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Posted by ブクログ
セックスを自分のものにできない女性たちの話。
フリーターの里帆は、男性に触れられる途端に覚える嫌悪感から自分の性は男性なのではないかと悩む。一方知佳子は、人間としての生命感覚が薄い。椿も、社会で衝突を繰り返して傷ついているからこそ、強く跳ね返すことができるような女性であろうと、やや固執しているようにも見える。
そんな人間世界は、わたしたちをなにかにカテゴライズすることを強いる。しかし、「自分が自分の中に内包している性質としての性」や「自分だけが享受できる快感」などを、言語として情報化しようとすると、「それは間違っている」、「あなたはこのカテゴリのこの定義とは異なるからこのカテゴリではない」などと排除されていく。
性や快感を感覚を誰かに伝える手段として、わたしたちは言語という不完全なモーダルしか持たない。それは不可逆な圧縮をされ、圧縮とは全く違う方式で復号される。悩んでも、自分の性と快感は自分だけのものとして慈しみ、カテゴライズを強いる社会に対抗していくことを、村田沙耶香さんの小説は教えてくれる。
Posted by ブクログ
性と日々の営みに疑問を持つ2人の女性の視点が交互に描かれます。
里帆は思春期から抜け出せない未成年の女の子で、千佳子は自分を人間と感じることの出来ない感覚の持ち主です。
千佳子の視点が非常に面白いです。
コンビニ人間を彷彿とさせる視点です。
とても哲学的な作品でした。
他の作品に比べると優しく温かい物語に感じます。
やっぱり村田沙耶香作品は面白いです。
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どうしてこんなにセックスが辛いのだろう……。
自らの性別を脱ぎ捨てたセックスを求める里帆。女であることに必要以上に固執する椿。生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚を持てない千佳子。交差しない3人の女性達の性の行方は……。
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