国内小説 - 怖い作品一覧

  • 暖炉 野溝七生子短篇全集
    5.0
    1巻3,876円 (税込)
    デビューから半年後、新聞連載された「暖炉」のほか、「中つ子のヌマ」など未刊6篇をも収録した、野溝七生子の全短篇集。

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  • 時をかける少女 A Novel based on the Animated Film
    完結
    4.0
    全1巻3,080円 (税込)
    ある夏、偶然“タイムリープ”という能力を手にした女子高校生の真琴。ついてない毎日を変えるため、ささいなことで時間を跳び越えタイムリープを繰り返すが、その積み重ねの先に思いもよらないピンチが訪れる。 かけがえのない時間と大切な人を救うため、真琴が決めた未来とは――。 *本作は劇場版アニメーション映画「時をかける少女」(原作 筒井康隆/脚本 奥寺佐渡子/監督 細田守)をもとに小説化したものです。
  • 征服少女~AXIS girls~
    3.8
    1巻2,860円 (税込)
    悪しき者に汚染され、天国との紐帯を断ち切られてしまった地球、ヒトの世界。取り戻すための神聖にして苛烈な旅に、8人の使徒団が乗り組む。ひとつの意思のもと、ひとつの行動原理を持つ彼らに、まさか不測の事態が起こるはずもなかった――。裏切り者、密航者、敵の侵入と占拠、そして仲間の死。笹舟のごとく揺れる巨大戦艦とともに、僕らは何処から来て何処へゆくのか。正統にして極北の、古野まほろにしか書けない本格推理。
  • 寂聴 源氏物語
    3.0
    1巻2,816円 (税込)
    読みやすく美しい瀬戸内寂聴の現代語訳で甦る、史上最高の恋愛小説。350万部のベストセラー、寂聴訳「源氏物語」が一冊で読める!全五十四帖から再編集した入門書にして決定版。解説(高木和子)、あらすじ、主要人物紹介、主要人物系図付き。 私が源氏物語の現代語訳を手がけたのは、日本が世界に誇る最高の文化遺産であるこの千年前の傑作小説を、すべての人々に読んでもらい、日本人として生れた心の誇りを取りもどしてほしいと願ったからであった。光源氏という絶世のハンサムで、あらゆる才能を生れながらに恵まれた主人公が、次々起すラブアフェアは、二十一世紀の現代でも決して旧(ふる)くはない。どれほど文明が進んでも、人間の心というものは、千年前も今も、根本に於てはほとんど変らないし、人を愛する喜びと悩みもまた、千年をへだてても一向に変っていないからである。 ――瀬戸内寂聴
  • 六つ首村
    3.9
    1巻2,750円 (税込)
    フリーライター・笹村克哉のもとに、義理の姉と名乗る女がやってきた。笹村は北関東の奥地に佇む「六つ首村」の名家・白兼家の後継者候補であり、30年前の連続殺人事件を生き延びた張本人だという。村を訪れた笹村は白兼家の秘密を探りはじめる。一方、並行して恐るべき殺人計画が……。連続殺人事件の再現ドラマをめぐって、さまざまな人間たちの思惑が絡み合い――。奇才・折原一が横溝正史に捧ぐ、渾身のダーク・サスペンス。
  • ダークネス
    3.8
    1巻2,750円 (税込)
    私の愛した男たちは皆行ってしまった。私の魂を受け止めてくれる相手はもうどこにもいない――衝撃作『ダーク』から20年、村野ミロは生きていた。そして息子のハルオは「悪」を知る旅に出るが……。息子を守るため、凍る火の玉、ミロの最後の闘いが始まる。圧倒的迫力で描く、著者渾身のエンタテインメントの結末は。
  • 合作探偵小説コレクション1五階の窓/江川蘭子
    4.0
    1~3巻2,750円 (税込)
    昭和のミステリ黄金期を彩った豪華執筆陣・約80名による60作品以上を網羅、全8巻。入手困難な作品、対談資料も収録。
  • 地上生活者 第1部 北方からきた愚者
    -
    1~6巻2,607~3,762円 (税込)
    日本の植民地時代、樺太・真岡町まで流転していった一朝鮮人家族。愚哲は国民学校5年生のときに皇国少年として日本の敗戦を迎えるが、ソ連の侵攻後、一家はユダヤ人の協力を得て辛くもサハリンを脱出する。一族離散のこの体験と歴史の非情は、愚哲少年にはかり知れぬ罪意識を植えつける。在日朝鮮人としての自己形成がうまくいかぬこの未成年者と朝鮮戦争の勃発。戦後日本の、欺瞞と忘却の中で生きる愚哲の希望とは何か。
  • おはしさま 連鎖する怪談
    4.7
    八十四日後、満願の日。箸(おはしさま)が願いを叶えてくれる。祝いだろうが、呪いだろうが――。夢の中でひとりずつ死んでゆく小学生。珊瑚の箸に宿る霊神。都市伝説に殺された動画配信者。壮絶な過去を告白する娼婦。決して離れない異形の怪物。恐怖小説の匠・三津田信三が描いた怪異が、海を超え、伝染し、やがて驚愕の真相に辿り着く。日本・香港・台湾の人気ホラー&ミステリー作家が競演!
  • 乱歩と千畝―RAMPOとSEMPO―
    4.1
    1巻2,420円 (税込)
    大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」――泣ける傑作。
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実
    3.5
    私は、母と「誰かの精子」の間に生まれた―― 不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。 人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。オーストラリアの著名ジャーナリストである著者は、27歳のとき、自身がドナーによる精子提供で生まれたことを知り、生物学上の父親を探す調査を開始した。 いまやドナーによる懐胎(DC)は世間の認識以上に広く浸透しているが、その実情は世間の想像以上に異様で、多くの問題をはらんでいる。 DC児たちにドナーが誰かを知る権利は保証されていないため、持っているかもしれない遺伝性の疾患や、いるかもしれないきょうだいの存在、あるいはその数を知るすべはない。 本書は「第三者の生殖細胞から誕生した人間」について、また「人間を繁殖させること」について、DCの当事者が10年という歳月をかけて綴ったものである。 母の不妊治療医ヤン・カルバート自身が精子ドナーだと知り、 これまでに世界各地から75人の異母兄弟を見つけたジョーイ・ホフマンによる国連でのスピーチより: 「自分が大量生産された人間というモノのひとつに思えてきます。(中略) どうかお願いです。これからは子どもたちの基本的な権利や利益を、優先リストの最下位に置くのではなく、最優先にするように努めてください」
  • 明智小五郎回顧談
    4.5
    1巻2,420円 (税込)
    「この期に及んで、僕の話など聞いて、何になるというのです?」明智小五郎は、日本人ばなれした彫りの深い顔に笑みを浮かべながら、じっと蓑浦を見つめた。特徴的なモジャモジャ頭は、かつて蓑浦元警部補が事件の相談を持ちかけたときと、ほとんど変わりがなく、まだ白髪が混じることもなかった。しかし六十歳を過ぎた彼の顔には、細かな皺が刻まれていた。……(本文より)。謎に包まれた出生の秘密、一高・帝大時代の暮らしぶり、江戸川乱歩との邂逅、そして二十面相との秘められた関係等々、名探偵が自らの生い立ちを独白する。乱歩研究の第一人者が、研究の粋を尽くして描き上げた、明智小五郎の知られざる生涯!
  • 水よ踊れ
    4.1
    1巻2,420円 (税込)
    「返還」前夜の香港。和志は恋人の死の謎を追い、交換留学生として再びその地を訪れる。幽霊屋敷に間借りする活動家、ベトナムのボートピープル、「共産党員」と噂される大物建築家。次第に浮かび上がる香港の実相。やがて、和志は民主化運動の渦に呑まれてゆく。生と、自由の喜びを高らかに謳う、圧巻の社会派エンタメ。
  • 我らが緑の大地
    3.5
    森のあらゆる生物が襲い来る! 植物の「魔の手」から 逃れられるか!? 人類の命運を託されたのは、 ワーママ研究者と、その息子 震撼のパニックサスペンス! スタートアップ企業・グリーンプラネットに勤める村岡野乃は、植物の「会話(コミュニケーション)」について研究している。コマツナは虫にかじられると毒を合成したり、SOSを出して虫の天敵を呼び寄せたりするなど、植物もほかの生物と同様、驚くべき知性を持っていることがわかってきた。ある日、農場の視察に訪れた企業の社員が、改良された大豆を食べて緊急搬送される事件が発生。さらには、原因不明の山火事や、飢えて狂暴化した猿による襲撃、森を走る「謎の野人」の目撃情報など、奇怪な出来事が相次いでいた。野乃は一連の事件を「植物による反乱」ととらえ立ち向かおうとするが……?
  • 一目五先生の孤島
    3.6
    1巻2,200円 (税込)
    怪異による超常現象×名探偵の論理! 30年前から繋がる惨劇の連鎖。その死は祟りか、殺人か? 探偵に憧れて調査会社に就職した倭文だったが、霊を呼び寄せる特異体質が災いしすぐに異動になる。そこは変調課という超常現象に特化した部署だった。リゾート開発会社の依頼で、作業員の不審死が続く五福島に調査に行く変調課のメンバー。その島は30年前に、関係者全員死亡という不可解な連続殺人事件があった場所だった。
  • 空、はてしない青 上
    4.6
    致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか? ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。 (川上弘美 / 作家) 旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。 (西加奈子 / 作家) この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。 自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。 人生に終わりはないのだ。 (小島秀夫 / ゲームクリエイター) あらすじ 「若年性アルツハイマーと宣告された男性、26歳。人生最後の旅の道連れ募集」。エミルは病院と周りの同情から逃れるため、旅に出ることにした。長くても余命2年。同行者を掲示板で募集したところ、返信が届いた。「高速道路の三番出口で待ち合わせしよう。こちらは、つばの広い黒い帽子にゴールドのサンダルに赤いリュック。どう?」。現れたのはジョアンヌと名乗る小柄な若い女性。自分のことは何も語らない。2人はとりあえず、ピレネー山脈に向けキャンピングカーで出発することにした。それは、驚くほど美しい旅の始まりだったーー。 爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編。
  • 赫き女王~Red Alveolata Queen~
    3.8
    1巻2,145円 (税込)
    「圧倒的知識によって紡ぎ出された、美しくも残酷な生物学的多様性。悪夢の島でのサバイバル活劇に、息することも忘れてページをめくる」――知念実希人氏、熱狂! 南洋の海洋生物研究所を集団死が襲う!? これはパンデミックか他国の襲撃、自然災害、それとも……。生物学を究めた医療ミステリーの新星が放つ、極限のバイオパニックホラー!
  • 流れる島と海の怪物
    3.5
    母に連れられた大きなお屋敷で、朱音(あかね)と朱里(あかり)という二人の神秘的な姉妹に出会った。母はなぜ「俺」を姉妹に会わせたのか。それは、母の姉である福子から聞いた、自分の出生にまつわる信じられないような秘密と、朱音たちの母の故郷である「流れる島」にまつわる悲しい神話に結びついていた――。 衝撃の『共喰い』から10年。再び下関を舞台に仕組まれた、濃密な家族と血をめぐる、少年と少女の鮮烈な神話。最新長編小説!
  • モンテスキューノート アガタ2
    3.5
    1巻2,134円 (税込)
    『脳男』にも挑んだ超個性的ヒロイン! 被害者の思いがけない接点に隠された謎! 立て続けに起きた殺人事件の被害者となった 若い女性たちは片目を抉りとられていた――。 殺人者はなぜそんな残酷な犯行に及んだのか? 事件に動揺したレイチェルが姿を消した理由とは? 感情は厄介、数学は完璧。 若い女性がサバイバルナイフで刺され、顔を激しく傷つけられたうえに片目を抉りとられるという異様な殺人事件が立て続けに発生した。捜査本部で被害者の接点を探る青木一は何か助言を得ようと鵜飼縣とともに元精神科医のレイチェルの部屋に集まって事件の概要を説明したところ、レイチェルが異常なほどに動揺し、ワイングラスを取り落としてしまう。その時に漏らした言葉が気になってしかたがない縣は、彼女がかつて行った犯罪者の精神鑑定のカルテを調べるよう桜端道に指示して、十年数前に鑑定した凶悪犯が来日していることを突き止めるも、第三の事件の発生とともにレイチェルの失踪を知らされる……。
  • その血は瞳に映らない
    3.5
    1巻2,090円 (税込)
    横浜のアパートに住む鈴原咲玖良と娘の優璃が、同じアパートの住人・緑川に襲われ、母親は死亡、娘も負傷した。すぐ逮捕された緑川は死刑になりたかった、と供述。ニュースサイト記者・千弦は、犯人の動機に疑問を抱き、優璃と共に事件を取材する。不審な行動をとる緑川の弁護人や思惑を秘めた関係者の証言に振り廻される千弦たち。被害者と加害者が入れ替わりながら、新たな悲劇を生んでゆく。SNSの闇を抉る傑作長編ミステリー。
  • 出獄記
    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    刑務所で起きていることを、ほとんどの日本人は知らない――。 新潮ドキュメント賞受賞『獄窓記』の著者が20余年にわたり見つめ続けた日本の刑務所。社会の映し鏡である刑務所は時代と共に変化していく。死刑囚を収容する東京拘置所と名古屋拘置所、受刑者の3人に1人が無期囚という熊本刑務所、障害者や高齢受刑者が増え続ける和歌山刑務所、60カ国以上の外国人受刑者がいる府中刑務所、未成年者が服役する川越少年刑務所……。受刑者、刑務官、福祉関係者など様々な視点をつないで描く刑務所の物語。
  • 六人の笛吹き鬼
    3.5
    1巻2,090円 (税込)
    笛が鳴っている。 名前を呼ばれている。 逃げないと、 化物がやって来る……。 公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。 だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。 数年後、事件の当事者で、ホラー作家となった背教聖衣子がこの事件を調べはじめると、眠っていた「笛吹き鬼」も蘇る――。 禍々しい信仰が残る地で続く、奇っ怪な事件。
  • 太陽を掘り起こせ
    4.0
    ある日、世界から太陽が消えた。芳枝は一人息子の健太郎を失い、暗い家に閉じこもっていた。だが、その扉を叩く見知らぬ男の子があらわれる。その子は太陽を探しに行くのだという――。「あなたは、だれなの?」闇の中で子どもが大人を導いていく。物語の本源に迫る重層的な語りの構造が、闇の底に驚くべき結末を準備する。代表作『あん』が23言語で翻訳され、世界のリテラシーエージェントが注目するドリアン助川の希望の書。
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】
    3.8
    江戸川乱歩のいわくつきの未完作「悪霊」  デビュー百年を越え、いま明かされる、犯人・蔵の密室・謎の記号の正体。 そして、なぜ本作が、未完となったのか―― 乱歩の中絶作を、芦辺拓が書き継ぎ完結させる! そのうえ、物語は更なる仕掛けへ……。  1923年(大正12年)に「二銭銅貨」でデビューし、探偵小説という最先端の文学を日本の風土と言語空間に着地させた江戸川乱歩。満を持して1933年(昭和8年)に鳴り物入りで連載スタートした「悪霊」は、これまでの彼の作品と同様、傑作となるはずだった。  謎めいた犯罪記録の手紙を著者らしき人物が手に入れ、そこで語られるのは、美しき未亡人が不可思議な血痕をまとった凄惨な遺体となって蔵の2階で発見された密室殺人、現場で見つかった不可解な記号、怪しげな人物ばかりの降霊会の集い、そして新たに「又一人美しい人が死ぬ」という予告……。  期待満載で幕を開けたこの作品はしかし、連載3回ののち2度の休載を挟み、乱歩の「作者としての無力を告白」したお手上げ宣言で途絶した。  本書は、『大鞠家殺人事件』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した芦辺拓が、乱歩がぶちあげた謎を全て解き明かすと同時に、なぜ「悪霊」が未完になったかをも構築する超弩級ミステリである。 【電子版特典】 「芦辺拓+江戸川乱歩特別対談 ~「悪霊」の九十年ぶり完結を記念して~」 (※芦辺拓書き下ろし)
  • ギニー・ファウル
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    大学教授兼実録小説家の稲本浩三は、未解決の中里信治・美絵夫婦失踪事件を題材にした作品の取材を進めていた。事件の経過と残された謎を追う中、稲本は美絵がマルチ商法に関係していたことを知り、驚く。彼もまた類似のビジネスの罠に嵌まった苦い過去を有していたのだ。奇しくも勤務先の学内では悪質なネットワークビジネスが流行。この符合ははたして偶然なのか? ひたひたと恐怖が迫る圧巻のクライム・フィクション!
  • ヘパイストスの侍女
    3.0
    1巻2,035円 (税込)
    実用化を目前に控えた、あかつき自動車の自動運転車WAVE。しかし公道実験中に急停車し、パワハラ問題を起こしていた先進技術課長が死亡した。犯人と名乗るものから脅迫メールが届くが、捜査は進展を見せない。警視庁サイバー犯罪対策課は、人工知能マリスを使った世界初の捜査に乗り出す。最先端テクノロジー×濃密な企業小説×洗練の警察ミステリ! 第14回島田荘司選ばらの町福山ミステリー文学新人賞受賞作!
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵
    3.7
    ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、 多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど…… 下村ミステリはフツーじゃ終わらない! 「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です! 社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。
  • スノウマンの葬列 真々部律香の推理断章
    4.4
    吹雪のテントで発見された若い夫婦の遭難死体。夫の体の上には小さな雪ダルマがいくつも載せられており、妻は夫の切り取られた小指を握っていた。この異様な状況が語る事件の真相とは?(「スノウマンの葬列」) 密室で発見された大学生の死体。四人の容疑者は部屋の鍵を持ちえた者のアリバイは成立し、唯一アリバイの無い一人は絶対に鍵を持ちえなかった。密室はいかに完成されたのか?(「三分の一の密室」) 行き倒れた身元不明の男性。それと時を同じくして各地で発見される遺伝子情報めいた謎の文字列が伝えるメッセージとは?(「セントラルドグマ」)。 冷蔵庫に閉じ込められて死んだシェフ。何者も出入りした痕跡の無い現場で発生した殺人事件の真犯人とは?(「冷たい棺」) 相談に訪れた依頼人がスタッフ全員の前で毒殺死! それぞれが疑心暗鬼にかられながらたどりついた驚愕の結末とは?(「初めては毒殺」)。 安曇野市の謎解きコンサルタント「オフィスレイヴン」に持ち込まれる数々の不可能犯罪に女性所長・真々部律香が挑む――新たな名探偵、ここに誕生! 島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作家が放つ、本格推理の醍醐味満載、豪華な連作短篇集。
  • 妖怪怪談
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し――誰もが知る伝承にまつわる五つの怪異譚。それは、常識を遥かに超えた、おぞましい現実だった。一度でもそれに関わってしまったが最後、決して逃れることはできない。本書で語られる体験談は、あなたを民俗伝承の底知れぬ闇へと引きずり込む。知ってはいけない、見てはいけない。だが、もう読む前のあなたには戻れない――。伝承は警告する。決して深入りしてはならない領域があると。
  • 最後のあいさつ
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    30年前の国民的刑事ドラマ『左右田警部補』。最終回目前に、主演俳優・雪宗衛が妻殺しの容疑で逮捕され、打ち切りとなる。「日本で最も有名な刑事」の逮捕劇に日本中が熱狂する中、雪宗は緊急記者会見を開き、役柄さながらに真犯人の正体を暴く“推理”を披露する。雪宗は無罪を勝ち取るも、世間の目は厳しく疑惑は完全には晴れなかった。時を経て、同様の手口の殺人が確認された今、関係者の時間が再び動き出す──。
  • アサイラム
    3.9
    大学生の時に友人からの性暴力にあったスミレ。 限界に達した心を抱え、困難な状況にある人たちをケアする街に辿り着く――。 『消えない月』『神さまを待っている』『若葉荘の暮らし』、 現代女性の寄る辺なさに真摯に向き合い、そっと軽くする――著者最新作! === 「それぞれに過去はあって、これからどう生きていくのか悩んで、 闘っていることはわかるから、気にせずに自分のことだけ考えていればいいの」 大学生の頃、自分のことを好きだという友人から性暴力を受けたスミレ。 忌まわしい記憶を胸中に押し込めながら社会人として過ごしていたが、久しぶりに会った女友達から、 彼が当時のことを美しい思い出として吹聴していたことを聞いて、何もできなくなってしまう。 行政がケアを目的に作り上げた街で暮らすことになり、 いじめや虐待など、暴力を受けてきた人々と関わりながら、自分はどう生きていくのか、模索していくが――。 人の心は、あまりにも繊細で複雑だ。 痛みと再生を真っ向からとらえた物語。
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    みんな死ぬよ 誰も帰れない――。ホラー映画撮影スタッフを襲う悪夢のような事件。元アイドルのバスツアー参加者たちが語る戦慄の一夜。保育士と母親の連絡日記から浮かび上がる歪んだ日常。小学生時代の不穏な事件に隠された薄気味悪い符合。恐れと禍いの最高到達点。どこまでも不気味で、どうしようもなく愉しい、暗黒奇譚集。
  • 夜刑事
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    「俺は、苦しくても警察にいつづける」 警察から憎まれ、犯罪者から狙われた、かつてなく孤独な刑事。 暗闇でしか活動できない“夜刑事(ヨルデカ)”の岬田は、絶望と背中合わせの捜査に当たるーー。 「新宿鮫」シリーズ、「狩人」シリーズから連なる、新たなる傑作刑事小説の誕生。 著者史上、最も孤独で美しいヒーローをフルスロットルで描く、待望の新シリーズ! 主人公は、全く新しいキャラクターの刑事。 犯罪者だけでなく同じ警察官からも憎まれ、これまでに書いてきたどの刑事よりも孤独で、絶望と背中あわせの日々を生きている。 また書きたいと思った主人公は久しぶりです。 ――大沢在昌 【あらすじ】 ヴァンパイアウイルスと呼ばれる未知のウイルスに感染し、夜しか活動できなくなった刑事の岬田は、その代償として、極端に研ぎ澄まされた五感を手に入れた。岬田は、ウイルスに感染した犯罪者たち、そして感染者を排除しようとする活動家たちの思惑に巻き込まれながらも特命任務にあたり、ウイルスを感染させた元恋人の明林を捜そうとするーー。 【著者プロフィール】大沢在昌(おおさわ・ありまさ) 1956年愛知県生まれ。1979年、『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞し、作家デビュー。1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1994年『無間人形 新宿鮫Ⅳ』で直木賞を受賞する。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年、これまでの業績に対し、日本ミステリー文学大賞が授与される。2012年『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』にて、4度目の日本冒険小説協会大賞を受賞する。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞受賞。2022年紫綬褒章受章。著書多数。
  • ルーマーズ 俗
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    人気俳優、心中か?――衝撃的なニュースが世間を駆け抜けた。白熱するマスコミのスクープ合戦、SNSに溢れる噂話(ルーマーズ)……無法地帯のメディアを舞台に贈る堂場瞬一、最新長編!
  • 斬首の森
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    わたしは今すぐ逃げなければならない。あいつらから、この森から。なのに――。暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。5人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、5人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていて――。戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!
  • ゴミの王国
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。二人の距離はいつしか縮まり、目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくが――。片付けたい男と片付けられない女。正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。
  • 錠剤F
    3.4
    ひとは、「独り」から逃れられない。 著者史上最もグロテスクで怖い10の物語から成る、最高精度の短編小説集。 バイト先のコンビニに現れた女から、青年は「ある頼みごと」をされて――「ぴぴぴーズ」 男を溺れさせる、そんな自分の身体にすがって生きるしかない女は――「みみず」 刺繍作家の女は、二十数年ともに暮らした夫の黒い過去を知ってしまい――「刺繍の本棚」女たちは連れ立って、「ドクターF」と名乗る男との待ち合わせに向かうが――「錠剤F」 ……ほか、あなたの孤独を掘り起こす短編10作を収録!
  • 暗い引力
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    わたし、悪くない。ひとりで破滅なんて絶対しない。妻に先立たれ養子の息子と向き合う老人。仕事が忙しい妻を支える気弱な夫。地方の美術館でくすぶり続ける学芸員。倒産や理不尽なリストラで無職となった同級生たち。借金苦から逃れようともがく老女。会社ぐるみで不正を隠蔽する社畜たち。彼らに正論は通じない。ひとつの嘘から、転がりだす悪意の連鎖。強がり、もがき、這い上がろうとする嘘つきたちが最後につかんだものは?
  • ゼッタイ! 芥川賞受賞宣言 ~新感覚文豪ゲームブック~
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    こりゃいける、と君は思う。君は自分が本気を出せば、近いうちに文学賞を獲れると確信する。いや、芥川賞も夢ではないと思う。君は芥川賞を獲って君の好きな女の子の神になり、いけすかないインテリ風読書家どもを圧倒し、彼女に愛を告白しようと決めた。(本文より) 君は、美人読書家を振り向かせるため、彼女が神の如く崇める芥川賞作家を目指すことにした――。 君の選択で運命が変わる。最短2ターンでゲームオーバー(!)。抱腹絶倒、死屍累々の新感覚文豪ゲームブック誕生!
  • オイサメサン
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    小学生の夏休みに霊が「視える」ようになった鈴。 初めて視たのは、赤い服を着た爪のない不気味な女の霊。怖い、怖い、怖いーー。 怯える鈴を救ったのは、祖母がくれた「オイサメサン」の指輪だった。 だが7年後のある日、バイト先のファミレスで「祓える」男に出会う。 彼はオイサメサンは詐欺師だと吐き捨てた。 オイサメサンは、詐欺師なんかじゃない。 しかし、赤い女は7年経った今でも鈴のことを追いかけていた。 鈴はある殺人事件に巻き込まれ、予想もしない運命に呑まれていく。 映画『スイート・マイホーム』で話題! 注目のホラー作家、躍進!
  • 環境省武装機動隊EDRA
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    江戸川乱歩賞作家が描く、近未来ディストピア・ミステリー                   二〇三八年、急激な温暖化で海面が上昇し、沿岸都市が水没。自然環境保護が最大の正義とされ、 自然を守るためなら武力行使さえいとわなくなった世界で、ある日コンテナ船がジャックされた。 要求に従わなければ爆弾が炸裂し、流出した燃料が深刻な環境汚染を招くおそれがある。 それを防ぐため投入された特殊部隊により、迅速に事件は解決したかに思われた。 しかし、その陰には人類の脅威となる巨大な陰謀が隠されていた!
  • 地羊鬼の孤独
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    はじまりは中国妖怪を模倣した連続猟奇殺人事件だった。全裸遺体の入った棺が、市内で次々に発見された。動機の見えない一連の殺人を繋ぐものは、現場に残された中国妖怪「地羊鬼」の名前のみ。新米刑事・八木沢は、警部補・林原とコンビを組み、捜査を進めるが、事件の全容はもはや人間の手に収まらないものになっていた――。密室、呪術、バラバラ殺人……謎と怪異が溶け合う未知のホラーミステリー。
  • 魂の痕(きずあと)
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    在日コリアン一世の父をモデルにした代表作『血と骨』と対をなす済州島にうまれ過酷な結婚から逃げて大坂に渡ったある女の苛烈な半生を描く。梁石日の新たな代表作。
  • その針がさすのは
    3.3
    1巻1,925円 (税込)
    僕が住む中野は再開発の真っ最中だ。サンプラザが閉館し、高層マンションの建設が進んでいる。そんなこの街が戦前、満州国と電信ケーブルで繋がっていたらしい。不妊治療手術を受けた僕は、断絶した歴史と接続してしまったのだろうか――。芥川賞作家の想像力が、中野区を舞台に爆発する。第2回東京中野文学賞大賞受賞作。
  • 冷たい恋と雪の密室
    3.3
    1巻1,925円 (税込)
    2018年1月、新潟県三条市でJR信越線が大雪で立ち往生。電車に閉じこめられ、15時間“密室”となった車内で、熱い恋が動き出す……! センター試験を2日後に控えた高校生たちが乗った大混雑の電車内で、地元の友人、静時と再会した博人は、彼が博人の思いを寄せる幼馴染・千春からメッセージを受け取るのを見てしまい――? 実際の事件を基に、ラストのどんでん返しまで鮮やかに描き切る、著者待望の恋愛ミステリ。
  • 君たちはしかし再び来い
    4.0
    1巻1,900円 (税込)
    腹が破裂して、緊急手術をすることになった。そこから連鎖するように、わたしのからだに不調が現れる。やがて世界には新型コロナウイルスが蔓延し始めた。 からだの痛みは、苦しみの歴史や数多の物語、宇宙の謎にまでわたしを導いていく。 恐るべき速度で世界が変化する分断と混乱の時代に、あらゆる束縛を小説で超越してきた山下澄人が投げかける、渾身の一冊。
  • ルーカスのいうとおり
    3.9
    亡き母との思い出のぬいぐるみ。 その正体は、30センチの殺人鬼!? 人形ホラー×本格ミステリ あなたはこのフーダニットを見破れるか? タケシは、内気な小学5年生。2年前にママを亡くしてから、いつまでも立ち直れずにいる。そんな時に河原でそれに出会う。編集者だったママが担当した児童書『どろぼうルーカス』のぬいぐるみだ。ルーカスを持ち帰ってから、タケシの周りでおかしな出来事が連続する。パパに捨てられたのに、なぜか翌朝にはぬいぐるみが机の上にいた。翌日には迷惑行為を繰り返す隣人が二階から転落し、被害者は現場に「ルーカスがいた」と主張。さらには、タケシの嫌いな教師が喉を切られて殺される。一連の事件はルーカスの仕業なのか? タケシは複雑な思いを抱えながら、同級生の森とその正体を追うが――。 ――大事なことは、ぜんぶ『どろぼうルーカス』が教えてくれた。 全ての真相が明らかになった時、少年は一歩大人に近づく。
  • 珈琲怪談
    3.7
    なんか、怖い話ない? 異界が覗き、怪異の似合う古い街。 男たちが喫茶店に集ってすること、とは――。 男子会で、ホラーをダベる。京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都――。なぜ多忙な四人の男たち(外科医、検事、作曲家、音楽プロデューサー)は、わざわざ遠出して喫茶店を何軒もハシゴしながら、怪談を披露し合うのか――。そして、いつも茫洋としているが、気づくとなにか肝心なことをぼそっと呟く塚崎多聞とは誰なのか? ホラー小説家としてデビュー(『六番目の小夜子』)した著者による、深煎りネルドリップ、男子ホラーはいかが? 奇妙な味がじわじわ恐い(ほぼ実話)全6編。
  • 魔者
    3.6
    誰も知らないあなたの過去が、もし、小説で暴かれていたらーー。 言葉で私たちを攻撃する魔者は誰だ? SNSの炎上、加熱する週刊誌報道……人の不幸を喜ぶ人間がいる。 ──お前たちを守るため、人間を喰おう。そうしよう。 衝撃のデビュー作『ジャッジメント』の著者、書き下ろし長篇ミステリ
  • マザー
    3.8
    1巻1,881円 (税込)
    5つの短編に待ち受ける、予想外の驚愕の結末! あなたはもう、以前の家族には戻れない。衝撃の令和の家族像。 「母という禍、家庭という地獄。 ひょっとして獄吏は自分自身なのかもしれない」 ーー中島京子(小説家) <崩壊する家族を描く、衝撃の連作短編集!> セメタリー ワンピース ビースト エスケープ アフェア <書評家も絶賛> 「よくぞこの全人類にとって厄介で気になりすぎる母という存在を描き切ってくれた。不謹慎なほどの面白さ!」ーーマライ・メントライン 「作者がエールを送っているのは、母という名の女性たちなのだ。母親という呪縛に囚われている、すべての女性たちなのだ」--吉田伸子 母と娘の関係性はたくさん書かれているが、これは、母とかつて母だったものとの物語だ。 アニメのような三世代家族から独立して家庭を持った青年が、コロナ禍の間に立て続けに身内が亡くなった実家に久々に帰る「セメタリー」、過労によるうつ病で医師の仕事をやめて離婚した兄から、その身を案じながら亡くなった母の一周忌を前に再婚の知らせが届く「ワンピース」、娘が嫁いで一人残された高齢女性が、やがてマンション内で鞘当てが起きるほどに華やかに変貌していくさまを管理人の目から見た「アフェア」など、「母」という名に隠された一人の女性としての“本当”の姿を描き出す、直木賞作家渾身の家族小説!
  • 教祖の作りかた
    3.7
    ​あなたの”教祖(推し)”は誰ですか? 恋も不倫もアイドルも宗教もお酒も子育ても……沼に入ったら地獄へズブズブ! 沼落ちミステリ 「同窓会で不倫しちゃっただけなのに」 郊外のペンシルハウスに暮らす普通の主婦、奥寺色葉は夫と息子との3人暮らし。ある日引きこもりでゲーム実況YouTuberの息子に1千万の税金の督促状が届きーー。家のローンもあり、夫は詐欺にあっている。そんなお金、払えるわけがない。そんな時、高校の同窓会で久しぶりにあった同級生とついつい不倫をしてしまいーー。弁護士の彼に「節税のために、宗教法人をやれば?と持ちかけられるが。 まさかこんなことになるなんて! あなたの平凡ないつものある日、天使のラッパが鳴り響き、汚れた世界の終焉が訪れる。 「日本人ほど神を信じたがる国民はいません」
  • 眷族
    3.0
    1巻1,881円 (税込)
    世代を越え逃れられない血の絆。ケンゾクでは唯一の日本人である曾祖母・トメに連なる高光家。膨大な財産、絡み合う系譜。助け合い、ときに鬩ぎあう人々。戦前から現代まで、愛情、憎悪と欲望とを交錯させながら世代を重ねた人々を、精緻にして苛烈な筆致で描く息をもつかせぬサーガ。
  • 骸ノ時計
    3.3
    1巻1,870円 (税込)
    心に隙間を抱える人間のもとに現れる薄汚れた金の懐中時計。そこに刻まれた髑髏に血を吸わせると、持ち主の願いを必ず叶えてくれるという。しかし、もたらされたものは恐怖と絶望の連鎖だった…。
  • ちんぺろ
    完結
    4.0
    全1巻1,870円 (税込)
    合言葉は、「ちゅっちゅくちゅうのちんぺろ」。 10年ぶりに実家に帰省した弓子が目撃したのは、モンスターと化したひきこもりの妹・鞠子と、彼女ひとりに支配され奴隷のように振る舞う壊れた家族の姿だったーー。 歌手、文筆、役者としてマルチに活動する北村早樹子による書き下ろし禁断小説。 未発表曲「ちんぺろのテーマ」ダウンロードコード収録! ーーまた妹が、ママに、 ばあちゃんぶん殴らせてる。 こんなのおかしいね 何で産んだの 〝誰も私を愛せないのはおまえらのせいだ〞 その呪いを時間と文字に溶かす物語に、 また生き抜く力をいただきました。(大森靖子/超歌手) ーー本当のモンスターは誰なのか。この一家はいったいどこへ向かうのか。家族間の支配と服従のおぞましさに目を背けたくなるけれどページをめくる手が止まらない。もうとっくに壊れているのに、家族という血のつながりと幻想にしがみつき、身動きが取れなくなっている。そんな彼らの恥部を容赦なく暴き、人間の欲と弱さを浮き彫りにしていく。感情を押し殺すような最終章の淡々とした語りは、この物語を書かずにいられなかった著者の執念そのものだ。こんな家族はありえない。本当にそう言い切れるだろうか。(こだま/作家) カバーイラスト=本秀康
  • 氏家京太郎、奔る
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    鑑定人・氏家京太郎シリーズ第二弾! 異臭のするアパートで、天才ゲームクリエイターの九十九が腐乱死体となって見つかった。部屋には九十九が何者かに殺された形跡が残っており、現場に残っていた体液と一致した容疑者の御笠が逮捕される。しかし御笠は犯行の否認、一度も九十九の家には足を踏み入れていないと主張する。弁護士は民間の科学捜査鑑定所〈氏家鑑定センター〉に再鑑定の依頼をするが、依頼を受けた室長の氏家は、容疑者の名前を見て動揺を隠せなかった。御笠は氏家のいちばん親しい級友だった。
  • 眼下は昏い京王線です
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    大学生の琴葉は、飲み会の後にお持ち帰りされそうになっていたところを助けてくれたシマくんにひとめぼれする。すげないシマくんに振り向いてもらうため、彼が傾倒している「本当に障る話」の調査を手伝う琴葉だが、どうやら琴葉は霊や怪異を寄せる体質らしく、いつも命の危険があるような危険な目に遭ってしまう。 その度に大いに反省し、もうやめようと思うのだが、シマくんの素晴らしく良い声で誘われるとどうしても誘いを断ることが出来ないのだった――。ホラー小説界最注目の才能が放つ新感覚のエモーショナル・ホラー!
  • ほどける骨折り球子
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    自分の「弱さ」と「強さ」に後ろめたさを抱く男女の"守りバトル"、その結末は?芸能界でも活躍中の新鋭作家・長井短の傑作小説集! 映画現場の「見えない存在」を描く「存在よ!」併録。
  • オパールの炎
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    1999年に日本でピルが承認される約30年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られてしまう――。謎多き女をめぐる証言から、世の“理不尽”を抉りだす圧巻の傑作長篇。
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    ネット界最恐の情報通〈市民調査室〉。芸能人の醜聞、政財界の不祥事など、様々な暴露ネタで、物議を醸していた。しかし、ネットの炎上が現実に飛び火して、人命に関わる事態に発展する。サイバー犯罪対策課の延藤は、執念深く捜査を進め、特定寸前まで追い詰めるのだが――明日は我が身、体中が粟立つSNSサスペンス!
  • 禍

    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体 (「耳もぐり」)。ほか、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回日本SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!
  • 致死量の友だち
    3.4
    1巻1,870円 (税込)
    一緒にあいつらに復讐しましょう。 凄惨な虐め、離散同様の家族――「死」を覚悟したとき、傍らでささやく美しいクラスメイト。 彼女は毒を隠し持つ麗しい女王蜂だった。 「別に、生きていて欲しい人なんていない……」 学校で苛烈な虐めをうける宇打ひじり。死をも考え始めてしまうような状態の中、美しいクラスメイトの夕実から一緒に復讐しようと誘われる。夕実も校内で悍ましい仕打ちをうけていたのだ。夕実に誘われるまま、毒を使って仕返しを考えるようになったひじりは、彼女から毒の知識を得ていくが、美しい彼女へ憧れや恋に似た依存を強めていく。そんな中、ひじりが絶望に打ちひしがれる事態が起こり、思わぬ事件に発展してしまう。その悲劇の裏にひそむ悪意にひじりは動揺しながらも、クライメイトとともに事件を探るようになるが、ついには学園中を巻き込んだ大きな惨劇が発生してしまう。 ――その裏には驚きの事実が待ち受けていた。 「そう、なら皆殺しでいいのね」
  • 無邪気な神々の無慈悲なたわむれ
    3.2
    1巻1,870円 (税込)
    この島は、何かおかしい 脱出手段、連絡手段、頼れる大人、ナシ! 楽しい思い出になるはずの家族旅行。惨劇が繰り広げられる神の島で生き残ることはできるのか―― 無邪気な時、人は一番残酷になれる―― この島、何かがおかしい――。 子供を神と崇める土着信仰が根付く児宝島。息子の瑠偉を養子に迎えて一年の記念にこの島を訪れることにした辻村京子、正樹、そして瑠偉の三人は、前夜に墜落した隕石の影響で立ち往生していた鶴見夫妻とともに島へ渡る。天候にも恵まれ、楽しい家族旅行になるはずだった。しかし……。なぜか島には大人がいない。そして携帯電話や無線が使えず、島のそこかしこが荒らされている。まるで、無垢な子供が自由気ままにいたずらをしたかのよう。さらにいくつかの視線を感じ始めた。この島で何が起こっているのか。誰に見られているのか。辻村夫妻は島を調べるのだが、その隙に瑠偉が攫われてしまう。攫ったのは、この島でもっとも神様らしい存在だった――。 調・装画
  • 灰色の評決
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    被告人は無罪か、有罪か? 裁判員として公正であろうとした婚約者は何故姿を消したのか。 裁判員だった主人公がたどりつく、意外な真相とは―― 読みながら、彼女の無事を願わずにはいられなかった。/織守きょうや ごく普通の一般人である二宮智樹はある殺人事件の裁判員として裁判に参加することになる。その裁判では、美容師の男が若い姉妹を殺害した事件が裁かれることになっていた。智樹ら裁判員の多くが美容師の有罪へと意見が傾くなか、八木麻衣子と名乗る若い女性は美容の無罪の可能性を訴える。だが評決になって、麻衣子は一転して有罪へと意見を変え、美容師には死刑判決が下る。裁判から数か月後、智樹は麻衣子とつきあうようになり結婚を申しこむが、なぜか麻衣子はそれを拒む。折しも美容師の事件の控訴審が開かれ、麻衣子は再び美容師の冤罪の可能性に言及していた。その矢先、麻衣子は忽然と姿を消してしまう――。 横溝正史ミステリ大賞・優秀賞作家、渾身のリーガルミステリ! 金子幸代・装画
  • 楽園の殺人
    3.2
    1巻1,870円 (税込)
    絶海の孤島 稀少な動植物の楽園 ――島を脅かす人間こそ外来種なのか 楽園の島に閉じこめられた調査団を襲う惨劇―― 本土よりはるか南方の《東硫黄島》。この小さな無人島は四方を海に囲まれ独自の生態系を形づくっていた。学芸員の蜂須賀をはじめとする調査団が組織され、島の生態系をと生き物たち調査することになった。外来生物の持ち込みを防ぐために厳重な準備と防護のもと、島に上陸を果たす。しかし、到着後まもなく調査団のひとりが殺されてしまう。口の中に外来植物の種子を詰め込まれたおぞましい遺体に、疑心暗鬼になっていく調査団のメンバー。調査船とも連絡が取れなくなり、ボートも使用不能に。島から脱出できない中、第二の殺人が起こってしまう―― 緒賀岳志・装画
  • 黒鳥の湖
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    妻と娘と幸福な生活を送っていた財前彰太の暮らしに不穏が兆す。世間を騒がす女性拉致事件の手口――被害者の衣服や髪などを家族に送り付けて楽しむ――が、十八年前、探偵事務所に勤めていた時に捜査依頼を受けた拉致監禁犯のやり口と瓜二つだったのだ。当時、妊娠中の妻と結婚するため金が必要だった彰太は、伯父の会社を乗っ取るため、依頼人に伯父が犯人だと嘘の報告をした――。あの時の真犯人が再び動き出したのか!?
  • うぬぼれ刑事
    5.0
    超恋愛体質の刑事・うぬぼれは、捜査に支障をきたすほどほれっぽいが、その恋心が事件解決へと導く。父も元刑事で現在は警察小説執筆中。バーの常連「うぬぼれ5」などクドカンワールド満載の完全シナリオ集。
  • じょかい
    3.5
    1巻1,815円 (税込)
    男はリビングでくつろいでいる。キッチンでは妻が夕食の支度をしている。幼い息子は冬でもないのにマスクをつけて、テレビ番組を見ている。男はキッチンへビールを取りに行く。妻の作っている料理に「美味しそうだね」と声をかけ「息子は風邪でもひいたのか?」と聞く。そしてふと気づく。自分たち夫婦に息子なんていただろうか? そして妻を見て驚愕する。誰だ、この女は? 日常が奇妙に歪む、戦慄のノンストップホラー!
  • 死んだら永遠に休めます
    3.9
    1巻1,799円 (税込)
    死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。容疑者は──部下、全員。発売前から「一気読み」「怖すぎる」と話題沸騰の、新しいストーリーテラーがおくる恐怖の“限界会社員ミステリ”!
  • 彼女は逃げ切れなかった
    3.3
    1巻1,799円 (税込)
    彼女は逃げ切れなかった――不思議な双子と元刑事が、すべての真相を見抜くから。轢き逃げを起こした車に積まれていた変死体、何度も殺人犯の身代わりになる男、全焼した家から発見された死後数十年の謎の死体……。酒場に持ち込まれる「奇妙な事件」の裏にあるものとは!? 五年前に警察を早期退職した纐纈古都乃は、ある朝、車での轢き逃げ現場に遭遇する。その瞬間、交差点の向かいにいた双子の姉妹が妙な閃光を放ったように見え、轢き逃げをした車が急停止し、別の車と接触。そして轢き逃げをした車のトランクからは女性の遺体が発見された。後日、居酒屋を切り盛りする旧友からの頼まれ事をきっかけに、古都乃は双子と再会する。古都乃は姉妹に、「ことさんは、やっぱり見えるんだ」と話しかけられて――。日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞の著者が放つ、極上の連作短編集。
  • サイレントクライシス
    3.6
    1巻1,799円 (税込)
    品川桜警察署の刑事・橋口志郎は、あるマンションでのサラリーマン・高村の変死事件に臨場する。自殺という結論が出る中、志郎と同じ署の刑事である妹の紀子は、高村の婚約者の話を聞いたことから、その決定に疑念を抱く。一方、志郎は高村が勤めていた東京都下の建設会社を捜査していた。そんななか、紀子が事故に遭ったと連絡が入り、志郎自身も殺人の容疑をかけられ、身内であるはずの警察から追われる身となってしまう。逃亡を続ける志郎の前に徐々に浮かび上がる強大な「敵」と、事件の裏で進行する日本を揺るがす「ある計画」とは。衝撃のクライムサスペンス!
  • 彼女たちの牙と舌
    3.7
    母親4人が語り合うのは, 中学受験対策と犯罪計画!? 年代も仕事も家庭環境も異なる母親4人が出会ったのは、進学塾の保護者説明会だった。それをきっかけに、定期的に集うようになるが、ある日、詐欺事件に巻き込まれ……。笑顔の裏に隠された嘘、嫉妬、後悔、嫌悪。敵は詐欺グループか、それとも笑顔のママ友か。 二転三転では、物足りない。 章が変わるごとに、見ていた世界が 反転する、驚きの長編ミステリー!
  • 絵馬と脅迫状
    3.6
    医者、患者、病気、医学部、医学研究、医療。 生まれてから死ぬまで、人は病院と医者から離れられない。 「医」と「病」をめぐる6篇の傑作短編小説集。 学生時代に自殺した親友と瓜二つの男が、新人医師として自分が勤務する病院で働きだした。以後、不可解な事件が頻発する。彼は誰なのか?(「「爪の伸びた遺体」」)著書はベストセラー、新聞の人生相談も好評、患者からの信頼も厚い女性精神科医のもとに「二度と人前に出られなくしてやる」と差出人不明の脅迫状が届いた(「悪いのはわたしか」 )。信心がまったくない医学信奉者の内科医が、病院の近所にある神社で同僚外科医の絵馬「手術が無事に終わりますように」を誤って割ってしまった。以降、降りかかる悲劇 (「絵馬」 )。突如として髪が増え始め、若返った元教員・泉宗一(68)の数奇な体験 (「リアル若返りの泉」)など全6篇。
  • 霧の出る森
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    白霧に包まれた御山ば見たらいかんとじゃ。 贄になる…… シアライ――死洗 クギ――供犠 タイサン――泰山 福岡県の片田舎で、禁足地を集落とした者たちの信仰。 御山と骸石(むくろいし)。 底冷えの民俗ホラー! 福岡県の片田舎。 かつて信仰の対象とされてきた山の裾野を切り拓き、禁足地に集落を作った村人達がいた。 クギの者と呼ばれる彼らの子孫は村独自の信仰を嫌というほど教え込まれて育つ。 いつか死ねば山へ行く。御山に手を引かれ、贄となるのだと……。 土地の謂われを知らずに山を崩して造成された霊園では、霧が出るたびに失踪事件が相次ぐ。 山に山菜採りに入った移住者は妙な石を握りしめ呆けて帰ってきた。 また別の移住者は購入した中古住宅の二階に不気味な開かずの間があることを知る……。 ◆「なもなきもの」  山菜採りに山に入った夫が、裾野の霊園で意識不明状態で発見された。その左手には石が握り込まれ… ◆「くべられるもの」  家庭訪問の時期を前に小学校の新任の先生に伝えられたのは昨年の薄気味悪い一家全員死亡の事件で… ◆「しらぬもの」  リフォーム前提で購入した山間の中古住宅。だが二階には開かずの間があり、中に石を祀った祭壇が… ◆「おかすもの」  都会の企業が土地を買い造成した霊園。背後に聳える霧深き山を恐れる従業員達。やがて失踪事件が… ◆「つながるもの」  保険の営業で訪れた集落の一軒家。家主の老人は営業マンに村の若い女性との見合いをすすめてきて… ◆「ひかれるもの」  父に虐待されて育ち、母とも確執のある男性。父が死に、妻の勧める山裾の霊園に墓を建てるのだが… ◆「ついでいくもの」  古代の祭祀場を探しに禁足地の山へ入った民俗学研究室の大学生。彼らはそこで恐ろしきものを見る… 結ばれる点と点。 忌まわしき土地の因果を辿る七つの土俗怪奇譚!
  • 桜島・狂い凧 兵隊小説集Ⅰ
    3.0
    1~2巻1,760円 (税込)
    自身の戦争体験を通して人間心理を追求し、鋭敏な感性で作品に昇華した梅崎春生。戦後派を代表する著者の戦争を描いた主要作品を収める小説集(全二巻)。第Ⅰ巻は、敗戦直後に書き上げた出世作「桜島」、芸術選奨文部大臣賞受賞作「狂い凧」を含む十七篇と、関連エッセイを収める。〈解説〉真鍋元之/日和聡子 目次 桜  島 水兵帽の話 万  吉 蟹 年  齢 眼鏡の話 埋  葬 崖 ある失踪 演習旅行 山伏兵長 生  活 無名颱風 上里班長 歯 赤い駱駝 狂い凧 巻末エッセイ 『桜島』あとがき 『桜島』のこと 八年振りに訪ねる――桜島 『桜島』――「気宇壮大」なあとがき 解説Ⅰ真鍋元之 解説Ⅱ日和聡子
  • ブラック郵便局
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    街中を駆け回る配達員、高齢者の話に耳を傾け寄り添うかんぽの営業マン……。市民のために働いてきた局員とその家族が、疲弊しきっている。異常すぎるノルマ、手段を選ばない保険勧誘、部下を追い詰める幹部たち。そして、既得権保持を狙う政治との癒着――。窓口の向こう側に広がる絶望に光を当てる執念の調査報道。
  • 小説 ゴルフ人間図鑑 ミステリー編 ゴルフ場には死体がいっぱい
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    ■平穏な「ゴルフ・シティ」に殺意が芽生えた。執念の刑事・冨田場波(とみたばなみ)警部の事件簿全4話。 埼玉県郊外の流星市(架空)は、豊かな自然を活用した「ゴルフ・シティ」。 ゴルフが市民スポーツとして浸透し、良識ある住民たちがのどかな生活を送っている。 主人公・冨田場波は家庭では「冴えないおじさん」だが、現場に行けば鋭い推理と巧みな話術で犯人を追いつめるベテラン警部。 当番の日にこっそりと、家族で昼食を楽しんでいたその最中、名門「春山ゴルフクラブ」の18番ホールで水死体が発見されたとの一報が入る。 平穏な街と清々しいゴルファーたち。そのベールを剥がすと、見えてきたのは嫉妬・確執・軋轢の渦だった…(第1話 理事長) 市営ゴルフ場の17番ホールのOBゾーンにある雑木林で、プレー中だったとみられる男の刺殺体が発見。背後から心臓に向けて鋭い刃物で刺されたことが直接の死因のようだが、それとは別に左手首をざっくりと切りつけられている。この2つの傷が意味するのは…(第2話 OB) ほか2編。 「喜劇」、「ショートショート」、「人情劇」などさまざまな手法を駆使して「人間の『善』と『悪』」を描き出した、「小説 ゴルフ人間図鑑」の待望のシリーズ第2弾。 今作は、部下思いの人情に厚い警部を主人公に、さらに切れ味鋭く人間ドラマを描き出す。
  • 夜を束ねて
    4.0
    【夜を束ねて】 石を置く男と遭遇した僕は自らの短命を悟り、恋人と顔を合わせる事にした。 しかし彼女は自室冷蔵庫に潜んでいた作業服の男によって、雪で覆われた不毛の大地へと連れ去られてしまう。 【三色の水溜り】 公園に奇妙な水溜りができたらしい。話によれば黒々とした水が甘だるい匂いを漂わせているのだという。 他にすべき事も思いつかず、彼女が自ら休日の過ごし方を提案したことに少し驚き、裸足のまま靴を履いた。 以上2作収録 (本書は2020/10/28につむぎ書房より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 小説 十字架の女
    4.4
    1~3巻1,760円 (税込)
    その女の 背負いしもの、 「光」か 「闇」か――。 ある初夏の夕暮れ時、 広尾の有栖川(ありすがわ)公園で その事件は起こった。 若い女の金切り声が こだました現場には、 屈強な男が、目玉をむき 泡を吹いて倒れていた。 やがて謎の連続殺人事件が、 ひとりの若い聖女(シスター)に つながっていく……。 ミステリーと スピリチュアルが織りなす 新感覚の衝撃作。 あなたにも味わってほしい 予測不能な結末と、 これまで経験した ことのない読後感。
  • 悪い姉
    3.4
    「平穏な生活のために、姉を殺すことにしました」三月生まれの倉石麻友と、四月生まれの姉・凜。ふたりは生まれの近い年子のため、同学年として同じ高校に入学した。高校二年生になった春、麻友は姉を殺す計画を立てる。姉は誰もが振り返るような美少女だが、実は意地悪で残酷。幼いころからいじめなどの問題行動を繰り返していた。ずっと「毒姉」との決別を夢想しては敗れてきた妹の、試行錯誤の行方は? そして、妹自身が抱え続ける罪とは――。思い込みから解き放たれ、自由へと向かう物語。
  • 迷宮のラビア
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 架空の宗教教団の新しい〈原理〉を中心に据え、宗教とSMビデオが交互に同時進行するスタイルを用い、前衛的・幻想的トーンで描かれる実験的かつ挑戦的作品。
  • 可哀想な蠅
    3.7
    1巻1,705円 (税込)
    近所で目撃した光景をツイートしたのをきっかけに絡んできた、粘着質なアカウント。芽衣子は、彼をスマホの中で「飼う」ことに決めるが――。SNSで、会社で、家の中で。どこからか湧いてくる、哀れな人たち。蓋をしてしまいたい感情。日常の裏で誰もが「見て見ぬふり」をしているものを突き付ける、ブラックな短篇集。
  • 神曲
    3.2
    1巻1,705円 (税込)
    小鳥店を営む檀野家の平穏な日常は、突然終わりを告げた。息子が通り魔事件で刺殺され、犯人は自殺。地獄に突き落とされた父、母、姉の三人が、悲しみと怒りを抱えながらも足搔き、辿り着いた先にあるものとは。次々に明かされる家族の秘密、ラスト20ページの戦慄、そして驚嘆の終曲。震えるほどの感動が待つ、著者渾身の飛躍作。
  • 隠し女小春
    3.2
    1巻1,700円 (税込)
    大手出版社で校閲者として働く矢野聡には、秘密があった。横浜・黄金町のギャラリーで出会ったハンガリー製のラブドールを小春と名づけ、一緒に暮らしているのだ。毎晩、ベッドで小春のからだを弄びながら話しかけ、返事を聞き、愛撫されつつ眠りにつく日々。女性バーテンダー・鵜飼千賀子の部屋で快楽に耽るだけでは得られぬ安らぎを、小春はもたらしてくれたのだ。 そんな聡の人生に、1人の良い女が登場する。千賀子の店で出会った映像翻訳者の茜屋恭子は、知的な魅力の持ち主だった。 「これまで会ったことのないタイプだな。時々胸の鼓動が速くなった」と小春に話してしまったことから、聡の周辺でさまざまな事件が起こり始めて―― 戦慄の長篇サスペンス!
  • 人生の決算書
    3.0
    1巻1,700円 (税込)
    シンガポールのマンションを舞台にした連作小説『タンブス荘の人々』、原稿用紙数枚の中に小説の妙味を盛り込んだ『掌で掬う人生』、ベストセラー『老いの才覚』に通じる名エッセイの数々と、バラエティーに富んだ内容です。
  • 死者にこそふさわしいその場所
    3.4
    1巻1,700円 (税込)
    怖いものほど見たくなる、駄目なものほど癖になる。 日常の輪郭がゆがんでとろける、奇「快」な物語たち! 折口山町に暮らすのは、どうしようもない人達ばかり。 ・セックスの回数を記録する愛人 ・徘徊癖のある妻を介護する老人 ・アパートのドアが開きっぱなしの裸男 ・朝どうしても起きられなくなってしまった女 ・困った人の面倒を見たがる聖職者 町はずれの植物園に、彼らは、吸い寄せられるようにやってくる。 芥川賞作家が織りなす、平凡なようで非凡な六篇の物語。 ●担当編集者より 住みたいかと聞かれたら答えに窮する、しかし覗き見したいかと言われたら確実に「YES」なのが、折口山町だと思います。 登場人物たちの特徴を挙げてみるだけで、もうこの町の不思議な空気が漂ってきた気がします。 ちなみに、なんとも魅力的なタイトルは、ポール・ヴァレリーの『テスト氏』の一節から。
  • 邪教の子
    3.8
    1巻1,700円 (税込)
    この家はまともな場所ではない。ここは邪教の巣だ。だから私たちは彼女を救い出す。『ぼぎわんが、来る』の気鋭がニュータウンを舞台に描く、戦慄のサスペンススリラー。
  • 猫がこなくなった
    4.0
    1巻1,700円 (税込)
    猫好きの友人の高平君がうちに来て、涙ながらにいなくなった猫の話をはじめた、聞けば聞くほど私が外で世話していたキャシーそっくりだった。 ついに1ヵ月経ったところで高平君は、迷い猫のポスターを貼りだした。それを作ったのは二週間目だったが、「貼ったら事実を固定化するみたいじゃん。」と思っていたのだ。レディはきっと帰ってくる、キャシーもそうだ。 果たして高平君のレディはみつかるか?(表題作) 特別に忘れがたい猫、突然伐られてしまった大きなヒマラヤ杉、賢いカラス、鎌倉の家から見えた川端先生のお屋敷、夏の明るい日差しの中で本を読むこと、隣家の物置きに住み着いた赤ん坊連れの女のひと、子猫が友人の手のなかで命を落とした夜明けまでの夜・・・ 「命において死は生きるのと平行して在りつづける」ことを証しだてる9つの短篇小説。
  • オール電化・雨月物語
    3.8
    1巻1,699円 (税込)
    「白峯」「菊花の約」などで知られる上田秋成の古典「雨月物語」を下敷きにし、近未来を舞台に人間の業と怪異と家電(?)を描いた不思議で恐ろしい九つの短編集。 ・大企業「シラミネ」の経営者はデジタル遺影を片手に亡き祖母の思い出を語りはじめ……(「シラミネ」) ・オンライン空間「Kikka」の中で出会ったアカナと共に、ゲームの世界大会を目指す祐介だったが……(「キッカの契り」) ・見合いの席で、正太郎はから古めかしい炊飯器を見せられる。その炊飯器には曰くがあるようで……(「キビツの釜」)
  • 特殊清掃人
    3.7
    1巻1,699円 (税込)
    誰もいなくなった部屋にこそ、住んでいた者の嘘のない生きざまが現れる──。特殊清掃業者〈エンドクリーナー〉には、日々、様々な依頼が押し寄せる。彼らの仕事をとおして、死者が抱えていた様々な事情が浮かび上がる。『護られなかった者たちへ』の著者が贈るヒューマン・ミステリー。
  • 書店員と二つの罪
    3.5
    1巻1,699円 (税込)
    ベストセラー「書店ガール」シリーズの著者が描く、慟哭のミステリー。書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本があるのを知って驚く。それは、女子中学生が惨殺され、通っている中学に放置された事件で、正和の同級生の友人が起こしたものだった。しかも正和は、犯人の共犯と疑われてしまい、無実が証明された後も、いわれなき中傷を受けたことがあったのだ。書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読んだ正和は、ある違和感を覚えるのだが……。出版・書店業界の裏事情を巧みに盛り込んだ、著者渾身の長編小説。
  • 坂の途中の家
    4.1
    1巻1,699円 (税込)
    最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。虐待事件の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇に自らを重ねていく。社会を震撼させた虐待事件と〈家族〉であることの光と闇に迫る心理サスペンス。
  • 影恋
    3.0
    達樹が想いをよせた涼子には、死んでもなお妻に心を残す夫の幽霊が憑いていた。何とか霊と切り離し、涼子を平穏な日常生活に戻らせたいと願う達樹の想いを知りながら、涼子は夫の霊に見守られながら送る静かな生活にも心を断つことができない。達樹が霊の攻撃を受け、涼子が世間と隔絶した生活を選んだとき、この奇妙な三角関係は思わぬ展開に晒されることになった。名手が描く異形の恋、平成版雨月物語。

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  • 猫の十字架
    5.0
    1巻1,672円 (税込)
    絶望の底から光を信じていた。 <ごみの城>と呼ばれる孤島で出会った少年と少女。 醜悪な現実の中で、彼らが見つけた“希望”とはーー 傷ついた者たちの、切なくも力強い物語。 本島から隔絶された孤島<ごみの城>。混沌と欲望が渦巻く迷宮のような高層住宅街で、少女・テルミは本島へ渡る日を夢見ていた。 そんなテルミの前に、本島から追われてきたユーイチと母・イズミが移住してくる。ユーイチとイズミの優しさに触れ、テルミは徐々に心を開き始めるが、そこに思いもよらぬ悲劇が訪れるーー。

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  • 隣人を疑うなかれ
    3.8
    鮮烈デビューから作家生活10周年。 『記憶屋』『花束は毒』の著者、最新本格ミステリー! 連続殺人、 かもしれない。 羊の群れに狼が潜んでいるなら、 気づいた誰かがどうにかしなければ、狩りは終わらない。 死体はない、証拠もない。だけど不安が拭えない――。 ご近所さんのこと、どれだけ知っていますか? 「殺人犯が同じ建物内にいるってのはぞっとするけどな」今立晶(パート主婦) 「模倣犯じゃなくて、本人って可能性もゼロじゃない」小崎涼太(事件ライター) 「近くで起きた事件ですもんね。私も気になってました」土屋萌亜(マンガ家) 「素人探偵の思い込みの推理を聞いている暇はないの」加納彩(主婦) 「近所に怪しい奴がいるみたいな情報提供はときどきあるよ」加納行広(刑事) 「ここは住人同士のトラブルはなく、かなり平和なほうだ」寺内嵩(マンション管理人) 「プライベートには踏み込まないくらいがちょうどいい」幸田佐知子(シングルマザー)
  • 幽 花腐し
    5.0
    中華街のバーで、二十年以上前に遇った女の幻影に翻弄される男の一夜を描く、事実上の初小説「シャンチーの宵」、芥川賞候補作「幽」、同受賞作「花腐し」ほか全6篇。知的かつ幻想的で、悲哀と官能を湛えた初期秀作群。社会から外れた男が生きる過去と現在を、類稀な魅力を放つ文体で生々しく再現し、小説の醍醐味が横溢する作品集。
  • 浪華古本屋騒動記
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    古本屋と一口に言ってもタイプは色々。老舗、新興、ネット古書店。ある者は夢を追い、ある者は借金取りに追われる。商売が厳しくなる一方なのは皆同じ。目指すのは、面白くて金になること。面白くなければ大阪ではない。名物古書店の三代目が古地図を持ち出し、宝探しの号令をかけた。現状打開の一攫千金を狙って、若者、曲者、正直者の古本屋たちがそれぞれの特技を生かして、歴史に目を凝らし知恵を巡らせて動き出す。
  • 陽の鳥
    3.3
    1巻1,672円 (税込)
    もう一度、あの子に逢いたい。息子を事故で失った科学者が望んだのは、クローンによるわが子の“復活”――『金田一少年の事件簿』『神の雫』『GTO』などを手がけた希代のヒットメーカーが真っ向から挑んだ、生命倫理と家族の絆をめぐるメディカル・エンタテインメント大作!
  • 長くなった夜を、
    3.5
    コールセンターで派遣社員として働く関本環。両親はともに高校教師で、環は幼いころから厳格な父親の教えに従い生きてきて、38歳になった現在も夜9時の門限を守っている。そんな環とは対照的に、両親に反発し自由奔放な妹の由梨は、離婚した夫との間に公彦という男児がおり、実家に戻ってパートとバイトを掛け持ちしながら暮らしている。環はそんな妹に代わり、公彦の世話をしているうち、居なくてはならないかけがえのない存在になっていた。そんな時、由梨は両親と決別し、実家を出てマンションで暮らし始める。公彦の様子が気になり、両親が寝静まった後、毎夜のように妹のマンションを見に行く環だったが、由梨が公彦を置いて男と出かけ行くのを目撃してしまう。心配の果てに、環は以前父が放った「ある言葉」に突き動かされ、突発的な行動に出てしまい――。家族というコミュニティーが抱える闇を露わにした問題作。 【著者略歴】 中西智佐乃(なかにし・ちさの) 1985年、大阪府生まれ、大阪府在住。同志社大学文学部卒業。2019年、「尾を喰う蛇」で第51回新潮新人賞を受賞。著書に『狭間の者たちへ』がある。
  • 憑いてる人は痩せません 生き霊「お祓い」ダイエット
    3.5
    痩せたいのに体重がなかなか落ちない。心まで重くてしんどい――というあなた。もしかしたらそれ、あなたに取り憑いている「生き霊」のせいかもしれません。 最近、こんな症状ありませんか? ・肩の一部が何かにつかまれたように痛い ・両頬や肩周り、下っ腹に肉がついてきた ・季節に関係なく、足先やお腹が妙に冷える ・爪が白っぽく濁っている ・妙に水がまずい ・寝つきが悪く、熟睡できない ・太った理由が思い当たらない……etc. 痩せられないのは、きっとあなたのせいじゃない。誰かからの度が過ぎた好意、執着、嫉妬、憎しみ、筋違いの恨みなど、ひょっとしてまともに受けていませんか? 優しすぎる。頑張りすぎる。とっても真面目で、人の気持ちに振り回される。そんなあなたにがっつり取り憑き、「心身ともに重たくする」生き霊を、バラエティーで引っ張りダコ、YouTubeチャンネル登録者数38万人の超人気“視えすぎ芸人”シークエンスはやともがズバリ診断。 本書服用で気をつけてほしいのはただひとつ、「痩せすぎ注意」。食事制限や厳しい運動も必要なし! 身も心もスッキリ祓って美しく開運する方法、教えます!!
  • 小説 ゴルフ人間図鑑
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    ゴルフは人間の「善」と「悪」を暴く。 芝生の上の人間劇八話。 ここに描かれているのはあなたかもしれない――。 ・スーパーマーケット企業の社長・榊原は昔から勝利への執念が強く、勝つためならグリーン上での不正も当たり前かのように犯す。秘書室長・望月は榊原を諫める役割を任じられるが、実は榊原は高校時代の同級生で距離感の取り方が難しい。望月は榊原の悪癖を咎められるのか…?(第一話 榊原社長のパット) ・テレビ局会長には二つの悩みがある。一つ目は頻繁に社長交代して後継者の芽を摘んでしまうこと。もう一つの悩みはゴルフで「卵を産んで」しまうこと。OBを誤魔化すために別のボールでプレーを再開してしまうのだ…(第二話 篠田会長のOB) ・部長のいやがらせに耐えかねた修一は部署のゴルフコンペで一矢報いる復讐を計画。その秘策とは?(第三話 肥料部桂木のシャンク) 豊富な社会経験を活かしてビジネスマンの群像を活写し続けてきた著者による、ゴルフを通して人間の本性を露わにする短編集。職場での人間関係やプレッシャー、組織の価値観と自分の信念の乖離、招かれざる理不尽、そんな束縛や重圧を抱えながら日々を乗り越えているすべての人々に、ゴルフを通して「ヒント」と「エール」を届ける。 笑いあり、涙あり、学びありの現代人必読の一冊。

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