【感想・ネタバレ】殺人出産のレビュー

あらすじ

「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。

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Posted by ブクログ

小説が面白いと心から思うきっかけになった作品だと思う。

タイトルの衝撃さを裏切らない内容だった。


少子化や食糧不足、そして、人の命の対価は何か、答えのない問題を凄くリアルに身近に感じる話だった。

私たちが疑いもなく受けた教育は本当に人の悪意や強い思想のない純粋なものだったのか。
今信じてる常識や基本は、信じ続けていいものなのか。
世の中に疑問を持って、生きることの大切さに気付かされたお話でした。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

現実にはありえない設定+描写の毒々しさや生々しさもあるので、好き嫌いがわかれるのかなと思うが、妄想や例えば...が好きな自分にはとても興味深かく、面白かった。
殺人出産は産むと殺すがこんなに近しくなった時に、自分だったらどんな感情になるのか...と考えながら読んでしまった。殺す行為が好きなら産む行為が好きな人もいるのか?
殺す行為が遠く感じるのか近くなるのか?
いろいろな人と話してみたくなったり。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

新鮮な小説。自分の中の常識が全て古く、なかったことのようにして進んでいく。今自分が普通で当たり前だと思っていることは、周りと同じであるから普通で、正解であるだけで今後このような世界が普通になる可能性はないとは言えないことに恐ろしさすら感じた。

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んだ直後は、変わってしまった世界に馴染めない側の立場に共感できて、「なんで人生の途中まで殺人は悪だと認識していたのに、新常識に染まれるんだろう……」と思った。でもこれ殺人をセクハラとかパワハラとかに置き換えると、私がむしろ「セクハラ、パワハラという言葉が生まれた新常識の世界」に染まった側で、「難しい時代になったよな〜」と嘆いてるおじさんは染まれなかった側なのではないか?と考えると結構衝撃だった。常識は変わるんだなぁ……。私は経験してないけど、明治維新やら終戦前後なんて真逆になったんだろうし。私たち、フワフワした常識を常識人ぶって押し付けあって生きてるんだなあ〜。

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2025年09月29日

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幼い頃の気持ちを思い出した。
好きな子を聞かれたらお友達と被らない異性を一人だけ選ばなきゃいけないとか、畳の上で死ぬのが幸せだという大人の話に同意してみると怒られるとか。
普通じゃなくても大丈夫かもしれないような気がして気が楽になる短編集。

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2025年09月10日

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表題作の殺人出産は『10人産むと1人殺せる』という現代人からしたらショッキングなルールのある世界。トリプルは『3人で付き合う』という概念のある世界。清潔な結婚は『家族と性的交渉はしたくないが子どもがほしい』という夫婦の話。余命は『自分で死ぬ時期を選択できる』世界の話。どれも思考実験のような世界観でその世界観の中の人間の描き方とても面白い、すこしふしぎな話を読むのが好きな人に激推し。

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2025年08月29日

ネタバレ 購入済み

短編集で、読みやすい一冊でした。

様々な法や価値観が存在する社会で生きる人々の物語は、どれもラストが予測できないものばかりで、楽しんで読むことができました。

#ダーク

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2021年06月01日

購入済み

常識引っくり返る

この人の本初めて読んだけど、スゴいとしか言いようがない。常識?ナニソレ?そんな発想おんなじ人間なのに思い付きもしませんよって感じです。
他の本も読みたいですね!このぶっ飛んだ世界観にドッブリ嵌まりたいです。

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2017年03月06日

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インパクトのあるタイトルに惹かれて思わず手に取った4作目の村田 沙耶香作品。

いつもながら星 新一さんのような世界観だなぁと気になって調べたら、村田さん自身幼少期に星 新一作品を読んでいたとのことで、大変納得しました❗️

さて、本書『殺人出産』ですが、110ページ足らずの作品ですが、タイトル同様に中身も中々インパクトがありました❗️特に物語の終盤のあるシーンはとてもリアルで、ちょっと背筋が寒くなります。

また『トリプル』という作品では、3P(?)の性描写があり、下手なラブシーンよりも凄く淫靡な世界で、とても印象深い作品でした❗️

また、最後の『余命』では、理想的な死に方について描かれていて、たった5ページですが、死について深く考えさせられる作品でした。

村田 沙耶香ワールド、個人的にとてもクセになる作家さんです❗️

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代の日本とは全く異なる倫理観の4選

主題作のインパクトもすごいけど、他3作も異質すぎる

全部の作品に共通するのが、どれも理解できない感覚の道徳を持ってる人たちが多数を占める世界であるということ

けど、理解できない世界をあたかも普通な感じで語られることで自分の価値観や世界がこうあってほしいと言った倫理観が浮き彫りになるのがすごいと思った

これは消滅世界やコンビニ人間にも共通することだったので他の作品も読みたいと思うと同時に読んだらしんどいだろうな、のせめぎ合いになる

殺人出産で特に印象に残ったのが、
10人産めば1人殺せるという制度が人々が誰かを憎んだ時、最悪殺せばいいじゃんと希望を抱くことができ、また自殺率を大幅に上げる現象が起きているのが皮肉が強すぎるなって思った。

逆にいうと、10人産むほどの苦労をしても憎まれるような人だったら殺されてもしょうがないのかも、、とも思った。

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2025年11月20日

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正しい正義は時代と共に変わる

歴史上沢山人を殺して英雄と呼ばれた
人がいるのだから、
【10人産めば1人殺せる】
それは狂った考えでは無いのでは…。
と読んでる内に思わされた。
しっかりと村田ワールドに引き込まれた。

最後の短編「余命」
でこの本を締めくくる所が好きだった。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

「子どもを10人産めば、合法的に人を1人殺せる」
突飛なはずの設定なのに、世界観に無理がない。
こういったディストピア系(という表現で合ってるかな?)の作品では、「いや流石にそれはないだろ」と思ってしまうような登場人物の行動が見られがちだが、この話の中の登場人物の行動には、みんな矛盾もなく、自然体のように思えた。
人が生まれること、そして殺意について。改めて考えさせられたし、読んでいて面白かった!

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2025年11月02日

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完全に「愛・セックス・結婚の哲学」小説だった。特に「トリプル」と「清潔な結婚」。

「トリプル」は、複数人での恋愛、我々が知っているのとは違う「セックス」。
「清潔な結婚」は、愛情関係ではない結婚、制欲のない生殖。

哲学的思考実験小説として、とても面白く、考えられる本。

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2025年10月29日

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生が死を産み、生贄の死が尊まれる斬新な世界観。村田沙耶香さんの作品は2作目だけど新鮮、もっと読みたくなりました。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

長編1作、短編3作から成る。
面白かったぁ…と、村田沙耶香さんの小説を読むと毎回思うのだけど、これもまた。
■殺人出産
これまたとんでもない世界観を思いつくものだなと思った。「10人産んだら1人殺せる」これが正義とされた世界。読んでるうちに、確かにこれがあるべき姿なのか…?とも思ってしまう。
ちゃんとそこに疑問を感じてる人も出てきてそれがさらに世界観にリアルさを醸し出す。
とにかく面白かった!
■トリプル
多様性の本質を突かれた気分。
■清潔な結婚
これはまだ、現在もあり得そうな世界観。
多様性。愛のあるセックスも好きで、でも快楽のためだけにだって全然できる。無性生活が清潔なのだろうか。いや清潔かどうかは本人のみぞ…というやつだった。
■余命
安楽死したい人間なので、いいなと思った。

生と死を感じる現代には実現しない世界観。
でも、なんだかあり得そうだと思ってしまうこの人の小説はすごい…そして毎回とんでもなく面白い

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

村田沙耶香さんの頭の中を覗いて見たいが第一感想です。コンビニ人間は芥川賞を受賞した作品だったので興味深々で読んでみた。私の好きな作品だったのであっという間に読んだ。次は何を読むのか凄く悩んだけど最近私の4人目の孫が産まれた事で何となくBOOKOFFで見つけたこの本に決めた。
何気なく決めたのですが、近未来本当にこんな世界が待っているのでは無いかと本当に考えさせられた一冊でした。今世の中には簡単に人を殺す人が増えてニュースを見るたび嫌な感情が溢れてくる。
戦争のニュースだって今この瞬間この地球上で誰かと誰かが殺しあっている事にビンときている人はいるのでしょうか?100年後私は居ないけど「殺人出産システム」が日本で導入されたらそれが常識になるのかも...

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

常識とはタブーによって固められた砂上の楼閣なのかもしれない。人が手をだしてはいけない領域は、ほんの少しのキレツから、崩壊へと進んでいく。強固にも見えるタブーに敢えて踏み込んで、その脆さに気付かされる。短編三作。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ディストピア系を初めて読みました
うちにこの作品を説明出来る語彙力がないことを感じ
ました
殺人出産(表題作)
10人産んだら、1人殺しせる世界では、強い殺意は才能としてる感じや、日常会話で「殺したい人いるー?」が普通に出てくる
あと、セミのスナックと、蟻のサラダも今じゃありえないが、この世界では流行りの食べ物とされてたところとかも変だった
うちの異常は誰かの常識かもしれんと感じた
トリプル
3人はうちには想像がつかない、やはり2人でしょと思うのも先入観みたいなものかもしれない
うちは凝り固まった価値観しか持ってないかもしれない
清潔な結婚
一番現実味がある気がした
今でもこういう人いそうだけど、一昔前だと有り得んし、今ですらよく思わない人もいるかも?
余命
100年後ぐらいになれば、こうなっているでしょう
医療の発展が恐ろしく進むと、こんなこと起こるよねが書いてあった

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

村田沙耶香さんのいくつかほかの作品でも見られるような、『SF的、アポカリプス的な世界観で、人の営みのかたちを再び問う』短編集。この短編集はより性的な指向が強い作品ばかりなので、村田沙耶香さんファン上級者向けだと思います。
まだ村田沙耶香さんの作品をよく知らないという方は、まずは長編であれば「消滅世界」、短編集であれば「生命式」「信仰」「丸の内魔法少女ミラクリーナ」などから入ってみるといいのかも。

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

現実とは真逆と言っていい世界観。さすがにこれはちょっと……と思うのは、それだけ現実の価値観が馴染んでいるってことなんだろう。最初からこの世界を見ていたら、きっと何も思わない。特に「余命」は斬新な視点だった。価値観ってなんだろうね。

表題作。この世界で「産み人になって殺してやる!」と宣言したら、それは脅迫罪になるんだろうか。光栄だと受け止めるべきなんだろうか。産み人の遺伝子は殺意が強く現れるんだろうか。産み人から生まれた子が、また産み人になる確率とか計算したい。わたしの自由研究これにする。とか余計なこと色々考えちゃった笑

トリプルはちょっとええやん、と思ったけど「マウス」で快感を得られる自信がないから無理だ笑
変遷するときってもっと緩やかちゃうんか?なんでこんな極端やねん(まあそこがおもろい)

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

衝撃…!の一言につきる。「10人殺したら1人殺せる」が正義としてまかり通っている未来。10人産むのだって、順調に行っても10年以上かかる。そこまでして憎む相手って誰だろう。
表題作の他も「命」に関する短編。一冊通して、「生とは何か」に迫っている。
産まれ、生き、死まで自分で選択する世界。忘れられない衝撃の一冊です。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

考えてみた事はあるけどこんな事を書いたら問題になってしまうのでは、と文章にする前に頭の中から消してしまってそうな事を恐れず書いてる感じがなにか突き抜けてて凄いなと思った。
どこかで似たような話読んだなーってのがひとつもない。
最終章の「余命」は、そういえばこういうの求めてたかも、と思いながら読んだ。

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2025年12月01日

匿名

購入済み

この先の未来に実際あり得るかも?と思わせる話しもあって自分ならどうするだろう?と考えながら一気読みしてしまいました。殺人出産はほんと怖かったです。

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2023年09月03日

購入済み

サクサク読める

何とも言えない読了感。
淡々とか読み進められて面白かったです。

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2021年04月29日

購入済み

世界観に引き込まれた。今の世界で生きている自分から見たらこの世界は異常と思うけれど、時間が経つにつれて適応していくのだろうか...。こうなることは有り得ないと言いきれない、絶妙に筋が通った世界だと思う。何度も読み返しています。

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2020年09月18日

Posted by ブクログ

やはり村田さんの本は強烈だ。

現代の倫理観や死生観とは異なる設定の短編集。
恋愛をして結婚をして、子どもを産み自然と年を老い、そして死ぬ。
そういう一見普通と思われる行為一つひとつがまるで異常な行為だと言うように、各話で描かれている生や性、そして死に対する価値観を壊されていく。

表現もグロテスクであり、人によっては気持ち悪くなるかもしれない。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

4つのディストピア小説による短編集。

表題作『殺人出産』の10人産めば1人殺せるシステムになり「産み人」が崇められる世界観が、一番独特で好きな作品だった。

今は受け入れられない考えやシステムも、慣れてしまえば常識となってしまう。
村田沙耶香作品は、いつも常識とは何か?を突き付けてくる。

とはいえ、どの作品も「こんな未来にならない」とは言い切れない。(『トリプル』『清潔な結婚』あたりは、もう一部ではあるだろう)

殺人欲求を出産の動機とすることで人工の均衡を保つ世界。
「センスのいい死に方」をまるでファッションのように選択し死ぬ世界。

生と死にまつわる思いもつかない設定を考えられる村田沙也加さんの思考を見てみたい、と思った。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

読みやすいけれど、読んだ後のしんどさやモヤモヤは今までて1番かもしれない 凄すぎて思考が止まっている

気持ち悪い….時代が変われば常識も変わるのだ
私は100年前の人間だから

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本の口コミが 絶賛か気持ち悪いの2択に分かれがちなのに
どちらからも「村田ワールド」と評されていたのが気になって、初めて村田沙耶香を読んだ。

トリプルや清潔な結婚はともかくとして、
本タイトルの【殺人出産】。
これを「もしかしたら未来にあり得るかもと思わせる…」と書く人が少なくなかったので どんなものかとわくわくして読んだけれど…
いや、これは 無い。

倫理観とかそういう観点からではなく、
そもそも帝王切開って回数制限があるし、
仮にこの出産できるような仕様にしたとしても
男性という生物体は「産み出す性」としてはできていないから
とても産前産後の諸々には耐えられない作りだと思ってる。
1人殺せるよという条件を餌にするにしたって、中々効率の悪い仕組みでは。。
これなら人工子宮だか出産する装置だかで
人工的に?機械的に?人間を産み出した方がコスパは良いような気もする。

そういう頭のかたい部分を差し置いてこの物語を見るなら、
「生と死を描いた─…」とか
「性の在り方の─…」とか
そういう小難しい感想は出てこなくて…

なんというか、とても自由な作風だな
という感想。

医学的な観点とか 小難しいことは除外して
幼少期の頃に素直に浮かんだ 何の混じり気もない疑問を
そのまま空想にのせたような…。

【トリプル】は、
トリプルという関係性特有といわれる性行為の方法はともかくとして
流行の作られ方、
流行り方、
それがその世代の常識へと移り変わる様子はリアリティがあったし、
友達同士の男2人が 主人公の女の子を加えた途端 恋人にすんなりなれてしまう 性別 というところへの曖昧さ?アイデンティティの無さ?が 現代的だな〜と思った。
あり得ない世界ではないどころか
むしろ風刺を見ているような気にすらなった。

生き方 死に方 性別 セックス 結婚 子ども 家庭…
「何を選んでも、選ばなくてもいい」
ってされると、
人間はそんなに賢い生き物ではないから
混乱するんだろうなあと思った。
今日には その傾向があるようにも思えるし。

清潔な結婚の清潔な繁殖はわらった笑
強めギャグ寄りのAVみたい。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

設定は面白かったし、想像以上に読みやすい文体でよかった!
ただミステリが好きなせいで、誰を殺すのか、がテーマかと思ったら全然違った、、笑

収録されているトリプルとかは完全に好みの問題だけど私はちょっと苦手な部類

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

清潔な結婚、もう少し長めで読みたい。
ママー! 気持ち悪いですね。滑稽です。
この辺りの旦那の心情込みで長編にならないかな

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

殺人出産はパンチが強かった
ミラクリーナが比較的読みやすかったから、あぁ村田さんって……そうだった……と本物の村田ワールドを思い出した
普通に血が苦手だから最後のシーンは想像するだけで気持ち悪かった

私は人を殺したいほど憎んだことは無いので、一人産むだけでも命懸けで大変な出産を10回もしないといけないなんて考えられないけど
殺したい人がいるけど殺人だと罪になってしまうからできないなっていう人には合理的だったりするのか?
しかも崇めて貰えるならなおさら
自分が死に人として突然電報を受け取ったらと思うとものすごい恐怖

世界の常識は日々変わっていくし、昭和時代の常識が今の常識からしたらありえないことだって沢山あるし、100年後の世界では殺人出産の制度が実現していることも絶対に否定することは出来ないよな〜と思った

トリプルは、若者の常識とまではいかなくてもポリアモリーとかオープンマリッジとか以前よりもカップルじゃないあり方をオープンにしている人が多いよねと思う。

トリプルも余命も少し先の未来に世間の常識になっているかもしれないなと思った。

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

10人産めば1人殺せる世界の話。
とんでも設定だけど、今の私達の世界のコントラストを強くしたようななんとなく納得する世界観なんですよね…。偏り無くいろんな立場や思想の人を描いてるのがすごいかも…!

収録されてる短編で、カップルよりトリプルがはやってる世界がでてくるんだけど、母親世代としてはゾッとしました

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

4つのお話が収録されていました↓

殺人出産
10人子どもを産めば、殺したい人を1人殺せる。
……まじで意味わからない制度。
こんなのあっても、誰も報われないよね(笑)
“殺人に感動して泣いている”なんて、ホラーすぎるwww

トリプル
ごめんなさい、二人でも三人でもお好きにしてくださいって感じでした。
三人の正行為、独特面白い(笑)

清潔な結婚
どういうことなの?って頭の中がハテナだらけ。

余命
自ら土に埋もれて死ぬお話。
「自分で死ぬ時を決められる」っていう点は共感。
私は安楽死賛成派なので、この案は意外とアリかも。

全体的に気味が悪い。続きが気になってあっという間に読み終わった!!!!

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ずばり「世にも奇妙な物語」あたりに出てきそうなお話。
読み進めるうちに、あのテーマソングとタモリが浮かんでくる。
10人出産すれば1人殺しても良いとされる世界。
主人公は有村架純、その姉は美村里江(ミムラ)で想像しながら読んだ。
我ながら良い配役ではないかと思うんだけど…どうだろう。

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2025年11月24日

購入済み

なんてことだ

書き上げている世界や思想は読み物として完成度が高いのですが、生々しい痛みが苦手な人にお勧めできない本です。

私にはこれに耐える精神は持ち合わせていない。書物を読んで吐き気がするという体験は初めてです。

しかしながら、村田さんの書く力が読ませてしまうんですね。読んでいて、嫌な予感(私には合ってない)がしていたのに、読み始めると引き返せなくなり、ページを閉じることができず、結局最後まで読むことになりました。

私はティムバートンが好きですが、彼の作品の中にも具合が悪くなるのでもう二度と観れない映画があります。この本も、そんな気分になる小説でした。


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2019年12月31日

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