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Posted by ブクログ
人間は他者との関係の中でしか自己を定義できない側面が強いから、母親の役割を担わない純粋無垢な存在は最早概念に近いのかも。主人公は過剰適応の状態に近くて、慢性的な緊張だったり自己抑圧を強いられている。母親が肯定されなかったことで主人公の胸が躍る場面が印象的だった。ひかりが迫ってくることで高まる閉塞感は、太陽をじかに見た時の目の奥の鈍痛のよう 恐怖を宥めようとする時の手の平の湿り気や指のもつれ、迫る焦燥感の描写がリアルで読んでてしんど楽しい(ひかりのあしおと)
生きづらさの言語化がすごい 周囲との不調和を感じる人間の内面を繊細に丁寧に描いているから主人公の狂気がじわじわ自分に浸食していくのを感じた。
誰にでもその人自身の閉じられた世界があって、ひとりよがりに踠いては蹲って生きているんだなあ
多くの人が白を切る部分に対して忠実すぎた主人公が様々な道具に縋って自分の居場所を模索し続けるその一貫性に惹かれる部分もある(ギンイロノウタ)
Posted by ブクログ
『ひかりのあしおと』
ホラーだった。村田沙耶香作品では、良い人との出会いで自分を成長させていくという展開は期待できないので、普通に良い人っぽい蛍が出てきて逆にドキドキした。蛍にはどうにかなる前に逃げて!と言いたくなった。
「光の人影は、私を狂わせるために追いかけてきていたのではなかったのでした。私の狂気を止めるために、ずっと追いかけてきていたのです。」がよくわからなかった。
『ギンイロノウタ』
凄みのある作品だった。
指示棒のステッキなど、小物遣いが絶妙。最後、有里が銀色の扉を探すために家を出たところからドキドキが止まらなくて、事件が起こるに違いないと思った。サスペンスのようだった。
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