隣のずこずこ(新潮文庫)

隣のずこずこ(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

「村を壊します。あなたたちは丸呑みです。ごめんね」二足歩行の巨大な狸とともにやってきたあかりさんはそう告げた。村を焼き、村人を呑み込む〈権三郎狸〉の伝説は、古くからこの地に語り継がれている。あれはただの昔話ではなかったのか。中学3年生の住谷はじめは、戸惑いながらも抗おうとするが――。恩田陸、萩尾望都、森見登美彦が絶賛した、日本ファンタジーノベル大賞2017受賞作!(解説・森見登美彦)

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隣のずこずこ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    全員狸に丸呑みにされて滅びることが決まった村の、最後の一ヶ月。ある意味終末もの?
    狸の怪異自体よりも、終わりを突きつけられて静かに呑気に狂っていく村人たちの様子が怖かった。
    敢えて余白を残した終わり方が印象的で他の読者とあれこれ語りたくなる!

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ


    自身の身の丈では思いの全ては叶えることが出来ない、抗うことの出来ない運命。日々の生活の中で感じることでもある話であり、長くを見れば人の一生も同じようなものだと思う。この幸せが未来永劫に続けば良いと思う時があるがそれは叶わない話。
    ファンタジーであり、ホラーであり、シュールであり、ユーモアでもあり、

    0
    2024年08月11日

    Posted by ブクログ

    2、3回読んだけど何度読んでも面白い。終わりに向かって、村人それぞれがいろんなふうに壊れていくのが面白い。終わり方が、そんなにハッピーじゃないのもいい。

    0
    2024年03月10日

    Posted by ブクログ

    引き込まれる設定と巧みな文体に魅了されてぐんぐん読み進めてしまった。面白い。
    権三郎狸の出現によって、破滅の運命から逃れようとする人、抗おうとする人、受け入れる人、ベクトルは違えど着実に変化していく村の人々と、それでもどこかに漂う日常の雰囲気の間にギャップがあり、それによって物語がより一層深みを増し

    0
    2023年02月12日

    Posted by ブクログ

    物語の端々で、想像が膨らむ。
    「この後って、」「この言葉って…」と読む人によって色んなお話が出来上がりそうです。
    終わりに向けて、どんどん加速していくお話でした。

    0
    2021年02月06日

    Posted by ブクログ

    本作の読みどころは、日常では「悪」と見做される行為が、日常が崩壊したそばから仕切りを失って主人公の行為に雪崩れ込んでくるところにあると私は感じた。淡々としているところが、逆に凄まじい。だから、主人公と一緒に、自分の倫理観も麻痺していく。報復、暴行、火付、殺人。つくづく、「善行」なんてものは、極めて条

    0
    2020年12月31日

    Posted by ブクログ

    奇妙な話すぎて面白かった!
    謎が多くてその意味は?とか結末はどうなるんだろうとか考えながら読み進めていたけど謎は謎のままで、主人公含め村の人々は丸呑みにされるなどの運命を受け入れるしかなくて、というか最終的には受け入れていて、変だった。
    1人でも覚えていればなかったことにはならないから受け入れるしか

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    気の強い斜に構えた女子中学生が主人公の1人称。世界の終わりが見えたとき街の人々はどうするか。どこか粘膜人間を思わせるストーリーだった。

    0
    2023年09月16日

    Posted by ブクログ

    皆が滅びを受け入れて「せめて死ぬ前に楽しもう」と緩やかに狂ってゆく様子が不気味だった。
    昔話を聞いてしまうと受け入れるしかなくなるのは、希望なのか絶望なのか……。
    たぬきは可愛かったです。

    0
    2023年07月31日

    Posted by ブクログ

    祖父から聞いていた、「権三郎狸」の話では、美しい女が巨大な狸を村につれてきて、村の人々を次々と丸呑みにし、誰もいなくなった村に火を放ち、何もかも焼き尽くすのだという。5月はじめの連休、はじめは友達の綾子からの電話にあわてて駆けつけた。権三郎狸が現れたという。信楽焼の狸の置物のような狸を連れた女性あか

    0
    2023年03月30日

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