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Posted by ブクログ
実際にあった事件、実在の人物をモデルにしたお話で、私はその運動も人物も全く知らないし、過激な感じから、この物語を読むのを躊躇したが、読み始めたら引き込まれた。
塙玲衣子という女性を主人公にして、彼女の目線から物語を進めるのではなく、ライターである女性が証人を訪ねて、塙玲衣子について語らせることで、彼女の人物像が語られていく。
今では、普通語られるピルの話。女性が自分の生きたいように生きるための主張、正しいと考える女性は当時からいたのに、彼女の活動は早過ぎで過激だった。でも、彼女がいなければ、ピルの解禁はもっと遅れていたかもしれない。女性の権利も。
そんな事をこの物語を読んで考えた。しかし、今現在もまだまだなのかもしれない。
Posted by ブクログ
なんの予備知識もなく読み始めて、あ、これって、榎なんとかって人と似てるなと思ったら、彼女をモデルにした小説だった。子供すぎて、ピンクのヘルメットと、中ピ連のピは「避妊薬ピルのピなんだ」と、どこまでわかっていたのかわからないが、記憶にあった。
宗教や政治に進出とかは全く覚えていないが、テレビ等で派手に取り上げられていたのだろう。
全体的に、早すぎた人は潰されてしまうというのはよくあることなのだろう。男の恨みを買い過ぎると潰されてしまうということも。
いくら調べても消息がなかなか辿れなかったということだけがはっきりして、それも良かったと思う。
「悪女について」(読んだことはないのだが)方式の構成も面白かった。小説としては面白かったが、実際の榎さんについてはモヤモヤしたままだ。掘り起こされたことで、何か次につながらないだろうか。
桐野さんの小説になったことで、榎さんのことを思い出し、これから先に起こる女性の活動が、変な形で妨害されたり消滅させられたりということがないよう、注意して見ていくきっかけにしたい。
Posted by ブクログ
本書は中ピ連のリーダー榎美沙子氏をモデルにしたヒロインに多様な関りを持った人々に取材する形式でヒロインの姿を浮き彫りにしようとしている。
ヒロインの生死も最終的に明瞭にはわからない状況で、結果的には彼女の全体像が見えたとは言い難いだろう。
それでも今から50年以上前に女性の生殖に関する自己決定権を自覚して現実的な運動を展開したことは正当に評価されてしかるべきということは同意したい。
ただ彼女がピンクのヘルメットをかぶって不倫男を会社の前でつるし上げた行動が、結果的にマスコミの興味本位な餌食となっていった経緯は残念だった。
まだ小学生だった私は中ピ連の活動がその意義を理解することもなく下火になってきた学生運動のパロデイのように感じられたものだった。
また日本の近代史で女性の国家的・社会的管理(不平等な人権付与)を通じて、人口政策が図られてきたことは明らかだが、それがまた促進されてきたという著者の考えがもう少し描かれるとよかった。
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