殺人出産

殺人出産

小説・文芸
715円 (税込)

3pt

「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    殺人出産
  • タイトルID
    :
    60004624
  • 電子版発売日
    :
    2016年08月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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殺人出産 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の、社会が丸ごと変わってしまったかのようなあの感覚を味わえる作品。
    性愛と生殖の関係に一度でも違和感を持ったことがある人におすすめしたい。

    スッと頭に入ってきて不思議と納得感のあるストーリーだった。
    今はあり得ないことでも、明日にはあり得ること、あたりまえのことになっているかもしれない。過激だ、思想が強い、なんて嘲笑されていた人が、数年後には持て囃されたり、はたまたその反対のことが起きたりするのは現代社会でも起こり得ることで、どんなことでも簡単に馬鹿にできないなと思った。

    出産や育児を経験してから再読すれば、また違った感想を持てそう。

    表題にもなっている『殺人出産』の他に三篇の作品が入っていて、全四篇読むのに1時間かからないくらいなので、タイトルでギョッとした人も手に取ってみたほうがお得。
    表題作ももちろんだが、『トリプル』も良かった。自分とは違う恋愛の形について受け入れる“べき”なのはわかっていても、自分と違うものを気持ち悪いという感情は自然なものだよなぁ、清らかだから受け入れられないこともあるのか、と気づかされる。

    0
    2026年10月26日

    Posted by ブクログ

    大好きでした。
    村田さんは楽しんで書いているのだろうな…と感じるので読者の私もすごく楽しいのです。(楽しませるように書いてくれているのは言わずもがななのですが…)

    世界99もですが、『合理的』を追求した少し遠くて少し近い未来のお話。私自身にとって理想的だから読んでいてとても心地よかったです。好きな作家さんに出会えることは幸せですね。

    0
    2026年10月23日

    Posted by ブクログ

    他の著作もそうですが今ある「当たり前」からは倫理的に反した常識の世界をその世界の住人の目を通して語られることで、本当に今の倫理観も脆く崩れゆくものなのだろうと強く意識させられます。
    表題作はじめ、生・生殖・死の倫理観がそれぞれ異なった世界が描かれています。

    個人的なお気に入りは「トリプル」です。付き合うことや生殖としてのセックスの見方が違くて、こんな世界で生まれていたら私もきっと3人で付き合って一般的とされる繋がり方をして、カップルや生殖としてのセックスに嫌悪感を抱くかもしれません。まるで現代はカップル・モノガミーが当たり前でポリガミー・3Pと呼ばれ嫌悪されている概念のように扱っていると思います。そう言った意味では私達が生まれた世界の当たり前は本当にたまたま、資本主義や生殖、工業社会において都合がいいようにできただけの蜃気楼のようなものなんだと思います。当たり前の生・生殖・死を考えたいとき、ぼーっと現代の当たり前について疑いたい時におすすめです

    0
    2026年10月19日

    Posted by ブクログ

    強烈に村田沙耶香色だった。ありえない世界だけど、すごく共感できる不思議な感覚もある。村田沙耶香ってすごい人だなと思う。

    0
    2026年09月21日

    購入済み

    常識引っくり返る

    この人の本初めて読んだけど、スゴいとしか言いようがない。常識?ナニソレ?そんな発想おんなじ人間なのに思い付きもしませんよって感じです。
    他の本も読みたいですね!このぶっ飛んだ世界観にドッブリ嵌まりたいです。

    0
    2017年03月06日

    Posted by ブクログ

    10人産んだら1人殺せる。殺人犯は死ぬまで産む道具。
    なんて合理的なんだ。そしてそれが受け入れられている世界。
    無茶苦茶なことも時間が結構解決するし、人の考え方は思うよりすぐ変わるよね。と思った。

    0
    2026年10月21日

    Posted by ブクログ

    とんでもない本だった。
    生と死と性のSF作品の連続だった。

    賛否両論ありそうだなーと思いながらも村田ワールドを堪能できて個人的には面白かった。

    唯一無二の世界観だった…!

    0
    2026年09月29日

    Posted by ブクログ

    ある点から見れば、すごく合理的な社会図だと思った
    でも、無条件に殺されていい命などない と思う私は、まだ殺人出産の世界の時代には合わない、昔の考えをしているということ
    この本は、今の社会を0とすると、殺人出産(その他短編)に出てくる世界は100
    でも、0側の考え持っている人もいるから グラデーション的になるはずなのに、価値観が極端に偏っている印象があった

    もしかしたら、自分がもっと歳をとったら、このような社会まではいかなくとも 価値観が大幅に変化していくのかもしれない
    そのときに そんな世界を おかしい と思わない保証はないし、実際今の老人や親世代の中には 私たちの文化や当たり前をおかしいと思っている人も当然いるだろう

    この小説ほど極端に書かれていると、今の社会を皮肉的に描いているようでおもしろいと感じた

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    死をもって死を成敗するなんて、本当に野蛮な時代もあったものです、命を奪ったものは、命を産みだす刑に処される。こちらのほうがずっと知的であり、生命の流れとしても自然なことなのです

    ─────────────────

    えぐい、、、と、おもろい、、、の2つの感情しか出てこんかった、
    『信仰』は割とユーモラスな世界観だったけど、本作はなかなかダーク。
    でもなんか確かに合理的な世界かも、と思えてしまう描写力...!!

    「殺人出産」★★★★★
    「トリプル」★★★★☆
    「清潔な結婚」★★★☆☆
    「余命」★★★★☆

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    すごく考えさせられた4遍の作品。
    今、私が知っている世界が当たり前だと思っているのは幻想かも。
    どの作品も考えてしまったけれど、
    最後の「余命」は、本当に考えた。
    いざとなったら自分で決められるのだろうか?
    でも、それが当たり前なら決められるのかも。
    普通なんてないのと同じで当たり前なんてない。
    自分の周りの人の中でも考え方や感じ方は様々。
    いつかこんな世界が訪れるのかも。

    0
    2026年09月11日

殺人出産 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    殺人出産
  • タイトルID
    :
    60004624
  • 電子版発売日
    :
    2016年08月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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