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Posted by ブクログ 2023年09月17日
この本を手に取ったきっかけは、村田さんの作品が好きで、ハコブネは読んだことがなかったので、読んでみたいなと思ったのと、村田さんがジェンダーに関してどう書くのだろうと気になったのがキッカケ。
ないものねだりだが、子供の頃から女性という性で生きて、それを全うしてきた椿視点のエピソードも読んでみたいなと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月26日
村田沙耶香さんの他の作品と通底するものがあります。特にガマズミ航路(星が吸う水)。
登場人物3人とも全然違う性への向き合い方。私はまたその3人とも別の向き合い方。
面白かったです。
性を茶化したり神聖なものとしたり卑下したりしない、村田沙耶香さんの書き方が好きです。
あと伊勢崎さんみたいな人が好きな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月09日
それぞれに性の悩みを抱える10代の里帆と、30代の椿、知佳子。たまたま申し込んだ有料の自習室で会い、交流を重ねるが。
芥川賞受賞前の作品。さすがです。ぶっ飛んでていいですね。巨大な「おままごと」の世界。みんなで「やーめた」と言いましょう。
村田ワールドがいかんなく発揮された作品。常識?ふつう?〜...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月05日
ジェンダーと多様性と東洋的思想の融合みたいな。
何者かであろうとして藻掻き苦しむ十九才。
一方、恋に落ちて何者でもないことを辞めようとする三十一歳。
救いを求める箱舟は、しかしその実、何処にも行けず誰にも乗れない。
変な女じゃなくて、妙好人。
これこそまさに無為自然。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月20日
世界は点と線で出来ていてそこに「意味」という絵の具が幾層にも塗り重ねられているという認識は非常にうつ病的認識で、そんな世界に生きながらも「おままごと」を追い求める人間というのは大きな嘘だなと感じた。 物質の世界には何一つ意味がなく、だからおままごとに対する欲求も生じえないはずだ。 知佳子、里帆、椿は...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月26日
主に3人のどこにでもいる普通の人間の心情が、2人の視点から描かれている。
村田沙耶香さんは、奇妙だ奇妙だと言われがちですが、皆の"普通"を論理的にかつ感情的に言語化がものすごく上手いなと思います。
今作品もそのような作品の一つです。
3人のセンシティブでかつ普通な感情の揺れ動きに...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月11日
最初、里帆に感情移入して読んでたけれど、だんだんアレ?違うぞ?ってなった。
逆に知佳子になんだこの人は?って読んでたけれど、なんだかわかるになった。
第二次性徴のやり直し、なんだか響きが良いというか、誇らしい何かに思えたけれど、そんなもんじゃなかった。
もっとぐちゃぐちゃでわけのわからない感情。
...続きを読む
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