森家の討ち入り

森家の討ち入り

693円 (税込)

3pt

4.0

赤穂四十七士――その中に、津山森家に縁が深いものたちがいた。神崎与五郎、横川勘平、茅野和助。彼らはそれぞれの理由から、赤穂藩主・浅野長矩に仕え、刃傷事件からの吉良邸討ち入り、そして最後は帰らぬ人となった。忠義のために生きた彼らと、そこには彼らを支える、「女」たちの戦いもあった。それぞれの忠義のために、己の生き様を貫いた男と女の姿が、そこにはあった――。新たな忠臣蔵の傑作が、ついに登場。『与五郎の妻』ゆいは5年前まで江戸詰めの夫と目黒の下屋敷で暮らしていた。ところが騒乱のせいで津山森家が改易、夫とは離縁を余儀なくされる。一度は実家へ戻ったゆいだったが、再び嫁ぎ、今は江戸作事奉行の妻となっていた。前の夫―神崎与五郎の消息は分からぬまま、日々淡々と過ごしていた。そんなゆいのもとに、謎の人物から、森家の家紋が入った扇が届けられた。一体誰が、何のために。そして前の夫は――。『和助の恋』国家老の密命を帯びた茅野和助は先代の死去に伴い、津山森家の家督を継ぐことになった式部衆利のもとへ急いでいた。その道中、何ものかに襲われる。そこに通りがかった、赤穂浅野家の陣屋に住まう郡奉行・吉田忠左衛門一行により助けられる。そこで和助は手厚い看護を、伊登から受ける。『里和と勘平』里和は津山森家存亡の危機を阻止するため、御犬小屋に忍び込んだ。そこで出会ったのは、かつて思い合っていた横川勘平、その人だった。遂げられれなかった思いが再燃する二人。だが、今は立場があまりにも違う二人がとった道は――。他2編収録。

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森家の討ち入り のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年11月11日

    赤穂浪士討ち入りの義士の中に、浅野家家臣としては新参者といえる3人がいた。
    いずれも大名家津山森家の家臣。
    神崎与五郎、茅野和助、横川勘平。
    彼らはなぜ義士に名を連ね命をかけたのか。
    松の廊下刃傷沙汰に対する不公平な沙汰への浅野家家臣としての憤りだけではなかったのではないか。

    森家当主となった長直...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月11日

    忠臣蔵、物語として好きです。が、現代に生きていると正直なところ頷けないことも多いと感じます。
    『森家の討ち入り』は、理不尽なことにどうやって向き合うか、どう自分の人生を生きたいか、ということに対する登場人物の姿にぐっときます。人間っぽい。

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