【感想・ネタバレ】殺人出産のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

常識が変わった世界、私だったらどう生きるか考えた。みんなが正しいと信じていることに対して、おかしいと声を上げることはできないと思う。過去10年を振り返ると、大なり小なり常識が変化していることはある。この先も少しずつ変わっていく世界に適応しながら生きていくしかないと思った。すごい世界を思いついたなと感動した。
清潔な結婚には共感した。個人的には合理的でいい関係だが、感情があるせいでどこかでうまくいかなくなるのではないかと思った。

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2024年03月07日

ネタバレ 購入済み

短編集で、読みやすい一冊でした。

様々な法や価値観が存在する社会で生きる人々の物語は、どれもラストが予測できないものばかりで、楽しんで読むことができました。

#ダーク

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2021年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

村田沙耶香の作品はどれも脳みそをぐちゃぐちゃにかき回されたような気分になる。タイトルからしてぎょっとしてしまうが10人産んだら誰か1人を殺せるという制度ができあがった世界からこちらの世界へ揺さぶりをかけてくる。10人産んでいないのに人を殺してしまうのは罪となり、その拷問にも出産である。妊娠出産って女性なら誰しもできるとかなんか子どもがほしいってことがあまりにも自然なこと過ぎてなんかどういう状況だとそんなに妊娠出産をすることが自分の人生に当たり前のように組み込まれるんんだろうと思う
私は自分の腹のなかに別の生き物が10ヶ月も居座って自分の体からあれこれ栄養を持っていく状況が怖いしおぞましいし気持ちが悪い。なんでそんなことを自然としたくなるように思われているんだろうか…村田沙耶香の作品は生殖についての話が多い。消滅世界もそうだった。私は妊娠出産をとても良いものだと思えなくて、よいと思う人とどう違うのかがずっと気になっている。彼女の著作をもっと読めば少しはヒントが得られるのかな

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

衝撃的な内容4遍。性のあり方を考えること作品だった。
・10人産んだら1人殺せるシステムがある100年後の世界
・カップルで付き合うのではなく、3人で付き合うのが流行りになった世界
・子どもを授かる行為と快楽のための行為を分けた世界
・自分の寿命をきめ、粋な死に方を考える世界
どれもが衝撃的です面白かった。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新しい発見をたくさんもらった。
倫理観という色眼鏡を外すと10人殺したら1人産めるというのはとても理にかなっている。
普通だったら考えないような世界線を覗くことができて大満足!

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★好きな表現と感想
【殺人出産】人殺しの感触は手から離れないものか
・「ぷちっという感触は皮膚が切れるところだったのかもしれないが、そのあとは柔らかく…」
→このシーンは物語に入り込み過ぎて脇腹に痛みを感じながら読み進めるのが苦痛になってしまった。「沙耶香さん、人殺したことあるでしょ?」って思ってしまった。読み進めるのが苦痛だったが先が気になる。さすが村田ワールド。この表現の仕方がとても好き。
・「殺意が未来に命を繋いでいく価値観」
→世間の多くの人々の持つ価値観を根こそぎひっくり返すような表現。これもほんとすごい。普通逆だってw

【トリプル】三人でのキスについて
・「まるで最初からそうなるための身体の仕組みだったように、三人でのキスはしっくりとうまくいく」
→この物語の主人公が感じる"普通"に対して我々読者へ吐き気を感じさせる表現。凄まじい。別世界。(語彙力がやられていく)

【清潔な結婚】性行為代行
・お互いに座った椅子が射精に伴い最後に近づくのを容易に想像できてしまった。
→まさに性行為のアシストか。そうなんだ、そもそものベースが"恋愛結婚ではない"村田ワールドの基本でしたw こんな医療機器が導入される未来もありそうですね。
(こういう企画のA○もありそうだが)

【余命】わずか5Pながらもやはり引き込まれる
・人の死について考えさせられる作品だった。しかし私が常々思う事は、どんなに辛いことがあっても自ら命を絶ってはいけないということだ。この世には絶対何かしらの使命を持って産まれてきていると信じているからだ。綺麗事に聞こえるかもしれないが、そう思わなきゃ、望まずに死んでいった人達の事を考えると自分を保てないよ。書いていて思ったが、それって故人に対してではなく、自分のためなのかもね。愚かであり、美しくもある?自分で言うなってねw

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

10人産んだら1人殺していい、という「殺人出産制度」を設けて人口を保つ日本。

子を産む人は神聖なものとして扱われ、だけど出産自体は心身に負担をかける苦痛として、罪を犯した時には「産刑」という処罰が最も重い罰とされる。

何が正解なのか、何を正義とするのか。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

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舞台は100年後。そこは「10人産めば1人殺してもいい」という驚愕のルールが罷り通った世界で…というお話。
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一言で言えば、「激ヤバ」な作品です!
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今の「当たり前」は時代遅れで、今の「違法」こそ「常識」という世界線。
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読む程にぞわっとなる。村田沙耶香さんの作品初めてだったけど、常識を疑う独特な世界観こそ村田沙耶香ワールドらしい。
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クセになる作家さんです
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この作品、どこがゾワっとくるかと言えば、完全なる異世界ファンタジーなようで、どこかリアル感が残ってるところ。
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例えば100年前は殺人が違法だったと現実の「今」が、過去の史実として作品にも描かれているところ。
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それによって、現実の「今」と、作品内の「今(100年後)」がひとつの世界として縦に繋がってしまい、まるで予言小説のような感覚を覚えてしまう。
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だから、さすがに10人産めばひとり殺めても…なんて事はないにしても、もしかしたら「産み人」という職業は将来的には作られたりして…なんて思ってしまう、妙なリアルを感じる作品です。
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他の短編も妙に現実味のあるゾワっとが詰まってます!ぜひ体感してみてください

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2024年02月05日

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