高嶋哲夫のレビュー一覧

  • 家族

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    ヤングケアラーと少子高齢化問題をほどよくミックスした作品。読後確認したら思いのほか作者が高齢なのでちょっと驚いた。

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    2025年03月06日
  • 家族

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    ネタバレ

    これからの日本でどこでも起こりうる、あるいはもう既に起こり始めている現象を新たな視点で描いてくれている作品でした。
    周りから見た家族と本人達にしかわからない家族の形があり、ニュースやSNSの情報を鵜呑みにしてはいけないと啓蒙しているような作品。美咲には生きて欲しかったけれど、亡くなったからこそ書ける背景や事情があったのだな、と感じた。

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    2025年02月27日
  • M8

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    途中、震災発生時の登場人物ごとの動きを数ページずつ描写した部分が読みにくかったのを除けば、とても読みやすく面白かった

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    2025年01月19日
  • チェーン・ディザスターズ

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    南海トラフ巨大地震、東京直下型地震、大型台風そして富士噴火。本の帯な言葉。備えろ!が胸に刺さる怖さでした。

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    2025年01月17日
  • 世界に嗤われる日本の原発戦略

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    前提として、世界人口は増大しており、最も大量の電力使用量があるカナダと同等の電力消費が世界中に発生したら、間違いなく電力は不足する。日本やアメリカは電力使用量の多い国ではあり、あまり実感できないかもしれないが、地球上には未だ未だ安定した電源が無く、頻繁に停電するような地域の方が多い。若い頃に様々な国を旅して感じたのは、そこそこの金額のホテルでさえ停電は頻繁にあったし、停電ごときで大きく驚いた経験もある。裏を返せば日本の電力の安定さは世界最高レベルだという事である。日本がかつて太平洋戦争に突き進んだ要因の一つに、資源の無い国家がその供給を停止させられた事にある。具体的には石油がアメリカから入って

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    2025年01月12日
  • 東京大洪水

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    高嶋作品、災害小説を三作品読んだ。日本においてこれら災害小説はフィクションと思えず、ぐいぐい引き込まれる。必読書作品。次は何を読もうかしら。

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    2024年12月22日
  • 家族

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    雑誌記者の笹山真由美は、若年性アルツハイマーを発症した父に付き添い訪れた病院で、知り合いの刑事を見かける。
    その刑事がエレベーターで降りたところにはICUがあり、自宅火災で家族が亡くなり1人残された少女が複数の管に繋がれて意識不明のままいた。

    事件を調べ始めた真由美は、少女が典型的なヤングケアラーだったことを知る。

    事故で重度の障害者の兄と認知症の祖母を家事をしながら看護師の母に代わって介護していた少女が衝動的に3人を殺して放火したのでは…と警察はみていたが。

    真由美自身も認知症が進む父をみながら彼女が殺害したことに違和感を感じていた。
    彼女の友人やバイト先や学校、そして母親の勤務先の病

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    2024年12月15日
  • チェーン・ディザスターズ

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    高嶋さんの書いてきた災害パニック小説の総集編?でもあり得なくはない。その時、「すべての責任は私が負います」と言って橋や堤防爆破できる強いリーダーがいること願うのみ。それにしても巨大地震の発生確率30年以内に70%と言われて久しいが、対策が進むどころか、東日本大地震で液状化が指摘された沿岸部にはタワーマンションが林立…。今を享楽的に生きるのが日本人⁈

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    2024年12月14日
  • チェーン・ディザスターズ

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    危機管理小説の第一人者が描く近未来の日本。太平洋側一帯の大型地震のあと台風が直撃するだけでも大惨事であるのに、更に富士山噴火という試練が日本に突きつけられる。
    これに立ち向かうは、若き女性首相。ブレーンとなるべき人材も過不足なく登場し、もはやこれは映画化するしかない!
    終わりのほうは多少惰性に流れたきらいはあったものの、次は続編を要望したい。

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    2024年11月21日
  • 首都崩壊

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    災害対策として首都を東京から別の場所へ移す計画を進めていくチームの物語。モノを移すだけでなく機能も移さないといけない。現実の問題としても考えさせられる内容だった。

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    2024年11月20日
  • 首都感染

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    ネタバレ

    感染病と聞くとやはりコロナを思い浮かべてしまうが、物語の展開もコロナ禍と同じようなものとなっており、コロナ禍前の作品と聞いて驚いた。

    全体的には主人公が日本の感染者を減らそうと尽力する姿が比較的客観的に描かれており、感情の部分は詳細に書かれていない印象だったが、後半で感染者にキスをしたり、元妻との電話、黒木先生の死など、雄司にフォーカスされた話が要所にあった。

    雄司の設定はかなり複雑だったが、後半部分の展開が面白く、コロナでイメージしやすいのも相まって一気に読めた。

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    2024年10月01日
  • 官邸襲撃

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    官邸を舞台にしたダイハードといったところか。読みやすく展開も早いので一気に読みました。
    高嶋氏の小説にしては緻密さはないけど、これはこれで良いかと。

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    2024年09月26日
  • パルウイルス

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    ネタバレ

    高嶋哲夫の本にハズレはない。偶然本屋で見つけ、即買いした。
    遺伝子工学者のカールはナショナルバイオ社副社長のニックの依頼で、古い肉片からエボラに似た未知のウイルスを発見する。この未知のウイルスが次第に蔓延していく…、生物兵器といったビジネスに使えると考える輩が…。
    この小説は、単に未知のウイルス蔓延による人類滅亡の恐怖を描いたものではない。現代人は愚かにも、古代人が封じ込めた太古のウイルスを復活させようとして、自滅の道を進もうとしていることに対し、警告を与えている。

    地球温暖化により、シベリアなどの永久凍土に異常が発生し、地下のメタンハイトレードが融け、気体となったメタン(なんと温室効果はC

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    2024年08月28日
  • パルウイルス

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     温暖化で北極や南極の氷が溶け出しているリアリティもあって、有りえない内容とも言い切れないと感じました。永久凍土の中で守られてきた太古の動物達の中に未知のウイルスや細菌が潜んでいるという発想にも衝撃を受けました。不十分なのでは?と思わせる対応策も混沌としていてエンディングとしてこれもありかもと思いました。コロナを経て、平凡でも穏やかな日常が大切だと痛感しました。

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    2024年07月30日
  • パルウイルス

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    帯に書かれた『TSUNAMI』や『首都感染』で未来を予言した作家の最新作という言葉に惹かれて購入。

    温暖化の影響によって、永久凍土に封印されてきたウイルスが目を覚ますという設定は、なかなかリアリティがあり、興味深かったです。
    また、ウイルスを生物兵器として利用しようとする人々の存在は人間の傲慢さを強調しており、経済的利益や社会的立場は横に置いて、どうにかしてウイルスを封じ込めようと猪突猛進する主人公たちの人物像を際立たせていました。

    主人公達の活躍やウイルスの恐ろしさの描写も良かったのですが、
    個人的にとても好きなのは、ロックダウンを余儀なくされた市の市長が、不安と恐怖からロックダウンに反

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    2024年07月07日
  • パルウイルス

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    高嶋哲夫『パルウイルス』ハルキ文庫。

    未知のウイルスと言えば、まだ禍中にある新型コロナウイルスを連想する。中国の武漢から感染が始まった新型コロナウイルスは瞬く間に中国全土はおろか、世界に広まった。突如出現し、瞬く間に広まるのがウイルスの恐ろしさだろう。

    本作はアフターコロナ後のアメリカとシベリアを舞台にしたバイオSF冒険小説といった作品で、登場人物に日本人の姿は無い。些かご都合主義的な描写が目立ち、テーマの割りにはストーリーにスケール感を感じられず、結末にも目を見張るものが無かった。

    プロローグに描かれるシベリアの永久凍土で発見されたマンモスの遺体の発掘。このマンモスの遺体から未知のウイ

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    2024年07月30日
  • M8

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    マグニチュード8規模の首都直下型大地震をテーマとした衝撃的な作品でした。
    東京に巨大地震が起こり高速道路・地下鉄・都心のビル街がどうなるのか変わっていく様を綿密な文章で書かれていてかなり圧巻でした。

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    2024年05月28日
  • TSUNAMI 津波

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    ネタバレ

    南海トラフ、東海トラフ、日本海溝トラフの各型地震が同時に発生、津波が日本各地を襲う。そして原発にメルトダウンを起こすが爆発寸前で食い止める。本書は東日本大震災前に描かれたもので原発事故が的中したことに驚く。防災制度、政府や民間などの対応について詳しく書かれており、災害時の様々な対応を想定するのに役立つ。

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    2024年03月30日
  • パルウイルス

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    首都感染から、さらにスケールアップ。今の世界情勢ならあり得る。しかも温暖化に無頓着なトランプ大統領誕生となれば、さらに加速か⁈ウイルスも人と同じ生命体。どちらも生き残りたいと生物の本能をむき出しにしている」「人間側から見ればコロナウイルスは大敵だけど、他の動物や地球から見れば救世主かもしれない」哀しい現実…友達いないのか、人間。「コロナを含め新しいウイルスは、地球が自分自身と他の生物たちを守るために太古の生命に託した祈りなのかもしれない。いずれ、命を育み、尊び、愛し、慈しむ生命体が現れるまで…」

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    2024年01月04日
  • 首都感染

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    2010年に書かれた小説ですが、今回のコロナ禍のようにウィルスの感染によるパンデミックの歴史(人間とウィルスとの戦い)は繰り返される。忘れてはいけない、ということか?

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    2023年12月20日