可哀想な蠅

可哀想な蠅

1,705円 (税込)

8pt

近所で目撃した光景をツイートしたのをきっかけに絡んできた、粘着質なアカウント。芽衣子は、彼をスマホの中で「飼う」ことに決めるが――。SNSで、会社で、家の中で。どこからか湧いてくる、哀れな人たち。蓋をしてしまいたい感情。日常の裏で誰もが「見て見ぬふり」をしているものを突き付ける、ブラックな短篇集。

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可哀想な蠅 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人の人生より、自分の心配をすれば??と問いかけられているような本。「可哀想な蠅」は、不特定多数のアカウントから責められ、擁護され、実態のないものに怯える芽衣子。友人が殺されてしまう展開は驚いたけれど、結局、同情も共感も罵声も流行であり、時がすぎれば記憶の彼方に行ってしまうもの。人間も動物も流動的だな

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    タイトルといい色鮮やかな装丁といい、なんとも火力の強そうな本…と思って手に取った

    「可哀想」という言葉が人を見下す言葉になり得ること、主観的に相手を判断する傲慢なものであること、そしてその意味を自覚するしないに関わらず発した相手には深い打撃を与えること
    福祉の分野では「可哀想」は禁句だと勝手に思っ

    0
    2025年09月01日

    Posted by ブクログ

    あまり知らない作家さんだったけど名前は何となく見たことあった。そして可哀想な蠅?とタイトルが気になった。装丁の綺麗な色と花も。綿矢りささん的なのかな?とか想像した。こちら短編集。まず最初の表題作でがっちり心の臓を掴まれた。めちゃめちゃ面白い!一気にハードルが上がった。その状態で次の「まりこさん」。こ

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ

    表題を含む四話収録。女性二人が登場したら事件発生の前触れである。人物造形や台詞のリアルさ、駆引きに唸る。行間からいい塩梅で嫌味や烏滸がましさが立ち上る。読み応えあり。

    0
    2023年12月11日

    Posted by ブクログ

    私は猫おばさんの話が1番好き!
    気味悪さがあるけど、どんどん読み進めちゃう
    響けユーフォニアムの作者と知って、びっくり

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    中編が4本の構成でさらりと読めるのだが、女性の視点からの考察にややついて行けない点もあった.化け猫屋敷の「まりこさん」も楽しめたが、最後に読んだからか「呪縛」が考えさせられた.大学を休学して父の介護を担った井之頭麻希とマッチングアプリで男を漁る茅野詩乃.ひょんなことから始まった所謂「いい子」の麻希と

    0
    2024年05月07日

    Posted by ブクログ

    読んでいて不快に似た感情が湧いてくるような、何ともダークな作品でした。(不快と表現するのは本作に対して最高の褒め言葉)
    不穏な空気が漂いつつも続きが気になり、読む手が止められないのが魅力の一つです。本作はもちろんフィクションですが、案外近くに存在していそうなリアルな人間像が不気味さを強めていました。

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    4篇を収録した短篇集。連作ではないが、どの作品も日常に潜む何気ない怖さを描いている(「重ね着」は除く)。
    冒頭に置かれた表題作は、SNSに動画と共に上げたつぶやきがバズったことから、正体不明のアカウントにつきまとわれる女性が主人公。さっさとブロックすればいいのにと思うが、特殊な思考回路の持ち主のよう

    0
    2024年02月20日

    Posted by ブクログ

    可哀想、という言葉はなんか嫌だ。結婚できなくて可哀想、ヤングケアラーで可哀想、DVに遭ってて可哀想、猫屋敷で可哀想、蠅で可哀想...本書には可哀想が溢れている。人が「可哀想」と言う時、自分は安全圏にいるというマウントと、そこはかとない見下し感を感じるのが嫌~な気分にさせられるのだろう。そんなブラッキ

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    後味の悪さが残る短編集。
    どれも自分の境遇と違うのに、身近にありそうなリアルさを感じる。
    「マリコさん」「呪縛」が印象的だった。
    詩乃って魔性の女?
    弱い存在を守るヒーローでいたつもりが、気付かぬうちに病的なほどの執着心を抱くようになるとは‥。
    あぁ怖っ。

    0
    2023年12月16日

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