水よ踊れ

水よ踊れ

2,420円 (税込)

12pt

「返還」前夜の香港。和志は恋人の死の謎を追い、交換留学生として再びその地を訪れる。幽霊屋敷に間借りする活動家、ベトナムのボートピープル、「共産党員」と噂される大物建築家。次第に浮かび上がる香港の実相。やがて、和志は民主化運動の渦に呑まれてゆく。生と、自由の喜びを高らかに謳う、圧巻の社会派エンタメ。

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水よ踊れ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大陸回帰前の香港の様子が息づかいと共に伝わってきた。香港人としてのアイデンティティ、今後も維持してほしい。

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    観光客の目にはとまらない香港の素顔を垣間見ることができた。都市計画という視点で香港を捉え、ミステリーに仕立てた著者の手腕に舌を巻いた。面白かったです。

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    激流の香港を生き抜いた彼らの志(ウィル)をどう受け止め読み解くかは、私たちに投げられた課題だ。
    返還前、90年代後半の熱量に溢れた香港の街、人々、建築、匂い、食べ物、圧倒的筆力で描かれた景色は、私たち日本人に様々な思慮を与えるに十分足りるし、その流れの速さに負けぬくらいのテンポで進むストーリーに置い

    0
    2021年08月22日

    Posted by ブクログ

    瀬戸は日本の大学から香港の大学へ建築を学ぶためやってきた交換留学生。しかし建築だけが理由ではなかった。もっと前、13歳から17歳まで香港にいた。それは香港が中国に返還される激動の時期だった。そしてその時に最愛の女性が死んでいて、その謎を解くために再度やって来たのだった。

    登場人物に感情移入させられ

    0
    2021年08月12日

    Posted by ブクログ

    1997年香港が中国に回帰する直前。日本人の和志がそこで見たもの、感じたもの。貧しさのなかで暮らす恋人との出会いとささやかな日々。その終わり。その当時の香港の政治、市民の声。方向性はそれぞれでもその熱量は大きい。中国の一部になることの恐れ、怒り、諦め。舞台は97年だけれど今の物語のよう。今を、未来を

    0
    2021年07月17日

    Posted by ブクログ

    実際の史実をベースにした物語なのでフィクションなのにやたらとリアル。終盤の第5章「老人はすべての若者を殺せない」は特によかった。

    わたしたちがあたりまえに手にしている自由はこうやって体を張って手に入れられてきたんだなと思うと、もっと自由であることを大事にしようって思いながら読んだ。

    個人的には

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    政治や香港情勢に疎い自分でも、最後まで読ませる岩井さんは本当にすごい。

    彼女はなぜ亡くなったのか?真相を追究していくうちに、中国本土からの密入境者やベトナム難民など、様々な出会いを通じて主人公の考え方が次第に変わっていく…

    読んでいくうちに香港返還についてもっと詳しく知りたくなって、ChatGP

    0
    2025年04月18日

    Posted by ブクログ

    香港の政治的背景を熟知していれば、もっと楽しめたのにと、自分の無知を恥じました。日本は金銭的に恵まれていますが、大事なのは心だなと改めて気付かされました。瀬戸が創る新しい街を見てみたいと思います。

    0
    2025年01月22日

    Posted by ブクログ

    コルビジェの都市計画が鍵を握ってて、めっちゃ面白かった。(プロットがシャレオツ!)

    アジアの混沌。いろんな国から来た香港人のそれぞれの視点が見えて興味深く、香港の街並みも独特の魅力があった。(時折り画像検索しながら読んで楽しかった。旅行気分。)
    登場人物も皆魅力的。(特にベトナム人のトゥーイや、大

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    中国返還直前の香港
    中国人の両親と共に日本に帰化した青年
    彼は、10代の多感な4年間を香港で過ごしていた
    好きだった少女の転落死は、日本に戻ってからも
    香港への思いと共に彼の記憶に後悔を残す
    それらに決着をつけるため 交換留学生として
    再び香港へと向かう

    1997年香港主権移譲
    イギリスから中国へ

    0
    2024年09月12日

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