【感想・ネタバレ】ライジング・ロードのレビュー

あらすじ

大手電機メーカーをある事情で退職したエンジニア・野口陽子は、存続が危ぶまれる東北の三流大学に非常勤講師として招かれた。彼女に課せられた使命は「ソーラーカー」を作り、レースに出て大学の知名度を上げること。しかし集まった学生は落ちこぼればかりで資金も技術も足りない。一流大学や大企業チームとの圧倒的実力差、そして震災……。あらゆる逆境を跳ね返すべく、彼女たちの挑戦が始まった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ソーラーカー制作と震災の組み合わせには、最初はその必然性が感じられず、頭の中にクエスチョンマークがいくつも浮かびました。だけど太陽光発電で避難所が明るく照らされた時、その場面だけでなく東北の未来を明るく照らしたい、という期待・希望が感じられ、納得。

それにしても主人公達がソーラーカー「チェリー1」を作り上げていく過程は、大げさではなく”過酷”でした。克明に描かれたその姿を読んでいると、いつの間にか自分も彼らと同じような思い入れが——チェリー1に対する思い入れが——芽生え始めていくように感じます。

なので津波でチェリー1が流されたときに、メンバー達がチェリー1のサルベージと命を天秤にかける葛藤する姿に激しく共感し、自分ももだえ苦しみました。その苦しさの割に〆がアッサリな点に肩すかしを食らった感はありますが、復興後の未来の「広角さ」を表していると解釈しておきます。

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2016年05月15日

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