地球星人(新潮文庫)

地球星人(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

恋愛や生殖を強制する世間になじめず、ネットで見つけた夫と性行為なしの婚姻生活を送る34歳の奈月。夫とともに田舎の親戚の家を訪れた彼女は、いとこの由宇に再会する。小学生の頃、自らを魔法少女と宇宙人だと信じていた二人は秘密の恋人同士だった。だが大人になった由宇は「地球星人」の常識に洗脳されかけていて……。芥川賞受賞作『コンビニ人間』を超える驚愕をもたらす衝撃的傑作。(解説・小林エリカ)

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地球星人(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ポハピピンポポビア星人、呪文のような言葉。
    中盤からにかけて自身の価値観や常識が覆ってしまうんじゃないという不安で心がざわついていた。
    サイコパスというよりソシオパスに近いのか。
    地球星人として、周りの人間を観察するのは新たな発見ができそうで楽しそうだ。

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    本当に面白かった。読み始めてから一度もページを捲る手が止まらなかった。ポハピピンポボピア星人になりたいな。なれたらどういう気持ちになれるのかな。きっと今よりは素敵な世界だと思う。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    村田沙也加的、ハッピーエンドでは?

    コンビニ人間、殺人出産、消滅世界、信仰を読んだのちに、読み始めました。たしかに、救いようのない結末…と言えないこともないのですが、むしろ私にはハッピーエンドに思えました。

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    今まで持っていた価値観がぐちゃぐちゃにされた。
    世間との見方のズレから始まった、狂気的だけれど正しいのかもしれない社会の見え方。ホラーに慣れていると思っていた自分がこの世で一番恐ろしいものは何なのか改めて考えさせられるほどの恐怖だった。
    それと同時に終盤につれて、「奈月たちの考えにそうなのかもしれな

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    【忙しいものがたり】

    かわいそう
    気持ち悪い
    かわいそう
    不憫

    …おや?

    すこしあぶない
    いや、あぶなくない
    かなりあぶない
    一周回って愉快
    吹き出しそうになる。

    ただし、
    地球星人の異常なまでの「つがい」への執着の描写には少し疑問が残った。
    そこまで振り切らないとこの物語は成立しなかったの

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

     村田ワールド全開の衝撃作。普通の人間に擬態しようとする、世間から弾かれた主人公は『コンビニ人間』と同じながら、周りの人も可笑しく、終盤からどんどんぶっ壊れていく世界観がすごい。

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    村田さんの本はとても読みやすいのだけれど、内容はあまりの凄まじさに言葉を失う

    私たちが当たり前に生きている世界が必ずしも常識で普通のことではないというメッセージを感じる
    他人と同じように生き、決められたレールの上にいるとと安心するけれど、それは洗脳なのか

    大切なことは既成概念にとらわれるのではな

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    世の中の常識って私にとっては常識じゃない。
    そう訴えかけている一冊に感じました。
    世の中の常識を地球星人と名づけて、私は宇宙人として生きていく。
    生きにくい地球星人の星で宇宙人として絶対に「生き延びる」。
    世の中の常識に疑問を投げかける一冊でした。

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    生命式からの地球星人。生命式の中で見られたクレイジーを満遍なく散りばめている。しかし、長編であること、そして特に「今いる社会」の延長に位置している事が大きく異なっていた。

    この本は私たちの感覚で異常と思う現象を、異常と思わせない形で表現する。その試みや流れは自然的で、寧ろ周りの【常識】の方がなんだ

    0
    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    恋愛や生殖を強制する世間に馴染めない奈月。彼女は自分を魔法少女でポハピピンポボピア星人だと感じている。逆に世間に馴染んでいる人を『地球星人』と呼んでいる。一見、奈月がおかしいんじゃないかと感じるが、読んでいくとその考えがどんどん崩壊していく。普通は普通ではない。価値観が多様化する現代。村田さんの小説

    0
    2025年10月31日

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