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思春期なんてとっくに卒業……と思いきや!? 追いかけてくる自意識の罠。
あぁ、こんな大人になるはずだったのだろうか? そんな悶々とした気持ちの吐露に共感必至。自分だけじゃなかったという安心感、ななめ過ぎる視点に大笑い、でも減り続ける友だちを思う気持ちにほろりとしたりと、七色の感動が込められた珠玉のエッセイ集。
気になるテーマは、・初めての結婚願望 ・大人のパンチラ考 ・おひとりさまの年末年始 ・謙遜をサボる女 ・大人の恥ずかしいゴミ ・紫外線と女の本気 ・ちゃんとおばさんする ・鞄がもげる夏 ・「着ない服」愛好会 ・おろおろインターネット 他。
読んだら誰かに話したくなる!
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Posted by ブクログ
『もっと世界が不便だった子供のころ、電車を乗り継いで憧れのお店へ行って、手にとって自分の目で見て、悩みに悩んで買うということのほうがずっと豊かで素敵だったと、大人になって思い知らされる』―『通販の誘惑』
作家の言葉の生まれる根源にあるのは「小さな違和感」に違いないが、そのことを大袈裟に飾り立てたり騒ぎ立てたりせずに(結果として極端な選択により大袈裟な仕掛けに見えてしまうこともあるが)等身大の問題として正面から向き合うというのがこの作家の特徴だと、このエッセイを読むとよく判る。
人は誰しも常に変化のただなかにいる。経時変化しないものなど厳密に言えば存在しないけれど、無機質な物質と比べて生物の変わっていく速度は速い。なのに人は何故か自分は変わっていないという。あるいは変化を拒もうとする。アンチエイジングで5年前の自分よりも若く見えることを誇り、見た目が変わったとしても内面は若い時から変わっていないなどと言う。あるいは、世の流れに掉さすように突っ張り、俺は世間の流れには押し流されないぜ、などとうそぶく。そんな風に色々なものに突っかかるようにしていても、全ての人は、やっぱり変化している。そしてある日つぶやく、あの頃は若かったな、と。その間の変化の責任はすべて放り出して。
村田沙耶香はとても変わっている。作品もそうだけれど、コンビニでのバイト生活を続けていることや(その理由や)、インタビューやメディアでの発言を見ていても、その異色ぶりは鮮やか過ぎる。しかし、ひょっとするとこの作家は多くの人が投げ出してしまいがちな全ての変化に対する責任感が異常に強いというだけなのかも知れない、とエッセイを読みながら思う。クローゼットの中の黒歴史を単に断捨離するだけでは問題の本質は解決しない。少なくとも、そのことを直観的に理解しているように思う。
断捨離はプロセスを重視しない。結果だけにこだわる。その正しい結果とは、言ってみれば、リセットに他ならず、再び断捨離のプロセスが必要とされる次の過程を生み出す余地を生むだけのことになりかねない。難しいのは「断」だ。何故なら人は思った以上に慣性に従って生きているから。最も、寝る前の昨晩の自分と起きた今朝の自分を「同一」と結論付ける為に、その原理はどうしても必要であるのかも知れない。しかし自分が知らぬ間に従っている慣性にじっくり目を凝らして、身悶えすること。そして少しずつ変化してきた己の軌道を理解しようとすること。村田沙耶香は、それが出来る人であるのかと思う。但しそれは同じような慣性の動きの中にいる人々との「ずれ」を生み出すことだろう。思考すべきことが多過ぎて、時間の流れが遅くなる。まるで高速で移動する宇宙船の中で時間の流れがゆっくりと進むように。
『「村田さんはどういう人がタイプなの?」と聞かれ、「壁を殴らなくて、束縛が異常ではなくて、部屋の中で全裸を強制したりしてこない人かな?」ざっくり説明したところ、場の空気が凍った』―『後ろ向き恋バナ』
そういうセリフを、他人を面白がらせる為ではなく率直な思いとして吐いているのだとしたら、村田沙耶香の重力場は想像以上に強い。レジ打ちをしているだけで多くの怪しい人を引き付けてしまうのも無理からぬことのように思えてならない。時間の流れがゆったりとするのも相対性理論の指し示すことわりの如し。
Posted by ブクログ
著者初めてのエッセイ本。
2015年なので、約10年前、35歳の作品。
テレビ番組で拝見して、とてもおしゃれでおきれいな方だと思った。
やはり、学生の頃から美的センスがあり、ダイエットも色々試したようだ。
色々な「活」の中で、
女性特有の「妊活」にはタイムリミットがある、
という話は、ホントに頷いた。
自分自身を謳歌したい20代のいい時期を、
女性は子育てにすべてを奪われていいのか?
どんなに時代が変わっても、多様性がどうとか言っても、
女性にしかできないことも、もちろんわかるけど。
真っ白な髪のお団子頭の似合う、笑ったしわがかわいいおばあちゃん、きっとそうなれるでしょう。
一人の時間も、友人との時間も、上手に楽しんでる様子が、心地よいエッセイだった。
Posted by ブクログ
とりあえず、最初に書かれたエッセイがあったので読んでみた。村田沙耶香、この時点で35歳。
今から不惑に進もうとゆう年代だから女性としての機能もタイムリミットが近づいてるような緊迫感を感じる内容。
普通に考えれば子供を産むなら今後10年がラストチャンス。その後は更年期障害が待ってるぞっw
老後までの人生設計をいろいろ思い描く最終コーナーにかかってる背景。飲み友達と世間話にも黒歴史がちらほら出てきて、ため息もっw
自意識過剰な彼女、サービス精神旺盛なとこもあるけど友達にしたらちと面倒臭そう。
お婆ちゃんになった時、どんな皺ができてるのか。縛られることなく自分の価値観で人生楽しめたら無茶美しい皺だらけになってる気がする。ハダカデバネズミのシワクチャな肌のように。
鎌倉山に登るのに登山用具一式揃えちゃったとか。後に高尾山は登ったとかっw
私も70代でアルプスの稜線を颯爽と駆け回る女性ソロに会ったことあるんですが、稜線よりも、ほうれい線が気になって笑顔が無茶活き活きしてて素敵だなって思ったことありました。
「大人のパンチラ考」とか「美容院の浮気」とか笑えました。「アダルトショップの憂鬱」もっリアルなイメトレに腰抜かしそうでしたw
ささくれて擦れたようでも乙女な部分も残っていて可愛らしくも切なくってキュンとしちゃいましたw
自意識過剰でSNSとかてんで駄目な割に、エッセイ描くのは平気なんだって意外に図太いとこあるような、知らないおじさんの膝枕で爆睡してる沙耶香さんとかっw
このエッセイ書いたの2015年だから今は40超えてるのか
カットやパーマは何処でしてんだろう。
浮気相手の美容室には通ってるのか別れたのか、ちと気になりましたw
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