あらすじ
歴史上もっとも多く人の命を奪ったのは、戦争ではなくウイルスだ——『首都感染』の著者が警告する、コロナを遥かに凌駕する未知なるウイルスの覚醒とは?
コロナ禍においてアメリカ疾病予防管理センター(CDC)で顧問として働き、ニューヨークのコロナ対策に尽力した遺伝子工学の研究者カール・バレンタインは、旧知のニックに仕事を依頼され、極秘にバイオ医薬品企業ナショナルバイオ社のP3ラボを訪れた。感染力のあるウイルスやバクテリアを扱うP4ラボ内で、カールは未知のウイルスを発見する。そのウイルスは死んではいたが、凶暴なエボラウイルスに似たものだった。「もしこのウイルスが活性化したら……」。カールの懸念をニックは一顧だにしない。だがニックだけでなく多くの者が発症し、次第に感染者が増えていく。事態を収束させるために尽力するカール。そしてウイルスを生物兵器に利用しようとする存在がちらつきはじめ――。話題沸騰、米国発売決定の衝撃作!
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Posted by ブクログ
今回は新しいウイルスの物語。高嶋さんの物語はいつも明日は我が身となる災害預言書なので、興味を持って読むが、古代の永久凍土が溶け出して、古代のウイルスが蔓延する、なんて、確かにそんな未来があるのかも!と気付かされました。今回は三万年前に凍ったマンモスやウイルスが溶けて現代に…とか、氷だけの北の大地…とか壮大なロマンも感じられて楽しかった。楽しかった〜と物語だけで終わりますように〜
Posted by ブクログ
首都感染から、さらにスケールアップ。今の世界情勢ならあり得る。しかも温暖化に無頓着なトランプ大統領誕生となれば、さらに加速か⁈ウイルスも人と同じ生命体。どちらも生き残りたいと生物の本能をむき出しにしている」「人間側から見ればコロナウイルスは大敵だけど、他の動物や地球から見れば救世主かもしれない」哀しい現実…友達いないのか、人間。「コロナを含め新しいウイルスは、地球が自分自身と他の生物たちを守るために太古の生命に託した祈りなのかもしれない。いずれ、命を育み、尊び、愛し、慈しむ生命体が現れるまで…」
Posted by ブクログ
面白かったけど。
でも、上手く行き過ぎに感じました。
もう一波乱欲しかった気もします。
現実を考えると無理かな。
コロナがあっただけに難しいですね。
Posted by ブクログ
語り口はあまり好みではないが、内容・プロットともに非常に興味深い傑作。地球温暖化がもたらす影響で、永久凍土で隠されている古代ウィルスが暴れだすところは真実味たっぷりで恐怖を感じる。
Posted by ブクログ
シベリアの凍土から見つかったマンモスから、未知のウイルスが次々と人へと感染し多くの犠牲者が出ていた。
アメリカ学者のカールとCDCのジェニファーはマンモス発掘の地シベリアへ向かう。
コロナ禍で母親を亡くしたカールは自らが感染源となった事にトラウマを持っていたため、ウイルス対策には過剰な言動があった。
物語後半にロシアへ向かうのだが、ウイルスを死滅させる為とはいえ、ロシア側から見ればカールの行動は完全にテロ行為と見なされて仕方ない。そもそも無断でロシアに密入国していながら自分に都合の良い行動をとっているのは、いくらカールがお気楽なアメリカ人だとしても納得し難い。
米露は生物兵器として新たなウイルスを活用しようと画策している様子も提示されるが、それでもカールにはあまり感情移入出来なかった。
ウイルス対策の行われる前半は勢いがあってぐいぐい読ませてくれたのが良かった。
Posted by ブクログ
温暖化が進めばありそうな話し。専門用語がたくさん出てくるけど自分スートーリー自体は山場もなく平凡。最後のシーンも映像が浮かばない。長編だったけど内容は薄かったかな。
Posted by ブクログ
コロナ収束後、再度エボラウイルスに似たウイルスが発見されるお話。題材としては面白かった。
ロシアでの出来事がご都合すぎて、ちょっとあり得なさすぎるからと思った。
最後はまとまりがよく終わってよかった?のかな。普通におもしろかった。
Posted by ブクログ
「人類を滅ぼすのは人類自身」本文中の言葉が未来を予見しているように思いました。地球温暖化が新たなパンデミックを引き起しかねない事に警鐘を鳴らしているお話しでした。
新型コロナウイルスと人類の戦いには一段落着きましたが、やはり人類を滅ぼす最大の敵はウイルスなんでしょうね⋮ก(ก꒪⃙⃚᷄࿁꒪⃚⃙᷅*)⋮