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どん底に生を受け、殺人を犯し、脱獄を果たした、ナサニエル・ヘイレン。奇妙なシリアル・キラーと旅を共にし、新たな倫理を打ち立てながら悩める者を解き放つ。彼らを追うのは白聖書派の使徒、ネイサン・バラード。文明崩壊後の北米を駆ける傑作ロードノベルにして、“食人の神”黒騎士(ブラックライダー)の穢土(えど)降臨を描く、未来世紀の神話。頁を開け――物語の奔流にその身を任せよ。中央公論文芸賞受賞作。(解説・吉野仁)
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Posted by ブクログ
周りを見たら暗い本ばかりが残っている。外はいいお天気で眩しい。こんな日は西さんのほのぼのとした優しい本が読みたくなった。 公団住宅に住む「琴子(こっこ)」は小学校三年生。家族は三世代8人が仲良く暮らしている。琴子は祖父母、両親、三つ子の姉に大切にされて伸び伸びと育っている 六畳の部屋に中華料理店か...続きを読むら来た大きな円卓があり、料理がくるくる回ってくる、家族もいささかユニークで個性的。 ユニークといっても琴子はこの年頃からはみ出ているわけではないが、周りが気になり始めた年頃で、そのあたりがとても面白い。憧れの同級生がモノモライが出来て眼帯をしている、いいなぁ眼帯。 発見に満ちた日常をジャポニカ学習帳に書いている。 元気がよく、孤独好きの硬派である。隣りの棟に住む同級生のぽっさんがまたいい、琴子の少し過激な心に、吃音気味の言葉でゆっくり解き、聞かせる、将来が楽しみな男の子だ。 気になる同級生を観察したり、知らない家庭を訪問したりして、琴子の少しずつ広がっていく世界がユーモラスにしみじみと綴られる。 珍しい中学生の三つ子のお姉ちゃんたちは健康的で個性的で優しい。両親に似て揃って美人ナところがまた楽しい。 西さんの直木賞受賞作「サラバ!」が積んであった時がある。違った感動があるようで期待が膨らんでくるが、そのうち読んでみなければと楽しみにしている。 積読が少し減ったら。
ぐっときた要素はみっつ。 1.ポストアポカリプスの描写。 小惑星の墜落による局地的な壊滅と、都市部の囲い込み→それ以外の無法地帯化。 2.伝説的人物の成り立ち。 はっきりとイエスになぞらえられるが、食人をせねばならない状況を赦してくれる人物を待ちわびていた、人々の思いこそが、黒騎士という伝説を生...続きを読むむ。 3.偉大さとは対照的な、少年っぽさ。 オートバイを直したら、みんな幸せな場所に行けるんだ。 もちろんそこには兄も母も連れて行きたい。→彼なりの罪悪感はずっと続いている。 常に兄を内面に感じているからこそ、飢えている人を目の前にして、食べ物をあげてしまう。 「まったく俺ときたら、常に誰かの腹具合を気にしてやってるんだもんなっ」という少年時代の生き方を、ずっと続けるのは、素朴だが貴いことだ。 そして犬。 あとは小説の技法にもつながるが、時系列そのまんま、にはあえてしない作りも、つまずきつつ立体的に物語を把握する読者の認知に寄り添っている。 神の視点からナサニエルを描くのではなく、ナサニエルを追っていたスカウトマンのわたしが、十数年後に自己治療も目的にして書いている、という設定。 だからこそ、わたしの私生活、わたしが取材した相手の語り、わたしがナサニエルの主観を想像しながら書いた一人称的記述、が混在していく。願望とも改竄とも。 「ブラックライダー」では少しこういう技法があった。「流」はこの技法が推し進められていた。本作はさらに進んでいる。 カメラの置き所が多様になっている、ともいえるし、語り手やカメラが寄り添う相手を敢えてすっきりさせない、ともいえるか。 視点の置き所が、ダマになって、こんがらがった玉留め(裁縫の)のようになって、読者に渡される。 読者はちょっとだけ解きほぐすのに難渋しながら、それをも読書の楽しみにできるのだ。よき技巧派。
宗教が生まれるまでの過程をフィクションで描く小説。フィクションでありながら、キリスト教など 納得できる部分も多くある。 何かを得るには犠牲と代償がいる。口走ればそれが呪いとして取り憑く。ナサニエルが変容していく過程をエピソードを交えて丁寧に描いている。 そして、私が最も魅力を感じたのはレヴンワース夫...続きを読む妻ことダニー・レヴンワース。彼の言葉、行動はナサニエルの行動として誤解され、ナサニエルの神格化へと繋がっていく。頭のネジのハズレたサイコパスだが、彼の存在が物語を面白くしている。 「人間というものは、罪悪感を覚えたときには、すでにその罪悪感を受け入れている。」このフレーズが妙に心に残った。買ってはいけないけど欲しいと思ったら、もうそれを買うまで忘れられない。
フィクションではありながら、キリスト教とか信仰とか、罪と償いの関係性だとか、人はなぜ生きるのかだとか、社会秩序の生まれ方とか。人の生の歪みだとか、先進技術のあり方、必要性、人の生活において根源的に必要なものはなにかだとか、本当に色んなテーマを内包していた。深かった。 課題図書だったから、読んだけど、...続きを読むそういう接点がなかったら、たぶん一生読むことはなかったんだろうなと思った。
読み終えて、解説で「ブラックライダー」の続編、前日譚と知る。神格化される伝説の実話とはこういうものかもしれない。切ない。
宗教の成り立ち。 神もあくまでも人が作るもの。 故に必ず原因と結果がありますよね。 それを思い出させてくれました。
中央公論文芸賞受賞作 直木賞受賞の『流』が面白かったので読みました。こちらも長いロードノベルですが、西暦2173年の小惑星衝突後の世界を未来の作家が描ているという斬新な設定で前作に劣らない傑作でした。 小惑星衝突により近未来の文明が終焉した時、動植物が失われ、食べ物が底をつき、生きるためには食人に...続きを読むなることを迫られる。 絶望と恐怖の中で、いかにして人は救世主を創り上げ、罪悪感から逃れて自らを正当化していくのか、SF小説だと笑ってはいられないリアルなテーマに居心地の悪さを感じながらも最後まで惹きつけられました。 どんな過程で血も涙もない食人鬼になっていくのかが知りたいのに、読み進めるほどにナサニエル・ヘイレンが純粋なただの人間であることを思い知り、不憫な境遇に胸が痛くなりました。 最先端のVB義眼手術によって得られる能力、代償など未来に起こるかもしれない設定に興味津々で楽しく読めました。
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