殺人出産
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殺人出産

660円 (税込)
462円 (税込) 12月25日まで

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「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。

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殺人出産 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    死と性(生)の倫理観を揺るがされる、大変ショッキングなSF短編集。確かに倫理観は文化や時代によって大きく変わる。「10人産んだら1人殺していい」という設定は、私達の普通の倫理観ではドン引きしてしまうのだけど「それが合理的なんだ!」と言われたら「うーん、そうかも?」と思ってしまいそう。そして、完全管理

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    小説が面白いと心から思うきっかけになった作品だと思う。

    タイトルの衝撃さを裏切らない内容だった。


    少子化や食糧不足、そして、人の命の対価は何か、答えのない問題を凄くリアルに身近に感じる話だった。

    私たちが疑いもなく受けた教育は本当に人の悪意や強い思想のない純粋なものだったのか。
    今信じてる常

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    現実にはありえない設定+描写の毒々しさや生々しさもあるので、好き嫌いがわかれるのかなと思うが、妄想や例えば...が好きな自分にはとても興味深かく、面白かった。
    殺人出産は産むと殺すがこんなに近しくなった時に、自分だったらどんな感情になるのか...と考えながら読んでしまった。殺す行為が好きなら産む行為

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    新鮮な小説。自分の中の常識が全て古く、なかったことのようにして進んでいく。今自分が普通で当たり前だと思っていることは、周りと同じであるから普通で、正解であるだけで今後このような世界が普通になる可能性はないとは言えないことに恐ろしさすら感じた。

    0
    2025年10月24日

    購入済み

    常識引っくり返る

    この人の本初めて読んだけど、スゴいとしか言いようがない。常識?ナニソレ?そんな発想おんなじ人間なのに思い付きもしませんよって感じです。
    他の本も読みたいですね!このぶっ飛んだ世界観にドッブリ嵌まりたいです。

    0
    2017年03月06日

    Posted by ブクログ

    好みがわかれそうな作品。表題作の展開と結末は少し物足りないと感じたけどどの話も面白かった。
    特にトリプルの価値観とか面白い。性的描写が苦手な人には向かないかも。
    清潔な結婚とか笑ってしまったんだけど!!

    0
    2025年12月18日

    Posted by ブクログ

    インパクトのあるタイトルに惹かれて思わず手に取った4作目の村田 沙耶香作品。

    いつもながら星 新一さんのような世界観だなぁと気になって調べたら、村田さん自身幼少期に星 新一作品を読んでいたとのことで、大変納得しました❗️

    さて、本書『殺人出産』ですが、110ページ足らずの作品ですが、タイトル同様

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    正しい正義は時代と共に変わる

    歴史上沢山人を殺して英雄と呼ばれた
    人がいるのだから、
    【10人産めば1人殺せる】
    それは狂った考えでは無いのでは…。
    と読んでる内に思わされた。
    しっかりと村田ワールドに引き込まれた。

    最後の短編「余命」
    でこの本を締めくくる所が好きだった。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    「子どもを10人産めば、合法的に人を1人殺せる」
    突飛なはずの設定なのに、世界観に無理がない。
    こういったディストピア系(という表現で合ってるかな?)の作品では、「いや流石にそれはないだろ」と思ってしまうような登場人物の行動が見られがちだが、この話の中の登場人物の行動には、みんな矛盾もなく、自然体の

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    完全に「愛・セックス・結婚の哲学」小説だった。特に「トリプル」と「清潔な結婚」。

    「トリプル」は、複数人での恋愛、我々が知っているのとは違う「セックス」。
    「清潔な結婚」は、愛情関係ではない結婚、制欲のない生殖。

    哲学的思考実験小説として、とても面白く、考えられる本。

    0
    2025年10月29日

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