的、そしてテロの首謀者は・・・
    ありえない話だとは思いながらも、現実の日本の危機管理能力とはこんなものだろうかと。アメリカ大統領の名前がドナルドというのは、風刺が効いている。

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    2018年08月24日