ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
十九歳の里帆は男性とのセックスが辛い。自分の性に自信が持てない彼女は、第二次性徴をやり直そうと、男装をして知り合いの少なそうな自習室に通い始める。そこで出会ったのは、女であることに固執する三十一歳の椿と、生身の男性と寝ても実感が持てない知佳子だった。それぞれに悩みを抱える三人は、衝突しあいながらも、自らの性と生き方を模索していく。芥川賞作家が赤裸々に紡いだ話題作。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
性と日々の営みに疑問を持つ2人の女性の視点が交互に描かれます。 里帆は思春期から抜け出せない未成年の女の子で、千佳子は自分を人間と感じることの出来ない感覚の持ち主です。 千佳子の視点が非常に面白いです。 コンビニ人間を彷彿とさせる視点です。 とても哲学的な作品でした。 他の作品に比べると優しく温かい...続きを読む物語に感じます。 やっぱり村田沙耶香作品は面白いです。 ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀ どうしてこんなにセックスが辛いのだろう……。 自らの性別を脱ぎ捨てたセックスを求める里帆。女であることに必要以上に固執する椿。生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚を持てない千佳子。交差しない3人の女性達の性の行方は……。
おもしろかった 自分もどちらかと言うと、自分の中の常識に勝手に雁字搦めになって身動き取れなくなるタイプだから、そう思ってるの自分だけじゃない?って自問自答してみてもいいかも。と思いました。
この本を手に取ったきっかけは、村田さんの作品が好きで、ハコブネは読んだことがなかったので、読んでみたいなと思ったのと、村田さんがジェンダーに関してどう書くのだろうと気になったのがキッカケ。 ないものねだりだが、子供の頃から女性という性で生きて、それを全うしてきた椿視点のエピソードも読んでみたいなと...続きを読む思った。 性の対象が大きすぎるといろんな苦しみや悩みがちっぽけに感じるのかな〜とか、ハコブネからはジェンダーに関して色んなことを考えるきっかけを与えてくた。
女性3人の性と生き方の模索。 自分が自分でわからないから、既存の型に当てはめようとする。でもぴったりとはならないから、また苦しい。 性別を脇において、人間として惹かれるかどうかを考えたら楽になりそうだなーと考えてたら、人間を物体として見る、かー。 いろんな人がいるもんだなー。
3人のうちの2人の女性についてのお話でした それぞれに性についての思いや悩みがありながら 生きてる女性の物語でした 著者独特の世界観で性についてのお話が展開していった その世界になぜかよく引き込まれます
ジェンダーの問題は、性自認のカテゴライズを細分化すればするほど本質が見えづらくなるという構造的な矛盾があることを作者は本能的に知っているし、それを言葉にして強く発信する力も持っている。本書は希望だと思う。
村田沙耶香さんの他の作品と通底するものがあります。特にガマズミ航路(星が吸う水)。 登場人物3人とも全然違う性への向き合い方。私はまたその3人とも別の向き合い方。 面白かったです。 性を茶化したり神聖なものとしたり卑下したりしない、村田沙耶香さんの書き方が好きです。 あと伊勢崎さんみたいな人が好きな...続きを読むので実写で見てみたいと思いました。
それぞれに性の悩みを抱える10代の里帆と、30代の椿、知佳子。たまたま申し込んだ有料の自習室で会い、交流を重ねるが。 芥川賞受賞前の作品。さすがです。ぶっ飛んでていいですね。巨大な「おままごと」の世界。みんなで「やーめた」と言いましょう。 村田ワールドがいかんなく発揮された作品。常識?ふつう?〜...続きを読むらしさ?そんなものはすべて幻想。 この物語は全編、性を語っているが、それは単に読者に伝わりやすいからだと思う。本質的には「生」の話です。椿の話はもう少し読みたかったなぁ。
ジェンダーと多様性と東洋的思想の融合みたいな。 何者かであろうとして藻掻き苦しむ十九才。 一方、恋に落ちて何者でもないことを辞めようとする三十一歳。 救いを求める箱舟は、しかしその実、何処にも行けず誰にも乗れない。 変な女じゃなくて、妙好人。 これこそまさに無為自然。 ...続きを読む
世界は点と線で出来ていてそこに「意味」という絵の具が幾層にも塗り重ねられているという認識は非常にうつ病的認識で、そんな世界に生きながらも「おままごと」を追い求める人間というのは大きな嘘だなと感じた。 物質の世界には何一つ意味がなく、だからおままごとに対する欲求も生じえないはずだ。 知佳子、里帆、椿は...続きを読む一見して対照的な人物に見えるけれど、本質的には、みな物質であるという本質から目をそらしおままごとに救いを求めようとしている同じ穴の狢なのだと思う。 人間が本当に地球の欠片になれるのは、きっと死んでからだろう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ハコブネ
新刊情報をお知らせします。
村田沙耶香
フォロー機能について
「集英社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
【合本版】世界99
コンビニ人間
ご本、出しときますね?
信仰
コンビニエンスストア様【文春e-Books】
試し読み
変半身
変半身(かわりみ)
きれいなシワの作り方~淑女の思春期病
「村田沙耶香」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ハコブネ ページトップヘ