【感想・ネタバレ】コンビニ人間のレビュー

あらすじ

「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。

解説・中村文則

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コンビニのアルバイトとして18年働く、独身女性の古倉恵子36歳。
週5でシフトに入り、勤務態度はマニュアル通りの”正しい”対応。
店長から重宝され、同僚ともうまくやっている、はずでした。
新入りのアルバイトが入ってくるまでは…。

かく言う私もコンビニ店員として4年間働いていました。
正社員、歳の近い学生アルバイト、日中に働く40代の主婦、未婚(恐らく)の30歳以上の謎の人。
日本社会の縮図かと思えるほど様々な人がいますが、それぞれ自分の価値観で相手をみていて、
「自分こそが主人公」だと思っているはず。
本作は、「コンビニ店員である自分こそが、普通で正しい主人公」と考える恵子の主観が鮮明に描かれています。
「なぜコンビニ店員なのか」。これが神髄だと思います。

目まぐるしく変わる衝撃展開に魅了されたいあなたも、
世の中の“普通”について考えを深めたいあなたも、
1~2時間でサクッと本を読みたいあなたも。

世界各国で読まれていることからも、作品の魅力は語るに及ばずですが、
皆様に1度は読んでいただきたい名作です。

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感情タグBEST3

購入済み

共感しかない

冒頭から難しい描写が一切なく、
全ての言葉、文章が読みこめ、コンビニで働く自分を見ているようでした。
幼少期から周りと同じでなければいけないという
呪縛、皆と違うと変わった人と思われ、削除される「村社会」をストレートに描かれています。自分の思いを発言し皆に驚かれる描写は、私自身がいつも感じている違和感を具現化してくれました。ストーリーもこちら側の人間には「わかるわかる」と頷ける事ばかりで、普通に生きている人には衝撃かもしれません。賞を取るにふさわしい作品でした。1時間で完読しました。

3
2021年02月17日

購入済み

すごい!

普段読書などはしませんが、何かでおすすめされていて気になって読んでみました。
そんな自分にもスラスラと読めて、とても楽しめる作品でした。
そしてたまには読書もいいなと思えさせてくれました!

1
2021年05月20日

Posted by ブクログ

やっぱり面白い!!
何が普通で何が当たり前なのかわからなくなる。
絶対的普遍的テーマ『普通』に焦点をあて、身近なコンビニに昇華したところが素晴らしい!

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

気持ち悪かった。褒めてます。
その他の登場人物はある程度記号化された「いそうな人」で、恵子と白羽さんは完全フィクションの存在なのに、2人の言葉がノンフィクションにしか思えないときがあって気持ち悪かった。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古倉さんが、周囲の人たちが無意識に携えている「普通」に壊されてしまいそうで、見ていてつらかった。

特に怖かったのは、古倉さんが仲間だと思っていた人たちでさえ、実は同じように「普通」を携えていたことだ。そして彼らもまた、古倉さんに「普通」であることを求めていた。その事実が一瞬で明るみに出る場面では、古倉さんの居場所が急に失われていくように感じた。

周囲の人たちに悪意はなかったのだと思う。だからこそ、自分たちの考える「普通」を押しつけていることに気づかず、そのお節介がより厄介なものに見えた。

本来、「普通」とは人それぞれの基準であっていいものだと思う。しかし、この物語の中で描かれている「普通」は、周囲からどう見られるかという「世間体」に近いものなのではないかと感じた。

けれど最後は、古倉さんが自分を保てる元の居場所へ帰れそうな予感がして、少しホッとした。

この物語を読んで、「普通」に生きなければならないのだろうか、と考えた。周囲の基準に無理に合わせるのではなく、自分にとって自然でいられる場所を知り、自分軸を持って生きていければ、それでいいのではないかと思った。

0
2026年07月17日

Posted by ブクログ

「世界の歯車の一部でしかない。」

私自身、主人公物語に対する抵抗があるのだが、コンビニ人間の主人公と同様に個人の存在が世界のほんの一部でしかないと思っているからだろう。

社会学を学んでいると、自分が影響を及ぼせることは社会全体でいうとささいな一部でしかなく、社会構造という大きな枠組みの中で生きている一存在でしかないことを実感する。

0
2026年07月16日

Posted by ブクログ

もう本当に良かった。
コンビニでしか生きられない。
コンビニ店員として働いている時の自分が唯一息をしているように感じる。
斜め上の四角い世界で起きていることのようで、現実と主人公の思いの狭間で織り成されているように感じた。この主人公にはコンビニという居場所があるだけ、救われているのだなと思った。

0
2026年07月14日

Posted by ブクログ

普通って何だろうと考えさせられた。これの主人公みたいに極端ではなくとも、私も世の中に合わせて生きたいのに合わせて生きられない苦しさがある。ある程度の年齢になったら、ちゃんと就職して結婚して、でもそれができてない人は異物のように見られる。できるのならしたいけど無理だし。主人公は不思議な人だけど、正直言って、仕事に合わせた人に擬態できるのはすごいし、コンビニのようなやることが多い仕事ができているのはすごい人だ、私にはできないと思った。

0
2026年07月13日

Posted by ブクログ

‪村田沙耶香さんの『コンビニ人間』を読んだ。なんだこの衝撃的な読後感といつまでも残る余韻は…薄い文庫のすぐに読めてしまう小品なのに何度も自問自答させられ考えさせられた。人間とは、社会とは、意思とは。これだけ手軽に見られる動画が隆盛するなかで文学が存在すべき理由がここにある。震えた!‬

0
2026年07月12日

Posted by ブクログ

周りの人は良かれと思って言ってくれるからこそ、生きづらい世の中なのかなと思いました。
やりたい事を見出しても純粋に応援してもらえず、閉塞感が続くかもしれないのが辛いです。

0
2026年07月11日

Posted by ブクログ

「コンビニ人間」を読んで感じたこと。
古倉恵子は「世間から見ての正解」を意識して生活している。
白羽は恵子の対極にあるいわゆる「世間」だと思う。

ここでの「世間から見ての正解」らしい
コンビニのバイトを辞めて就職をするということ。

面接に行こうとする途中で白羽がコンビニのトイレに立ち寄る。
ここまで何一つ良さを感じなかった白羽にここだけは感謝しながら読んだ。
「恵子にコンビニの音を聞かせてくれてありがとう」と。

対極から一気に引き戻される恵子。
コンビニの世界の中で恵子はまるで水を得た魚のように
体中で感じ生き生きと動き出す。

この本から教わったこと。

世間体のため
周りの人の幸せのためだけに
けして自分の心を曲げて生きてはいけない。

何のために生まれてきたのか。
自分の幸せのために
心の求める道をひたすらに
今を生きろ。

と教えていただきました。

0
2026年07月11日

購入済み

小説を全く読まない自分が、知り合いにおすすめされて読みました。とても読みやすく三日坊主の自分でも最後まで読み切れましたが、読了後は言葉にできない衝撃や喪失感を感じました。普通とはなんなんですか

#深い #タメになる

0
2026年06月09日

購入済み

普通とは普通じゃないとは何か。身近な場所であるコンビニを舞台に社会的生物である人間の有り様を改めて考えさせられる面白い作品だった。

0
2026年04月06日

匿名

購入済み

難しい言葉はひとつもなく、とても読みやすい本でした。読み終わるのも一瞬で、そこまで長い話ではないが、この短い話の中でとても考えさせられるものが多くありました。人生のうちに一度でいいから読んでみてほしい本のひとつだと感じます。

#深い #タメになる

0
2025年08月09日

購入済み

おもしろい

初めての村田ワールド。気になって手に取ったが大成功。さっそく次の作品を買ってしまった
解説が中村文則なことも納得。

#共感する

0
2025年05月03日

購入済み

「普通」とは?

普通とは何なんでしょうか
普通に学校に行く?普通に友達を作る?普通に就職する?普通に結婚する?普通に子供を産む?私も様々なことに違和感を感じながら生きてきた人間なのでこの本は非常に面白かったです。
なぜ他人の人生にそこまで関心を持てる人が多いのか、いつも不思議に思います。
私は普通がつまらないです。変なやつでいたい。
きっとまた読み返します。そのくらい好きな本でした。

#深い #スカッとする

0
2024年05月15日

QM

購入済み

読みやすいが考えさせられる

読みやすい文章で、忙しい時でもサクッと読めました。
周りと同じでなければいけないという小さいころからの空気に疑問をもつ主人公、
彼女自身の考え方を見て、こういう人もいるのかと、改めて勉強になったと思います。

0
2023年12月19日

購入済み

オンリーワンの大肯定

 現代日本の同調圧力による生き辛さを一蹴する好著である。
 評価の分かれるラストシーンについては、コンビニバイトの行かず後家である主人公古倉恵子が、他人の目を気にし過ぎず、自分の納得できる生き方に進むことを示唆したもので、オンリーワンの生を大肯定するハッピーエンドと捉えたい。
 また、本書はラノベのようにエッジの効いた会話やコンビニを水槽に見立てるなど文芸作品らしい表現技巧に優れ、ぐいぐい惹き込まれつつ読んだ。

#笑える

0
2023年08月31日

購入済み

一気に読んだ

面白くて夢中になって読んでしまいました。偏った思考だし、共感できるような事はなかったのですが、何故かこちらが救われるような気がしました。

#深い

0
2022年08月03日

ネタバレ

おもしろい

読後の最初の感想は、「今っぽい話だなぁ」でした。
私は小説を頭の中でしっかりと映像化する癖があり、俳優さんや女優さんを当てて読みます。そうすることでより入り込めます。
今回の主人公は黒木華さん、店長は長谷川博己さん、など。

主人公は周りとは少し"違う"という幼少期をすごし、極力自分から何かを発さないように過ごします。
ゆくゆく自分が"違う"部分を治すのではなく、周りの"普通"な人を真似てあたかも同じかのように振る舞い生きていく。
それが非常にスムーズでやりやすいと感じたのが、コンビニ。
"古倉さん"という店員として存在し、幼少期がどうだとか考え方がどうだとか、主人公の感情や生き方など誰も気にしない。
品出し・レジ・掃除など必要とされていることを必要な分こなすという生活を35歳まで、アルバイトのまま、未婚で、続けます。

そもそも、この「誰も気にしない」というのは"普通"の人なら寂しく感じることだろうと思うけれど、主人公はその環境が心地よく感じています。
今まで"違う"ということを押し付けられていたがために、コンビニの一部になれていることに幸福を感じている。
正直、今は社会でもプライベートにまったく介入しないというのがむしろ良しとされる風潮がありますよね。
若者に多いのが
有給を取る理由を言う必要があるか?
恋人の有無を教える必要があるか?
オンライン会議では部屋を映さない  とか。
何かとハラスメントでネーミングされます。

主人公のと訳が違うのは大前提ですが、
「迷惑をかけているわけではないのだから放っておいてくれ」というのは、今っぽいですよね。
白羽は迷惑かけまくってましたけど。

といった感じで、そのリアルな社会の感じが気分を暗くさせます。
それだけ入り込めるということだと思います。
いくらでも書けそうなので強引に締めました。

あと書いておきたかったのは途中で一瞬出てきた"主人公の成れの果て"の男性です。
お客の癖に商品を整理したり客の列を正したり。
白羽に促されるまま就職してしまったら、ああなっていた。
だから主人公の判断は正解で、ハッピーエンドだと思います。

#深い #タメになる

0
2022年06月23日

Ayu

購入済み

面白い

主人公の超合理的な考えに驚かされました!

0
2022年04月25日

ネタバレ 購入済み

読みやすくて

一気に読みました。発達障害者と思われる人物がコンビニで有能なバイトとして働く様子、ラストの決断に、ロッカーや正社員のふりなどは非常識な行為ではありますが、社会に大きな迷惑をかけるでもなく、この主人公がいきいきと輝ける場所があることを嬉しく思いました。

#タメになる

0
2021年09月20日

購入済み

いつものコンビニ

いつも必要最低限の買い物だったり、滞在時間だったりの無機質なコンビニ店内。その向こう側にある人間らしさを考えさせられた作品です。

0
2021年04月23日

A

購入済み

面白かった

面白かったです。
ただ、この話をどうとらえたら良いのかは難しいですね。
読んだひとそれぞれに思うところがあるでしょう。
良いとか悪いとかの話ではないでし。

ともかく、できるだけ多くのひとが下記のことに気づいて欲しいものです。

絶対的な善悪は存在しないこと。
生きることに意味は存在しないこと。
人間の行動はすべて自分のためであること。
(人のためにしていることであっても、
その人が心のそこから相手のためだと思っていたとしても)
世界中の人間はすべて別の生き物だということ。

0
2021年04月08日

ネタバレ 購入済み

読みやすかった。

とても読みやすく面白かった。主人公の思考や価値観が淡々と語られている。考えさせられる内容ではあるが、読後感は意外とすっきり。

0
2020年04月25日

悲哀を拒否している

アプローチが違えば、もう少し掘り下げられる気がする、
と読後に最初は考えた。
あまり異常な人の、突飛な行動で脚色して読者が面白がる作り方(構造)は、
これみよがしで共感も得がたく嫌だな、と思ったが、
深く考えてみると、演出や脚色が大袈裟なだけで、
こんな人はいくらでもいるのではないか、とも後で思った。
私の身近な職場にもずっとフリーターで生きている40歳オーバーが何人かいるわけで。
ただ、作者はそういう人を描きたいわけでなくて、
どちらかというと描きたかったのは、
主人公(多分作者の内面の一部)のある種の純粋さ(短絡的傾向)だと思う。
つまり、何がいけないの? と。
『主人公は』普通でありたいだけなのに、と。
間違ったことは何も言っていないと。
言ってしまえば、主人公はただすごく真面目に働いていて、
すごく真面目に質素な生活をしているだけの人ですよね。
ずるさもなく、欲もない。誰も傷付けない。周りが理解できないだけ。
肉親が哀しめば、合わせようとさえする。
独り身が悪いわけがないわけで。
それが、パブリックとプライベートの切り分けをして生きている世間の人たちからすると、
残念ながら受け容れられず浮いてしまう。
ただし、そのへんを悲哀に持っていかないのは、
作家としてそういった視点をもしかしたら
拒否しているのかもしれない。
言い換えれば、それは怒りではないかな。
やっぱり間違ったことは何もしていないわけですよ。
結婚なんて、したい人がすればいいわけで(私は妻子がいますが)。
それらを考えると、作者が主人公をかなりの変人のように描いたのは、
ある種の皮肉かもしれませんね。
そこまで考えると、大変良作だと思います。
私も作者と同じく、個性と言いながら異質なものを平均化しようとする世間は嫌いですね。

0
2020年02月14日

購入済み

人間らしさってなんだろうと思う

人間らしさってなんだろうと考えさせられる作品。人の目をつい気にしてしまう人にはとても刺さると思います。題材は結構重いが、結構サクサク読めます。おススメです。

0
2019年12月17日

購入済み

まさか、こんな内容とは

芥川賞を受賞した作品として知ってはいましたが、題名からライトな内容だと思い込んでいました。
誰かの普通は誰かの普通じゃない、そんなの当たり前だと思っていたけど、それこそ普通じゃないのだと思い知らされた感じです。
2人以上人が群れると、時として怖くなる。
普通圧力か…
深呼吸ができる場所で暮らしたいし、一緒にいる人には深呼吸させてあげられる人になりたいです。

1
2021年07月11日

Posted by ブクログ

面白かった。人間の奇妙さを描いているが、主人公含め特にその奇妙さによって害を受ける被害者もいないので苦痛なく読むことができる。個人的には主人公の自炊において、料理ではなくあくまで必要な栄養を摂取する姿に感銘を受けた。野菜を煮て、味が薄ければ醤油でも垂らせばいい。その通り。いちいち料理(メニュー)を作らなければならないという戒めがあるから大変で手間で時間を食うのだ。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

すごく面白かった。

どんな方向であれ、一生懸命考えて生きてる人は報われてほしいなって気持ちになった。

主人公はコンビニアルバイトってことで、社会的な評価で振り回されてる感じがあったけど、もうここまで一点集中でコンビニのために働けて、結果も出せてるならもう経営とかで十分役に立てるはずだしそれなりの賃金と評価を得てほしいなと思った。

あとコンビニの謎の安心感の言語化が冴えてた。

スマホのバッテリーがなくて、昼休みにささっと読める本を、と衝動で買った本だったけど、とても大きな収穫だった。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

終始ニヤニヤしながら一気に読み切った。さすがに度を越えてるけどなんか主人公の気持ちわかるし、そう感じる人多いんじゃないかなって思った。普通ってよく使うけど普通って本当になんなんだろう。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

若林の本の中で出てきて、あ、持ってる!と思って読み始めたらこっちが止まらんかった笑

独身一人暮らし社会人で、16?18?年間コンビニ店員を続けているのは、世間から白い目で見られてしまうかもしれないけど、主人公は若林の言ってたようにコンビニ店員であるが故に救われてた。
おもしろかったな。

0
2026年07月18日

Posted by ブクログ

星3.5って感じ。面白くてスルスル読める。自分も少しだけ主人公と似たところがあるというか自分の場合は人より感情の発達が遅くて、みんなよりいつも数年遅れで人をはみごにするとかいじめるとか誰かを好きになるとか妬むとかそういう当時はよくわからないけど周りに合わせていた感情がわかるようになっていった人間なので、主人公のズレた人間性を急に世界が拓けるように理解するときが来るのか次はどうなるのかとドキドキしながら追った。ある意味この主人公はどこまでも自分軸で自我が強くてすごい。コンビニ人間っていうタイトルそのままの小説だった

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「普通」とはなにか、ということを考えた本だった。
人として生きている以上、コミュニティに合った振る舞いであったり、世間体を意識した上での言動があると思う。主人公である古倉さんはそれがなかった。みんながなんでそんな顔をしているのか、自分のどの行動がおかしいのか、どの行動が「普通」で正解なのか。そのことがわからないまま大人になった。初めてのバイトでコンビニで働き始め、コンビニにはわかりやすい「普通」があった。マニュアルを読めば、店員としての立ち振る舞いが書いてあるし、この仕事はこういうふうにすればいいということがわかる。古倉さんはそれがすごく良かったんだろうなと感じた。30代にもなって社会人経験がなく未婚の女性がいたら「普通」ではないと感じるのは当然のことなのだろう。作中では地元の友達の集まりでおかしいと思われて異物を見るような目で見られることとなり、古倉さんは同じバイト仲間だった白井さん?と同居することとなる。(この人も色々と普通ではないが世の中の普通は理解している)その男性に振り回され、今までのコンビニバイト生活から就活をする生活となった。でも全くうまく行かず、面接の前に入ったコンビニでバイトしていた時の頃のように振る舞ってしまう。そして最後はコンビニ人間に戻る、と話が終わった。
「普通」は人によって違う、というが大まかなものは暗黙の了解のような感じで定義されてるのではないかと思う。細かい差はあるにしろ、高校を出たら大学に行くか就職するかが普通。今の時代は未婚の女性なら正社員として働いていることが普通。子供を安全に産める年までに結婚するのが普通。異性を好きになるのが普通。書き出せばきりがない。その普通に当てはまらない人はおかしい人と決めつける。今は多様性が進んで少しずつ世の中の「普通」の幅が広くなっているとは思うが、普通が人それぞれなことと同様にその幅も人それぞれだ。理解がある人もいれば逆もある。今も昔も生きづらいのに変わりはないだろうなと思う。
あとコンビニ人間という表現について、最初は週に5日も働いてご飯もコンビニの廃棄やコンビニの商品を口に入れていたため、

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

3.5より。著者の作品を初めて読んだので、この外面は乾いているようで中がどろどろじめじめしているという不思議な世界観と文章に惹かれた。物語は何か大きな事件が起きるわけではないものの、主人公にフォーカスを当てつつゆっくりと異質さが滲み出てくるのが良かった。

0
2026年07月16日

Posted by ブクログ

世界99の作者の芥川賞作品。

題名からどのような内容なのかなと思っていたが、コンビニ店員の鑑のような人だった。世の中に迎合することを求めがちだが、自分の人生なのだから他人に迷惑をかけていないのならば、理解されなくても自分の思うように生きたらいいのだと思う。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

独特で面白かった!
最初の鳥の死骸を埋めるときに、生きている花を摘んだシーンが印象的だった。
コンビニでしか息ができない主人公と、周りの人たちの関係性が引き込まれた。
この作者さんの他の作品も読みたいな〜

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

村田沙耶香さんは世の中にうっすら蔓延している
「一般社会に迎合することの正しさ」に対する違和感を言語化することが上手だと思う

一般的に誰もがどこかで抱えている「普通でいないといけない」というプレッシャーと

そこに適合できていない時の社会のあたりの強さの異常さは誰もが抱えたことのある恐怖だと思う

自分もそういう節が少なからずあるし、みんななんとなく持っている気がする

そういうプレッシャーに違和感を抱えながらもそれに違和感を持って戦うよりも自分の感情を押し殺して普通を選ぶ方がなんとなく楽で、かつそれをやれば比較的できてしまう人が比較的多いので問題ないように見えるだけなことも多いのだろうなと思う

私も普通を選ぶほうが楽派でそんな自分は軸がないのではと悲観していたが「それも含めてあなただし個性なのでは」と言われたとき少し楽になった

どうせ頑張っても報われにくい社会なのだから個性で尊重される世の中になっていってほしい

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

社会を生き抜くためのモラル、生きるためのモラル、主人公は普通であることを理解する能力があったのか、なかったのか。
あったからこそ演じるしかなかったのかな。
すごく片側からの観点で描かれてるような感じでした。2016年に出版されていて10年後の今読んだ、そんな私も普通を押し付けるような感想しか思い浮かばないかも

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

生きづらさを抱える人は決して少なくない。
その生きづらさをこの主人公は考えていない。ただ、コンビニ店員としての自分だけが、一番自分らしくいられることに気づいて、コンビニ店員でいることしか興味が無い。
他の感情はよくわからない。すごく独特だが、コンビニでなくとも、多くの人に実はこういう部分はあるだろうなと思う

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

「普通」や「正しさ」とされている生き方は社会が作り上げた基準にすぎず、人は必ずしもそれに合わせて生きる必要はない。この作品では、結婚や正社員といった一般的な価値観から外れて生きる主人公を通して、社会に適応することが本当に幸福につながるのかが問い直される。周囲からは異常に見える生き方であっても、本人が安定と安心を感じられるのであれば、それは一つの正しい生き方であるはずだ。『コンビニ人間』は、社会に馴染めない個人を描いた物語であると同時に、「普通」であることを疑わず他者に押しつける社会そのものの歪さを浮かび上がらせる作品。

普通とはなにか。社会的な普通は普遍的な幸せか。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

仕事というルーティンに生かされている。みな少なからずそうなのでは?と極端で繊細な実例をもって問いかけてくる作品。自分も仕事によって人間らしさの維持を支えられている。歯車と化すことの楽さを実感しているからこそ、身につまされる。

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2026年07月12日

購入済み

考えさせられた

普段全く読まない小説、純文学でしたが、とても読みやすかったです。社会、普通、異質、圧力…すっと全身に入ってきて理解が広がっていくようでした。主人公に今の自分が重なって、胸が苦しくなりました。

#切ない #エモい #深い

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2025年09月06日

購入済み

面白かった

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2025年05月30日

匿名

購入済み

社会が求める「普通」という名のコードとの距離感の問題はある人にとっては問題とも認識されず、またある人は完全にそれに同化してそのコードを拡大再生産する尖兵ともなり得るが、本作の主人公にとってはそれは対象として認識は出来つつもそのようには振る舞えない。一方で「コンビニ店員」としてのコードは完璧に振る舞うことができる。対して白羽にとってそのコードは自身を攻撃してくるのもでしかなく、と同時にそのコードを使って他者を攻撃してもいる。矛盾しているようでいて実際にはこのような人は多く見かける。
コンビニの他の従業員や地元の旧友、そして主人公の妹などは、彼らの価値体系(と言ってもそれは彼ら自身の頭で作り出されたものではなく社会が求める普通という規範であるが)からすると理解不能な主人公を、自身の理解可能な地平に持ってきてジャッジしようとする。そして「叱って」異物を排除して、内部の、「こちら側」の結束を固めようとする。
理解不可能なものを理解不可能なものとして理解する知性は多くの人には無いのだ。

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2024年09月12日

購入済み

普通って何?

個性が強すぎると敬遠され普通じゃないと言われ淘汰されていく。主人公は妹に助言を求め普通の人間に近づこうと外見や話し方を変えていく。そうしないと生きていけない。ただただコンビニの仕事に24時間精神も縛られてないと崩れてしまう。
毎回縄文時代を語る白羽さんとの出合いは彼女にとって普通になれる事だったのか?社会不適合者だったかも知れない彼女がコンビニ店員に身を置くことで社会の歯車に成れたと感じられればこれからも頑張れるのだろう。普通とは?と考えさせる一冊でした。

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2022年02月20日

a

購入済み

同調圧力

とはとても恐ろしいし、自分加害者になってしまっている時がある。
何事にもニュートラルでいる事は本当に、とても難しい。

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2021年07月13日

購入済み

想像の斜め上をいく展開

友達に薦められ、書評を読んでから購入しました。
ありきたりの人間の苦渋を描いたストーリーかと思いきや、想像の斜め上をいく展開に驚きながら一気読みしてしまいました。
色々な人の生き方。これからの社会の多様性のあり方を考えさせられました。

#深い #シュール

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2021年06月06日

購入済み

普通という脅迫

知らずのうちに普通を演じ普通を強要している社会で主人公はコンビニというパッケージされた社会の歯車の中で生きていて、
主人公は結局、普通を消化してしまったのかしら。
それとも選び取った選択だったのかしら。
最後に賛否が分かれるけども、その意味を考えてしまうわねー。

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2021年04月09日

購入済み

コンビニ人間

何だか知らぬうちにハマってしまう作品でした

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2019年11月25日

購入済み

せつない

コンビニ人間って何?
と思い興味本意で読んでみました。
現代の若者の象徴である就職難民からのコンビニバイト。
自分の娘や孫もそうなる可能性はゼロではないと思うと切なく、この様な社会にしてしまった大人達に是非読んで欲しいと思いました。

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2019年01月24日

Posted by ブクログ

短いけれど読み応えがあり、読む人によって、共感にもホラーにも取れる秀逸さ。世間一般からすればコンビニアルバイト18年というのは、ちゃんとしていないのかもしれないけれど、自分の輝ける場所なんだって気づけた彼女を羨ましく思う。最後の一節に人間味を感じて震えた。無意識に押し付けてられている「常識」や「同調圧力」に従う必要なんてあるのだろうか?私も無意識に誰かを苦しめてないだろうか?

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

どんな本か調べもせず、なんとなく手にとって読み始めてしまった自分が悪いのだが、読んでいる最中も読み終わった今も、ただただ辛かった。背表紙の内容説明に「現代の実存を軽やかに問う~芥川賞受賞作」と書かれており、社会派純文学であれば仕方ないかと今は納得しているが、とにかく救いがない。ポップな雰囲気で軽く読ませるが、その実救いがないのである。
主人公を取り巻く登場人物に、だれ一人として魅力が感じられない。コンビニの同僚にしても、地元の友人たちにしても、“普通”の人として描かれる人間たちがあまりにもステレオタイプすぎないか。配慮もデリカシーもなく古い価値観を押し付けるだけで、品性にも知性にも欠けており、強い違和感を抱かざるをえない。そもそも、主人公が同窓会に参加したくらいで彼女たちと定期的にお茶をする関係になるだろうか。家族にも、主人公は最後まで理解されない。
かといって、社会から“異物”と見なされている側のキーパーソンである白羽は、それにも輪をかけて気持ちが悪い。主人公との掛け合いに本当はクスリと笑いたい場面でも、白羽への嫌悪感が勝ってしまい笑えない。
結果、現実感に欠けるがとにかく不快なばかりの登場人物に翻弄されて疲れてしまった、、という読後感である。
救いがないのが現代の真実であり、辛くても目を背けるな、甘えは許さんと言われればもうそれは「スミマセンでした」の世界なのだが、個人的にはたった一人でいいからまともな人間に登場してほしかった。
“普通”を押し付ける同調圧力、ムラ社会の闇について再考するきっかけにはなった。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

純文学をしっかり読んだのが初めてだった。ただ、題材の馴染み深さやテンポ感の読みやすさから大衆小説に近しいものを感じた。 古倉の「普通」を逸脱している姿や考え方に寄り添いきれなかった。終いには白羽と同棲を始めたため、彼女の妹と同様に苛々した。古倉が「普通の社会」で生きていると認識している妹と同様の感情や考えを抱いたことで、自分も世の中の「普通」に収まっているのだと改めて感じた。 古倉はコンビニ店員として社会の歯車の一部になれて安心できたとは思うが、その安心感だけで20年近くコンビニバイトできる狂気を感じた。

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2026年07月16日

Posted by ブクログ

主人公のマニュアル化しなければ生きにくい人生
すごく共感できるところがある
みんなはどうやって自分で選択し、自分で生きる意味を見つけているのか
なにかマニュアルがあって従って生きた方が生きやすいし安心する
主人公も同じ考えであるのだと思う
でも自分と主人公の違うところはひとつの事を人生に捧げることができるところ(良くも悪くも)
主人公がコンビニに執着するのはマニュアル化された職業で答えがわかるからであるのだと思う
しかし、自分はそれを継続し2、30年も過ごすことはできないだろう
色々な不安や焦りが生まれ主人公以外の人のように結婚か就職に安心を覚える

描写では周囲の人間が主人公を奇妙な存在と捉えている
しかし、一概に主人公はほかと違うと言っていいのだろうか
みんな同じように何に従って生きればいいのか分からない、普通になりたいと感じていると思う
その点で、皆同じ〇〇人間で生きているのだと思う

話の構成が繊細で読みやすかったです
読み終わったとき、自分は何人間なんだろうと考えました

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

知人に勧められて。世界99がキモイきもいと言われてたけど、なるほど村田沙耶香のキモさの感じがわかった気がする。知人が最近村田作品読めなくなってきて…って言ってたのもなんか、わかる気がする。読んでみて損はないし本棚に1冊合っても良いような気がする。

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

この社会は普通という潜在意識が知らず知らずのところに刷り込まれてるんだなと、改めて認識した。
主人公のの視点からみると、私たちは社会の中でこれが普通、という不文律を生活しているうちに学び、社会から漏れがないように順応していく。
順応できなかったものは奇妙な目で見られ、そしてそれと同時に安心感を持つ。
主人公は唯一コンビニ店員になることで社会の一員となり社会に順応できていた。あの無機質さや標準化された場所、自分の個性を出さない場所だと活きるというところが興味深かったし、風刺的な意味合いを感じた作品だった。

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいて少し気味が悪くなる場面が多々あり、主人公にはあまり共感できなかったけど、考えさせられることはたくさんあった。

世の中では「普通」が正しいように思われることがある。でも、その「普通」は人によって違う。

周りにとっての普通が、自分にとっては普通じゃないこともあるし、その逆もある。だから、誰かの基準で自分の幸せを決めなくていい。
自分が「好き」と思うことや、「なんだか違うな」と感じる気持ちを大切にしながら、生きていきたいと思った。

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2026年07月11日

ネタバレ 購入済み

シュールすぎる

コンビニ人間って比喩でも何でもなくてそのまんまコンビニの為に生きる人間だった。でも自分も周りの話し方を真似したり影響されたりしてるから共感。

#シュール

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2025年05月03日

購入済み

SF?それともサスペンス?読後感がとても後味が悪く、それが良い意味で面白かったです。
のほほんとしたコンビニでの日常小説かな?と、気軽な気持ちで読み始めたことを後悔しつつ、最後まで一気に読み終えてしまいました。

#エモい #シュール #ダーク

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2023年03月25日

ネタバレ

まず読み始めて、主人公は発達障害の傾向が強いなと思いました。
私自身ASDの診断を受けており、主人公には共感する部分が多い、というよりも、私が書いた日記を読んでいるかのような感覚でした。

作中で、主人公が妹に「いつになったら治るのか」「どうすれば普通になるのか」というように責められる場面があります。それに対する「指示をくれれば私はどうだっていい。ちゃんと的確に教えてよ」という主人公の言葉は、まさに私の主張そのものでした。主人公や私のような人間は、周りの要望に応えるためにわざわざ行動しようとしているというのに、一体どうして具体的な改善案を出してくれないのでしょうか。こちらが歩み寄ろうとしているのに、一方的に糾弾してくるなんて、どう考えても非があるのはあちらではないのでしょうか。

自分自身のモヤモヤが物語になった、というような作品で、共感は得られましたが、感動や新たな発見はありませんでした。

#ほのぼの

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2022年07月16日

購入済み

主人公がアスペルガー だとは書いていませんが、読み手によってはアスペルガーであるだろうと想像させて読ませてしまうところが、実際アスペルガーの人がいる中で生活している、もしくは家族や自分自身がアスペルガーである場合、評価というか読んだ感想や気持ちが大きく変わってくる作品だと思います。

小説というのはあくまで一人の人間、個人の思想を文字にするというものであるからこそ、それが全てではないということも含めて読むのでしょうが。

ここで描かれる普通や、主人公が紛れようとする普通や、登場する全ての人が目指す普通は日本独特の普通である部分も多く、人間世界に共通していえる普通もあり、日本の普通はどこかの国では普通ではない、アスペルガー だろうがなんだろうがここで書かれている皆が目指す普通のことは、ある人にとっては普通であっても、普通どころか君達は何に洗脳されてるのだと異様に感じる人もいるのも事実なので、普通を押し付けようとするシーンでのやりとりなどは、小さな世界感で独特で読んでいて気味が悪かった。カルト集団の小さな世界にも感じる。

この世界は広くて、どこかの空間では普通で当たり前になっているけど、どこかの空間では普通ではなく、当たり前じゃないことがある、人間は視野が狭くなると怖いなと感じ、気味悪さや生きづらさが伝わる作品です。

しかしながら、貧困という問題は個人の責任ではなく国をあげて取り組むべきことだと考えさせられます。こんなに真面目に一生懸命、天職を見付けて輝いて働いているにもかかわらず、人生の一生を保証されないなんて悔しいばかり。

コンビニのマニュアルは、軍隊の規律の中にいるようでさえあり、厳しいですね、怖いですね。

こんなに厳しい毎日なのに、一生懸命働いても保証されないのですね。料金支払い、荷物の受け渡し、毎日の食事まで。街の人々の為に、24時間手厚くおもてなしをしているのに、街の人のために動いてくれるはずの役所の窓口は態度が悪くても許されて、コンビニ店員は態度が悪いと社会の悪になってしまうのですね。

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2019年12月31日

K

購入済み

小説の本質がこれだとしたら、やはり小説を好きになれない。気持ち悪さだけが残った。

#ダーク

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2022年06月21日

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