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Posted by ブクログ
面白かった。
タイトルのような首都崩壊に至る手前で、国家・組織・個人がもがく様が描かれている。
東京直下型地震により東京が壊滅する事が予測された時さあどうなるか。
地震による被害はどうなるか、それに伴って経済的な被害はどうなふか、それらに政府や官庁、自治体はどう動くか。民衆はどうするか。
ただ、本作の本質はそこではなくて、冒頭に書いたように、崩壊が見据えられた中でどうするのか。
そこを突いて経済戦争を仕掛けられたらどうなるのか。
どれも読み応えがあった。
作中の日本は東日本大震災からの復興途上でさらに首都直下地震が予測され、実際にそれに向かって地震が増えていく。そうすると日本の行く末を案じて暗く、閉塞感のあるしゃかいになる。それを一掃する為に遷都が検討される。
これが実によく出来ていて、今現実の日本でも痒感じられる閉塞感を吹き飛ばすにはこれなんじゃないかとワクワクもさせられるし、よくできている。
先ほど書いた経済戦争や地震でドキドキもさせられるし、本当によくできている。
こんな未来なら面白そうだな。と思わせてくれた。
近未来の可能性
東京直下型地震に対する一つの解決策と言える。現実は、小説の様に事が上手く運ぶか疑問だが、近未来小説としては、地震による崩壊も経済的崩壊も非常に有り得そうで面白いと思いました。願わくば、現実にならない事を祈る次第。
Posted by ブクログ
首都崩壊 というよりも 首都移転計画。
東京に直下型地震が起こる という設定で、
国土交通省のわかき官僚 森崎が、
アメリカ時代の同窓生 ロバートのサジェスチョンで
日本の危機を救うという 物語。
若き官僚は、アメリカ留学の時に、
首都移転、小さな政府というのがテーマだった。
確かに、そんなことが
あり得るかもしれないという推定の上で、
官僚、そして 政治家、そのまわりに集まる
企業家、都市デザイナー。
そこには 政治家の都合が 優先する。
それでも 森崎は
アメリカのロバートの情報の提供や人脈のおかげで、
必要なポジションにたつことができた。
ここでは、村津のスケジュール力、実行力に目を見張る。
前脇は 地震の専門家であるが、
テラコンピュータをつかうと
地震の予測が どうした 正確になるのかが
よくわからなかった。
破局に至らなかった、中国の見えない勢力が、
日本経済崩壊に手を出していたが
その具体的な 方策や方法もあまり明らかでないのが残念。
やはり、もっと 中国を 描かない限り、
今後の日本の予測は困難と言える。
Posted by ブクログ
迫りくる首都直下型地震。
それは東日本大震災の比ではなく、首都が被災すれば政府機能が停止し、日本経済、日本そのものの崩壊、そして世界恐慌への連鎖に至る。
日本国債の格付けは崩落、金融恐慌は目の前。
そこにつけこむ悪辣ファンド、その背後に見え隠れする中国の陰謀。
迫真に満ちた著者の筆力に圧倒され、読み手もその世界にはまり込む。
現実味を帯びた危機、その時、日本を救う手立てはあるのか?
著者は、首都移転に救いの道を見出す。
同盟国アメリカの手を借り、国交省のキャリアが活躍し、日本は救われる。しかし、これはあくまでフィクションの世界。
現実にはこのようにすんなりとはいかないだろう。
けれども、首都直下、南海トラフの危機は、目の前にある。作家の警鐘に、政府はそして我々はどう答えるか。
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