信仰

信仰

710円 (税込)

3pt

信じることの危うさと切実さに痺れる11篇

「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」

好きな言葉は「原価いくら?」
現実こそが正しいのだと強く信じる、超・現実主義者の私が、
同級生から、カルト商法を始めようと誘われて――。

世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の11の短篇+エッセイ。
表題作は2021年シャーリィ・ジャクスン賞(中編小説部門)候補作に選ばれました。

文庫化にあたり、短篇小説「無害ないきもの」「残雪」、エッセイ「いかり」を追加。
書き下ろしエッセイである「書かなかった日記――文庫版によせて」を巻末に収録。

〈収録作〉
「信仰」「生存」「土脉潤起」「彼らの惑星へ帰っていくこと」「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」「最後の展覧会」「無害ないきもの」「残雪」「いかり」

単行本 2022年6月 文藝春秋刊
文庫版 2025年5月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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信仰 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    やっぱりすき

    コンビニ人間から村田沙耶香さんのことを知ってそこからずっと大好きです。その中でもほのぼのと楽に読める本でした。

    #笑える #シュール

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    コンビニ人間が好きだったので、書店で見かけて手に取ってみた。
    近未来感のある設定を通して現代社会が描かれているところが面白く、刺さる作品だった。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香さんのエッセイの部分がめちゃおもしろかった。この人の幼少期からの人生、物事の捉え方にとても興味が湧いた。とても危うく、エキセントリックな感じがするけど、ごくありふれた人が持つ感性がそこにはあり、そのチグハグ感の理由が気になる。村田沙耶香さん自身をもっと知りたくなった

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    本書を読み終えてから少し経っているのだが、何だか凄いものを読んでしまったという感覚が消えない。
    短めの短編小説の合間にエッセイをインサートしている珍しいタイプの作品で、小説のほうは相変わらず少し奇妙な世界線を生きる人々が描かれていてどれも面白い。これまでの作品に比べても文章が洗練されているように感じ

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ


    表題作ほか幾つかの作品に強く惹かれました
    基本的に人間というものに期待していない作者らしい作品集です

    「信仰」はそれに加えて突き抜けたユーモアもあり、Netflixあたりでドラマ化を希望!

    本の概要

    「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」

    好きな言葉は「原価いくら?」
    現実こそが正しいのだ

    0
    2025年12月16日

    Posted by ブクログ

    小説とエッセイが織り交ぜられた作品集です。
    小説だけの短編集かと思って読んでいたら急にエッセイが来て少し驚きました。
    著者のエッセイを読んだことがある人なら抵抗なく読めますが、初めて読む人には少し取っ付きにくいかもしれません。
    私は著者のエッセイ(思考、価値観、物事の捉え方)が大好きなので楽しんで読

    0
    2025年12月15日

    Posted by ブクログ

    なあ、俺と、新しくカルト始めない?

    というなんとも惹かれる帯文だけど、表題作含む9つの短編と3つのエッセイ。
    短編はSF的なディストピアの世界を描いていて、重く心にのしかかる。考えさせられる。
    どれも本当にクオリティが高い。

    初出が最後にまとめられていて、海外からの執筆オファーがこれだけあるのか

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    何かを信仰する安堵、何かに縋っている安堵、それが自己のアイデンティティだと思っていることで自分の形が作られていくんだと思います。
    人は1人では生きていけないっていうセリフがかなり綺麗事に聞こえてしまうけども、やはり何かを形作っているのは人間なのでみんな人との関わりは何かしらあるんだなと思いました。

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    短編小説・エッセイ集。小説パートは期待通りの村田沙耶香ワールド全開で最高。読むと頭がおかしくなりそうになる。自分の中の常識や前提が揺さぶられる。足場がぐらつく感覚が堪らない。一方エッセイでは著者に対する自分の捉え方が大きく誤っていたことに気づかされた。あの世界観はヘルシーな著者が嬉々として創り出して

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    何かにハマる心理状態を知りたい。
    誰かを騙してでも稼ぎたい。
    そんな悪意と興味がリンクする。

    どんな話にもない独特な世界観の中で、
    何かから必死に逃げ自分を守りたいそんな人達の悲痛の叫びが聞こえるようなお話だった。

    信じるが故に、正常な判断を拒んでしまう怖さや
    騙そうとするが故に、自分を過信して

    0
    2025年11月19日

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