【感想・ネタバレ】首都崩壊のレビュー

あらすじ

国交省の森崎が研究者から渡された報告書。マグニチュード8の東京直下型地震が近く起き、損失は百兆以上に上るという。しかも「東京から人が消える」。森崎は内々に指示を受け対策を練るも地震は発生してしまう。ただ規模は予想未満で安堵する森崎。だが、これはさらなる巨大地震の引き金だった……我々の生活はこんなに危ういのか。戦慄の予言小説。

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Posted by ブクログ

災害対策として首都を東京から別の場所へ移す計画を進めていくチームの物語。モノを移すだけでなく機能も移さないといけない。現実の問題としても考えさせられる内容だった。

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2024年11月20日

Posted by ブクログ

首都東京の一極集中は止まるところを知らない。東京の直下型地震が近いと言われて久しいが、東京は人を引きつけて止まず首都圏は広がるばかり・・・。首都圏での新型コロナウィルスの蔓延状況をみると、高嶋さんが描かれた首都移転は必然だと思う。それにしても高嶋さんのパニック小説には感服する。近未来の予言の書としか思えない。当分、高嶋さんから離れられそうにない。(o^^o)v

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

ただ大地震で崩壊するのではなく、経済的な崩壊もある。大地震を止める事は出来ないが、経済的な崩壊はどうやって止めるのか!
時の総理大臣が「歴史上の人物」になりたいと遷都を考えたのには笑ってしまいました。
東京に代わる首都をどこにするのか⁈

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2021年10月05日

購入済み

近未来の可能性

東京直下型地震に対する一つの解決策と言える。現実は、小説の様に事が上手く運ぶか疑問だが、近未来小説としては、地震による崩壊も経済的崩壊も非常に有り得そうで面白いと思いました。願わくば、現実にならない事を祈る次第。

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2021年08月27日

Posted by ブクログ

実際に起こりうる話。
読んでいて怖くなった。
日本が抱えている爆弾がわかります。
とても興味深い話でした。

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2018年10月17日

Posted by ブクログ

3.11の東日本大震災も踏まえ、首都圏直下地震が起きた事を想定して描かれた作品。

ここまで上手くいきますかねぇ。確かに、東京への一極集中は、日本の最大のリスク。首都圏直下地震も、いつでも起きる可能性があると言われているので、何某かの対策は必要ですけどね。ここまで上手く行くかと・・・

その辺りは差し引いても、日本存亡の危機に際して関係してくるのは、やっぱりアメリカと中国なんでしょうね。

首都圏直下地震が起きるのは、もはや自明の理なので、それにいかに対処していくのかが問われますね。

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2017年11月03日

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首都崩壊 というよりも 首都移転計画。
東京に直下型地震が起こる という設定で、
国土交通省のわかき官僚 森崎が、
アメリカ時代の同窓生 ロバートのサジェスチョンで 
日本の危機を救うという 物語。
若き官僚は、アメリカ留学の時に、
首都移転、小さな政府というのがテーマだった。
確かに、そんなことが 
あり得るかもしれないという推定の上で、
官僚、そして 政治家、そのまわりに集まる
企業家、都市デザイナー。
そこには 政治家の都合が 優先する。

それでも 森崎は 
アメリカのロバートの情報の提供や人脈のおかげで、
必要なポジションにたつことができた。
ここでは、村津のスケジュール力、実行力に目を見張る。
前脇は 地震の専門家であるが、
テラコンピュータをつかうと
地震の予測が どうした 正確になるのかが 
よくわからなかった。
破局に至らなかった、中国の見えない勢力が、
日本経済崩壊に手を出していたが
その具体的な 方策や方法もあまり明らかでないのが残念。
やはり、もっと 中国を 描かない限り、
今後の日本の予測は困難と言える。

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2016年12月18日

ネタバレ 購入済み

人の想いが国を動かす

ややうまく行き過ぎな感じもしますが、細部にリアリティーがあり、うまく行き過ぎな理由への種明かしがあり、都市計画や世界経済の世界がストーリーのなかで無理なく理解でき、とても楽しめました。文献リストも参考になります。
そして、これだけの大事業を画策し、推進し、完遂させる力は、結局は人が人を大切に想う気持ち、それが原動力になるというラストには静かな感動を覚えました。
読んで良かったです。

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2016年10月13日

Posted by ブクログ

迫り来る東京直下型地震。5年以内の発生確率90%。
こんな戦慄の中、物語は始まる。
原子力科学者でもある作者の高島氏、得意の都市型パニック小説。米国、中国、米国ファンド等を巻き込むストーリーの展開は何とも言えない危うさを・・。
そこに首都移転が絡み・・・。なぜ、遷都先が岡山県の吉備高原なのか?

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2016年03月03日

Posted by ブクログ

迫りくる首都直下型地震。
それは東日本大震災の比ではなく、首都が被災すれば政府機能が停止し、日本経済、日本そのものの崩壊、そして世界恐慌への連鎖に至る。
日本国債の格付けは崩落、金融恐慌は目の前。
そこにつけこむ悪辣ファンド、その背後に見え隠れする中国の陰謀。
迫真に満ちた著者の筆力に圧倒され、読み手もその世界にはまり込む。
現実味を帯びた危機、その時、日本を救う手立てはあるのか?

著者は、首都移転に救いの道を見出す。
同盟国アメリカの手を借り、国交省のキャリアが活躍し、日本は救われる。しかし、これはあくまでフィクションの世界。
現実にはこのようにすんなりとはいかないだろう。
けれども、首都直下、南海トラフの危機は、目の前にある。作家の警鐘に、政府はそして我々はどう答えるか。

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2016年01月08日

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少し地震後の復興が早いのは気になるけれど近い将来あり得る話。
東京が首都ではなくなる日も来るのかな。

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2021年04月26日

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ネタバレ

直下型大地震による東京崩壊の備えとしての提言小説。公官庁や国会はこの提言で良しとしても、都民・関東圏民はどうなるの?

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2020年04月01日

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「M8」で首都直下型地震、「TSUMANI」で巨大津波、「東京大洪水」で巨大台風による都市災害を災害シミュレーションとも言えるリアリティで描き切った高嶋氏が本書で描くのは、災害リスクによる経済の破綻です。
『東京を首都直下型地震が襲う可能性が5年以内90%以上という研究成果が発表されます。このリスクに対して効果的な対策が講じなれなければ、日本国債の暴落、極度の円安、そして株価の暴落が引き起こされ、日本がデフォルトとなる現実が目前に迫ります。この機に乗じて国際ファンドや某大国が日本への経済的攻撃を仕掛けて来る中、首都直下型地震のリスクを回避するには首都遷都しかないと、官僚や政治家が動き出します。果たして彼らの遷都プロジェクトの進捗は、国債ファンドの仕掛けによる国家破綻と、首都直下型地震の発生に対して間に合うのか…。』
本書の中でも指摘がありますが、阪神大震災、東日本大震災からの復興は必ずしも迅速ではなかったにせよ、首都機能に大きなダメージが無かったことが救いとなって進めることができたことは否定できません。今ほど東京に政治的、経済的、文化的なウェイトが集中している状況で、その首都機能が壊滅したら…という想定に対して首都遷都という回答が決して現実離れしていない選択肢であると納得させられます。
国際金融の裏舞台をこの小説を通じて垣間見ることができる、リアリティー十分な大作です。

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2015年11月07日

Posted by ブクログ

タイトルと本の帯を見る限り、東京直下型巨大地震のシミュレーション小説と思うのだが、日本経済の破綻をテーマにした小説だった。

研究者がはじき出した首都直下型の巨大地震の発生確率に端を発し、一千兆円を超える日本の債務、国債の暴落、有効な経済対策を打てない日本政府に対し、アメリカの格付会社が動き出し、さらにはファンド会社が暗躍を始め、サイバーテロが相次ぐ…

現在の日本社会が抱える課題や不安な要素を山盛りにしているが、それらが全て解決され、バラ色の未来が見えるわけでもなく、小説としては消化不良に終わった感がある。

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2015年10月21日

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