【感想・ネタバレ】地球星人(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

恋愛や生殖を強制する世間になじめず、ネットで見つけた夫と性行為なしの婚姻生活を送る34歳の奈月。夫とともに田舎の親戚の家を訪れた彼女は、いとこの由宇に再会する。小学生の頃、自らを魔法少女と宇宙人だと信じていた二人は秘密の恋人同士だった。だが大人になった由宇は「地球星人」の常識に洗脳されかけていて……。芥川賞受賞作『コンビニ人間』を超える驚愕をもたらす衝撃的傑作。(解説・小林エリカ)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての村田沙耶香さんの作品がこの作品でかなり衝撃的だった。
異性への関わりで悩んできた自分にとってはかなり刺さった。

やっぱり幼少期の異性との関わりってその後の人生にすごく影響が出ると感じる。
主人公に入ろんな出来事が起こるけど、毎回女の方が不利な状況で苦しかった。
色んな人がいて、色んな考え方があっていい世の中になればいいね。
誰も傷つかない。傷つけない世の中になればいいのに。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ポハピピンポポビア星人、呪文のような言葉。
中盤からにかけて自身の価値観や常識が覆ってしまうんじゃないという不安で心がざわついていた。
サイコパスというよりソシオパスに近いのか。
地球星人として、周りの人間を観察するのは新たな発見ができそうで楽しそうだ。

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2025年11月16日

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本当に面白かった。読み始めてから一度もページを捲る手が止まらなかった。ポハピピンポボピア星人になりたいな。なれたらどういう気持ちになれるのかな。きっと今よりは素敵な世界だと思う。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

システムが内包する暴力性と、そこから漏れ落ちる暴力双方に苛まれ続けた主人公。
青春の蹉跌物語と思いきや、マジものの憎しみを3人で育ててどんどん離脱していくとは!
人肉をもっと美味そうに調理できてたらなあと思うけど、それは地球星人のやり方に寄ることになるのかな。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

村田沙也加的、ハッピーエンドでは?

コンビニ人間、殺人出産、消滅世界、信仰を読んだのちに、読み始めました。たしかに、救いようのない結末…と言えないこともないのですが、むしろ私にはハッピーエンドに思えました。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

今まで持っていた価値観がぐちゃぐちゃにされた。
世間との見方のズレから始まった、狂気的だけれど正しいのかもしれない社会の見え方。ホラーに慣れていると思っていた自分がこの世で一番恐ろしいものは何なのか改めて考えさせられるほどの恐怖だった。
それと同時に終盤につれて、「奈月たちの考えにそうなのかもしれない」「そう思えたら楽になれるのかもしれない」と考え出す自分が怖くて仕方がなかった。
この本を読んで彼女たちの理解者が現れて、ポハピピンポボピア星人は繁殖していくのかもしれない。こう思うこと自体ポハピピンポボピア星人の思うつぼだろうか。
私は地球星人として生きていきたい。一生彼女たちの真意に気付きたくない。知りたくなかった。
絶対に読み返したくないと思うのに、きっと何年後かに不意に思い出して手に取ってしまうのだろうなと思う。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

久々に活字で吐きそうになった、、

タイトルや表紙デザインから、勝手に『のほほん系』かと思い読み始め。
最初は実際にありそうな『イレギュラーな少女時代の悲惨な過去』に遡る。

既にちょっと不思議(藤子F不二雄)

そこから怒涛の、イレギュラーは何を以てイレギュラーなのか?常識やルールに反したら人間じゃなくなるのか?社会とは?人間らしさとは?とアンチテーゼが続き、、





最後は、宇宙。(毎回これを言いたい)



いや、地球星人だった。


こんな結末の話は読んだ事が無い、、ひっちゃかめっちゃか。

あるべき人類の姿が逆さまになったら、、


そう、


それは宇ちゅ

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

ちょっと沙耶香先生沼にハマりつつあります。
最初から不思議モードで展開し、最後はもう先生の世界感でしかありません!
この癖になる感覚はなんなんだろう?

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2025年09月08日

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世の中の常識って私にとっては常識じゃない。
そう訴えかけている一冊に感じました。
世の中の常識を地球星人と名づけて、私は宇宙人として生きていく。
生きにくい地球星人の星で宇宙人として絶対に「生き延びる」。
世の中の常識に疑問を投げかける一冊でした。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

生命式からの地球星人。生命式の中で見られたクレイジーを満遍なく散りばめている。しかし、長編であること、そして特に「今いる社会」の延長に位置している事が大きく異なっていた。

この本は私たちの感覚で異常と思う現象を、異常と思わせない形で表現する。その試みや流れは自然的で、寧ろ周りの【常識】の方がなんだか柔軟性の無い残酷な考え方だ、と感じさせる。ただ、その周りの常識というのは、今私が持っている常識と変わらない。それに気がついた時、如何に自分がこの本の世界とは異なり、ある意味恵まれた世界で洗脳されてきたんだ、と感じた。

異常世界の中での異常よりも、日常の中の異常の方が目立つし違和感が大きい。この本と生命式を比べるとまさにそんな感じがした。地球星人は読んでいて心が苦しくなる、しかしなんだかとても大切な本だった。

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2025年11月06日

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恋愛や生殖を強制する世間に馴染めない奈月。彼女は自分を魔法少女でポハピピンポボピア星人だと感じている。逆に世間に馴染んでいる人を『地球星人』と呼んでいる。一見、奈月がおかしいんじゃないかと感じるが、読んでいくとその考えがどんどん崩壊していく。普通は普通ではない。価値観が多様化する現代。村田さんの小説はかなり先見の明があるなと読むごとに感じていく。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

やっぱり村田沙耶香作品、面白い、好き。

 「世界99」でも最後感じたことは、"生き延びる"だけがニーズになってしまうやるせなさ。生き延びるためだけに生きるというのが、私には虚無感でしかなくて、辛い。その感覚に共感し理解できるからこそ、辛い。幼い頃の奈月と由宇は、"大人になって自由に恋するためにお互い生き延びよう"という目的があったのに、その目的がない"生き延びる"に、人を生かすほどの力はあるのか?と疑ってしまう。

 村田沙耶香さん作品には、社会に洗脳されずに生きていくことの至難さ、そこから一度外れた人へ集中放火のごとく浴びせられる理不尽、といった人間の汚さが共通のテーマとして横たわっている。

 皮肉なことに、その汚い"社会"から究極まで逃れ、とことん原始的な人間個体(≒異性人)を極めていくことで、奈月はより"人間らしく"なってしまうというパラドックス。生き生きとした五感や性欲を取り戻し、人の温かみや繋がりを自然に必要とする人間らしさ。奈月たちを、成長過程でしがらみと向き合い克服していく人間として捉えることが出来ると思う。向き合い方が癖強すぎるけど、、多くの人が多かれ少なかれ、苦しみつつも行っていることなのではないかと。そう捉えたとき、この物語の続きの世界で彼らはどう社会と繋がり直すのか、想像してみたい。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

圧倒的なフィクション、であって欲しい、本当なら恐怖と思うほどの威力
すごい作家だ。とても恐ろしい内容で、特に後半、気持ち悪い… でも気になって読んでしまった
人に勧めるか?と言われたら悩んでしまうので星4に

ただ作家の創造力や文章の力などは圧倒的で宇宙レベルに壮大で素晴らしい。でもこんな世界やだーーー笑


いとこで夏休みに集まる秋級/あきしなの山で話が始まる
自分は魔法少女だと奈月は告げると由宇ゆうは宇宙人だ、と言う。そんな二人は過酷な日常を生き抜くために結婚し、『どんなことがあっても生き抜くこと』
何年後かには体を重ね、それが見つかってからは二度と会えない…
子ども時代は塾の先生に口と耳を破壊され、大人になると地球星人の工場を生き抜くために出会った夫と契約結婚をして仮面夫婦で免れていた「繁殖」もいずれ家族や周りの人からの圧…そこから逃れ夫の憧れる秋級へ二人で行くと大人になった由宇に会う
最後3人での生活はなんだろう、ある種どこかの宗教じみていて、でも原始人とすればあり得る、そんなギリギリだからか空恐ろしい…
ポハピピンポボピア星人…


母がこれほど本気で私を殴るのは初めてのことだった。私は自分の心のスイッチが、かちりと切れるのを感じた。心は何も感じなくなり、麻酔にかかったように、痛みがなくなった。
「この前のテストだってひどい成績だったじゃないの。ほら、この頭の中は空っぽなのか、お前の頭の中は!ほら!ほら!」

夫はヘテロセクシャル

「取り戻さないとだめだよ」
美想はいつも私に言っていた。欲しくないものをなぜ取り戻さないといけないのか理解することはできなかった。
もうすぐ「工場」へ出荷される私たちは、着々とそのための準備してをさせられているのだった。
先に出荷の準備がされた者は、まだ準備ができていない人間を「指導」する。

石女/うまずめより酷いな


この人の子宮も、あっちの舅の精巣も、道具なんだな。遺伝子に支配されているだけのくせに、誇らしげにしている。誇りまでコントロールされているのだ。地球星人は可哀想で可愛い生き物だと、なんだか可笑しかった。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

由宇が地球星人側の思考になりかけたのにやっぱり2人についていくってなったのはどうしてなのかな〜とずっと考えている

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2025年10月17日

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ネタバレ

途中までは子供時代の妄想の話だったが、終盤からは一気に引き込まれました。同じような感性を持った人間が集まるとここまで狂気に満ちたラストになってしまうのかと思いました。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

やはりとんでもないものを書く方ですね。
『コンビニ人間』の、新自由主義的価値観の浸透した労働システムや文化にうまく馴染めない感覚を、「性」や「家族」をテーマにした感じかなとか、大勢の親戚がお盆だけ集まる大きな家の男たちと女子供たちのあり方が父の実家での夏を思い出して懐かしくももぞもぞするなとか、色々考えながら読んだ前半は今思えばまだ余裕があった。
起承転結の転として前半で描かれた違和感や歪さが破綻する「事件」が描かれることは多いけれど、本作で村田さんがやっているのは違和感や歪さというねじれをそのまま力任せにねじり切っていくような感じで凄まじい。
私自身数年前に離婚を経験しており、夫婦の生活のルールはシェアハウス的だったし、離婚の原因に私たち夫婦の外の家族や社会の「地球星人」的な声にストレスを感じてしまったことが少なからずあったので、何が正しかったかとかそんなことではなくすべてをぶっ飛ばした世界を描いてくれるのはすごいありがたいし、自分の中の地球星人も炙り出してくれた気がする。
最近遺伝や教育や行き過ぎた能力主義やらについて科学的な観点から考える本を色々読んでいたのだけど、色々仕入れた脳みその知識を村田さんにスプーンでぐりぐりと混ぜられた感じがする。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

あまりにも衝撃的な内容だったので、続きが気になって一気読みしました。ここまで自分の価値観を揺さぶられたのは『酔歩する男』以来かもしれないです。

他の人の常識に違和感を抱いて、周りと馴染めない女性の話。
誰しも少なからず周りの常識に対して、どうしても納得できない、受け入れられないと思うことがあるのではないでしょうか?
その隔たりが度を越してしまうと、その常識を持った相手と自分は全く違う生き物と思ってしまうのかも。。
いや、そんなに真面目に考える小説でもないのかもしれない。とにかく、この本を書ける感性が不思議でならないです。凄すぎる。

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

世界99が読みたかったけど、本の大きさと価格に挫けた。村田さんの本はまだ読んだことがないし、自分にハマるかわからなかったので新潮文庫の100冊に選ばれていたこの本を買った。
結果、世界99読めるか余計不安になった。
両親から十分な愛情を注がれず、誰にも理解してもらえない現実から自分を守るために主人公は魔法少女になる。途中までは気持ちが理解できる箇所もあったが、結末に近づくにつれて全く展開が予想できない。
私が地球星人に洗脳されまくっていることを感じた。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

家族の中で常に疎まれる存在の奈月
そんな世界を変えるために魔法少女になって世界をかえていく
宇宙人の由宇と地球から逃げようとするが
女性とは何か?生きていて世界から外れた人はどうすればいいのか?を考えさせられる作品

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2025年09月07日

匿名

購入済み

少し大人びた少女の恋を描いた物語かと思いきや、全然違った。人間の壊れ方を見てしまった気がした。
狂気で震えた。

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2025年05月20日

匿名

ネタバレ 購入済み

地球星人

読んでいて不愉快だか探究心がくすぐられるようなそんな内容だった
コンビニ人間とは違う不愉快さが堪らない

#怖い #ダーク

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2024年07月15日

購入済み

すごい世界が…!

社会という工場の中で主人公たちは道具として生きることに疑問を感じているのだけど、
それは今を生きる私たちにも通じる部分があり、
理解したくないという思いとその一方で納得できる自分もそこにいて、
いっそ道具として生きるということを消化してしまった方が楽に生きていけるだろう。

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2021年04月19日

購入済み

不思議な感覚

社会などの物事の捉え方、それを表現する言葉・文章などかなり独特
オーウェルの1984的なフレーバーも感じさせます
確かにちょっと踏み込み過ぎの部分はあるけれど総合では◎!
次は「コンビニ人間」を読んでみます!😊

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2021年04月11日

Posted by ブクログ

コンビニ人間が好きで、それをさらに超えるとのことで読んでみた。
正直、読んでいてとても気持ち悪かった。コンビニ人間と比べ共感できる点がほぼなく、理解し難かった。しかし、それも自分が地球人の常識に染まってしまっているからなのかもしれない。
社会に対する違和感などは、自分がもしかしたら他の星から来たからなのではないかと考えさせられた。
自分の考えを完全に理解してくれる仲間たちがいる奈月たちが羨ましい。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コンビニ人間が面白かったので村田さんの本を読んでみたが…いやあちょっと、ついていけないほどおかしい、、

はじめから苦しすぎたけれど、最後どう終わるのかが気になって、なんとか読んだけれども…
すごい話すぎて、くらくらする。


うーーん
冷静さを取り戻して考えると、深刻なトラウマを負った子ども、過酷な家庭環境の子どもはどうやって生き延びるのかという話、(空想したり、解離したり、いろんなことをあきらためり)と思いながら読んだけれども、(途中まで、)最後は違う。性虐待の要素もあるし、猟奇的要素もあるし本当にしんどい小説だった。
R指定した方が良いのではないか?


でも、「エイリアン性は伝染病」とか、「マイナスにならないように、ゼロでいるのがわたしにできる精一杯だった」とか、「なにがあってもいきのびること」というのは、本当に子どもの苦しさが圧倒的で、たしかに本の前半の人間の行いは、エイリアンのように酷いものと言える。

最後(やっと)
「私の身体は全部、私のものになった」
となるあたり、
この本の前にちょうどトラウマの真面目な本を読み終えていたこともあり、トラウマから回復する一つとして、「身体感覚を取り戻すこと」というのが現代の精神科医にも取り上げられていることを思うと、本当に深刻なダメージを負った心の身体感覚をとりもどす並大抵ではなさをこんなところで、期せずして感じた。

最後はちょっと…ついていけないことに代わりはないけれど、
今もこの世は、誰かにとってのエイリアンのような世界であるのかもしれないと思うと、苦しい。


いやあ、疲れた

次はしばらく、平和な本を読みたい。



ー最後についてー
でも最後、地球星人によってめためたにされた身体感覚を取り戻した時、主人公が求めたことはこれだったのかと、身体が安全なものになったとき、周りが安全だと心から思えた時、何星人だろうと結局、最後はこういう結末を迎えるのかと、キテレツではあったけれど、結局、繁殖がテーマだったのだろうか。

でもなあ、◯◯星人だって、地球星人から見たら残虐非道この上ない。結局そうじゃない側から見たらそんなもんってことか
どういう本だったんだ?

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

ものすごい作品だった
狂気にも感じるし、そう感じる自分が異常なような気もする
知性があると本能的に生きるのは無理なんだなと思った

「自由が困る」というのも「はやく地球星人に洗脳してほしい」というのもすごく素直な感想に感じた

ルールってなんで?を考えるのがめんどくさいし、1度作って従ってしまうと楽だからあるんだなと
その上で自分は地球星人で染まったままでいいなと思った

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

既成概念と不条理。それを強く感じているからこそ、こういう作品が書けるのだろう。どうしてもラストに清々しさを感じられないのはやはり自分が「洗脳」されているからなのか。この作品に出てくる地球人像そこに違和感を感じる部分もあった。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

地球とは大きな工場で自分たちはその為の道具でしかないという考えを持つ菜月視点で読んでいるうちに我々地球人の方が醜く感じてくる。
それでも秋級の家でポハピピンポボピア星人として暮らし始めた3人の様子は狂気的に思えてしまった。
全ては生き延びるためにという基準の元にあるゆる物事に対して合理的な判断を下していくが、人肉を食べることや当たり前に男性が妊娠する様子はまだ地球星人の自分にとっては衝撃だった。
菜月達が「みんな宇宙人の目を持っているが地球星人に洗脳されて忘れてしまった」というように、宇宙人の目を持って今まで当たり前だと思っていたことに疑問を持つことは大切なのかもしれない。
作中の地球星人のように不都合な疑問を避けるように当たり前だと思い込み暮らしていくことは楽ではあるが、"宇宙人の目"を持って疑い直すことも合理的な判断を下す上では大切なんだろうなと感じた。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

全体的に普通の恋愛をして、幸せな家庭で育って、理解のある恋人と結婚をする様な、普通の人間に恨みを持ち過ぎている感が伝わってきて怖かったです。

ただ単に苦しくて心が痛いだけで、引き込まれる様な哲学的な文章が少なくて残念でした。

最後まで読むと本当にグロテスクで2度と読みたくなくなります。こういう流れの話はあまり良くないと思う。(しかし、この作家さんの本を手に取って読むというのは、相当な勇気と根性が必要であるのは確か)今回でかなり痛い目にあったので村田先生はしばらく控えるかも(~_~;)

この作家さんには、周りになかなか馴染めない人がハッピーエンドになる作品も作ってみて欲しいと思いましたw

- 殺人より、本当に怖いのは、世界に喋らされている言葉を、自分の言葉だと思ってしまうことだ。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

最初は読むのも恥ずかしくなるレベルの黒歴史的な話しから始まり最後にはホラーよりよほどホラーしてるっていう衝撃。。。

子供の“仲良し“は非難し、大人になればしないことは不実だという。世の中を“工場“と考える想像力は凄いなあ。言われてみると、なるほど...と思わなくもない。そんなところに関心しながら世界観を楽しめた作品でした。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

ホラー小説よりよっぽどホラー、、、
そして何より怖いのは、ラストの一部分を除いては、
絶対に起こり得ないとは言えないところ。
あまりにもあり得ない世界のように思えるが、
でもこういった価値観や出来事があってもおかしくはない、と思わせる、閉鎖的な村、
価値観にがんじがらめで育った人間、幼少期のトラウマ
そのひとつひとつが恐怖を裏付けてくる、、

絶対無理だけど映画化してほしい、、

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

感情をぐっちゃぐちゃにさせられた。
感情?というより物の見方、の方が近いかも。
この世界にこの姿で生まれ落ちてきた以上、
私は地球星人を全うしたい。

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

文体は読みやすくスラスラ進んだ。
前半は、子供ながらの生きにくさや、家族の中にいても自分を守って生きぬかなくてはならない。そんな刹那さがヒシヒシと伝わってくる。

大人になってくると、社会に出て仕事や結婚とか
しくみに乗っていかないといけない、みたいなことを強迫的に受け取った人たち、又は自由をもとめる人たちの究極のかたちが描かれている。
最後はグロくなってきてキツかった。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

怖かった

夜寝る前に30分だけ読もうと思っていたら1時間半かけて読み切ってしまった

読後は怖くて怖くて何が怖いのかわからなくて怖くて寝れなかった

しんどいけど読むと村田沙耶香は越えてきた、というのを実感できるはず

ああ怖かった怖い

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2025年12月08日

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