高嶋哲夫のレビュー一覧
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ネタバレ最近地震が多く感じ、富士山付近を震源とするものもあったので、富士山噴火に至るまでの現象や噴火が本格的になってからの被害状況・住民避難の描写等、リアリティをもって読めた。
富士山はその姿を大きく変えてしまう程大規模に噴火した。非常に多くの犠牲者が出たが、災害規模を考えるとそれでも被害を抑えたように書かれていると感じた。
その要因は、超人的なヘリ操縦スキルを持つ元自衛官の新居見をはじめ、その仲間や家族、自衛隊・行政組織の適材適所の奮闘にあると思うが、責任感があり(ありすぎる部分もある)、統率力もある黒田市長の存在が大きいと思えた。
現実の日本で、いざという時に、黒田市長のように行動できる自治体の首 -
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首相官邸をテロ集団が襲撃!とは、現実にはあり得ないだろうシチュエーションのクライシス小説。
しかし、日本の安全保障政策をはじめとする政府の対応の現実から見ると、あり得るか。以前、ドローンが官邸の上空に飛来したこともあるし・・・。
テロ集団が、日本初の女性首相とアメリカの国務長官との会議中に、彼らと招待客たちを人質にし、官邸を占拠。
そして、途方もない要求を打ち出す。
日米の警護官はは次々と銃撃され、立ち向かうのはたった一人、首相付きの女性SP。
果たして彼女は、人質を救い出し、テロ集団を排除できるのか。
ロケット弾やスティンガーミサイルまで飛び出し、手に汗握る展開は、読み応え十分。 -
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「予言の書」
そうとしか思えない。
10年の前に描かれている作品が今の新型コロナ禍をそのまま語られています。
しかし、現実は本書のようにうまくいかない...
そこはエンターテイメントストーリということで..
ストーリとしては
中国にて開催されたワールドカップで世界中のサッカーファンが集まる中、発生した致死率60%の強毒性インフルエンザ。
中国当局の封じ込めも失敗し、事実を伏せていたことで、罹患したサッカーファンが帰国し世界中にウイルスをバラまくことに。
日本では、空港での検疫体制・隔離体制で、水際対策を行います。
ここまでは、新型コロナ発生と同じ経過をたどっています。
さらには、予防として手 -
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日本沈没よりリアル
今すぐそこにある危機という気がします。日本沈没がTV放映されるけれど、東京大洪水の方がよりリアルです。気候温暖化でスーパー台風が発生しやすい状況にあるので小説が現実化しない事を祈ります。
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面白かった
自然災害パニック小説3部作(M8、TSUNAMI、東京大洪水)の2番目の作品!
311の前に描かれた物語ではありますが、311で起こることを予言していたかのような展開。
M8の6年後の設定ということで、M8の登場人物たちが再び登場します。
ストーリとしては、
東海地震と東南海地震、南海地震がほぼ同時に発生。
これらの地震によって、大津波が発生。
地震災害、津波災害にくわえて、原発も災害が...
これらの災害に対して、登場人物たちはどう向き合うのか?
まずは、地震予知に対する考え方。
予知情報を出す出さない。発令の責任は誰がとる、など地震予知にまつわる問題、課題を浮き彫りにしま -
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予言
コロナウイルスの蔓延を予想してたかのような話の構成で、びっくり。日本では感染拡大しなかったサーズやマーズの他国での状況から、もっと強いウイルスが出てきたら・・・という最悪の想定で書かれたと思うが、今の状況に余りにも似過ぎて怖くなった。早く特効薬が出来ることに期待したい。
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近未来の可能性
東京直下型地震に対する一つの解決策と言える。現実は、小説の様に事が上手く運ぶか疑問だが、近未来小説としては、地震による崩壊も経済的崩壊も非常に有り得そうで面白いと思いました。願わくば、現実にならない事を祈る次第。
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高嶋哲夫『官邸襲撃』PHP文芸文庫。
著者にしては珍しくエンターテイメント性の強い、日本の国家安全保障の在り方を描いたクライシス小説。
インテリジェンスと危機管理能力では欧米諸国に遥かに遅れを取る日本。昨年から続く新型コロナウイルス禍を見ても感染者の拡大傾向を予測出来なかったり、それに応じた効果的な対策も打てずにもっぱら国民の自助と自粛に頼っているのが現状である。そんな脆弱な日本で高度に武装化したテロ集団が政治の中枢を襲撃したら日本政府はどのように対処するのかというのが本書のテーマである。小説なのでヒロインの大活躍により正義が勝つのは目に見えているのだが……
2ヵ月前に日本初の女性総理大