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私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
どこが良かったのか?と言われるとうまく説明できないのだけど、すごく好きな種類の小説だった。 ・先が気になる物語だったし、律と瀬里奈の関係性がとても良い 律に共感できる部分もあったし、律と瀬里奈の成長を見ているのも面白かったし、あとはくるみ割り人形のマリーが気になりすぎるので読みたい! ・ただクラ...続きを読むスの男の子たちが意地悪?というか暴力的?すぎて、リアルに小学校ってこんな感じのことある???とちょっと現実味湧かなかった 現実にはあってほしくない ・村田さんにしてはポジティブな作品だという意見もいくつか見かけたのでぜひ他の作品も読みたいという気持ち なんだか律は気づいていなさそうだったけど、瀬里奈が一貫して律だけは特別だと思っていそうなのも良かった〜
あまりにも良すぎて余韻がやばいです…! 私の感性は村田沙耶香作品とすごく相性が良いのですが、本作はその中でもかなり上位に入りました 元々シスターフッドが好きなので余計刺さったのかもしれません 王道のシスターフッドではありませんが本作も十分それに値すると感じました 自分らしく生きること、周りから異物...続きを読む扱いされないこと そのふたつを共存させるのはとても困難な世の中です 自分が周りからどう見られているのか…周りの評価を気にせずに生きることができる人などほとんどいないと思います 誰だって他人から石を投げられるのは怖いはずです 私だって例に漏れずです だからこそ本作の主人公2人に強く惹かれます どちらの気持ちもわかります だからこそ前半を読むのがとても苦しかったです でも読後感があまりにも素晴らしくて…! このラストを見るためならどんなに苦しくても最後まで読む価値があると思いました
なんだこれは。めちゃくちゃいいぞ。すごい好き。 人間の強さ、弱さ、って、いったい何だ? 小5の春から同じクラスになった瀬里奈と〈私〉律。最初から仲が良かったわけじゃないけれど、ジグソーパズルのピースの凸凹がピッタリ合うように、この2人だからこそ親友になれた。 ラスト近くはずっと泣きそうになりな...続きを読むがら読んでた。うれしかった。すごく大事なことを見せられた気がする。 あたくし、村田沙耶香さんのファン、確定です。
律の人目を気にしすぎているところ自分に似ていると思った。周りがどのくらいの戦闘力なのか測っているところ真ん中の人たちが一番そういうのに敏感かもあんまりみんな気にしてないのに
コンプレックスのある律、めちゃくちゃひねくれてんなーと思いながら、この2人の絡みがたまらなく愛おしく感じて良かった! 最後はもっと続いてほしい、終わってほしくないと思ってしまった。
律はおとなしい女の子だった。目立たないように、人の目を気にしながら、そっとクラスの隅にいる感じ。一方クラスメイトの瀬里奈は人目も憚らず泣き、クラスにうざったがられる女の子。 律は瀬里奈が少し強くなればいいと思って「くるみ割り人形」を読み聞かせたら、瀬里奈は大変気に入ったようで、毎日本を読み、主人公...続きを読むのマリーのような気分で過ごすことによって日常を克服し、毅然とした態度で振る舞えるように変わる。 律は自分のことを「マウス」おとなしい女の子だなぁと思いながら過ごしている。
芥川賞受賞作『コンビニ人間』の プロトタイプ的な要素を感じた マウスにはスラング的には 臆病・小心者という意味がある 一方で、可愛らしい・魅力的なという ポジティブな意味あいが含まれる 登場人物の心の機微や、成長も経て 次第に魅力的になっていく ダブルミーニング的な側面も感じた 更に言えば、 実...続きを読む験動物のように、 与えられたもので変わっていく様を 見受けられる読者目線としての トリプルミーニングともとれる 非常に奥深い話に思えた 久々に村田沙耶香さんの本を読んだが、 今まで最も温かみを感じた これは、ジャンルとしては シスターフッドものになるのかな? 世界観、衝撃度、大作という点では 世界99が未だに一番だけど、 純粋な好みとしてなら、 これが一番好きかもしれない 村田沙耶香さんの作品を読みたくて 手にした方は、少し物足りなさや違和感を 感じるかもしれない
普段読まないタイプの本やけどとても良かった 自分の小学生時代に思いを馳せた。 主人公の考え方とは、共感できる部分はそんなに無いけれど、読書中に感じた気持ち一つ一つを大切にしたい
友達から、好きだと思うとおすすめされて借りた本。正直自分から手に取ったものではなかったし、村田沙耶香の他の作品を読んで想像していたものは、生や性に関するパラレルワールドみたいな世界だったので気は進みませんでした。借り物だし、早く読んで返さなきゃという気持ちと、タイミング(私は積読が多すぎてどれも読み...続きを読むたいので決めるのが難しいのでルーレットアプリに積読本のタイトルを入力してルーレットを回して決めています)が重ならなければ一生読むことはなかったかもしれないと感じています。これまでの村田さんの作風とはだいぶ違っていて、瀬里奈の不思議な雰囲気と主人公の律に部分的に親近感を覚えてすらすらと読んでしまいました。 まず瀬里奈の不思議な感じ。一般的ではなくて、浮いていて、壊れやすそうで繊細なのにどこか大胆。私がもし瀬里奈や律と同じ教室にいたならば、小学生なりに気を惹かれていただろうなと思う。何を考えているんだろう、あの子これからどうなってしまうんだろうどうしてみんなと違うのかな。この感情が本を読む速度を上げました。そして、瀬里奈が律や物語の力によって変わっていく。それによって変わる周りの人たちや律の感情。それがまあリアルでとても興味深い。あー、この感情わかる、っていうのがたくさんあった。最初は気になって近づいて、偽善というか面白半分で頼まれてもいない世話を焼く。そのおかげで本人が変わり周囲も変わると、そうなったのは自分のおかげなのにと思ってそれがだんだん僻みだったり嫉妬に変わっていく。自分と同じ、近い…または自分より下だと思っていた人間がいつの間にか自分とは比べ物にならないほどの高いところにいた。このとき感じる嫌な感情がすっごい、リアルというかなんというか。 「あなたは環境が恵まれてるから努力しないでもそんなところにいれるんだ」 「私はあなたより頑張っているのに、あなたは許されて私は許されない」 こういう黒くて醜い救われない感情がどこかに隠れている。これって女の友情だけなのかな?男の人でそういう話はあまり聞かない。 律の、周りの評価ばかり気にしてしまう気持ちもとても共感できた。瀬里奈への感情にも。律のように、仕事などの役割があればそれを全うできる人もいれば仕事ですら上手く振る舞えない人もいる。私も、そんな考えはなかったけど仕事や苦手な人とかかわらなければいけないときは、“演技”をすることによって上手く、円滑に物事を進められるかもしれない。仕事中は自分の自我を消して店員に徹したりとか、そうするのも処世術なのかもしれない。そうしてみよう。 瀬里奈のように周りの評価を気にしない人、律のように周りの評価ばかりを気にしてしまう人、周りの普通と違うことにアイデンティティを生み出す人。いろんな人間がいる。私はどうなんだろうと考えた。周りの評価が気になるし、でもそれもバレたくなくて、うまくいかなくてそれならいっそその評価の外に出ちゃおう、比べられて悪く評価されるのが嫌ならされないような人間になろう。そんな感じなのかもしれない、自分って。 久しぶりにこんなに好きな作品に出会えた。また読み返そう
小学生女子の閉鎖的な空気感。 過剰に空気を読めてしまう主人公。 過剰にクラスから浮いてしまう子。 人格とは、生き方とは。 主人公に共感しながら読み進めた。 私も「彼女」のように生きたい。 ガールミーツガールの名作。
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