【感想・ネタバレ】コンビニ人間のレビュー

あらすじ

「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。

解説・中村文則

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コンビニのアルバイトとして18年働く、独身女性の古倉恵子36歳。
週5でシフトに入り、勤務態度はマニュアル通りの”正しい”対応。
店長から重宝され、同僚ともうまくやっている、はずでした。
新入りのアルバイトが入ってくるまでは…。

かく言う私もコンビニ店員として4年間働いていました。
正社員、歳の近い学生アルバイト、日中に働く40代の主婦、未婚(恐らく)の30歳以上の謎の人。
日本社会の縮図かと思えるほど様々な人がいますが、それぞれ自分の価値観で相手をみていて、
「自分こそが主人公」だと思っているはず。
本作は、「コンビニ店員である自分こそが、普通で正しい主人公」と考える恵子の主観が鮮明に描かれています。
「なぜコンビニ店員なのか」。これが神髄だと思います。

目まぐるしく変わる衝撃展開に魅了されたいあなたも、
世の中の“普通”について考えを深めたいあなたも、
1~2時間でサクッと本を読みたいあなたも。

世界各国で読まれていることからも、作品の魅力は語るに及ばずですが、
皆様に1度は読んでいただきたい名作です。

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感情タグBEST3

購入済み

共感しかない

冒頭から難しい描写が一切なく、
全ての言葉、文章が読みこめ、コンビニで働く自分を見ているようでした。
幼少期から周りと同じでなければいけないという
呪縛、皆と違うと変わった人と思われ、削除される「村社会」をストレートに描かれています。自分の思いを発言し皆に驚かれる描写は、私自身がいつも感じている違和感を具現化してくれました。ストーリーもこちら側の人間には「わかるわかる」と頷ける事ばかりで、普通に生きている人には衝撃かもしれません。賞を取るにふさわしい作品でした。1時間で完読しました。

2
2021年02月17日

購入済み

すごい!

普段読書などはしませんが、何かでおすすめされていて気になって読んでみました。
そんな自分にもスラスラと読めて、とても楽しめる作品でした。
そしてたまには読書もいいなと思えさせてくれました!

1
2021年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スルスルと読めた。代謝はあるが集合体として安定しているコンビニと社会やコミュニティを重ねる洞察がとても興味深い。普段よく使うコンビニの新しい一面の情景がありありとあらわれるような文章にも引き込まれた。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白すぎて一瞬で読み切ってしまった。
わたしも、他人から理解されないだろうなと思う自分の考え方がある。こんなに異常者扱いはされないけど、たまに口にして『しまった』と思う。
ムラにはムラの掟がある。その通りで、いつの世になっても原則なんて変わらないのではないかと思うなどする。
自分は自分でいいんだなと思える勇気は出た。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

7年ぶりくらいに読んだ。忘れている部分もあったが、読後感はあの頃と違った。明るい話だと思う。中年で、アルバイトで未婚。 別にそれでもいいのに、普通という規範を逸脱すると後ろ指を刺される。どれだけ多様性が叫ばれる社会になっても人の本質は変わらない。普通の人たちがいる世界と、普通ではないとみなされた人たちがいる世界に隔たりがあって、同じ世界に属していない人はいなかったことになる。

本人が望む世界で生きるのが1番理想だ。古倉さんにとって、コンビニでバイトを続けることが天職だった。それだけだ。

ただ現代社会の生きづらさってずっと変わっていないんだなと思った。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

面白かった。白羽さんとのくだりはちょっとスパイファミリーのヨルさんを想起させた。
恋愛や結婚に限らず、人間ならこうなって当たり前、こう感じて当たり前とされてることは色々あるよなと感じた。
そしてそれは本人も意識してなくて、悪気なく「なぜ〇〇なの?」と聞いてしまう
自分も気をつけよと思った。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

主人公がコンビニという生き方を見つけられていて良かったと思う。「普通で無い生きづらさ」を題材にした小説はあるけど、孤独感や苦悩が深く刺さってくる小説が多い印象があった。
でもそういうのとはちょっと違うと思った。
明るいというのか、無機質で清潔でテンポが良いというか、それこそコンビニのような感覚で読んだ。
本人は周りに迷惑をかけないし、傷つけないし、周囲の人に失礼なことを言われても周囲を恨んだりせず「普通」になろうとしたり、家族を心配させまいとする健気さがあり心に残った。私はこの主人公は偉いと思った。
どちらかと言うと周りの人のほうが失礼すぎて、周りの人がおかしいんじゃ無いかとすら思えた。
色々なハラスメントや、多様性という考え方が急速に広まったのだろうか。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

自分はコンビニ人間じゃない…と安堵している人は、この小説の本質を何も理解してないし、あなたこそがコンビニ人間だなと思う。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

主人公の自己分析があまりにも冷静なので、完全に社会不適合なのに共感してしまう……!面白すぎて2時間で読み切りました。描写がうますぎて、自分が登場人物のどれにでもなれてしまいそう。すべてに共感できます。夜読んだら自分のことも深く考えすぎてしまったくらい。おもしろかったー!!

0
2026年01月15日

Posted by ブクログ

一言メモ、みんな役割を持って生まれてきた、のか

面白くて、あっという間に読んでしまいました。読み始めは、“普通”のコンビニ店員が主人公のストーリーと思いながら読み出すも、だんだんと、ごく“普通”ではないコンビニ店員なんだと察していく。
主人公の人となりが、だんだんわかってきて、彼女にとって生きづらい世の中、環境から逃れるように、コンビニ人間という形の、自身を確立して生きていく、強い女性の本です。

アイツだけは、ほんとにしょうもなくて、気持ち悪さ全開の描かれ方が、主人公と対比になっていて、良いスパイスになっています。あの生き方も、世間から逃れるための一つ、なんだとは思います。

コンビニバイトをしたことがある自分にとっては、昔よりもさらに複雑で多岐にわたる業務をこなしているコンビニの店員さんを、心から尊敬しています。

0
2026年01月15日

Posted by ブクログ

主人公がタイトルにある通りの正にコンビニ人間で本当に驚いた。ロボットの様な感じもした。
主人公の考えていること全てがおかしくて、だけど時々的を得ていて、共感できたりもして。とにかく不思議な感覚を最後まで味わった。
解説が中村文則さんなのも含めて非常に楽しめた。

0
2026年01月15日

Posted by ブクログ

周りの人と感性が異なることで、余計なことをしないと決めて生きてきた主人公が、コンビニ店員という職に出会い、自分の居場所を実感する。コンビニに溢れている様々な音やお客さまの視線・仕草に反応して、細やかな判断と行動ができていて、まさに職人技!

〔感想〕
誰がなんと言おうと、自然と体が動く、職場を離れてもついつい考えてしまう…というのは、その人にとって天職なのだと思う。正社員とかアルバイトとか関係なく、イキイキと働いている人を尊重したい。

ラストシーン(最後の約10ページ)は、そう、それでいいの!と思いながら読みました。
……..
更に個性強めの白羽さんも、クセになるキャラ。

0
2026年01月14日

匿名

購入済み

難しい言葉はひとつもなく、とても読みやすい本でした。読み終わるのも一瞬で、そこまで長い話ではないが、この短い話の中でとても考えさせられるものが多くありました。人生のうちに一度でいいから読んでみてほしい本のひとつだと感じます。

#深い #タメになる

0
2025年08月09日

購入済み

おもしろい

初めての村田ワールド。気になって手に取ったが大成功。さっそく次の作品を買ってしまった
解説が中村文則なことも納得。

#共感する

0
2025年05月03日

購入済み

「普通」とは?

普通とは何なんでしょうか
普通に学校に行く?普通に友達を作る?普通に就職する?普通に結婚する?普通に子供を産む?私も様々なことに違和感を感じながら生きてきた人間なのでこの本は非常に面白かったです。
なぜ他人の人生にそこまで関心を持てる人が多いのか、いつも不思議に思います。
私は普通がつまらないです。変なやつでいたい。
きっとまた読み返します。そのくらい好きな本でした。

#深い #スカッとする

0
2024年05月15日

QM

購入済み

読みやすいが考えさせられる

読みやすい文章で、忙しい時でもサクッと読めました。
周りと同じでなければいけないという小さいころからの空気に疑問をもつ主人公、
彼女自身の考え方を見て、こういう人もいるのかと、改めて勉強になったと思います。

0
2023年12月19日

購入済み

オンリーワンの大肯定

 現代日本の同調圧力による生き辛さを一蹴する好著である。
 評価の分かれるラストシーンについては、コンビニバイトの行かず後家である主人公古倉恵子が、他人の目を気にし過ぎず、自分の納得できる生き方に進むことを示唆したもので、オンリーワンの生を大肯定するハッピーエンドと捉えたい。
 また、本書はラノベのようにエッジの効いた会話やコンビニを水槽に見立てるなど文芸作品らしい表現技巧に優れ、ぐいぐい惹き込まれつつ読んだ。

#笑える

0
2023年08月31日

購入済み

一気に読んだ

面白くて夢中になって読んでしまいました。偏った思考だし、共感できるような事はなかったのですが、何故かこちらが救われるような気がしました。

#深い

0
2022年08月03日

ネタバレ

おもしろい

読後の最初の感想は、「今っぽい話だなぁ」でした。
私は小説を頭の中でしっかりと映像化する癖があり、俳優さんや女優さんを当てて読みます。そうすることでより入り込めます。
今回の主人公は黒木華さん、店長は長谷川博己さん、など。

主人公は周りとは少し"違う"という幼少期をすごし、極力自分から何かを発さないように過ごします。
ゆくゆく自分が"違う"部分を治すのではなく、周りの"普通"な人を真似てあたかも同じかのように振る舞い生きていく。
それが非常にスムーズでやりやすいと感じたのが、コンビニ。
"古倉さん"という店員として存在し、幼少期がどうだとか考え方がどうだとか、主人公の感情や生き方など誰も気にしない。
品出し・レジ・掃除など必要とされていることを必要な分こなすという生活を35歳まで、アルバイトのまま、未婚で、続けます。

そもそも、この「誰も気にしない」というのは"普通"の人なら寂しく感じることだろうと思うけれど、主人公はその環境が心地よく感じています。
今まで"違う"ということを押し付けられていたがために、コンビニの一部になれていることに幸福を感じている。
正直、今は社会でもプライベートにまったく介入しないというのがむしろ良しとされる風潮がありますよね。
若者に多いのが
有給を取る理由を言う必要があるか?
恋人の有無を教える必要があるか?
オンライン会議では部屋を映さない  とか。
何かとハラスメントでネーミングされます。

主人公のと訳が違うのは大前提ですが、
「迷惑をかけているわけではないのだから放っておいてくれ」というのは、今っぽいですよね。
白羽は迷惑かけまくってましたけど。

といった感じで、そのリアルな社会の感じが気分を暗くさせます。
それだけ入り込めるということだと思います。
いくらでも書けそうなので強引に締めました。

あと書いておきたかったのは途中で一瞬出てきた"主人公の成れの果て"の男性です。
お客の癖に商品を整理したり客の列を正したり。
白羽に促されるまま就職してしまったら、ああなっていた。
だから主人公の判断は正解で、ハッピーエンドだと思います。

#深い #タメになる

0
2022年06月23日

Ayu

購入済み

面白い

主人公の超合理的な考えに驚かされました!

0
2022年04月25日

ネタバレ 購入済み

読みやすくて

一気に読みました。発達障害者と思われる人物がコンビニで有能なバイトとして働く様子、ラストの決断に、ロッカーや正社員のふりなどは非常識な行為ではありますが、社会に大きな迷惑をかけるでもなく、この主人公がいきいきと輝ける場所があることを嬉しく思いました。

#タメになる

0
2021年09月20日

購入済み

いつものコンビニ

いつも必要最低限の買い物だったり、滞在時間だったりの無機質なコンビニ店内。その向こう側にある人間らしさを考えさせられた作品です。

0
2021年04月23日

A

購入済み

面白かった

面白かったです。
ただ、この話をどうとらえたら良いのかは難しいですね。
読んだひとそれぞれに思うところがあるでしょう。
良いとか悪いとかの話ではないでし。

ともかく、できるだけ多くのひとが下記のことに気づいて欲しいものです。

絶対的な善悪は存在しないこと。
生きることに意味は存在しないこと。
人間の行動はすべて自分のためであること。
(人のためにしていることであっても、
その人が心のそこから相手のためだと思っていたとしても)
世界中の人間はすべて別の生き物だということ。

0
2021年04月08日

ネタバレ 購入済み

読みやすかった。

とても読みやすく面白かった。主人公の思考や価値観が淡々と語られている。考えさせられる内容ではあるが、読後感は意外とすっきり。

0
2020年04月25日

悲哀を拒否している

アプローチが違えば、もう少し掘り下げられる気がする、
と読後に最初は考えた。
あまり異常な人の、突飛な行動で脚色して読者が面白がる作り方(構造)は、
これみよがしで共感も得がたく嫌だな、と思ったが、
深く考えてみると、演出や脚色が大袈裟なだけで、
こんな人はいくらでもいるのではないか、とも後で思った。
私の身近な職場にもずっとフリーターで生きている40歳オーバーが何人かいるわけで。
ただ、作者はそういう人を描きたいわけでなくて、
どちらかというと描きたかったのは、
主人公(多分作者の内面の一部)のある種の純粋さ(短絡的傾向)だと思う。
つまり、何がいけないの? と。
『主人公は』普通でありたいだけなのに、と。
間違ったことは何も言っていないと。
言ってしまえば、主人公はただすごく真面目に働いていて、
すごく真面目に質素な生活をしているだけの人ですよね。
ずるさもなく、欲もない。誰も傷付けない。周りが理解できないだけ。
肉親が哀しめば、合わせようとさえする。
独り身が悪いわけがないわけで。
それが、パブリックとプライベートの切り分けをして生きている世間の人たちからすると、
残念ながら受け容れられず浮いてしまう。
ただし、そのへんを悲哀に持っていかないのは、
作家としてそういった視点をもしかしたら
拒否しているのかもしれない。
言い換えれば、それは怒りではないかな。
やっぱり間違ったことは何もしていないわけですよ。
結婚なんて、したい人がすればいいわけで(私は妻子がいますが)。
それらを考えると、作者が主人公をかなりの変人のように描いたのは、
ある種の皮肉かもしれませんね。
そこまで考えると、大変良作だと思います。
私も作者と同じく、個性と言いながら異質なものを平均化しようとする世間は嫌いですね。

0
2020年02月14日

購入済み

人間らしさってなんだろうと思う

人間らしさってなんだろうと考えさせられる作品。人の目をつい気にしてしまう人にはとても刺さると思います。題材は結構重いが、結構サクサク読めます。おススメです。

0
2019年12月17日

購入済み

まさか、こんな内容とは

芥川賞を受賞した作品として知ってはいましたが、題名からライトな内容だと思い込んでいました。
誰かの普通は誰かの普通じゃない、そんなの当たり前だと思っていたけど、それこそ普通じゃないのだと思い知らされた感じです。
2人以上人が群れると、時として怖くなる。
普通圧力か…
深呼吸ができる場所で暮らしたいし、一緒にいる人には深呼吸させてあげられる人になりたいです。

1
2021年07月11日

Posted by ブクログ

自分は「普通」だと思ってても、それは確認のしようがないことがいきなり怖いことだと思った。
マニュアルのように指示されればその通りに動けばいいが、臨機応変というのもある意味才能なんだなと考えさせられた。
主人公は今でさえギリギリ何とか生きてると思うが、この後どうなるのかを考えると怖かった。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語の前半で、恵子が「私がアルバイトを始めたとき、家族はとても喜んでくれた。大学を出て、そのまま、アルバイトを続けると言ったときも、ほとんど世界と接点がなかった少し前の私に比べれば大変な成長だと、応援してくれた。」と過去を振り返っていたのに対し、後半で妹が「お姉ちゃんは、コンビニ始めてからますますおかしかったよ。喋り方も、家でもコンビニみたいに声を張り上げたりするし、表情も変だよ。お願いだから、普通になってよ」と言うシーンや、前半では恵子がコンビニ店員たちと仲良く会話しているように見えるのに、後半で飲み会に誘われていなかったことが明らかになるシーンは「普通」を要求する人々と「普通」を理解できない恵子との差が明白になっていて怖かった。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

初めて読む作家さん。
普通であることの生きづらさ、知らず知らずに自分と同じ価値観わ人は押し付けているのかなぁと思う感覚が共感できた。主人公は自分の生き方を最後に自覚するが、読後に哀愁を感じたのは、じぶんも普通に侵食されているのかもと思った。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

この世にある全ての小説を読んだわけでもないので、根拠のない状態で評するのはどうしても歯痒いけど、今後の日本文学史においても、「普通」の解釈をより難解にさせる代表作の一つだと感じました。これを読み切った時には、主人公に是非を問う読者はいないと思います。
身の回りに無数と言っていいほど存在する「コンビニ」で、これほど読者を楽しませてくるとは。主人公が一貫して、物語のシュールさを維持してくれて、途中何回も笑いました。今後コンビニに入ると僕は無意識に古倉恵子を探すんだろうなと思いました。
星を一つだけ付けなかったのは、「この作品は、僕が一般の社会人になったらより一層面白みを増して化けてきそう」と考えたためです。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

無機質な人間ってこういう感じかぁと思った。でも、身体がそうやって機能しているのもなんかわかる気がする。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

面白かった。普通の概念から飛び出している自分をコンビニというマニュアル化した箱の中で普通っぽく育てて行きそこでしか生息していけなくなってしまう自分。
普通の人間の定義は何なんでしょうね⁇

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった。
普通とはなにか。
普通でないものに対する大多数からの反応がリアルであり、途中で出てくるおじさんも普通でないだけなのかなと思う。
難しいが、大なり小なり生活する上で普通に寄せる事はあるだろうし消えているという表現がとてもあっているなと思った。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすく、あっという間に読めた。世の中の常識、人から見える社会的な立場というものを考えさせられた。2016年に書かれた本。多様性という言葉をよく聞く現在だけれど、今もそんなに変わらないと思う。
主人公の女性の考えは理解できない部分も多かったが、何も間違ったことはしていない。なのに異物とされてしまう。主人公の周りの人と同じこと(幸せを決め付けたり、人の事を勝手に喜んだり批判する)をしてしまっている自分にも気が付く。努力せず批判ばかりする好きでもない男性と同棲したのに、実情を知らず周りが喜ぶ反応がとても印象的だった。「男性と同棲する」という社会的意味と本人の状況のズレが滑稽で興味深かった。コンビニを辞めてしまった時はどうなるか心配したけれど、最後コンビニ人間だと自分で気が付けて良かったと思った。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

「普通」がわからないばかりに、どうやって人間に擬態したら良いのか、トライアンドエラーを繰り返す古倉さん。
機械的なんだけど、すごく生々しい。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

少し現実離れしているような気もするけど、そんなことも無い。こんな人間も存在しているのだろうと思った。文章は無機質な印象だったけど、芥川界隈はこうゆうのが好きなんだろう。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<忘備録・ネタバレあり>

極端な合理思考のために、コンビニ店員の仮面を被らないと生きていけなくなってしまった女性の話。
いや、、、彼女の最後の描写には希望や輝きがあり、「コンビニ人間として生きるのが自分の幸せだ!」という前向きなハッピーエンドなのかも…?

主人公はとんでもなく極端な合理思考。人と違うと気づいてからは口を閉ざし、友人関係も築かず、周りを観察しながら模倣し、普通っぽい自分を演じてきた。
そんな主人公にとって、マニュアルがあり客との複雑な絡みもなく論理的な思考で行動できるコンビニ店員が好都合だった。

一時は白羽を利用し、対外的に「普通」を演じて生きる道を進もうとするも廃人となる。そんな中立ち寄ったコンビニで自分の存在意義はここにあると確信し、希望に満ち溢れ力が漲る。

親や妹との関係性は良好で理解もあるが、時折深く悲しんでいる様子や、主人公が純粋に異次元な発言をしてしまうところ、それに家族が傷つく描写がつらかった。
また、白羽と、ユカリとミホの旦那たちが本当に憎たらしい。ここまで潔い嫌な奴を描ける作者もすごい。ただ白羽は主人公の妹が来た時の対応がナイスすぎて、そのまともさがあるならまっとうに生きろよ!と思った。

この作家の作品は初めて読んだが、うっすら感じていることを綺麗な言葉で簡潔に言語化されていたり、「あーそれめっちゃわかる」という情景描写がたくさんあり、他の作品も読んでみたいなと思った。


▼印象的なフレーズ
・真っ白なオフィスビルの一階が透明の水槽のようになっているのを発見した。

・まるで作り物ではないかと思うほど綺麗に並んでいた食べ物やお菓子の山が、「お客様」の手であっという間に崩されていく。どこか偽物じみていた店が、その手でどんどん生々しく姿を変えていくようだった。

・不気味に思いつつも朝は忙しいので急いで買い物を済ませようと、列に並んでいる客は男性と目を合わせないよう、徹底的に無視を心がけているようだった。

・ここは強制的に正常化される場所なのだ。異物はすぐに排除される。さっきまで店を満たしていた不穏な空気は払拭され、店内の客は何事もなかったように、いつものパンやコーヒーを買うことに集中し始めた。

・正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうでない人間は処理されていく。

0
2026年01月15日

購入済み

考えさせられた

普段全く読まない小説、純文学でしたが、とても読みやすかったです。社会、普通、異質、圧力…すっと全身に入ってきて理解が広がっていくようでした。主人公に今の自分が重なって、胸が苦しくなりました。

#切ない #エモい #深い

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2025年09月06日

購入済み

面白かった

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2025年05月30日

匿名

購入済み

社会が求める「普通」という名のコードとの距離感の問題はある人にとっては問題とも認識されず、またある人は完全にそれに同化してそのコードを拡大再生産する尖兵ともなり得るが、本作の主人公にとってはそれは対象として認識は出来つつもそのようには振る舞えない。一方で「コンビニ店員」としてのコードは完璧に振る舞うことができる。対して白羽にとってそのコードは自身を攻撃してくるのもでしかなく、と同時にそのコードを使って他者を攻撃してもいる。矛盾しているようでいて実際にはこのような人は多く見かける。
コンビニの他の従業員や地元の旧友、そして主人公の妹などは、彼らの価値体系(と言ってもそれは彼ら自身の頭で作り出されたものではなく社会が求める普通という規範であるが)からすると理解不能な主人公を、自身の理解可能な地平に持ってきてジャッジしようとする。そして「叱って」異物を排除して、内部の、「こちら側」の結束を固めようとする。
理解不可能なものを理解不可能なものとして理解する知性は多くの人には無いのだ。

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2024年09月12日

Posted by ブクログ

この本はいろんな見方があると思いますが、僕は常識がある正常な自分達サイドの人間が気持ち悪く描かれていて、何かが欠けているのは小倉さんではなく自分達ではないのか、そう思いました。小倉さんというキャラクターは良くも悪くも物事を俯瞰して、客観的に、合理的にしか考えられない。よく考えると小倉さんというキャラクターは全てにおいて平等な見方をしている。ならば大衆が不快にならないからというような理由で作られた常識を、持っていて当たり前のものだと勘違いし強要する私たちはある意味自然体ともいえる小倉さんよりも大事な何かが欠けているのでは?と考えてしまいました。

そんなある意味自然体な小倉さんの唯一の生きがい、命の主軸がコンビニ店員。社会にとってのお荷物、人としての欠損があると言われるような人でも自分の生きがいを実感し、それを求めることは総じて美しいとも感じました。
他人からの目なんか気にせず、自分がしたい、自分が1番求めていることができることは幸福なんだと思いました。


ストーリー展開も登場人物に無駄がなく、キャラも立っていてよかったです。

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2026年01月17日

購入済み

普通って何?

個性が強すぎると敬遠され普通じゃないと言われ淘汰されていく。主人公は妹に助言を求め普通の人間に近づこうと外見や話し方を変えていく。そうしないと生きていけない。ただただコンビニの仕事に24時間精神も縛られてないと崩れてしまう。
毎回縄文時代を語る白羽さんとの出合いは彼女にとって普通になれる事だったのか?社会不適合者だったかも知れない彼女がコンビニ店員に身を置くことで社会の歯車に成れたと感じられればこれからも頑張れるのだろう。普通とは?と考えさせる一冊でした。

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2022年02月20日

a

購入済み

同調圧力

とはとても恐ろしいし、自分加害者になってしまっている時がある。
何事にもニュートラルでいる事は本当に、とても難しい。

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2021年07月13日

購入済み

想像の斜め上をいく展開

友達に薦められ、書評を読んでから購入しました。
ありきたりの人間の苦渋を描いたストーリーかと思いきや、想像の斜め上をいく展開に驚きながら一気読みしてしまいました。
色々な人の生き方。これからの社会の多様性のあり方を考えさせられました。

#深い #シュール

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2021年06月06日

購入済み

普通という脅迫

知らずのうちに普通を演じ普通を強要している社会で主人公はコンビニというパッケージされた社会の歯車の中で生きていて、
主人公は結局、普通を消化してしまったのかしら。
それとも選び取った選択だったのかしら。
最後に賛否が分かれるけども、その意味を考えてしまうわねー。

0
2021年04月09日

購入済み

コンビニ人間

何だか知らぬうちにハマってしまう作品でした

0
2019年11月25日

購入済み

せつない

コンビニ人間って何?
と思い興味本意で読んでみました。
現代の若者の象徴である就職難民からのコンビニバイト。
自分の娘や孫もそうなる可能性はゼロではないと思うと切なく、この様な社会にしてしまった大人達に是非読んで欲しいと思いました。

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2019年01月24日

Posted by ブクログ

「日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、『店員』でいるときのみ世界の歯車になれる」

何かサクッと読めるものはないかと手に取った作品。
あらすじの言葉を借りると、

「世界の歯車になれる=普通人間になれる」

主人公の恵子は周りが求める「普通」になるためにコンビニ定員として働くが、果たして「普通」になれていたのか。

「普通」に生きていくのはなんとも難しい。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

普通とは何か。
普通の人間であることを演じているという感覚は誰しもが経験することかもしれない。
恋愛、就職など、世間体をして生きていくことが必ずしもその人の人生にとって良いものかは分からない。
周りは言わなくても世間体という軸で他人の人生をおしはかっている。このことをこの作品は言語化してくれた。
分も周り側にいる時があると思う。気をつけたい。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

個人的に読んで良かったと思えるような好みの本では無かったが、読み進める手が止まらなかった。

この本を読んで、確かに周囲からみた普通・世間が思う普通から逸れてしまえば排除される世界だと思わされた。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

久しぶりに読んだ。
とにかくルールに雁字搦めな仕事がいい人にとって、コンビニ店員というマニュアル仕事は天職なのだろう。決められた手順を正しくなぞり、求められる振る舞いを過不足なくこなすだけで評価され、役割を果たしたと見なされる。
コンビニではないが、学生時分に似たような接客業でアルバイトをしていたことを思い出した。言われるがままに業務をこなし、周期的に訪れるキャンペーンやイベントに合わせて準備をし、働いた分のお金をもらう。その中で、最低限ではあるが社会とのつながりも得られていた。今思えば、あれはあれでなんだかんだ充足していたように思う。
ただ、それを何年も続ける人に対しては、社会の不文律によって独特の視線が向けられる。一目置かれているようでもあり、同時にどこか距離を取られているようでもある。自分もまた、無意識のうちにそういう目で見ていた側だった。
合理性を突き詰め、与えられた役割に過不足なく適応すること。それ自体は極めて真っ当で効率的なのに、どうもそれだけでは社会には馴染むことができないらしい。その歪さこそが、この作品を読み返して改めて浮かび上がってきた。

0
2026年01月17日

Posted by ブクログ

不快感が残った。
自分はコンビニ人間ではないのだろう。
そう感じさせるという点でこの作品は非常に秀逸なのだろうと思う。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読んだけど、
まさしくそのまんまだった。
びっくりするような事件はなく、
コンビニ人間の日常物語。
近未来の人間像がこうなりそうでやや怖い。
AIロボットに使われる、
ロボット化した人間の未来予想図。

0
2026年01月15日

Posted by ブクログ

世界99を読み終えたあとに著者の出世作となった本著を読んだが、まさに世界99の源泉と言えるような作品だった。
この作品に出てくる「普通」の人達はこの主人公から見ると、こんなにも下世話で意地悪く映るのだと、自らを顧みる機会になった。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

面白い…のだろうか?というのが読み終わった時の素直な感想でした。

普通なんて言葉、誰が生み出したんだろうか、ただの理想では?と思う身としては、自己決定の方が大切だとしみじみ感じます。
そして自分で責任をとる。他者に何か言われたとしても自分で納得できる選択なら良くて、わざわざ自分の選択について干渉してくる人がいるならそれは相手の問題であって…

まあ何が言いたいかというと、誰の普通でいることよりも自己決定が大事であって、自己と他者の責任の所在はしっかり判断できるようにならねばということでしょうか…

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2026年01月14日

ネタバレ 購入済み

シュールすぎる

コンビニ人間って比喩でも何でもなくてそのまんまコンビニの為に生きる人間だった。でも自分も周りの話し方を真似したり影響されたりしてるから共感。

#シュール

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2025年05月03日

購入済み

SF?それともサスペンス?読後感がとても後味が悪く、それが良い意味で面白かったです。
のほほんとしたコンビニでの日常小説かな?と、気軽な気持ちで読み始めたことを後悔しつつ、最後まで一気に読み終えてしまいました。

#エモい #シュール #ダーク

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2023年03月25日

ネタバレ

まず読み始めて、主人公は発達障害の傾向が強いなと思いました。
私自身ASDの診断を受けており、主人公には共感する部分が多い、というよりも、私が書いた日記を読んでいるかのような感覚でした。

作中で、主人公が妹に「いつになったら治るのか」「どうすれば普通になるのか」というように責められる場面があります。それに対する「指示をくれれば私はどうだっていい。ちゃんと的確に教えてよ」という主人公の言葉は、まさに私の主張そのものでした。主人公や私のような人間は、周りの要望に応えるためにわざわざ行動しようとしているというのに、一体どうして具体的な改善案を出してくれないのでしょうか。こちらが歩み寄ろうとしているのに、一方的に糾弾してくるなんて、どう考えても非があるのはあちらではないのでしょうか。

自分自身のモヤモヤが物語になった、というような作品で、共感は得られましたが、感動や新たな発見はありませんでした。

#ほのぼの

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2022年07月16日

購入済み

主人公がアスペルガー だとは書いていませんが、読み手によってはアスペルガーであるだろうと想像させて読ませてしまうところが、実際アスペルガーの人がいる中で生活している、もしくは家族や自分自身がアスペルガーである場合、評価というか読んだ感想や気持ちが大きく変わってくる作品だと思います。

小説というのはあくまで一人の人間、個人の思想を文字にするというものであるからこそ、それが全てではないということも含めて読むのでしょうが。

ここで描かれる普通や、主人公が紛れようとする普通や、登場する全ての人が目指す普通は日本独特の普通である部分も多く、人間世界に共通していえる普通もあり、日本の普通はどこかの国では普通ではない、アスペルガー だろうがなんだろうがここで書かれている皆が目指す普通のことは、ある人にとっては普通であっても、普通どころか君達は何に洗脳されてるのだと異様に感じる人もいるのも事実なので、普通を押し付けようとするシーンでのやりとりなどは、小さな世界感で独特で読んでいて気味が悪かった。カルト集団の小さな世界にも感じる。

この世界は広くて、どこかの空間では普通で当たり前になっているけど、どこかの空間では普通ではなく、当たり前じゃないことがある、人間は視野が狭くなると怖いなと感じ、気味悪さや生きづらさが伝わる作品です。

しかしながら、貧困という問題は個人の責任ではなく国をあげて取り組むべきことだと考えさせられます。こんなに真面目に一生懸命、天職を見付けて輝いて働いているにもかかわらず、人生の一生を保証されないなんて悔しいばかり。

コンビニのマニュアルは、軍隊の規律の中にいるようでさえあり、厳しいですね、怖いですね。

こんなに厳しい毎日なのに、一生懸命働いても保証されないのですね。料金支払い、荷物の受け渡し、毎日の食事まで。街の人々の為に、24時間手厚くおもてなしをしているのに、街の人のために動いてくれるはずの役所の窓口は態度が悪くても許されて、コンビニ店員は態度が悪いと社会の悪になってしまうのですね。

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2019年12月31日

K

購入済み

小説の本質がこれだとしたら、やはり小説を好きになれない。気持ち悪さだけが残った。

#ダーク

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2022年06月21日

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