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Posted by ブクログ
私はきっと、人間の力では決して抗えないことを叩きつけられるような、暴力的な恐怖(怪異)を定期的に摂取しなければいけないという病気持ちなんだと思う。(我ながら生粋のドMだな…)
発作的に飛び込んだ書店にて購入。
表紙イラストの目を引く不気味さと、分かりやすく尚且つその意味を知りたくなるタイトルに惹かれた。
その判断、正解。
読み進めていくにしたがって、"不気味さ"が情報という肉を纏い、脚がが竦み身の毛がよだつほどの"怪異"へと変貌する。
フーダニットとホワイダニットの混合ホラー。
かのじょは"誰だ"?
かのじょは"何"だ?
知らないことを恐れるのは人間の本能である。
知ったうえで忌避するのは畏れであり、古来より人はそれを神として祀り、閉じ込めてきた。
本作を読んで去来した感情はまさに、畏怖。
しかし同時に井上宮さんの天才的発想に心から感動した。
全ての伏線を見事に繋げ、生み出された新解釈。
疑問符に提示された答えは私にとってもはや水源。
その理論でいくと神話や怪談に幾重にも考察の余地が生まれるじゃないですか。
井上宮さん天才か?たーのしー!
新説での考察語りとか切実にしたい…!
本作を生物ホラーと分類するなら、安生正さんの【レッドリスト】、超常的怪異と分類するなら、澤村伊智さんの【ぼぎわん(小説版)】がそれぞれ近いので、おかわりを求める人には是非一読をオススメしたい。
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