オパールの炎

オパールの炎

1,870円 (税込)

9pt

1999年に日本でピルが承認される約30年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られてしまう――。謎多き女をめぐる証言から、世の“理不尽”を抉りだす圧巻の傑作長篇。

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オパールの炎 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本でピルが解禁された1999年の約30年も前からピル解禁を訴えていた女性。当時その女性と関わりのあった人物達の話から少しずつ浮き彫りになっていく彼女の姿。彼女の人生を多角的に捉えることで物事の表と裏を明らかにしていく。
    女性の強さと弱さを同時に見ることができた。

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    ここには女性の孤独な
    素顔が描かれています。

    ふわっと香るサボンの
    霧のなか、

    鏡越しにほどいた髪の
    隙間から、

    そっとのぞき見る名も
    なき私がそこにいます。

    著者の紡ぐ女性たちは
    いつも崖の先に立って
    います。

    風に髪を煽られ足元の
    岩に爪を立てています。

    この、ヒリヒリとした
    剥き出

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    実際にあった事件、実在の人物をモデルにしたお話で、私はその運動も人物も全く知らないし、過激な感じから、この物語を読むのを躊躇したが、読み始めたら引き込まれた。
    塙玲衣子という女性を主人公にして、彼女の目線から物語を進めるのではなく、ライターである女性が証人を訪ねて、塙玲衣子について語らせることで、彼

    0
    2025年04月19日

    Posted by ブクログ

    なんの予備知識もなく読み始めて、あ、これって、榎なんとかって人と似てるなと思ったら、彼女をモデルにした小説だった。子供すぎて、ピンクのヘルメットと、中ピ連のピは「避妊薬ピルのピなんだ」と、どこまでわかっていたのかわからないが、記憶にあった。
    宗教や政治に進出とかは全く覚えていないが、テレビ等で派手に

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    本書は中ピ連のリーダー榎美沙子氏をモデルにしたヒロインに多様な関りを持った人々に取材する形式でヒロインの姿を浮き彫りにしようとしている。
    ヒロインの生死も最終的に明瞭にはわからない状況で、結果的には彼女の全体像が見えたとは言い難いだろう。
    それでも今から50年以上前に女性の生殖に関する自己決定権を自

    0
    2025年05月14日

    Posted by ブクログ

    読み終わって感じたのは、まだまだ性差別の構造は自分の生きる社会に根深く残っているんだということ。
    自分の中に刷り込まれてしまって、問題意識を持てずにスルーしてしまっている差別構造が、きっとたくさんある。
    それをスルーすることなく、声を上げたり活動する女性に対して、自分はこれまでどんな視線を投げかけて

    0
    2025年03月20日

    Posted by ブクログ

    テレビで、ピンクのヘルメットを被った派手なグループが家や会社に押しかけシュプレヒコールをあげているシーンをはっきり覚えている。何事かと思っていると”中ピ連”を名乗り代表者らしき女性は榎美沙子さんとかいう名前だった。”中ピ連”とは中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合と説明していた。当時、そ

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    長い時間軸で描いているのと最後になって塙玲衣子本人の独白があるのは面白かった。塙さんの主張が時代や世代、性別によってとらえられ方が異なるところは当たり前かもしれないけれど問題を浮き彫りにしているように感じる。

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    25/6/30
    15人もの人が多角的に『彼女』のことをインタビュー形式で喋る構成は好きなのだけど
    肝心の彼女があまり魅力的な女性としてどうしても捉えられなかった

    もちろん女性解放運動やピル、中絶の権利は大切なものではあるのだけど
    家庭や組織、人が積み上げてきたものをぶっ壊したり誰かを傷つけるやり方

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

    フィクションのようだけど、ノンフィクションであってもおかしくないかのようなストーリーだった。世の中で目立つ活動をしていた人がパタっと姿を消すのは良くあることで、それが男女トラブルであることは今でもあるあるで…。主張が正しいか正しくないかではなくて、力が強い組織が封じ込めるとか現実にもあるんだろうな。

    0
    2025年05月10日

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