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  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実
    3.5
    1巻2,420円 (税込)
    私は、母と「誰かの精子」の間に生まれた―― 不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。 人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。オーストラリアの著名ジャーナリストである著者は、27歳のとき、自身がドナーによる精子提供で生まれたことを知り、生物学上の父親を探す調査を開始した。 いまやドナーによる懐胎(DC)は世間の認識以上に広く浸透しているが、その実情は世間の想像以上に異様で、多くの問題をはらんでいる。 DC児たちにドナーが誰かを知る権利は保証されていないため、持っているかもしれない遺伝性の疾患や、いるかもしれないきょうだいの存在、あるいはその数を知るすべはない。 本書は「第三者の生殖細胞から誕生した人間」について、また「人間を繁殖させること」について、DCの当事者が10年という歳月をかけて綴ったものである。 母の不妊治療医ヤン・カルバート自身が精子ドナーだと知り、 これまでに世界各地から75人の異母兄弟を見つけたジョーイ・ホフマンによる国連でのスピーチより: 「自分が大量生産された人間というモノのひとつに思えてきます。(中略) どうかお願いです。これからは子どもたちの基本的な権利や利益を、優先リストの最下位に置くのではなく、最優先にするように努めてください」

ユーザーレビュー

  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドナーで生まれた著者の怒りを真空パックしたような一冊。フィクションのような都合の良い感動はさせてくれない。
    私自身は子を授かりたいと真剣に考えたことはまだない。だから、精子提供というものに需要があることに驚くのだが、夫の遺伝子でなくても妊娠を望む夫婦や、自ら望んでシングルマザーとなる女性、同性カップルなど、必要な事情があるようだ。
    「ドナーで生まれた子どもたち」は、1980年代に精子提供で生まれたオーストラリア人の女性が書いたノンフィクションであり、私が読んだどんなフィクションよりも恐ろしかった。

    何が恐ろしいのか。

    「ドナーで生まれた子どもたち」では、過去のHIV感染の事例が紹介されてい

    0
    2024年03月20日
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

    Posted by ブクログ

    不妊治療についてずいぶん知った気になっていたけれど、この本を読んで、生まれてくる子については全然考えていなかったことに気がついた。
    自分が両親の実の子でないと知らされず、半分血のつながった兄弟が何百人もいるかもしれない。それがフィクションではないことに衝撃。

    0
    2023年01月14日
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

    Posted by ブクログ

    誰かわからない父親を探す記録と心情の変化を詳しく述べ、犯罪捜査を読んでいるかのよう。精子提供をレイプと捉えたり、過激に突き進んでいくルーツを知りたいという執念には敬服した。
    不妊治療産業の闇は深い。
    欠点は文章が読みにくかった。

    0
    2023年10月31日
  • ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

    Posted by ブクログ

    全ては読めていないけれど、子供側から見た現実の重さ、糸の切れたような頼りない気持ちなど、いままで考えたことのない視点での書籍であり大変貴重。

    0
    2022年12月20日

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