コンビニ人間

コンビニ人間

632円 (税込)

3pt

「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。

解説・中村文則

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コンビニ人間 のユーザーレビュー

コンビニのアルバイトとして18年働く、独身女性の古倉恵子36歳。
週5でシフトに入り、勤務態度はマニュアル通りの”正しい”対応。
店長から重宝され、同僚ともうまくやっている、はずでした。
新入りのアルバイトが入ってくるまでは…。

かく言う私もコンビニ店員として4年間働いていました。
正社員、歳の近い学生アルバイト、日中に働く40代の主婦、未婚(恐らく)の30歳以上の謎の人。
日本社会の縮図かと思えるほど様々な人がいますが、それぞれ自分の価値観で相手をみていて、
「自分こそが主人公」だと思っているはず。
本作は、「コンビニ店員である自分こそが、普通で正しい主人公」と考える恵子の主観が鮮明に描かれています。
「なぜコンビニ店員なのか」。これが神髄だと思います。

目まぐるしく変わる衝撃展開に魅了されたいあなたも、
世の中の“普通”について考えを深めたいあなたも、
1~2時間でサクッと本を読みたいあなたも。

世界各国で読まれていることからも、作品の魅力は語るに及ばずですが、
皆様に1度は読んでいただきたい名作です。

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感情タグBEST3

    購入済み

    共感しかない

    冒頭から難しい描写が一切なく、
    全ての言葉、文章が読みこめ、コンビニで働く自分を見ているようでした。
    幼少期から周りと同じでなければいけないという
    呪縛、皆と違うと変わった人と思われ、削除される「村社会」をストレートに描かれています。自分の思いを発言し皆に驚かれる描写は、私自身がいつも感じてい

    2
    2021年02月17日

    購入済み

    すごい!

    普段読書などはしませんが、何かでおすすめされていて気になって読んでみました。
    そんな自分にもスラスラと読めて、とても楽しめる作品でした。
    そしてたまには読書もいいなと思えさせてくれました!

    1
    2021年05月20日

    Posted by ブクログ

    短くて読みやすい。
    これってハッピーエンドなの?バッドエンドなの?という考えが一瞬頭をよぎったが、それすらも無意識のうちに均一化された'普通'な考え方なのだと感じた。
    自分の価値観、倫理観のルーツはどこにあるのだろう?

    0
    2024年09月27日

    Posted by ブクログ

    こういう世界観を書けるのが素晴らしい。
    量も多くなく、読書が苦手な人でも読みやすいかと思います。
    世の中には色々な人がいて、その人に合う生き方がある。周りが多く干渉する必要もない。
    結末の展開は嬉しくなりました。

    0
    2024年09月27日

    Posted by ブクログ

    読書があまり得意でない私でもスラスラ読めた作品です。

    主人公にとって、コンビニのアルバイトは天職なのではないか?
    私はここまで仕事で気が回ることはできないので羨ましく感じました。

    主人公が友達夫婦とバーベキューをするところは、友達の旦那さんの言葉がリアルで読んでるこっちもイライラしてしまいました

    0
    2024年09月26日

    Posted by ブクログ

    話題になってからだいぶ遅れて読んだけど面白かった。2時間もかからずに引き込まれて読み終わってしまった。

    0
    2024年09月18日

    Posted by ブクログ

    新しくて好きだった
    これが芥川賞受賞というのは結構責めてるなって思った。いい意味で。

    帯が「普通とはなにか?を問う衝撃作!」とかだったと思うけど、多分これが問題起きない表現の書き方なんだろうけど、そんなんじゃ伝わらないくらい、内容はぶっ込んでると思う!
    お客さんで行ったのに店員さんになっちゃうシー

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    マニュアル化されたコンビニの中でだけ「普通」でいられる主人公。
    「周囲に擬態して生きている」と思っている彼女は、コンビニを自分の居場所のように居心地よく感じているけれど……。

    周囲の人々の主人公への接し方に「異物」として扱われる生き辛さを知り、自分も無意識のうちにマイノリティを「受け入れてあげる側

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    普通とは何か、常識とは何か。利便性を追求し社会に必要なモノや機能を提供するコンビニ。そのコンビニに適応して生きているコンビニ人間。古倉さんが異常なのか、周りがいう普通が本当に普通なのか。大切な問いを考えさせてくれる素晴らしい一冊でした。

    0
    2024年09月05日

    Posted by ブクログ

    普通とはどのようなものか。また、どうやれば普通になれるのか。社会が放っている、普通を求める圧迫感。もはや、束縛ともいえる普通という足枷。なんとも、考えさせられる内容だった。

    何を世界と感じて、どのような世界で生きていくか。私たちは、自然と歯車の部品になり、世界の裁量によって生かされているのだなと思

    0
    2024年09月01日

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