燕は戻ってこない

燕は戻ってこない

1,012円 (税込)

5pt

北海道での介護職を辞し憧れの東京で病院事務の仕事に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳・独身女性のリキ。「いい副収入になる」と同僚のテルに卵子提供を勧められ、ためらいながらもアメリカの生殖医療専門クリニックの日本支部に赴くと、国内では認められていない〈代理母出産〉を持ち掛けられる。バレエ界の「サラブレッド」としてキャリアを積み、自らの遺伝子を受け継ぐ子の誕生を熱望する43歳男性・基。その妻で、不育症と卵子の老化により妊娠を諦めざるを得ず、「代理母出産」という選択をやむなく受け入れる44歳女性・悠子。それぞれのままならぬ現実と欲望が錯綜する、ノンストップ・ディストピア小説!

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燕は戻ってこない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    桐野さんワールド全開。
    えぐられるけど、えぐられる覚悟で読むことをおすすめします。たまたま電車で隣り合った人がこういう人生を生きている可能性があるから

    コンビニのコーヒーとスタバの違いが、胸に刺さっていて、この小説を読んだ後はテイクアウトされた(した)コーヒーを見ると一瞬体が止まります。
    やはり、

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読み。桐野夏生はやっぱり推し。『柔らかな頬』以来の一気読み。最後のラストは予想外で衝撃だった。主人公に完全に共感はしなくとも最後までどこか主人公の味方だった自分がいた。桐野夏生の書く「女」が本当にリアルで恐ろしくて好き。

    0
    2025年06月05日

    購入済み

    あやうげすぎる

    北海道出身のリキ。東京で一人暮らしをしているが、派遣社員の給料は極めて安い。貧困と格差社会の中、リキはある夫婦の代理出産をすることになる。以前、N H Kでドラマをしていたが、全編しっかり見ることができなかった。原作はさすが桐野作品、リキの危うさが毒々しい。代理出産を依頼する夫婦も毒々しい。意外にも

    #シュール #ドロドロ #じれったい

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    NHKドラマ
    2024.4~7
    全10回

    最近のドラマで1番ハマった。

    気になっていた「桐野夏生」原作だったので読んでみたけど、先が気になって、ドラマを追い越さないように読むのが大変だった。

    代理出産って、まあ、10か月くらい耐えればいいか~って思ったけど、つわりとか、苦しかったの思い出した。

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    久々に考えさせられながら本を読んだ。代理母になることを決心してからも揺らぐリキの気持ち、草桶夫婦の失礼極まりない発言やコロコロ変わる気持ち。正解が分からない中で悩みながら過ごす描写が良かった。途中バレやしないかとヒヤヒヤ。最後、それはアリ!?という終わり方だったが、やはり母は宿した者なのだと思った。

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    全員の言い分がわかる気がするからこそ、代理母がうまくいくかは運や縁になる気がした一冊。本書では、産まれてからうまく噛み合わなかったので、ああいうラストになってしまった。言い方は悪いですが、全員初めてだったのでどういう気持ちになるかまったくわからなかったのではないでしょうか。しいて言うならその気持ちの

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    代理母出産を題材に、女性の貧困、性差別を描いたお話し。NHKのTVドラマで見た知人から、スゴく面白かったから是非見てみてって言われて、探してみたけどネットでも見当たらず、小説を読みました。TVドラマと小説では、エンディングが違うみたいだけど、桐野夏生さんが伝えたかったのは小説の方と、勝手に納得しまし

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    代理母出産がビジネスとして成立するかはわからないし、成立してよいものかそもそもの疑問はあるけど、割り切れない思いがあるのなら引き受けてはいけないと思う。

    貧困を理由に代理出産を引き受けてしまうリキ、依頼主側ではあるけど代理出産に対して納得できない悠子、自分の遺伝子の続きを見たい元バレエダンサーの基

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    どれだけ医療技術が進歩したとしても、自然の中に不自然を持ち込んではならないと思った。また相手を好きだと思う気持ちや愛情があるからこそ許される行為や結果があるのも確かで、だからこそ生命の誕生に思惑を持って手を出してはならないのだと改めて感じた。

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    結局わたしは当事者になるか、そばでリアルに話を聞くかしないと他人の辛さや心の痛みや感じる違和感に共感したり寄り添ったり慮ったりできるような繊細な感覚を持ち合わせてないと痛感させられた。

    代理母になるしかないのも田舎から出てきて困窮するしかなかった環境のせい。代理母になる決断も「テルがやるなら」と人

    0
    2025年02月02日

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